ディープ三重2007　　「近鉄特急“しまかぜ”で、かつての売春島を5年ぶりに訪れました。」　　～渡鹿野・三重～

2020/07/05 - 2020/07/05

全国には、マイナーともメジャーとも言えない「ディープ」な地域がいくつかあります。
今回は近鉄特急「しまかぜ」で訪れた三重県の「渡鹿野島」をご紹介します。

★ディープな場所シリーズ

福島第一原子力発電所のある町・大熊町＆双葉町（福島）
https://4travel.jp/travelogue/11630107
山谷＆吉原(東京)
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10577369/
http://4travel.jp/travelogue/10950418
横浜の青線地帯跡・黄金町＆日ノ出町(神奈川)
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10502282/
寿町(神奈川)
http://4travel.jp/travelogue/11151175
中村遊郭跡（愛知）
https://4travel.jp/travelogue/11370807
渡鹿野島(三重)
http://4travel.jp/travelogue/11104558
近鉄特急“しまかぜ”で渡鹿野島（三重）
https://4travel.jp/travelogue/11641830
五条楽園（京都）
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10481833/
http://4travel.jp/travelogue/10801251
島原遊郭跡（京都）
https://4travel.jp/travelogue/11417200
猪崎新地跡（京都）
https://4travel.jp/travelogue/11452211
釜ヶ崎＆飛田新地（大阪)
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10464129/
http://4travel.jp/travelogue/11147308
あいりん労働福祉センター（大阪）
https://4travel.jp/travelogue/11522467
信太山新地(大阪)
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10540577/
松島新地(大阪)
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10543325
滝井新地(大阪)
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10597351/
今里新地(大阪)
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10599481/
かんなみ新地（兵庫）
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10602744/
宝山寺(生駒)新地（奈良)
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10804891/
大和郡山「洞泉寺町＆東岡町」（奈良）
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10806452/
天王新地（和歌山）
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10605153/
コザ吉原社交街（沖縄)
http://4travel.jp/travelogue/11013883
真栄原社交街（沖縄)
http://4travel.jp/travelogue/11014715
飾り窓(オランダ・アムステルダム)
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10644833
http://4travel.jp/traveler/satorumo/album/10781304/

エリア 志摩スペイン村・磯部(三重)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

伊勢市のベタな見所を訪問した後、
https://4travel.jp/travelogue/11641207

近鉄宇治山田駅より鳥羽方面に移動します。

天皇陛下や内閣総理大臣が伊勢神宮をご訪問される際に利用する駅だけあって、内外装ともに豪華です。

1番線横には地上とスロープでつながっている道路があって、列車とバスの乗り換えがスムーズに行えるようなしくみとなっています。

バスは転車台で方向転換するというなかなか面白い構造の駅ですが、この設備は1995年以降使用されていません。ここは以前「ブラタモリ」で取り上げられていた場所です。

伊勢志摩を行ったりきたりしていますが、近鉄全線乗り放題の「週末フリーパス」を使用していますので気楽です。

近鉄は急行電車も、

クロスシート車になっており、特急列車でなくても長距離の旅が楽しめるのがとてもよいです。

で、鳥羽にやってきました。

このエリアの観光の拠点です。

駅と直結している鳥羽一番街に行ってみます。

土産物店や飲食店が入居しているビルですが、

以前はインバウンドで賑わっていたのがウソのように閑散としています。

ここ最近閉店したのではというスペースも目立ちます。

鳥羽のB級ご当地グルメ「とばーがー」を提供する喫茶チェリーは健在でした。
★2014年「とばーがー」の旅行記はコチラ
https://4travel.jp/travelogue/11000923

