2020/07/13 - 2020/07/13
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watersportscancunさん
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コロナの感染拡大が止まらない。ついに一日7280名もの感染者が出てもなお、その数を減すどころか、等比数級的に拡大を強めている。キンタナロー州でも南部地区は再び戒厳令が出されたが、カンクンのある北部は未だ規制には及び腰と言う歪な対応が続いている。この件については何度も書いているので、皆さんもお分かりと思うが、経済優先させねばならないカンクンの裏の事情が強く関係している。
昨日はキャプテンフックやコロンブスディーなーといったクルーズ船が全艇出航していた。密になる事が前提のライブショーで、かつ観客と一緒になって盛り上がる事がウリのパーティーボートで、どうやってソーシャルディスタンスを守っているのか、近くセールスに確認をするつもりだが、グレーな部分が非常に多いのは間違いないと思う。
また、破産申請し、現在更生法下にて業務再開を探るシルクドソレイユでは、グループ全体ではコロナ渦中では最初のショーがカンクンのJOYAで再開された。ダブルダッチで頑張るNOBUがカンクンに戻り、現在週3日のショーを復活させている。
確認をすると現在の入りは17%だそうだ。そもそも、MAX40%という制約から4割しか入れることが出来ないこと考えると前途は決して明るい未来があるわけではない。シルク全体で1000億という負債を抱え、その売り上げの70%をラスベガスのショーで稼ぎあげていた事実を考えると、ここカンクンでの再開は、債務者へ向けてのある意味パフォーマンスと取られても仕方がないが、NOBU達は、自分の持ち場で職務を全うするだけだと覚悟を決めて、今を一生懸命頑張っている。この心意気、応援したい。
それにしても、トランプ政権の感情政策でコロナ拡大が止まらないアメリカでは、ニューヨークなど規制が解除された州でも二次感染が始まっている。広い国土のアメリカでは、未だ一時感染が終わらないうちから、別の場所で二次感染が始まる悪循環が続く。。。グラフを見ると分かるが、死亡率こそ下がって来ているが、感染については6月以降に爆発的に上昇カーブを描き始めている。。。メキシコも先が見えないが、アメリカはある意味恐怖でしかない。。。
先日、弊社スタッフの知人が日本に帰国をする際に、機内の写真を送ってくれた。メキシコシティから成田へは、破産申請を出したアエロメヒコがサービスを停止した為、現在ANAが減便対応をしているのだが(アエロメヒコは7月から再開とうたっていたのに、7月1日に一便だけ飛ばした後は、その後は全便キャンセルという詐欺と言うほかない対応で信頼を更に落とした)、驚くな、機内は満席。ソーシャルディスタンスも何もあったものじゃない状態だった。
エコノミークラスのあの隣と肘と肘がぶつかり合うほど密な空間が満席。そして、この便は、コロナ拡大が止まらない渦中のメキシコから帰国する在留邦人をメインに満載した便だと言う事実。現在、危険極まりないメキシコやアメリカから、続々と在留邦人が日本へと帰国を始めているという情報は得ていたが、まさか、満席にして飛ばすとは思ってもいなかったので、正直驚いた。
帰国時には強制検査で結果が出るまでは隔離されるそうだから、まだいいと考えるもしれないが、問題は検査が100%ではないという事も心配のタネだ。
特に海外帰国者で検査時陰性だったものが、その後陽性になったという例が、37例もあるというのは、検査そのものに対する信頼を揺るがせるし、昨日のニュースでもペルーからの帰国便でたった一便で20名陽性が出たと発表されていた。
検査が絶対ではないという事実は見逃すべきではないのだから、飛ばす航空会社もその辺りは考えるべきだと正直思うし、出国する国で検査を受けて陰性でなければ搭乗させないくらいの対応は必要ではないかと強く感じる。全て受ける側の日本で検査と負担を強いるのはあまりに不公平という以上に危険だ。
