2009/07/19 - 2009/07/23
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SamShinobuさん
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2009年7月22日は天文ファンにとっては、特別な日だった。それは今世紀最大と言われる皆既日食が起こった日だ。
皆既日食は帯状の狭いエリアでしか見ることができず、今回はごく限られた一部の地域でしか観測できなかったが、なんと上海がその皆既日食帯に入っていた。上海で見られると知って、高校時代天文部だった僕としては、世紀の天文ショーをどうしても上海で見たくなった。
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2009年7月19日
香港広場酒店服務式公萬。
14時00分成田発全日空NH959便は、飛行時間3時間5分の空の旅を終えて、16時05分に上海浦東国際空港に到着。
ホテルは、香港広場酒店服務式公萬(ホンコンプラザ・サービスアパートメント)。
皆既日食を見ようと思っている人民公園まで徒歩圏内だ。
学生の頃は、星の写真を撮るために望遠鏡を担いでよく山に登ったものだが、今はせいぜいプラネタリウムを楽しむくらいになっていた。
しかし皆既日食は一生のうちにそう何度も見るチャンスがある訳ではないし、ましてそれが上海で見られるのならと、気分は一気に高まった。 -
2009年7月20日
上海影視楽園。 -
上海郊外にある撮影所で、一仕事。
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この日の気温はなんと39度。上海の場所によっては40度に達したエリアもあった。
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さすがにこの暑さで、外には誰もいない。
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おーい、誰かいませんか?
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ようやく撮影隊に遭遇。
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暑くて劇用車の調子も悪そう。
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エキストラの女の子もぐったり。
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朱家角。
撮影所から比較的近い水郷古鎮まで車を飛ばして、昼食。 -
殺人的な暑さで汗だくになり、ビールが死ぬほど美味かった記憶しかない。
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いつもは観光客がいっぱいの朱家角もこの通り無人。
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アイスで涼をとる住人。
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舟で移動。歩くよりは楽だが、水上の涼しさは気休め程度だった。
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2009年7月21日
上海駅。今日は杭州龍井村で龍井茶を買おう。 -
9時17分発、K8492空調快速にて杭州に向かう。乗車時間2時間13分だ。11時30分杭州着。
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龍井村には茶畑が広がる。
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鶏の放し飼い。
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このお母さんの茶畑を見せてもらう。
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「ほら、上質な茶葉だよ」
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試飲させてもらう。
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「ご飯食べた?まだならうちで食べていきなさい」
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料理はお父さん。
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鶏のスープ旨い!
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西湖に舟を出して涼もう。
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今日も暑いが、湖上は風が気持ちいい。
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水に足を浸けて気持ち良さそう。
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雷峰塔からの眺め。
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16時50分杭州駅発、D5656動車組で上海に戻る。乗車時間1時間48分。
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Cotton Club
このジャズバーは、日中合作映画「夜の上海」のロケ地でもある。
2007年公開の「夜の上海」は、本木雅弘演じるカリスマヘアアーチストと、ビッキー・チャオ演じる上海のタクシー運転手との一夜のお話だが、第二の主役でもある上海の夜景が忘れられない映画だった。正直、シナリオの出来はいま一つだが、それでも最後まで飽きずに観られたのは、上海の街とビッキー・チャオの美しさに依るところが大きい。
映画の中で、ヘアアーチストのアシスタントが、たまたま入ったジャズバーでシンガーを口説くシーンがある。そのジャズバーが、Cotton Clubだった。公開当時、お気に入りのジャズバーが出てきたので、嬉しくなったのを覚えている。 -
2009年7月22日
世紀の天文ショー「皆既日食」を見るために、世界中から天文ファンが上海に集結した。僕は市内ならば人民公園がいいのではないかと当たりをつけた。
10時23分から日食が始まり、皆既になるのが10時36分から10時41分の約5分間。しかし、上海の空は朝から厚い雲に覆われていた。 -
人民公園に着くと、蓮の花が綺麗に咲いていた。
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10時35分。雲の間から少し太陽が見えていたが、空が急に暗くなり始め、大粒の雨が降ってきた。今日の観測はまず絶望的だ。
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10時36分。たった1分であっという間に真っ暗になり、豪雨になる。皆既日食では急激な気温の低下により雨雲が発生しやすいのだ。
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10時37分。突然、闇夜になる。皆既日食は見られないが、これは凄い!
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10時40分。人民公園は完全に暗闇に包まれ、回りの人々も異様な雰囲気にのまれている。
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10時43分。まるで何事もなかったかのようにもとの明るさに戻った。
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10時44分。皆、興奮覚めやらない。あちらこちらで歓喜の声が上がっている。古来、中国では日食は龍が太陽を食べる不吉な現象と捉えられてきたそうだ。
持参した日食用遮光グラスの出番はなかったが、数分間真っ暗闇になった時は、体中が宇宙に存在する未知なるエネルギーに包まれているような不思議な感覚だった。 -
小雨の中、南京東路を散策。
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漢口路を外灘方向へ。
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外灘珈琲庁。
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ここでアイスコーヒーを飲みながら、日食の余韻に浸る。
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夜は上海美術館の5階にあるKathleen’s5で夕食。
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この上海美術館は今日皆既日食を体験した人民公園の横にある。
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2009年7月23日
2010年5月から開催された上海万博のマスコット、海宝(HAIBAO)。1年後の万博に向けて、街中にこのマスコットが氾濫していた。 -
今回、皆既日食は見られなかったが、街が突然真っ暗になる現象には体が震えた。
一説によると、この皆既日食を見るために、日本から約1万人が上海に来ていたそうだ。皆それぞれ複雑な思いで帰国したと思うが、少なくとも僕は感動していた。あそこに居合わせた者にしか分からない異様な空気に包まれたことで、未知なる体験を果たした達成感があったからだ。
13時50分上海虹橋空港発、全日空NH1282便は飛行時間2時間50分の空の旅を終えて、17時40分に羽田に到着した。
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