2018/06/17 - 2018/06/17
1870位(同エリア4544件中)
ムッシュさん
1.#2020年は「ラファエロの没後500年記念 ラファエロ展」がイタリア・ローマを中心に、ヨーロッパ、アメリカの主要美術館で企画展として開催される見込み。
しかし、現実は、新型コロナーパンデミックの影響で、実施時期が延期されたり、見直しされている。中では、ローマ企画展が、イタリア画家ラファエロの作品を最大限に網羅しているようです。
*美術館単独では、フィレンチェのパラティーナ美術館が最多数保有している。
2.#2013年、日本初の「ラファエロ展」(国立西洋)で来日した。
3.#その他では、各地の海外美術館訪問時に、いくつか、ラファエロ作品を観てきた。(2018年は、イギリス訪問=)
ラファエロ作品を一同に集めた展覧会もあり得ないので、上記の名画 を纏めたルネサンスの巨匠画家であるラファエロの名作を巡ります。
4.関連旅行記は、ヴァチカン博物館の「ラファエロの間」訪問です
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11084862/
の25枚目以降です。
5.その他の美術館のラファエロ作品です。
最も人気が高い作品は、ヴァチカン博物館の”アテナイの学堂(フレスコ画)です。聖母子では、パラティーナ美術館の”大公の聖母”や”小椅子の聖母” です
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#2020年「ラファエロ 没後500年記念 ローマ展」とは
没後500年に当たる2020年は、各地でラファエロをたたえる企画展が開催されます。 その生誕&死去の地であり、主な活躍の場だったイタリアで開催されるローマ展が、中でも最大級です。
ウルビーノで生まれたラファエロが、いかに最初の師であったピエトロ・ペルジーノから学び、ジュリオ・ロマーノなどの弟子たちに影響を与えたかを探る展覧会です
死後、ラファエロは望み通りローマの中心部にあるパンテオン神殿に葬られた。パンテオンは古代ローマの代表的建造物だが、7世紀にキリスト教の聖堂になっていたので、カトリック教徒として葬られることができた。なお、パンテオンは、ラファエロの墓が造られてから数百年後、イタリア王家の墓堂となった。
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それでは、何枚か未訪問の作品もありますが、ゆっくり鑑賞しましょう。
旅行日は、最近のロンドン訪問日を設定してます。
- 旅行の満足度
- 5.0
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ローマ・パンテオン前景
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ローマ・パンテオン内部(屋内)
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これは、【ローマ・パンテオンの墓にあるラファエロの棺】です。
鑑定の結果も本物だそうです。
ラファエロは、37歳の若さで逝去した。 -
ラファエロの墓の上にある聖母子像はロレンツェット作。
ラファエロはこの像と共にパンテオンに葬って欲しいと遺言を残し、その遺志通りにここに眠っています。
ローマに行ったら、パンテオン訪問は必須です。 -
左側の彫像は、同じくパンテオンにあるラファエロの碑。
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最初に、自画像を一枚
ラファエロ1506 〇2013「(伝)自画像」パラティーナ美術館所蔵
#2015年フィレンチェ旅行時に、パラティーナ美術館を訪問・鑑賞した。
#2013年「ラファエロ展」(国立西洋)で来日した
*衣服の立体感の無さ、生気の無さ、首が太すぎると言った点からも、モデルはラファエロだが、描いたのは他の画家説もある。
*振り返ったポーズを描くという斬新な構図。ラファエロが20代前半のフィレンツェ時代に手がけた彼の最も有名な自画像。褐色の背景に浮かび上がった柔和な顔。
*バチカン美術館の署名の間を飾る「アテナの学堂」内に描かれたラファエロの自画像との類似性から、本作が間違いなく彼の自画像である事が認められている。
*現存する文書によれば、この作品は、1652年9月24日までトスカーナの大公妃「ヴィットーリアデッラロヴェーレ」の部屋にあって、その後レオポルド・デイ・メディチ枢機卿のコレクションとなり、長らくウフィツィ美術館に展示されていたが、現在はピッティ宮殿内のパラティーナ美術館に移されています。 -
続いて、ラファエロの名作中の名作を5点(沢山ありますが、絞って!)
