金剛院大黒天堂（横浜磯子七福神）

2020/06/08 - 2020/06/08

　横浜磯子七福神は横浜市磯子区・南区にある９ヶ所を巡る七福神めぐりで、大正7年（1918年）に磯子区・南区にある七つの寺社を巡拝する七福神として始まった。第二次世界大戦により途絶えたものの、昭和53年（1978年）の磯子区制施行50周年記念を契機に、三殿台遺跡と岡村天満宮を加えた九ヶ所を巡る七福神として復活した。
　明王山宝積寺（恵比寿天）（横浜市磯子区上町7）、
　禪馬山真照寺（毘沙門天）（横浜市磯子区磯子8）、
　海向山金蔵院（弁財天）（横浜市磯子区磯子4）、　
　瀧頭山密蔵院（布袋尊）（横浜市磯子区滝頭3）、
　妙法山弘誓院（福禄寿）（横浜市南区睦町2）、
　青龍山宝生寺（寿老人）（横浜市南区堀ノ内町1）。
　岡村天満宮（横浜市磯子区岡村2）、三殿台遺跡（横浜市磯子区岡村4）。
　金剛院大黒天堂には横浜磯子七福神の大黒天が祀られている。大黒天堂の中央に安置される三つの顔を持った三面大黒天（大黒天、毘沙門天、弁財天）ではなく、その下の小さな黒ずんだ大黒天がそうである。
　金剛院大黒天堂は築の浅い最近の建物である。木造瓦葺であり、浪の飾り瓦が上がっている。それよりも、左右の軒瓦に注目して頂きたい。
　向かって左に恵比寿天の軒瓦と丸瓦、向かって右に大黒天の軒瓦と丸瓦が見える。大黒さまと恵比寿さまは対で、奈良・当麻寺の門前町（https://4travel.jp/travelogue/10509862）では両側の家々の瓦屋根には大黒さまと恵比寿さまの飾り瓦が上がっている。時代は違うがこれを真似たものであろう。
　1点づつが違う型で作らないとできないのでこれは大変だ。大黒さまと恵比寿さまが対で上がる金剛院大黒天堂は女性でも、あるいは親子でも楽しめる。
（表紙写真は金剛院大黒天堂の大黒天）

エリア 東神奈川・保土ヶ谷・弘明寺(神奈川)

金剛院大黒天堂。

金剛院大黒天堂に上がる浪の飾り瓦。

金剛院大黒天堂に上がる浪の飾り瓦。

恵比寿天の丸瓦。

大黒天の丸瓦。

恵比寿天の軒瓦。

大黒天の軒瓦。

金剛院大黒天堂に掛かる「大黒天」の扁額。

金剛院大黒天堂前に大黒天像。

金剛院大黒天堂の大黒天。三面大黒天（大黒天、毘沙門天、弁財天、ただし、向かって右面に毘沙門天、左面に弁財天、正面は大黒天）と下に小さな黒ずんだ大黒天。