蒲郡クラシックホテルに泊まる　＋　熱田神宮と旧東海道宮宿・七里の渡し

2018/08/19 - 2018/08/20

長年憧れていた蒲郡クラシックホテルにようやく行くことができました。

三河湾を見下ろす高台に建つホテル、穏やかな三河湾とそこに浮かぶ竹島、

ゆったりと時間が流れていました。

蒲郡に行く途中、名古屋で下車して、熱田神宮と旧東海道の宿場町だった宮宿

七里の渡し跡なども巡ってきました。

エリア 蒲郡(愛知)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 JRローカル

まずは熱田神宮へ。

緑に覆われる広大な敷地・・、それだけでただならぬパワーを感じます。

熱田神宮 寺・神社・教会

境内には何羽かの鶏が自由に歩き回っていました。

熱田神宮 寺・神社・教会

信長塀です。

織田信長が桶狭間の勝利を感謝して奉納したもので、瓦を厚く積み重ねてあり、すごく分厚いです。

熱田神宮 寺・神社・教会

本殿。

1945年に戦災で焼失し、1955年に再建されたものです。さらに近年修理されて、
きれいになっていました。

熱田神宮 寺・神社・教会

この橋は二十五の板石を並べた石橋（二十五丁橋）で、名古屋最古の石橋ということでしたが、熱田神宮は神社としての歴史は古いわりには、建物そのものが古いものは意外と少ないようです。

熱田神宮 寺・神社・教会

熱田神宮の南門からさらに南下すると、宮の渡し公園が見えてきます。江戸時代、ここから桑名へ東海道唯一の海路・七里の渡しがありました。

ほんとうはこの南門が正門で昔は海から上がって正門である南門をくぐって参拝したのでしょう。今は電車で行くと東側から神社境内に入ることになります。

常夜灯や時の鐘が再現されています。

熱田常夜燈 名所・史跡

宮の渡し公園前にある、東海道の宿場町だったころの名残をとどめる街並み。

特に右の建物は江戸時代からあるものらしいです。

現在福祉施設となっているこの建物は「魚半」という料亭だった建物で、建築年こそ、明治29年ですが、江戸時代の形式を継承しており、宿場町の面影を伝えています。

宮の渡し公園に、その料亭「魚半」の別邸が近くにあるという案内があったの行ってみることにしました。

旧魚半別邸は大正時代に建てられた左の洋館と昭和3年建設の右の和館からなっていました。

洋館は鉄筋コンクリート造りで、外壁はタイル張り。
展望台として使われていたという屋上もあります。

明治36年建築の赤煉瓦づくりの蔵も残っています。

熱田は陸軍造兵廠や民間の軍需関係の工場があり、料亭のお客さんにも
そういう関係の方が多かったそうです。それゆえに熱田は空襲にあいましたが、この建物がある地区は奇跡的に空襲を免れたそうです。