ラファエロ1509 「アテナイの学堂」ヴァティカン博物館の”ラファエロの間”所蔵
♯2015年 ローマ旅行時に、ヴァティカン博物館を訪問した。
*これは、フレスコ画なので、綺麗に色彩が保存されますが、壁画で外すことができないので、現地を訪問して観るしかありません。
*関連のヴァティカン博物館の”ラマエロの間”訪問旅行記は、こちらです。
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11084862/ の25枚目以降です。
*プラトン、アリストテレス、ソクラテス、ピタゴラスなど古代ギリシャの偉人・哲学者を一面に集め、人間の英知を壮大に表現した、ヴァティカンの屈指の名作『アテネの学堂』。
*1508年、ラファエロは教皇ユリウス2世の命により手掛けたが、この『アテネの学堂』は同時期に制作されたミケランジェロのシスティーナ礼拝堂天井画と共に、盛期ルネサンスの最高傑作のひとつとして知られている。
*一点消失の線遠近法の背景に描かれた中央の人物は、ギリシャ時代の賢人たちで、左がプラトン、右がアリストテレス。プラトンは天上にあるイデアを指差し、アリストテレス手のひらを下に向け実践を重んじている。なお画面中央でなく右端から2人目に立つ、黒い帽子をかむり、じっとこちらを見つめている人物はラファエロ自身。
*中央に立つプラトンはレオナルド・ダ・ヴインチを、右下でコンパスを持つユークリッドは建築家ドナート・ブラマンテ(1444~1514)を、また頬杖をついて沈思するヘラクレイトスはミケランジェロをモデルにしたと伝えられ、同時代の先輩芸術家に寄せるラファエロの深い尊敬の念がうかがえる。
*ラファエロは、バチカン宮殿で教皇の私設図書館にフレスコ画に描くことになった。これは、彼が受けた最も大きく、重要なものであった。
「ラファエロの間」として最初に描かれたこの有名作品は、ローマの芸術に大きな影響を与え、『アテナイの学堂』、『パルナッソス』、『聖体の論議』など一般的に彼の最高傑作とみなされている作品が多数描かれている。
*構図:背後の建物は左右対象のシンメトリーに配置され、人物も上段と下段に分かれており非常に安定したバランスのとれた構図となっています。
ルネサンス芸術の特徴の一つに調和の取れた安定した構図が挙げられます。特に三角形の構図は安定感があり見るものに安心感を与える。「アテネの学堂」でも上段の人物たちは一直線に並べられアーチ状の建物を頂点とする三角形を形成しています。また、下段の人物たちも左右で一群を形成し安定性に寄与しています。
*ラファエロの最高傑作。 古代の賢人や哲学者が描かれた作品。
*ローマ教皇ユリウス2世の依頼によりヴァティカン宮殿の「署名の間」の4つの壁面に、「神学」「法学」「詩学」、そして「哲学」を主題としたフレスコ画です。 「アテナイの学堂」は「哲学」を表す絵で、画中には60名近い数の哲学者が描かれています。描く際は、同時代の画家をモデルにしたといわれており、例えば、中央で指を上に差している哲学者プラトンはダ・ヴィンチをモデルに、画面手前中央で頬杖をつく哲学者ヘラクレイトスはミケランジェロと考えられています。盛期ルネサンスの古典復興・古典的精神を、約8メートルの画面の中に見事に具現化したものといえます -
ラファエロ1505 〇2013「大公の聖母 (Madonna col Bambino)」フィレンチェ・パラティーナ美術館蔵
#2013年「ラファエロ展」(国立西洋)に来日・鑑賞した。
#2015年、フィレンチェ旅行時に、訪問した。
*ラファエロが、先人レオナルド・ダ・ヴィンチからスフマート技巧や絵画展開に強い影響を受け、この簡素な暗闇の背景の中に浮かび上がる聖母子の姿を描いたとされる。慈愛に溢れた感情の表現は、後の聖母子の原型であったといわれる。幼子キリストの視線は強い意思を持ちながらも威圧感はなく、人々の先導者としての才覚を覗かせている。
*聖母子像の特徴は、優雅で優しくしとやかな点にある。それは柔らかな人物表現と、聖母のそっと下ろされた瞼によって強調される。
*本作では大胆なキアロスクーロ(明暗のコントラスト)が用いられてる。ただし、この背景は、後年の17世紀にラファエロ以外の別の画家によって手が加えられた。
*漆黒の闇に溶け込むように描かれる聖母子。ラフア工口の筆は、人物と背景との境が曖昧になるように、丹念にぽかしている。はっきりとした輪郭がないゆえに、かえって人の肌の柔らかさとぬくもりまでが見る者に伝わるようだ。
目をそっと伏せて立つ聖母の典雅な姿は、私たちを深い静寂の時に引き込んでいく*母子像画の典型と言われている。光と影が微妙に心理を反映し、威厳に満ちてきた。 -