にも拘わらず、メキシコ側では検査のチェックは当然ないばかりか、何をチェックしているかと言えば、所持金の検査だ(苦笑) このコロナ禍にあって、陽性チェックではなく、持ち出しの外貨等のチェック体制を強化しているのだから、呆れてものが言えない。この国は、どこまでも経済を優先させなければ立ちいかない第三国である事を自ら証明してしまっている。今回の件の写真の便だけでなく、日本へ行く便では全員、カバンをあけて現金を申告していない場合は、免除額以上所持していないかの厳しいチェックが一人一人行われているそうだから、これから帰国する人は十分注意をしてほしい。1万ドル以上ある場合は、申告を忘れないように。そういえば、H〇Sのカンクン支店長が昨年キューバに5万ドル以上を無申告で持ち出そうとして逮捕され三面記事にでかでかとカラー写真入りで出たという武勇伝(笑)があったが(余罪も多かったようで、大手が違法な行為に手を染めるモラルの低さにも呆れたが)、あの一件以来、日本人の所持金については、かなり厳しい目が向けられているので、十分注意が必要だ。
さて、コロナについては、現在、アメリカやメキシコで流行しているのはGH型という最新ハイブリッド型だという事だ。日本や中国で始まった初期の株から短期間のうちに変異を繰り返して、現在北米中南米で猛威を振るっているのはGH型という最強タイプと言われ、怖いのは、空気感染をすること、また抗体も2~3カ月でほぼ消滅してしまうことなどが言われている。先日、メキシコでは10月には感染者数230万人になるとUNAMの研究機関が推計を発表していたが、こうした新型の傾向を見ての推計になっている。決して大げさな話ではないことを肝に銘じておかねばならないと思う。
既にメキシコはスペインの感染者数と死者数は追い越してしまっているし、ヨーロッパでは短期間の内に収まった初期コロナと違って既に4カ月経過してもまだ上昇曲線にピークが見えない。。。長期化の様相だ。。。
エールフランスが2024年までは市場は回復しないとレイオフを敢行した事がニュースになっていたが、観光業についてはもっと厳しい覚悟は必要だと考えている。旅行業界団体では、本年度の11月くらいまでは最低でも戻らないという見解が発表されていたが、正直甘すぎる見通しなのは間違いない。
さて、その他、コロナに関係して、メキシコでは、殺人及び誘拐事件の発生率がコロナ自粛後に8.75%上昇した事がニュースになっている。治安は確実に悪化を続けている。経済的に困窮する国民も急増中だ。
つい今しがたも、メキシコシティの方で知人のガイドがテレビに出てるぞと連絡があり、ニュースを見るとなんと、その本人、、、浮浪者用の収容シェルターでインタビューを受けていた。。。
なんだ?!と思ったら、このコロナ渦の中で、仕事がなくなり、賃貸が払えず家を追い出された為、仕方がなくシェルターに入った。経済的にも限界に来ているので、政府の補助なり、善意ある方々のサポートをお願いしたいという談話だった。もちろん、すぐに連絡を入れた(汗)
このような状況では、犯罪が増えるのは仕方がないともいえる。だからこそ、経済を優先させてある程度の感染には目をつぶる必要があるのも仕方がないと考えるが、だからと言って、恣意的な対応で被害を拡大させては意味がない。そこはしっかりと対策を施した上で、取り掛からないといけないだろう。
カンクンでは、警戒レベルが下げられたままなので、レストランも、今では結構人が戻って来た。一つ飛ばしで席を利用者に案内している店もあれば、単にパーテーションだけを設けて、店内は40%までという事を無視して満席に近い客を取っている店もある。そんな店は店内では撮影は禁止だ(当然だが、違反している事がわかっているから)
ついでに言うと、占有率は50%までと拡大させる話も「この時期に」出ている。。。正直呆れる。
食う事を優先すれば、モラルの低いメキシコでは当然そういう事になる。そこを犯罪率が高くなるからとか詭弁を弄して規則を破るのはどうかと思う。感染拡大が終息しなければ、いつまでも皆が苦しむことになる。どれだけ苦しくなろうとも、コロナが終息する見通しがはっきりと立つまでは、下手な対応は傷口を広げるだけであることを知るべきではないだろうか。
