自主的県またぎ自粛旅　おばさん一人で伊豆長岡温泉『楽山やすだ』陶器風呂付客室

2020/08/24 - 2020/08/25

私が住んでいる所は夏になると避暑客で賑わう地域なので、我が家にはエアコンが有りません。「暑ければ窓を開ければ良いじゃない」、と電気代をケチって扇風機の電源を中々入れさせないので、夫と息子は保険屋さんに貰った団扇をバタバタバタ！と勢い良く扇いで涼を取っております。力入れ過ぎて逆に暑いんじゃないかしら。私は団扇さえ使わずに過ごせているので、男性の方が暑さに弱いのか、我が家の男どもが弱いのか。
今年は今迄に無い猛暑。とうとう我慢できなくなった息子が、自分専用に小さな卓上扇風機を買って来ました。毎日、帰宅するなりスイッチ入れて寝るまで抱え込んでいます。母の電気代節約計画をぶち壊しおって、許すまじ。一人だけ扇風機を使うなんて不公平だからその分電気代を別途徴収致します。え？嫌だ？それなら代わりに　ーーーーー。
という訳で、長い前置きでしたが息子に留守番を押しつけ・・・もといお願いして、温泉宿に泊まりに行ってきました。遊びに行く理由などいくらでも作りだしてみせましょう。
夫は、妻の嗜みとして幾つか掴ませていただいております弱みを少々つつかせていただきましたところ、快く送り出してくれました。鬼の居ぬ間に思う存分扇風機の風に当たって涼んでいることでしょう。

エリア 伊豆長岡温泉(静岡)

主要道より見る。
6階建てのグレーの建物が『楽山やすだ』です。

着物で彩られた全館畳敷きの宿 楽山やすだ 宿・ホテル

駐車場は宿とは道を挟んだ向かい側にあり、案内看板も大きくて広くて停めやすい。

駐車場から宿までは30メートルくらいでしょうか。普通のアスファルトではありませんが歩行者専用ではなく、他のホテルへ行くお客様の車なども通るので注意が必要です。

宿は畳敷きなのでスリッパはありません。玄関で靴を脱ぐ前にアルコール消毒をし、スタッフさんが手の甲でピッと検温してからチェックイン。ロビーで座って簡単に説明を受けたら部屋へ案内してくれました。

予約したのは陶器露天風呂付客室。
最上階（6階）でした。

2年前にリニューアルしたと聞いていたのですが、この部屋のドアの鍵の形状って昔むかーしの・・・ですよね。勿論オートロックではありません。鉄扉？なのか開け閉めの時にギギギギーと音が出ます。ははは

部屋の踏込み。

広さは十二畳とソファーセットが置かれた小さな洋間。

このソファー、座り心地はとっても良かったんですが、

シミが凄い・・・。
もう一つのシングルソファーも同様。
リニューアルしたならこれらも何とかしてして欲しかった。

潔癖症の気があるワタクシは、専らこちらのマッサージチェアを利用してました。

角部屋なので窓が多くて明るいです。

空の冷蔵庫と冷水ポット。ソファーの件と後出のお茶の件から、このポットの水は飲んでいません。

冷蔵庫はスイッチを入れて使用するようにと表示されていましたが、そもそもコンセントが抜いてあるし・・・。
もう一つのコードはマッサージチェアーのものだったので、そちらだけ差し込んで使用しました。

角部屋で窓も多いので障子も多い。結構な数、破れが有ったり継ぎはぎで張り直してあるのを見ると、何だかな。

部屋からの景観。

ソファー側から部屋の入口を見る。
・・・TV小さい。

クローゼットの中にタオル類が有りました。

歯ブラシが子供用？と思うくらい小さい。
いつもなら宿の足袋は履かないけど、ここはスリッパが無いので裸足は嫌だから履きます。

浴衣はフロントのエレベーター前で選ばせてもらえました。帯は部屋にあった緑の物一択。
私は身長が１５３センチしかないのでSサイズを選んだのですが、着丈は丁度良かったけれど袖丈が「“つんつるてん”とはこの事か！」と驚く位に短かったので、女性の皆様は是非Mサイズをご利用下さい。

部屋にあった茶器。

茶葉が袋入りだったのですが、お湯を入れて５分、１０分・・・２０分待っても色が付かない風味も無い。茶葉の入った袋をもう一つ足して更に１０ほど待ったらやっと飲めるようなものになりました。が、如何せん美味しくない。やべー。（娘に「いい年した大人がそんな言葉使うのはおかしい」と言われるけど私は聖人君子ではないので使う。使うったら使う。）