ラファエロ1516 bs「小椅子の聖母 」フィレンチェ・パラティーナ美術館所蔵
*こちら豪華な額縁付き。
*親子の愛情表現豊かで人気の名画です。
#2015年フィレンチェ旅行時に、パラティーナ美術館を訪問。
*聖母マリアと幼子イエス、洗礼者幼児聖ヨハネは、やや円形の画面内へ押し込まれるように配置され、密着し、親密な関係を強調する。美しく高潔でありながら、幼児らの柔らかそうな愛らしさと、バラ色の頬も美しい聖母の若々しい女性美の表現は圧巻であり、特に聖母マリアの観る者への視線の魅力は当時から観る者の目を惹きつけた。円形(トンド)に描いたのは、ワイン貯蔵樽の蓋にスケッチデッサンしたのが始まりと言うでんせつもある。
*聖母の甘い優しさと、キリストの愛くるしさを有してる人物表現、質感、感情表現を感じさせる色彩描写力が素晴らしい。
*上下分割の画面構成、三角形構図の収まり、豊かな感情表現と親密な親子関係など、ダヴィンチ等先人から学び、ラファエロ画を作り出した。
*「トンド」と呼ばれる難しい円形の板の中に、安定した調和のとれた構図で描かれていている。ラファエロ最後のトンド(円形画)で、当時ラファエロはヴェネツィア派に関心を示しておりその影響で色彩は派手になっています。
*モデルはマルガリータ。
*当時流行だったターバンとショールを身につけこちらに視線を投げかけている世俗的な聖母が特徴的。丸い画面に描くことで、聖母を形作る曲線の効果がより一層強められています。
*あまりにも生き生きと人物が描かれているため、『路地で仲睦まじい母親と2人の子供を見かけ、思わずかたわらにあったワイン樽の蓋に即興で絵を描いた』という伝説も生まれるほど。
*「サン・シストの聖母」にみる威厳と高貴さは影をひそめ、母と子の親密の情が描かれている。浮彫にも似た姿態の盛り上がりが美と讃えられている。 -
同上、額縁無し拡大版。
ラファエロは、生涯に50枚ほどの聖母子像を残している。
*ラファエロの晩年に描かれ、結果として最後に描いた聖母子像である。
真正面を見据えて毅然とこちらを見つめる美しい聖母は、私たちに何かを語り掛けるような感じさえします。 -
ラファエロ1513-14 「システィーナの聖母(サン・シストの聖母)」ドレスデン,アルテ・マイスター絵画館所蔵
#2007年ドレスデン旅行時に、アルテ・マイスター絵画館を訪問・鑑賞した。
*こちらも大変人気な聖母子です。265x196cmサイズ
*「システィーナの聖母」またの名は「サン・シストの聖母」。この祭壇画は、1512年に教皇ユリウス二世が自身の故郷であるピアツェンツアのサン・シストの教会の為に注文。この作品はラファエロが描いた最後の聖母マリア像の一つであり、ジョルジオ・ヴァザーリはこの作品を「本当に最高のたぐいまれな作品だ」と評した。
*1754年にドレスデンに移されてから、この有名な絵は特にドイツにおいて非常に大きな影響を与えた。第二次世界大戦中ドレスデンの大空襲の被害を逃れたが、ザクセン、スイスの坑道に保管されていたところを赤軍が発見、以降ドイツに返還されるまで10年間モスクワに持ち出されていた。
*画面中央上部に幼子イエスを抱く聖母マリア、その左右に聖シクストゥスと聖バルバラ、画面中央下部には幼い二人の天使が配されている。彼らの配置で十字を形成しているのが特徴である。この作品の下に描かれている天使達は後年様々な装飾品や衣服などの為にコピーされ、利用されたことから最も有名になった天使と言われている。頬杖をついて画枠の存在にもなっている。(レストラン・サイゼリアにあります)
*画面中央上部に幼子イエスを抱く聖母マリアが、画面の左右に聖シクストゥスと聖バルバラ、画面中央下部に幼い2天使が配されており、登場人物によって菱形(又は十字)が形成されているのが大きな特徴である。緑の幕にはカーテンレール付きで、絵の鑑賞者の空間との繋がりを感じさせる。
*マリアのモデルはマルガリータ。
*聖母子が光に包まれて雲に乗り、地上に降臨するかのような幻想的な演出でラファエロが自身で最後まで完成させた最後の聖母子像です。 -
ラファエロ1507 x「美しき庭師」 ルーヴル美術館蔵
#パリ旅行時に、ルーブル美術館を訪問・鑑賞した。
*明るく澄み渡った牧歌的な風景の中、地に腰を下ろし謙譲を示す聖母マリアと、ミケランジェロの影響の躍動感を表現した幼児キリスト等、ラファエロの代名詞ともなった聖母子の典型である。美しい三角形構図。明るく、穏やかな色調。
*母子の愛情溢れる視線の交流。母性を前面に押し出した表現は、ラファエロの描く聖母子像の特徴で、幼子イエスに優しく手を取り、伏し目で慈しむような優しい聖母の表情は、人々に愛されました。
