2020JAPAN島旅・隠岐の海士町＆西ノ島町

2020/09/04 - 2020/09/06

海外旅行に出かけられない2020年。
離島めぐりと温泉めぐりを楽しむことにした。

9月1週目は島根の隠岐諸島へ。
お目当ては西の島にあるジオパーク国賀海岸ハイキング。
台風が接近していたものの、ぎりぎり天気はもってくれて素晴らしい景色を堪能することができた。夏のハイキングはとにかく暑かった！

隠岐情報
https://www.e-oki.net/

『おき得乗船券』
隠岐の島1泊し観光体験（レンタサイクルなど）１つ以上で、フェリー復路の乗車券が無料となる。期間が1/8～2/28まで延長されている。
https://www.oki-kisen.co.jp/emergency/420

エリア 隠岐諸島(島根)

羽田から米子鬼太郎空港行きのANAフライトの減便により土日フルで現地で遊ぶプランが崩れ去る。土曜日の始発便では隠岐行のフェリーに間に合わないので、金曜日の午後便に変更。

米子空港到着後、境港行のローカル線へ乗り継ぎが10分くらいしかなく、降機後猛ダッシュで駅へ。必死に走って息切れしたが間に合った。
空港から町までの公共機関、リムジンバス以外はリンクしていないことが多い。需要もあまりないのだろう。

境港駅 駅

初日は境港のゲストハウスに前泊。

水木ロードにある地元のベーカリーで鬼太郎とねずみ男パンを購入。
明日の朝ごはんと、ランチでいただこう。

神戸ベーカリー 水木ロード店 グルメ・レストラン

境港。ここから航路で出国したのは2016年10月。
韓国の東海経由でウラジオストクまで定期船を運航していたDBSクルーズフェリーは、残念ながら2020年4月に倒産。
立派な港を造ったのになあ、と地元の人談。

夜は地元の料理屋で食事。
蟹で有名なお店らしいが、お魚も美味しいとのGoogleの口コミ。
当日電話予約して、一番乗りでお店へ。

地魚の盛り合わせ、げそ揚げ

味処 美佐 グルメ・レストラン

本日のおすすめ、まぐろの白子揚げ出し

ビールのあとは、鳥取の地酒「千代むすび」酒造鬼の舌震いの熱燗、シメにクラフトジン「因伯人」をロックでいただく。

思う存分、お魚料理が食べられる幸せ。期間限定の日本滞在を楽しむ。

味処 美佐 グルメ・レストラン

宿に戻る途中、水木しげるロードを通ると、
真っ暗闇の地面に鬼太郎ファミリー妖怪が出現していた。

ゲげゲゲゲのげ。
音楽が流れてきそうだ。

天井にかかってるランプが鬼太郎。
面白い演出。

宿の部屋はドミトリーだったが、独り占めさせてもらった。
お酒がまわっていい気分、おやすみなさい。

翌朝。キッチンでコーヒーをいただいた後、宿の人に車で島根の七類港まで送ってもらう。
通常期は、韓国人が多いけれど、シベリア鉄道でウラジオストクまで移動し、そこからフェリーで境港に入国、初めて足を踏み入れる日本が鳥取というヨーロッパ人もいるんだって。
隠岐諸島までのフェリー、おき。

フェリーの切符売り場の窓口でネットで「おき得乗船券」を申し込んでいることを伝える。
フェリー料金が半額になるお得なもの。
https://www.oki-kisen.co.jp/emergency/420

雲が多くて天気がすぐれないものの波は穏やか。

船内の大部屋にごろんと横になって、iPadにダウンロードしておいた映画を見る。
船内広く、客数もあまりいないのでソーシャルディスタンシングは保たれている。

フェリーが最初に寄港したのは知夫里島のある来居港。
島前の３つのメインの島のうち、今回立ち寄れなかった島。

仕事らしき数人が下船していった。

次の中ノ島、海士町の菱浦港で下船。
西ノ島に行く前に日帰りで海士町を散策する。

海士町観光協会で自転車を借りる。
事前に電話予約、ママチャリが3時間で500円。

荷物を預かってもらえたので身軽になって出発。

しばらくは平たんな道路が続く。

この島は、隠岐島前高校の島留学が有名のようだ。
都市では失われてしまった「豊かな人間関係」や「継承されてきた伝統文化」、そして「不便さ」がまだ残されています。「なければみんなでつくればいい」
そんなうたい文句に惹かれ、若い人の移住や定住が増えているのだとか。