こちらの店でランチとします。

郷土料理の「手こね寿司」を注文します。

やってきました！

ヅケにした赤身の魚がメインとなったちらし寿司です。

大変おいしくいただきました。

鳥羽一番街の前は公園になっており、

足湯もあります。

午後は近鉄志摩線のローカル電車で、

鵜方へ。

しまかぜも停車する志摩スペイン村の玄関口です。

スペイン村へはここから直行バスを利用します。

私は安乗行きのバスに乗車し、

25分程走ったところにある、

渡鹿野渡船場で下車します。

対岸には渡鹿野（わたかの）島という小さな島があります。

渡船場には小さな待合室があって、

やってきた船に乗船します。

外は雨模様で、伊勢志摩国立公園のエリアでありながら見晴らしはよくありません。

5分もたたないうちに、

船は渡鹿野島に着きました。

2015年以来2度目の訪問です。
★2015年「渡鹿野島」旅行記はコチラ
https://4travel.jp/travelogue/11104558

渡鹿野島は長い間風俗の島として知られていました。

そこかしこにスナックがあり、そこが売春斡旋場となっており、

最盛期には100人以上もの接待をおこなう女性が住んでいたらしいですが、

2000年代に入り何度も摘発がされるようになり、

現在性産業は壊滅状態となっています。

健全な観光地として新しい渡鹿野島を模索し、

今に至る訳ではありますが、以前にも増して寂れ具合は半端ではありません。

海岸から続く高台の方に行くと、

廃墟となったアパートなどが建ち並んでいます。

それでも料理を売りにしている旅館もあって、

こちらにも食通の旅人が多く訪れるそうです。

こちらは廃旅館ですが、

1995年になんと社員旅行で訪れたことがある場所です。

女性社員の方が多かった会社ですが、なぜこの島を選んだのかは定かではありません。

海岸に出ました。

わたかのパールビーチです。

なんとなく名前負けしている気がしないではありません。

こちらは数少ない営業している小さなスーパーです。

なんとなくいたたまれなくなって、

船で対岸に戻ります。

またこの島に来ることはあるのでしょうか。

貴重な島めぐり体験ではありました。

バスの時間までだいぶあるので、

鵜方方面へと歩いてゆきます。

前方に海、左手にはリゾートマンションらしき建物が。

こちらも廃墟のようです。

2015年の来た時もこの道を歩いた記憶がありますが、その際は営業されていたように思います。

国府白浜の海岸を一瞥し、

さらに歩くとコンビニがありました。

100円アイスコーヒーで小休止です。

ここからバスに乗り、

鵜方駅に戻ってきました。

帰りも「しまかぜ」に乗車します。

いったん荷物を置いてから、

まだ空席のあるカフェ車両へ。

2階カフェに空席がありました。

松阪牛重を注文しました。

お吸い物、お茶付きで1,500円はお値打ちでした。

しばらくカフェでくつろぎ、

大和八木で下車し、

京都行き特急に乗り換えます。

こちらの特急列車はガラガラでした。

ということで、今回の伊勢志摩旅行は終了です。

この旅行記へのコメント （2）

• olive kenjiさん 2020/08/28 09:21:36

  はっ？社員旅行？

  たぬきさん　お暑うーございます。
  
  今回は、私も行ってみたかったけど、行けない所だったので、とても興味深く読まさせて頂きました。
  たぬきさんが我々に代わって、この様な所を調査して下さるので感謝しております。
  
  かなり寂れていますね。今は健全島を目指しているそうですが、どのような方策をとっているのでしょうか。かって韓国や台湾は男性天国の国でしたが、今や女性観光客のメッカになっているのですから、世の中分からないものです。希望を持ちましょう。
  GO　TO　キャンペーンで沢山お客様が訪れるといいですね。
  
  一番びっくりしたことは、25年前にたぬきさんが社員旅行に、この島へ来ていたこと。
  女性社員が好奇心で、この島を選んだのでしょうか。すごく謎めいています。
  たぬきさん、ここは25年前の記憶を思い出して、その顛末を是非とも旅行記に仕立て上げて下さい。もう知りたくてうずうずしています。
  
  ラストのしまかぜの雰囲気が、なぜか凄く清涼感を感じさせてくれました。

  たぬき２号さん からの返信 2020/08/29 20:53:45

  RE: はっ？社員旅行？

  olive kenjiさん、こんばんは。
  
  まだまだ暑い日が続きますねぇ。
  おそらくこの旅行記にリアクションがあるのではないかと思ってました(笑)
  
  以前にも増しての寂れ具合ではありましたが、
  人気の料理旅館が2軒ほどあって、そちらは繁盛しているようです。
  コロナの影響で今はだいぶ客足が落ちているとは思いますが。
  着々と健全島へと進化していることだけは間違いありません。
  一度機会があればそういった旅館に宿泊してみたいと思ってます。
  
  さて、1990年代に社員旅行で行ったときの事ですが、
  私は幹事ではなかったので本当に詳細はわからないのです。
  ですが、伊勢志摩方面に行くことが決まっていたことや、
  幹事（男性）と旅行会社営業マン（確かJTB）の話し合いがされている最中
  週末はどこも混んでいるということから
  「渡鹿野はどうなん？」と私が茶々を入れた記憶は多少ありまして...
  
  到着するまで女性社員にはそんな島だという説明はせず、
  ただ料理が旨い旅館に泊まるということだけを伝えていたような。
  
  一応忘れていた2015年の旅行記のリンクを貼りましたので、
  そちらをご参照いただくと当時の記念写真も出てきます。
  https://4travel.jp/travelogue/11104558
  
  気軽にネット検索ができる今でしたら、まず無理な社員旅行だったとは
  思います。
  
  たぬき２号
  
  
  
  > たぬきさん　お暑うーございます。
  >
  > 今回は、私も行ってみたかったけど、行けない所だったので、とても興味深く読まさせて頂きました。
  > たぬきさんが我々に代わって、この様な所を調査して下さるので感謝しております。
  >
  > かなり寂れていますね。今は健全島を目指しているそうですが、どのような方策をとっているのでしょうか。かって韓国や台湾は男性天国の国でしたが、今や女性観光客のメッカになっているのですから、世の中分からないものです。希望を持ちましょう。
  > GO　TO　キャンペーンで沢山お客様が訪れるといいですね。
  >
  > 一番びっくりしたことは、25年前にたぬきさんが社員旅行に、この島へ来ていたこと。
  > 女性社員が好奇心で、この島を選んだのでしょうか。すごく謎めいています。
  > たぬきさん、ここは25年前の記憶を思い出して、その顛末を是非とも旅行記に仕立て上げて下さい。もう知りたくてうずうずしています。
  >
  > ラストのしまかぜの雰囲気が、なぜか凄く清涼感を感じさせてくれました。