母性を前面に押し出した表現は、ラファエロの描く聖母子像の特徴で、幼子イエスに優しく手を取り、伏し目で慈しむような優しい聖母の表情は当時から人々に愛されました。
*左肘の右側、「ウルビーノのラファエロ」と金文字による署名。制作年1507と記入。
*最高傑作と言われる本作は最も高い知名度を誇っています。頭の後部から背中にかかる透明のヴェールや柔らかな肌の表現が素晴らしい。
*ラファエロの描く聖母子像の特徴は、優雅で優しくしとやかな点にあります。
それは柔らかな人物表現と、聖母のそっと下ろされた瞼によって強調されます。
ラファエロの聖母最大の特徴と言えますね。
宗教的理由から、厳格で崇高なイメージであらわされることが多かった聖母子像は、レオナルド・ダ・ヴィンチによってより人間的で自然な表現へと変化し、ラファエロがそれを受け継ぎました。そしてさらに血の通った暖かな母と子のイメージへと昇華させ「優しい母と愛らしい子」へと変わったのです。
*聖母とキリストが視線を合わす形で描かれているのは、彼の聖母子画ではかなり珍しいパターン
*ダ・ヴィンチの「岩窟の聖母」やミケランジェロの裸体を参考にしている。
*聖母マリアの衣装は、ドレスを赤、マントを青で描くという決まりがありました。赤は天の愛、青は天の真実を象徴しています* -
2013年のラファエロ展ポスターを紹介
*聖母子の絵は、”大公の聖母(パラティーナ美)”です -
これより、ラファエロ作品を制作年代順に掲載しています。
ラファエロ1498 x「カサ・サンティの聖母」ウルビーノ,カサ・サンティ教会 -
ラファエロ1500 〇2013「聖母戴冠 父なる神、聖母子マリア」ナポリ,カポディモンテ国立美術館所蔵
#2013年、日本初の「ラファエロ展」(国立西洋)で来日した。 -
ラファエロ1500‐01 RA500「 聖ニッコロ・ダ・トレンティーノ聖堂のバロンチ礼拝堂の祭壇画」ナポリ国立カポディモンテ美術館所蔵
チッタ・ディ・カステッロのサン・ニコラス・トレンティーノ教会。
*本教会へは未訪問。
#2020年は「ラファエロの没後500年記念 ラファエロ展」がイタリア・ローマを中心に、ヨーロッパ、アメリカの主要美術館で企画展として開催される。
*下絵のみ現存 、ブレーシャ、トジオ・マルティネンゴ絵画館蔵) -
ラファエロ1501 「《トレンティーノのニコラの祭壇》天使」ルーヴル美術館所蔵
*2025年パリ旅行時に、ルーヴル美術館を訪問(3回目) -
ラファエロ1501-02 〇2013「_聖セバスティアヌス」ベルガモ・アカデミア カッラーラ美術館蔵
#2013年「ラファエロ展」(国立西洋)で来日
*感情を抑えた顔の表現は、師匠ペルジーノ様式と言われる。人物表現として力強さがある。衣装のマントは、背景から飛び出さない程度に見事に浮き出ている。 -
ラファエロ1502-03 x「oddi祭壇画の受胎告知」バチカン・ピナコテカ所蔵
#2015年ローマ旅行時に、ヴァティカン博物館を訪問。
* ペルージャのサンフランチェスコアルプラト教会のオディ家の礼拝堂の祭壇のためのイタリアのルネサンスマスターラファエルによる , イタリア . プレデラ ( 39 × 190 cm ) 3つで構成されています 27 × 50 cm絵画 , それらの1つは受胎告知です .
*天井に浮かぶ天の帝とマリアとお告げの女性は三角形配置。列柱は建物の空間を表し、これらの縦線と、人物の三角位置がバランスしている。 -
ラファエロ1503 〇2013「青年の肖像」ブダペスト国立西洋美術館蔵
#2009年「ハプスブルグ展」(国立西洋)で来日
#2013年「ラファエロ展」(国立西洋)で来日
*2007年ブダペスト旅行時に、ブダペスト国立西洋美術館を訪問した -
ラファエロ1502‐03 「モンドの磔刑(チッタ・ディ・カステッロの祭壇画)」 ロンドン,ナショナル・ギャラリー所蔵
#2018年ロンドン,ナショナル・ギャラリーを2回訪問
*ペルジーノの影響を受けた初期作品は、ラファエロの故郷ウルビーノに近い、チッタ・ディ・カステッロにあるサン・ドメニコ礼拝堂の祭壇画として制作。
*本作品からは、磔にされ亡くなってはいるが安らかなイエスの様子である。イエスの血を聖杯で受け止めている2人の天使。イエスから見て左側には、ひざまずくマグダラのマリアとその後ろに佇む福音書記者ヨハネがいる。反対側には聖母マリアが立ち、祭壇に祀られていた聖ヒエロニムスがひざまずいている。十字架の下のほうには、銀色の文字で書かれた「RAPHAEL / VRBIN / AS / P」(ウルビーノのラファエロがこの絵を描いた)という銘がある。