こうした状況をみると、カンクンに安全に来て大丈夫ですよと言えるようになるのは、そうとう先になりそうだ。。
既に一部邦人がカンクンにやって来ている情報はある。ただ、これをきっかけに、どんどんお客様が戻ってくるという事にはならない。こんな危険な状況でも気にしない人は、いつの時代も一定数存在する。しかし、その特殊な感覚をもつ人と一般的な観光客とは全く別物だ。つまり、特殊な邦人観光客が、ぽつぽつと一組、二組、やって来ても、明るいニュースでも何でもないという事だ。
そもそも、こんな危険な場所に何も考えずにやって来て、もし自分が感染して、自分だけならまだしも、帰国後に周りに迷惑をかけるかもしれないという事に気が回らない身勝手な人には誰も共感をしない。
そこを誤解して、これからどんどん戻ってくるという甘い見通しで現実逃避をしながらズルズルと事業計画について泥沼に陥ると傷口を広げることになる。
とりあえず、見通しについては、私の見通しは最悪のケースを想定している。これ以上は悪い事はないだろうという見通しで考えているので、結果的にそこまで悪くならずに終息し、早い段階で観光業が戻ってくるかもしれない。私自身はもちろん、強く、その事を願っている。しかし、その為には、一人一人が自覚をもって、行動をしなければ絶対に無理であることを今一度確認をしなければならない。
食えないから、強盗をしてもいいという論理にはならない。犯罪率が上がるから、ルールを無視して、制限なく客をいれていいと言う論理にもならない。厳しいルールを守っていたら事業が成立しないからと言って、撮影禁止にしてグレーな部分を隠蔽している内は、決してコロナは終息しない事、、、しっかりと肝に銘じておきたい。
残念ながら、カンクンは上記を守っていない店や事業があまりに多い。このような状況で、日本からくるお客様に安全ですよとは絶対に口が裂けても言えない。
私自身は早く戻って来てほしい。けれど、安全あってのリゾートだ。心休まる事のない感染や犯罪の恐怖におびえてリラックスなど出来るはずもない。そんな安全と安心が確立されるまでは、私はどれだけ自分の生活が苦しくなろうとも、安全ですよとは言えないし言わないつもりだ。
正直、私もいつまでもつか分からない。既に取引先では会社を清算したところが、大手でも出て来ている。
しかし、これが特別な例じゃない。これからどんどん増えていくだろう。
今日は家に花でも飾ろうと思う。自粛をしている生活の中で、花が生活に彩を与えてくれることを知ったのは、先日の子供の卒業式の日だった。食べるに困っても心には彩を忘れないようにしたいと、美しいその花弁を眺めながら心に誓う。
皆様の健康と平穏な一日を心から願っています。
店長吉田拝
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一日の感染者数7,280名
総感染者数299,750名
感染拡大に未だピークが見えない。アメリカと中南米で猛威を振るうGH型は空気感染が疑われている。 -
死者数一日895名
総死者数35,006名
既に総死亡者数はスペインを追い抜いている。感染者数も数日で追い越す見込み。
抗体は2~3カ月で激減するため、再感染リスクも懸念されている。 -
モール内もほぼ全店が再開。まだ客足は3割程度しか戻っていないが、フードコートなども客席を間引きしてほぼテイクアウト専門のような様相に。デパートなどは、入口にゲートがしつらえてあり、そこをくぐるとアルコール噴射で全身消毒という徹底ぶり。これには感心した。
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以前の客席数。自粛中に撮影したもの。
上記の席数と比べるとどれくらい減っているかが分かると思う。以前は、この客席が週末ともなると全席埋まっていた。
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