GoogleMapを頼りに進んでいく。
島の見どころは標識が示してくれている。

隠岐神社
昭和14年に後鳥羽上皇没後700年を記念して建てられた神社

隠岐神社 寺・神社・教会

新型コロナウイルス感染症対策で、お清め場の柄杓が撤去されているとこが多い中、こちらは柄杓がそのまま置かれている。
わたしは持参のアルコールスプレーで両手を消毒。

隠岐造の様式でつくられた社殿。

春になると境内の桜並木が素晴らしいそうだ。

隠岐神社 寺・神社・教会

隠岐へ流された後鳥羽上皇の位牌が埋葬されている火葬塚。

後鳥羽上皇御火葬塚 名所・史跡

宮内庁によって管理されている。

隠岐神社から明屋海岸までの道中の坂が苦しかった。
天気悪くなってきちゃったな。

明屋海岸 自然・景勝地

お腹が空いてきたので、昨日ベーカリーで購入したねずみ男パンを食べる。

明屋海岸のバス停。この島のバスの時刻表の形がしゃもじ。
キンニャモニャ祭りというお祭りがあるようだが、今年は中止。

もう稲刈りの季節か。
春の終わりに赴任先の南アフリカから一時帰国してきて季節が一つ変わった。

カニ横断中の微笑ましいポスター。

スタート地点の海士町の菱浦港が見えてきた。

喉がからっからに乾いたのでご当地モノの隠岐サイダー

本土へ戻るフェリーおきをバックに。

島前内運行するフェリーどうぜん
1回300円。待合室に設置された券売機で買える。

15時に海士町・菱浦港を出発、15分で西ノ島町の別府港に到着。
西ノ島は隠岐諸島の中で2番目に大きな島。

宿に行く前に、港近くの黒木御所跡へ。
後醍醐天皇が1年ほど行在したと言われている。

港方面に引き返して、今日から1泊する宿みつけ荘へ。

黒木御所阯 名所・史跡

広い浴場が決め手で予約した旅館。
チェックインの後、さっそく広いお風呂に入ってすっきり。

夜ご飯は食堂で密を避けていただく。
台風でキャンセルが出たようで、この日は私を含めて2組だった。

牡蠣やサザエなど美味しくいただいた。

島の夜は静かで落ち着く。
明日のハイキングに備えて早めに就寝。

翌朝の朝ごはん。
島の朝ごはんでは珍しく、食事にヨーグルト、食後にコーヒーがあるのが嬉しい。

チェックアウトして、荷物を置かせてもらう。

港にある西ノ島町観光協会に行って、レンタサイクル。

西ノ島は坂が多いので、今日は電動アシスト付き自転車を利用。
1時間500円、1日3000円。

国賀海岸までは坂道が続くも、電動アシストなのですいすい進む。
ママチャリは無理だったな( ;∀;)

西ノ島大橋の途中で一休み。
もともとは東西２つの町村に分かれていたが、現在は西ノ島町に統合された。

駐車場の端っこに自転車を止め、いざ目の前にすると、ちょっと気分が萎える。

摩天崖までずっと登りが続いている、またここまで戻ってこないといけない。
暑いし熱中症になるかもしれない。
止めたい言い訳を並べてみたが、せっかく来たのだから！と自分に言い聞かせて歩きはじめる。