*太陽や月は他の宗教に関連するため、コンスタンティノープル公会議でこのような記号の使用は禁止されているにもかかわらず、本作品の上部には太陽と月がある。
*静寂で穏やかな景色が広がっている作品で、ペルジーノの影響あり。
ちなみに本作品はルードウィッヒ・モンドの遺言により、ナショナル・ギャラリーに寄贈された。
*遠くに広がる澄んだ空を背景に立つ十字架、左右に2天使、下には、聖母、ヒエロニムス、マグダラのマリア、ヨハネの嘆きの姿が見える。
*「モンドの磔刑図」は、サン・ドメニコ教会にある祭壇画で、磔にされたイエス・キリストと6人の人物が描かれています。
死に至りながらも、イエス・キリストは穏やかな表情を浮かべている。イエス・キリストの周りに描かれているのは、聖杯の中のイエス・キリストの血を持つ2人の天使とマグダラのマリアが、福音書記者のヨハネ、聖母マリアと聖ジェロームです。
イエス・キリストの痛み、苦しみは磔られた手足にしか描かれておらず、このような悲しいシーンをも美しく描かれている。 -
ラファエロ1500‐04 「ソリーの聖母」ベルリン絵画館所蔵
*ベルリン旅行時に、ベルリン絵画館を訪問した。
*英国の銀行家であり芸術収集家であったエドワード・ソリー氏(1776~1848年)の所有物であったことから、この作品は「ソリーの聖母」と呼ばれている。ソリー氏はベルリン在住でその類を見ない所蔵品の多くがベルリン美術館の所蔵品の核となった。
*聖母が持つ書物は伝統的に、旧約聖書外典の「ソロモンの知恵」とされており、幼児キリストが手にする書物は福音書を表している。聖母が本を読んでいる本を幼子イエスが頭をもち上げて見ており、コジキヒワをつかんでいる。そしておそらく聖母の本に書かれている受難を予知するかのようだ。聖母の青いマント、幼子の赤いローブは永遠を象徴し、殉教を預言している。 -
ラファエロ1500‐04 「聖ヒエロニムス,聖フランシスコと聖母子」ベルリン絵画館蔵
*ベルリン旅行時に、ベルリン絵画館を訪問した。
*ペルージャ時代の聖母子画中の佳作品。聖母の両脇の二聖者の表現は確か。 -
ラファエロ1502‐04 「聖ミカエルと竜」ルーヴル美術館所蔵
*2025年パリ旅行時に、ルーブル美術館を訪問した。(3回目)
*大天使ミカエルが剣を振り上げ、ダイナミックな動作で竜と戦う姿が描かれています。ミカエルは左手に十字軍の盾を持ち、片足でバランスを取って竜の首を刎ねようとしている。
*背景にはダンテの神曲から着想した思われる地獄の景観が広がり、横たわる悪魔は、キリスト教に敵対する異教徒を表しています。 -
ラファエロ1502‐04 RA500「聖母戴冠の祭壇画(Oddi Altarpiece)Oddfmily chapel」 ヴァチカン美術館所蔵 ベストセレクション作品
#2020年「ラファエロ 没後500年記念展」への出展
*2015年ローマ旅行時にヴァティカン美術館を訪問した。
**ペルージャのサン・フランチェスコ聖堂のオッディ家礼拝堂のための祭壇画。マリアが渡した帯を手にした弟子の様子を切り取った場面。構図は天地二分してる。
*画面が2分割されて、上部ではキリストが聖母マリアを戴冠する姿が、下部では、その様子を見上げるトマス、ヨハネ、ペテロ、パウロら使徒と聖人の姿が描かれています。
*ラファエロがまだ20歳頃に手掛けた祭壇画で、1502年に、シモーネ・デッリ・オッディの妻「アレッサンドラ・バリオーニ」の依頼で製作された。その経緯から「オッディ家の祭壇画」と呼ばれる。
ラファエロ1503 「聖母の載冠(オッデサの祭壇画)」フィレンツェ・パラティーナ美術館所蔵
関連旅行記は、ヴァチカン博物館の「ラファエロの間」訪問です
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11084862/
の25枚目以降です。 -
ラファエロ1503‐04 RA500「騎士の夢三美神」 ロンドン,ナショナル・ギャラリー所蔵
#2020年「ラファエロ 没後500年記念展」(ローマ開催)への出展作品
*2018年ロンドン旅行時に、ナショナル・ギャラリーを訪問した(2回目)。
*中央でまどろむスキピオは、左ミネルバが差し出す知と剣、右ヴィーナスが差し出す美と愛の間で、選択を迫られている場面。
*戦いの最中に木陰で眠る古代の英雄「スキピオ」の夢の中に、美徳と快楽を擬人化した二人の女性が現れる場面が描かれています。画面左手側の美徳を表す女性は、学問と武勇の象徴である書物と剣を差し出し、反対側の悦楽を表す女性は、愛を表すキンバイカの花を差し出して* -