茶菓子。

良くあるやつですね。
中身は餡子です。味はイマイチ。

先に部屋を見たので次は水回りへ行きましょう。
脱衣洗面所。

男性用と女性用のローション等。
女性用は「ウテナ」でした。
ウテナと言えば「ウテナお子様クリ～ム♪」（歳バレる）

壁掛けドライヤーは予想通りの弱い風量だったので、ドライヤーを使いたい時には大浴場へ行きました。

部屋風呂。

内風呂の浴槽は深め。

シャンプー類はDHC。
大浴場にはコレと炭シャンプーが置いてありました。

部屋の露天風呂は楕円型の陶器風呂。
小さくは無いけど大人一人が丁度の大きさです。

温泉が出る部屋も有るようですが、この部屋の湯は温泉ではなく沸かし湯。サーモスタットで好きな温度に調節できたので、温水プール並みに温くしてゆっくり浸かりました。

は～極楽極楽～、と湯船につかりながら見たくなくても見えてしまった蜘蛛の巣、ざっと数えて五つ。う～ん。
高級宿でも見たからここの宿にあっても仕方ないのかなと思う、け・れ・ど。竹ぼうきででもサッと取れば済む話なので出来ればお掃除してもらいたいですね。

トイレ。

段差があるので要注意です。
そしてこのトイレ。この部屋だけなのかは分からないけど、物凄く、ものすごーーーーーく！流れが悪い。水がチョロチョロとしか出なくそれもすぐに止まってしまう。【大】のレバーでコレですよ。部屋を替えてもらおうかと思ったけれど、気が付いたのがお茶飲んで部屋風呂に入って荷物も出した後。それに考えたらこのタイプの部屋はここ一部屋だけのハズ。部屋替えイコールランクダウン。
・・・・・・・・・・・。
我慢することにしました。
よって滞在中、部屋風呂の洗面器に水を溜め、トイレ使用後は停電時の様にセルフで流しました。ふっ

大浴場は温泉かけ流しで入ると肌がツルツルしてとても良かった。残念だったのは部屋の鍵を預けて置ける鍵付きロッカーが無かったことです。

さて、エレベーターは最上階の６階止まりですが、階段を上った屋上に無料の貸切露天風呂があるので行ってみます。

外を歩くので外履きが用意されていました。

外階段を上ると露天風呂のある部屋が４つあります。
ドアが閉まっているのは使用中。

中に入って鍵を閉めたところ。
木戸の引き戸なので閉めにくいです。

掛け流しではないようです。

あるのは脱衣カゴのみ。

背伸びをして見えた景観。

他のお風呂でカップルがキャッキャウフフとしていたので入浴しないで戻ります。気温が高くて暑いしね。

自家用車での移動で荷物をコンパクトにする必要が無い為、普段持ち歩かないタブレット端末を持って来ていましたが、それを使う間もなく夕食の時間となりました。あれ？お風呂入ってマッサージチェアーで腰をもみもみしてただけなのにおかしいな。
因みにWifiはフロントロビーだけで、部屋での利用はできません。

夕食の時間は選ぶ間もなく１８時からと決められていました。「食事は個室」というプランだったので個室食事処だと思ってたのですが、空いていた？通常の客室でした。

お品書きが有りました。

前菜。

御造り。
亀の入れ物の中身は醤油。

ブレブレの写真しか無かったので載せましたが、豚しゃぶです。

生野菜のバーニャカウダソース添え。
ついスタッフさんに「これ生のまま食べるんですか？」と聞いてしまったおばさん。そして疑り深いおばさんは、豚しゃぶに紛れて茄子とカボチャを湯通ししてから食べました。一応言い訳させてもらいますと、ワタクシ胃腸が弱いので、何かっつーと胃痛＆ピーピー腹下しになるのです。怖い怖い。

海鮮蒸し。
ホワイトシチューのような味でした。

蓮根饅頭。
これと御飯・赤出汁・漬物・デザートは後出しで、他は初めからテーブルにセッティングされていました。豚しゃぶと海鮮蒸しの固形燃料への着火は、この蓮根饅頭を持って来てくれた時にスタッフさんがしてくれました。

桜エビ御飯。
県外のお客様は喜ぶでしょうね。
実はワタクシ桜エビは苦手で、一口でギブでございました。エビって熱を通すとエビ臭さが一層引き立つと思いませんか？生なら大好きなんですけどね～。（我儘）

赤出汁。

デザート。
左端は黒ゴマプリンで私は余り好きではないのですが、これはとても美味しかったです。スイカとメロンも甘かったし（右端のコーヒーケーキは業務用的でイマイチ）、夕食の中ではデザートが一番美味しかった。

