関西発　命のビザ～ユダヤ人難民上陸の足跡を訪ねて～

2020/08/12 - 2020/08/12

亡き祖父母が生活していた街、敦賀。子供の頃何も思わずに田舎へ帰り、過ごしてきた街が、実は人道の街だった。1940年から1941年にかけて、約6千人ものユダヤ難民が敦賀へ上陸し、杉原千畝によって助けられた。今回はその足跡をたどる旅です。

エリア 福井

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自転車 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: その他

今回はできるだけ安く旅を楽しむため、「夏の1DAYパス」を使用。湖西線経由敦賀行きの新快速で約3時間の長旅です。

敦賀駅 駅

往復税込みたったの3,670円。安い！ネットで事前決裁し、駅窓口で乗車券と引換。

今日は、少し暑いですかレンタサイクルで移動することに。駅構内にレンタサイクルの案内所があり、かかりの方が親切に対応してくれます。

鍵をかけるごとに登録したメールに施錠解錠状況が飛んできます。解錠はパスワード入力。未来のレンタサイクルです。すごい！

昔ながらの倉庫を再建した倉庫群を通ると…

旧敦賀港駅舎(敦賀鉄道資料館) 美術館・博物館

レトロな建物「敦賀港駅」という看板が目に入ります。敦賀鉄道資料館は入場無料。
係の人が丁寧に対応してくれました。

旧敦賀港駅舎(敦賀鉄道資料館) 美術館・博物館

明治3年に政府から正式に外国貿易港として認められてから大勢のロシア人が押し寄せたようです。その様子が展示してあります。

ヨーロッパへの時刻表に感動。船も鉄道も境目がなかったようです。

当時の敦賀港の様子が分かりやすくジオラマで紹介されていました。

歩いて数分で敦賀ムゼウムへ。「ムゼウム」はポーランド語で「資料館」という意味だそうです。

人道の港敦賀ムゼウム 美術館・博物館

「自由への扉」がアウシュビッツの「Arbeit macht frei」と重なり、じんときます。もちろんアウシュビッツと違い、こちらは本当に自由になれたのですが。

リトアニア領事の杉原千畝は外務省からの訓令に反して、ドイツの迫害により欧州各地から逃れてきた難民たちに大量のビザを発給しました。

この港を6,000人のユダヤ人が通過し、そしてその人たちを受け入れもてなした敦賀人のホスピタリティは感動です。

一人でも多くのユダヤ人難民を日本を通過させようとした「命のビザ」。このあと敦賀から列車で神戸へ行き、第3国へ脱出していきました。

児屋川(こやのがわ)
敦賀と琵琶湖を運河で結ぼうという意図が感じられる橋でした。運河の雰囲気プンプンです。敦賀から琵琶湖を経由して大阪までですから夢は壮大です。

敦賀赤レンガ倉庫 名所・史跡

赤レンガ倉庫は明治38年創業。今日は定休日で休みでしたが外からでも雰囲気は感じられました！！

敦賀赤レンガ倉庫 名所・史跡

ヨーロッパ軒で昼食。おきまりのソースカツ丼です。敦賀に来てこれを食べずに帰れない…。

敦賀ヨーロッパ軒 本店 グルメ・レストラン

近くに敦賀市立博物館＆山車会館があったのでのぞいてみることに。大和田銀行跡を生かした博物館です。なんと設立者の大和田荘七は北前船の船主。渡る世間でもお馴染みの俳優、大和田獏は親戚筋だそうです。

敦賀市立博物館 美術館・博物館

山車「だし」は敦賀では「やま」と言うそうです。関西の地車と似ていますが、雰囲気は関西より上品！?

みなとつるが山車会館 美術館・博物館

景勝地、日本三大松原。静岡市の三保の松原、佐賀県唐津市の虹の松原そしてココ、気比の松原。

気比の松原 名所・史跡

日本海！という感じです。

おみやげはマルサン市場で焼きサバを。常温で5日持つそうです。コスパ抜群！即買い。

まるさん屋 敦賀駅前 グルメ・レストラン

帰りは左手に美しい琵琶湖を仰ぎ見て福井名産の一本義でちょっと一杯。
関西から日帰り敦賀はおすすめです。