ラファエロ1503 x「パサディナの聖母」USA,パサディナ,ノートン・サイモン美術館所蔵
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ラファエロ1503‐04 「男の肖像 」ローマ・ボルゲーゼ美術館蔵
♯2015年ローマ旅行時に、ボルゲーゼ美術館を訪問した。 -
ラファエロ1503‐04 RA500「男の肖像」リヒテンシュタイン美術館蔵
#2020年「ラファエロ 没後500年記念展」(ローマ開催)への出展作品
#2019年「リヒテンシュタイン展」(国立新美術館)で来日
#2009年「リヒテンシュタイン展」(国立新美術館)で来日 -
ラファエロ1504 「ペルジーノの肖像画」 ウフィツィ美術館蔵
*2015年フィレンチェ旅行時に、ウフィツィ美術館を訪問した。(2回目)
*ラファエロは、ペルジーノの工房に弟子入りした。モデルは師ペルジーノ。 -
ラファエロ1504 「青年の肖像」ブダペスト西洋美術館蔵
#2007年ブダペスト旅行時に、ブダペスト国立西洋美術館を訪問・鑑賞した。 -
ラファエロ1504 RA500「リンゴを持つ青年」ウフィッチー美術館蔵
#2020年「ラファエロ 没後500年記念展」(ローマ開催)への出展作品
#2013年「ラファエロ展」(国立西洋)で来日した・。
#2015年フィレンチェ旅行時に、ウフィティー美術館を訪問した。(2回目)
*眼の表現、透き通った水晶体に映り込む自然光、ラファエロの技巧が冴える。 -
ラファエロ1504 「本を読む聖母子 コネスタビレの聖母Conestable Madonna」エルミタージュ美術館蔵
#2013年サンクトペテルブルク旅行時に、エルミタージュ美術館を訪問・鑑賞した。
*その名前はペルージャのコネスタビレ家に由来する。1871年にはコネスタビレ家からロシアのアレクサンドル2世に買い取られロシアに渡り、大帝はアレクサンドル1世の娘で、配偶者であったマリア・アレサンドロヴニアへ贈った。それ以来、この作品はサンクト・ぺテルスブルグのエルミタージュ美術館に展示されている。
*画面は聖母が幼子を抱きながら本を読んでいるが、ラファエロがそのスタイルを完成させる前であったにもかかわらず、素晴らしい構図、美しいリズム感をもつライン、色彩の調和を示している。
*ラファエロは聖母を50枚ほど描いているが、この小さな作品は彼が初めて円形で描いた聖母である。当時この作品が売却により国外に持ち出されることを知ったペルージアの市民たちが困惑し、反対の声が上がった。 -
上の絵は、この装飾性豊かな豪華な額入りです。凄い額ですね。
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ラファエロ1504 「聖母子と幼児聖ヨハネ(ディオタルヴィの聖母」ベルリン ボーデ博物館所蔵
*初めての三人群像が表れて、三角形構図が意識されている。 -
ラファエロ1504 「コネスタビレの聖母Conestable Madonna」 エルミタージュ美術館所蔵
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ラファエロ1504‐05 RA500「玉座の聖母」メトロポリタン美術館蔵
#2020年「ラファエロ 没後500年記念展」(ローマ開催)への出展作品
#2017年NEWYORK旅行時に、メトロポリタン美術館を訪問・鑑賞した。
*アメリカに唯一あるラファエロ作の祭壇画である。
*本作品は、20世紀初期にJ.P.モルガンが高値で入手したので、唯一、民間の手にあったラファエロの祭壇画である。 -
ラファエロ1504 RA500b「マリアの結婚」ミラノ,ブレラ美術館蔵
#2020年「ラファエロ 没後500年記念展」(ローマ開催)への出展作品
#2015年ミラノ旅行時に、ブレラ美術館を訪問・鑑賞した。(2回目)
*170x117㎝
*15世紀初頭にチッタ・ディ・カステロのパトロンが、ラファエロの師であったピエトロ・ペルジーノに三つの仕事を依頼し、ペルジーノの不在の間にラファエロにより完成された。制作年はサインの横にある年号から1504年である。
*ラファエロがペルジーノの影響を強く受けたのは確かだが、両者の作品の違いについて16世紀のイタリアの芸術家であり芸術伝記作家であったジョオルジオ・バザーリが、作品の完成から数十年以内に「ラファエロ自身の素晴らしいスタイルが発展しつつあり、より繊細、緻密でピエトロの作風をはるかに凌いでいる」と述べている。