朝食です。
時間は８時からと、これも決まっておりました。

ポットの中身はほうじ茶で、お櫃の中身は白飯です。

残念ながら卵焼きは業務用の様でした。

生ハムサラダ。
ドレッシングは和風です。

冷めていて残念だったけど味は良かった茶碗蒸し。

一度焼いたものを固形燃料を使って温めたアジの干物。
それなりに美味しかったです。

左の漬物は美味しかったけど、右のは・・・。

大きな麩とワカメの味噌汁。
味付けは薄めだけど夕食の赤出汁よりは良かった。

デザート。
フルーツのジュレ掛けでしたが、料理が初めに全部出しだったためジュレが溶けて、食べる頃には只のシロップになっていました。



総評としては、今回、GOTOキャンペーンと割引きクーポン利用で1万円弱で泊まることができたので「まあ仕方ない」で済ませられるけど、正規の値段を払ってこれだと怒るわなー。
他の部屋についてが分からないので何とも言えませんが、２年前にリニューアル？どこが？といった感じでどこもかしこも古いままでした。フロントロビーは確かにカラフルで綺麗でしたね。無料のコーヒー紅茶があったようですが、馬鹿正直に「インスタントコーヒー」と表記されていたのには好感が持てました。（笑）

この旅行記へのコメント （4）

• MAHAさん 2020/09/03 15:09:53

  お茶っ葉が古い？

  いつも楽しく拝見させて頂いています。
  私も少し潔癖な所があるので、宿先や温泉でスイッチが入ってしまうと汚れが
  クリアに見えてしまって、困っています。
  子供の頃は銭湯生活だったのに今では観光地の混雑した浴場に行く時には下を見ないようにしています。
  (笑)
  Ki Yaさんの北海道や沖縄、シンガポールの旅行記が恋しいです。
  コメントがツボに入ります！
  楽しみにお待ちしていまーす。

  Ki Yaさん からの返信 2020/09/03 19:12:06

  RE: お茶っ葉が古い？

  MAHAさん
  
  
  こんにちは。
  コメントありがとうございます。
  ワタクシの“文章”を気に入っていただいているようで大変嬉しく思います。
  （何様！？）
  
  私も寮生活をしていた時は銭湯を利用していました。若かった小娘は、女性でも“うつるタイプの皮膚病”を持っているという知識が無く無頓着でしたが、今は「足ふきマット、やべーっ」と浴場から出ると足だけ洗い直し（若しくは水拭き）して、すぐに靴下を履きます。パンツ穿くより先に靴下。潔癖「あるある」でございましょう。
  
  チマチマと車で行ける範囲に遊びに行くのにも飽きてきましたが、飛行機や新幹線で遠出できるようになるのには年単位で掛かりそうな感じですね。それまで元気で生きていられるかな〜。親＆姑が。（笑）
  
  
  
  

• ねんきん老人さん 2020/08/25 17:30:16

  他人の不幸は密の味・・・

  　Ki Ya さん、旅行記、楽しませていただきました。
  　他人の不幸は密の味とか。　私は衣食住に関心がなく、宿は雨風を避けられれば十分と思っていますが、そんな私でもオイオイ！と言いたくなるような宿ですね。
  　極めつけは風呂場の蜘蛛の巣で、これは宿が新しいか古いか、宿代が高いか安いかということとは何の関係もない、スタッフの姿勢の問題で、さすがに私でも許せません。
  　食事の時間が決められているのも、お寺の宿坊か会社の研修寮みたいで笑ってしまいますね。
  　ソファーのシミ。ウソデショー！　何度見でも柄にしか見えませんが。　宿の方も「柄に見えるっぺ」と放置しているのでしょうね。　
  　障子の継ぎはぎも我が家以外で見たのは子供のころが最後でしたから、「楽山やすだ」ではそれを売りにしているのではと思ってしまいました。
  　その他あれこれ、いやはやと言うしかありませんが、国民の税金を使った「強盗キャンペーン」では仕方ないと割り切ったKi Ya さんの姿勢に「いいね」です。
  　旅行記を拝読しながら飲んだコーヒーはインスタントでした。
  
  ねんきん老人

  Ki Yaさん からの返信 2020/08/25 18:29:52

  RE: 他人の不幸は密の味・・・

  > ねんきん老人さん
  
  
  こんにちは。
  
  蜘蛛の巣が張っている宿ってホテルのランクに関係なく結構ありますよ。今回は１万以下で泊まれたので「あ〜蜘蛛の巣だ〜」で済みましたが、３万近く払った宿で見かけた時には「はぁ〜っ？！」と少々殺意がわきました。二度と行きませんし口コミもしません。本当に怒った時には無視ですわ。
  ソファーのシミは柄に見えましたか。スマホの写真じゃダメですね。宿の口コミにはシングルソファーのデカいシミの画像も有りますので気が向いたらお確かめ下さい。
  新型コロナのせいで客足も少なく経営も苦しいでしょうが、日本語が上手な外国人スタッフさんはとても愛想が良かったので、館内の整備というか管理というか、もう少し手（お金）を掛けたら良い宿になると思い色々書いてしまいました。
  そうそう。自主的に在住県内に出掛けていますが、この宿の駐車場は東京ナンバーの車が多く、あれ？これ、どこに行っても一緒で結局家に籠っているのが一番じゃないか？と今更ながら気付いたので、当分は自宅警備員に徹しようと思います。
  
  早々にコメントありがとうございました。