洋館の2階の窓には観音開きの鎧戸、一階の窓にはシャッターが設置されています。

木製の扉の外側には鉄製の扉が設置されており、二重扉になっています。

窓の鎧戸やシャッターといい、洋館部分は防犯あるいは防火にかなり気を使った
造りになっています。

玄関前の床タイル。

一階玄関のガラスブロック。

地下には浴室があるそうです。

玄関をはいったところすぐに木製の階段がありますが、二階には上がれませんでした。

洋館一階の床。

洋館一階の部屋には上部に彫刻が施されている柱がありました。

和館の廊下。

大広間は催しが行われていたので、中に入ることはできませんでした。

料亭当時の看板も残っています。

現在旧魚半別邸は堀川まちネットというNPO法人が「宮の駅交流サロン」として運営していて、レンタサイクルやカフェなども。

熱田の宮宿には西浜御殿という徳川の御殿もあったみたいですね。

現在旧東海道などの道筋や昔の町割りなどは残っていますが、本陣をはじめ建物はほとんど残っていません。

名古屋・熱田を後にして蒲郡クラシックホテルに到着です。

1934年竣工で、外観は城郭風になっています。

蒲郡クラシックホテル 宿・ホテル

ロビー。

蒲郡クラシックホテル 宿・ホテル

ロビーホールは吹き抜けになっており、内装はアールデコ様式です。

蒲郡クラシックホテル 宿・ホテル

ちょっと和風なテイストも感じられます。

蒲郡クラシックホテル 宿・ホテル

階段のガラス窓。

蒲郡クラシックホテル 宿・ホテル

家具や内装もクラシカルで落ち着きます。

蒲郡クラシックホテル 宿・ホテル

部屋は二間続き。

蒲郡クラシックホテル 宿・ホテル

アメニティはゲランでした。

蒲郡クラシックホテル 宿・ホテル

部屋から竹島が望めました。

蒲郡クラシックホテル 宿・ホテル

庭を散策。

春にはつつじがきれいだそうです。

蒲郡クラシックホテル 宿・ホテル

夕食はメインディナールームで、フレンチをいただきました。

窓際の席だったので、竹島と三河湾の景色を眺めながらの夕食となりました。

メインダイニングルーム グルメ・レストラン

ホテルの絵が入ったオリジナルのプレート。

花はつつじでしょうか。

メインダイニングルーム グルメ・レストラン

こちらは竹島橋と蒲郡クラシックホテルが描かれています。

メインダイニングルーム グルメ・レストラン

アミューズ。

メインダイニングルーム グルメ・レストラン

西浦漁港で水揚げされた赤座海老炙り焼き、ポワロー葱と蒲郡ミカンムース。

これ、一番おいしかったです。見た目もきれい。

メインダイニングルーム グルメ・レストラン

冷製枝豆スープ。

メインダイニングルーム グルメ・レストラン

魚料理は「白身魚と伊勢エビのルーロー雲丹入りアメリケーヌソース」と、メニューには

ありました。

メインダイニングルーム グルメ・レストラン

夕闇が迫ってくると竹島へと渡る竹島橋にも灯りが灯り始めました。

メインダイニングルーム グルメ・レストラン

グラニテで口直し。

メインダイニングルーム グルメ・レストラン

肉料理は黒毛和牛フィレ肉とフォアグラのソテーベルシーソース。

メインダイニングルーム グルメ・レストラン

デザートです。
フランボワーズのヌガーグラッセ、フルーツとアイスクリーム添え。

御馳走様でした！

メインダイニングルーム グルメ・レストラン

一夜あけて・・。モーニングティーです。

朝早い時間帯に、セルフで紅茶とビスケットをテラスで楽しむことができました。

あ~、気持ちいい！！

蒲郡クラシックホテル 宿・ホテル

そして、朝ごはんです。

メインダイニングルーム グルメ・レストラン

二人席はこのようにテーブルが三角になっているので、海を正面に見ながら食事ができます。

メインダイニングルーム グルメ・レストラン

朝食はバイキングもいいですが、このように一品一品持って来てくれるスタイルは、

朝から優雅で、気分が上がります。

メインダイニングルーム グルメ・レストラン

パンもおいしかったです！

メインダイニングルーム グルメ・レストラン

玉子料理はオムレツで。

メインダイニングルーム グルメ・レストラン

竹島八百富神社へは竹島橋を渡っていきますが、橋の手前には遥拝所がありました。

いよいよ竹島に渡ります。

竹島 自然・景勝地

階段を上って・・。

竹島 自然・景勝地

まずは八百富神社にお参りします。

竹島にはほかにも八大龍神社や大黒神社など全部で五つの神社があります。
海にぽつんと浮かぶ島はそれだけで、昔の人は神聖さを感じたのでしょうね。

八百富神社(竹島弁天) 寺・神社・教会

5つの神社に参拝して奥に進むと、「龍神の松」と海が見えてきます。

竹島 自然・景勝地

階段を下りると島の周囲に造られている遊歩道に出ます。

竹島遊歩道 名所・史跡

三河湾の穏やかな光景が広がります。

竹島遊歩道 名所・史跡

竹島側から蒲郡クラシックホテルを眺めたところ。

ディナーの時のお皿の模様はこの光景ですね。

海辺の文学記念館という施設に立ち寄りました。

海辺の文学記念館 美術館・博物館

名古屋の織物商・滝信四郎が明治45年この地に創業したのが料理旅館「常盤館」です。ちなみにその織物会社は創業は江戸時代で、現在の「タキヒョー」です。

滝氏は後に、竹島橋を寄進したり、蒲郡ホテル（現蒲郡クラシックホテル）を創業したり、風光明媚な蒲郡を保養地として開発した蒲郡開発の恩人ともいえる人です。

海辺の文学記念館 美術館・博物館

常盤館などの備品や資料などが展示されています。

写真は現蒲郡クラシックホテル・六角堂軒下にかけられていたという干支のすかしぼり。

海辺の文学記念館 美術館・博物館

旅館「常盤館」では、菊池寛や川端康成などの有名小説家に無料で滞在してもらうかわりに、作品に蒲郡や常盤館を登場させてもらう、今でいうタイアップという手法を取って宣伝したそうです。

海辺の文学記念館 美術館・博物館

竹島はこの竹島橋があるので余計印象的な景色になっているような気がします。

特に意匠に凝った橋というわけではないんですが・・。

規模は全然違いますが、江ノ島は聖と俗と自然の島。

竹島は聖と自然の島。俗がない分、パワースポット的な雰囲気が強いように感じられました。

竹島 自然・景勝地

ホテルに戻って、ラウンジ・バーアゼリアで一休み。

フルーツゼリーとブルーのノンアルコールカクテルが涼し気。

蒲郡・蒲郡クラシックホテルはほんとうにのんびりできる場所でした。

カフェ ラウンジ アンド バー アゼリア グルメ・レストラン