*背後に描かれるエルサレムの神殿の描写や、左右対称を含む背景全体の完璧な幾何学的均衡の空間的把握と自然的な描写は、若きラファエロが既に師ペルジーノを超えるだけの力量を有していたことを物語っている。そして静粛さと荘厳さが混在した聖性の高い結婚場面の表現となっている。ラファエロの宗教画における真髄で、観る者を魅了している。
*ラファエロ初期の傑作です。
ペルージャ近郊チッタ・ディ・カステッロのサン・フランチェスコ聖堂サン・ジュゼッペ礼拝堂のための祭壇画として制作された。明晰な構図と優美な筆致は師匠のそれを越えたことを感じさせる。
絵に描かれているのは、聖母マリアが14歳の時に、神殿の司祭長のもとへ天使が現れ「国中の独身者に一本、杖を持たせて集めよ。そして杖の先に花の咲いた者を(聖母マリアの)夫として選べ」とのお告げを受けて、国中の独身男性を集めたところ、大工のヨセフが手にする杖にだけ花が咲き、聖母マリアの夫として認められ結婚した。右側の男たちは敗れた求婚者たち。右下の男は怒って自分の杖を折っている。画面の隅々まで丁寧に細密描写されています
*イタリア ペルージャのチッタ・ディ・カステッロにあるサン・フランチェスコ教会のために制作された油彩絵画。
*背景に描かれているルネサンス様式の神殿の中央アーチ上部には、作者ラファエロの名前と出身地のウルビーノ、更に製作年を示す「MDIIII」が記されています
*画面の端から端まで虫眼鏡で覗くように細密な描写がびっしりとされていて、その分人物表現が固くボリューム感に欠けますが、その徹底したミクロなこだわりが圧倒的なリアリティを生む。 -
ラファエロ1503‐05 ◎2013「聖ゲオルギウスと竜」ルーヴル美術館所蔵
#2013年「ラファエロ展」(国立西洋)で来日
*2025年パリ旅行時に、ルーブル美術館を訪問した。(3回目)
*黒い甲冑を身につけた「聖ゲオルギウス」が、今まさに竜にとどめを刺そうとする瞬間が、躍動感あふれる姿で描かれている。
*ワシントンのナショナル・ギャラリーにも、ラファエロが本作と同時期に描いた別の「聖ゲオルギウスと竜」もあります。
*キリスト教の聖人伝集「黄金伝説」に登場する「聖ゲオルギウス(聖ジェルジオ)」を題材とした作品です。 -
ラファエロ1504‐05 ◎2013「聖ゲオルギウスと竜」ルーヴル美術館所蔵
#パリ旅行時に、ルーブル美術館を訪問・鑑賞した。
#2013年「ラファエロ展」で来日。
**同サイズの「大天使ミカエルとドラゴン」と二枚で一対との説もある。
*竜にとどめを刺そうとする瞬間が、躍動感あふれる姿で描かれています。ただし、ラファエロ初期の作品 -
ラファエロ1503‐05 ◎2022「オリーヴ園の苦悶」メトロポリタン美術館所蔵
#2022年「メトロポリタン美術館展」(国立新)で来日
#2017年NY旅行時に、メトロポリタン美術館を訪問した。 -
ラファエロ1504‐05 RA500「テラヌォーヴァの聖母」ベルリン絵画館蔵
#2020年「ラファエロ 没後500年記念展」(ローマ開催)への出展作品
#ベルリン旅行時に、ベルリン絵画館を訪問・鑑賞した。 -
ラファエロ1504-05 〇2013「エリザベッタ・ゴンザーガ」ウフィッチー美術館蔵
#2013年「ラファエロ展」(国立西洋)で来日した
#2015年フィレンチェ旅行時に、ウフィッチー美術館を訪問・鑑賞した。 -
ラファエロ1503‐05 「カルヴァリーへの道」ロンドン,ナショナル・ギャラリー所蔵
#2018年ロンドン旅行時に、ナショナルギャラリー訪問した。(2回目) -
ラファエロ1504‐05 x「三美神(Three Graces)」フランス・シャンティ―・コンデ美術館所蔵
*未訪問、未来日
*三美神は「美」「愛」「貞操」を掌り、美の理想像を象徴する存在として、しばし彼女らの属性として「リンゴ」「ギンバイカ」「バラ」と共に描かれる。
*肉体の表現は成熟してきた。
*ルネサンス期にフェラーラ公国で活躍した画家集団「フェラーラ派」の影響を受けて描かれた作品であるとされています
*左端が官能的な「愛欲」の化身、中央は「純潔」、右端が「美」の化身であるという。「愛欲」と「純潔」は対立する、相反する性質を持っているが、「美」によって和解させられ、統一させられる。我々の内面には、この「愛欲」「純潔」「愛」があり、それぞれバランスをとりながら生きているのである。 -
ラファエロ1505 「アンシデイの聖母 玉座の聖母」ロンドンナショナル・ギャラリー蔵
#2018年ロンドン旅行時に、ナショナルギャラリーを訪問・鑑賞した。(2回目)
*ラファエロ絵画の中で、評価が高い -
ラファエロ1505 「アンシデイの聖母 洗礼者ヨハネの説教」 ロンドンナショナル・ギャラリー蔵
#2018年ロンドン旅行時に、ナショナルギャラリーを訪問・鑑賞した。(2回目) -