国賀海岸 自然・景勝地

観音岩、40メートルの奇岩。
別名はローソク岩。

年に2度、4月中旬から6月中旬と8月中旬から9月上旬、夕日と岩先が重なる瞬間、ろうそくに火がともったような奇跡の風景が見えるんだって。

国賀海岸 自然・景勝地

通天橋、アーチ上の岩の架け橋

この通天橋から摩天崖までの遊歩道をこれから歩いていく。

通天橋 自然・景勝地

この先は放牧区域。

牛や馬に近寄らない、脅かさない、触らない
の注意書き。

早速目の前に草を食べてる馬が。おはよーございます。

近寄らないように邪魔しないようにそっと歩く。

摩天崖
海面から257メートル、70階のビルに同等する高さまで垂直にそそり立つ。

都庁の本庁舎が高さ２４３メートルだからすっぽり入ってしまうのか。

摩天崖 自然・景勝地

摩天崖寄りから見る海岸も絶景なり

国賀海岸 自然・景勝地

日陰がないので暑い。
誰一人おらずいるのは馬と牛だけ。。
体力消耗する、、、

前進するのみ！と自分との闘いだ。

摩天崖 自然・景勝地

放牧牛のエリア

牛のほうがよく目があう、そしてガン見される。
邪魔しないから、草食ってておくれ。

ゴール近くでもう一度歩いてきた道を振り返る。

はーるばるきたよーマテンガーイ。
歌って気分を盛り上げる。

摩天崖の頂点に到着。頑張った。

持参した水分が底をついた。自販機がない。
トイレに水道蛇口があるも「飲み水じゃありません」と。
出発地点にはあった自販機まで我慢だ。

摩天崖 自然・景勝地

歩いてきた道を再び引き返す。
ヘロヘロになってきたけど、美しい景色を見て自分を励ます。
鍛えてる人にとってはなんてことないだろうハイキング。
リモートワーク在宅勤務で部屋から一歩も出ない日がほとんどの自分の体力のなさを恨む。

若干迷子になりながらも、何とか出発地点に戻ってきた。
出発から往復で約2時間のハイキング。
日陰ナシ！水分補給尽きる！で思った以上に体力消耗していた。

自販機で500mlのペットボトル2本のスポーツドリンクを購入し一気飲み。
プハッーー生き返った！

ちょうどバス停に路線バスが止まっていた。本数があまりないので短期旅行には使いづらい。
タクシーチャーターやレンタカーで周ってる人が多い。

自転車を飛ばして別府港に戻る。下りの坂道を飛ばすのとっても爽快だった。
途中スーパーで食べ物購入。

宿に預かってもらった荷物を受け取り、着替えてフェリー乗り場へ。
焼火神社に行く時間はあったけど、自転車こぐのが億劫になる。
自転車を返却して、ターミナルでのんびり読み物。

フェリー乗り場に目玉おやじ。

台風の影響で波が高くなり、この後の便は全部欠航になっていた。
最後の高速船で本土に戻る。

次は島後・隠岐の島を目指しまた来ます。
隠岐の島は自転車では無理らしいのでおとなしくレンタカーで周りたい。

この旅行記へのコメント （2）

• tanupamさん 2021/01/11 22:13:30

  鉄人sunnyさんに、不可能、の3文字はない・・

  sunnyさん
  
  お元気でご活躍のことと存じます。
  夏の隠岐、私とkanaさん10月に行ったので、悪天候の魔天崖を
  思い出しながら懐かしく拝見させていただきました。
  
  sunnyさんがチャリで行った、そしてハイキング
  と聞いたので、私たちもチャリを事前に予約して準備万端、しかし
  西ノ島に着いたら無常の雨。
  雨でもチャリの気力はないので、レンタカー1台空いていたのを幸い
  に車で回ってしまいました。魔天崖への長く続く坂道、sunnyさんは
  ここをチャリで回ったんだ～～～やっぱり鉄人だよね、って。
  
  さすがにハイキングでは暑さ故かしら、お疲れにはなった様子
  やっぱり人間だった、とちょっとだけホッとしたような（笑）
  
  また素敵な旅日記楽しみにしています！
  
  tanupam

  sunnyさん からの返信 2021/01/12 14:51:18

  Re: 冒険好きなだけでｗ

  tanuさま
  
  おはようございます。コメントありがとうございます。
  tanuさんの旅行記を見ながら、島後も行っていたいなあと妄想してました♪
  
  チャリで行ったのが国賀海岸の駐車場だったんですが、摩天崖側の駐車場までのあのつづら折りのほうはさすがに無理でした笑。
  階段登るだけで息切れするのに、旅先では冒険してしまいます。
  
  こちらロックダウンが強化されてなかなか厳しい日常ですが、任務を全うしたいと思います。
  旅行記で日本の様子を届けてください、楽しみにしています！
  
  sunny