ラファエロ1506 「聖ジョージとドラゴン」 -WNG所蔵
#2017年ワシントン旅行時に、ワシントンナショナルギャラリーを訪問した
*画面は固いが、隅々まで丁寧に細密描写されている。
*エカテリーナ女王経由、ソ連政府よりアンリメロンの手に渡り、メロンがWNG建設後アメリカ政府に寄贈された作品。
*聖ゲオルギウス:伝説上の戦士聖人、殉教者。カッパドキア生まれ。3世紀頃パレスティナのリッダで死んだといわれている。
*ヴェネツィアなどヨーロッパでは、いくつかの都市で守護聖人になっている。1222年にはイングランドの守護聖人になり、14世紀頃にはガーター騎士団の守護聖人にもなっている。
*竜は「悪」や「異教」を象徴。異教徒の国がキリスト教に改宗したときに、槍によって竜を殺すという象徴が使われた。 -
ラファエロ1506 「アーニョロ・ドーニ」 フィレンツェ,パラティーナ美術館蔵
#2015年フィレンチェ旅行時に、パラティーナ美術館を訪問・鑑賞した。
*フラ・バルトロメオやミケランジェロのパトロンとしてしられてる。当時のフィレンツェの有力な商人であった。
**意志の強さに溢れた表情。
*ミケランジェロのトンド・ドーニの注文主。
*この2対の絵画は、織物商人として財を成した「アーニョロ・ドーニ」と、フィレンツェの名門ストロッツィ家から嫁いだ妻「マッダレーナ・ドーニ(マッダレーナ・ストロッツィ)」を描いたものです。制作は夫のアーニョロからラファエロに直接依頼されました。
*黒い帽子と赤い袖、黒い衣装の対比が鮮やかで効果的。後景の形、色の調和も見事である。 -
ラファエロ1505‐06 「懐妊の肖像(ラグラヴィータ) 」フィレンチェ、パラティーナ美術館蔵
#2015年フィレンチェ旅行時に、ピティー宮殿パラティーナ美術館を訪問・鑑賞した。
*膨らんだ腹部に手を置いているため、妊婦と呼ばれている。写実的表現である。
*画面は、派手さはないが、落ち着いた豊かな色調が気品を伴っている。 -
ラファエロ1505‐06 ◎2010「一角獣を抱く女性」ローマ,ボルゲーゼ美術館蔵
#2020年「ラファエロ 没後500年記念展」(ローマ開催)への出展作品
#2010年「ボルゲーゼ美術館展」(国立西洋)で来日した。
#2015年ローマ旅行時に、ボルゲーゼ美術館を訪問・鑑賞した。
*背景以外の人物は、ダ・ヴィンチの「モナリザ」構図からの着想と言われ、一角獣は処女性の象徴、結婚前の女性を描いた。(ダ・ヴィンチ技量を得る)
*作者の特定:近年まで誰の作品かが不明であった。美術館が1760年に作成した目録では、この作品の主題は『アレクサンドリアの聖カタリナ』と特定され、ラファエロの師匠であったペルジーノの作品であるとされていた。
*本作品は1934年から36年にかけて修復作業が行われ、美術史家のロベルト・ロンギ氏の主張する仮説どおり、本作がペルジーノの作品『聖カタリナ』ではなく、ラファエロのものであるということが裏付けられ、厚く塗られていた絵具を取り除くことにより、下に描かれていた一角獣が現れた。
*さらに1959年に行われた修復により、一角獣よりも以前には犬が描かれていたことが判明した。犬もまた純潔と貞節の象徴である。本作品はラファエロが結婚を控えたこの花嫁と未来の夫への結婚祝いとして描き、贈ったものである。
*両手に一角獣を乗せる本作のモデルが誰であるかは分かっていませんが、一説では、一つ前で紹介したと同じくアニョーロ・ドーニの妻「マッダレーナ・ストロッツィ(マッダレーナ・ドーニ)」であるとされている。
*構成はまさに「モナリザ」と同等。確実な描写力、色彩の豊かさで気品高い。 -
ラファエロ1506 RO2020「フランチェスコ・マリア・デッラ・ローベの肖像」フィレンツェ,パラティーナ美術館蔵
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
#2015年フィレンチェ旅行時に、パラティーナ美術館を訪問・鑑賞した。
*モナリザに構図を参照。ラファエロ版のモナリザのポーズ。しかし、ラファエロはスフマートを利用せず、風景や衣服の華やかな色彩、丸みを帯びた肉体の表現に自分のスタイルを発揮した。寛ぎながらも神秘的な雰囲気。背景も自然豊かな美しいウルビーノの自然。
*モデルは、名家ストロッツイ家の娘。15歳でドーニ家に嫁いだ。夫アーニョロ(一つ前の画像、二人は夫婦)は宝石のコレクター。大きな宝石が胸元に。真珠は処女性、エメラルドが貞節の象徴。夫アーニョロは資産家で、ミケランジェロに「トンドの聖母」を注文した人。
*ラファエロがレオナルドから学んだ最も重要なことは、人物の感情をポーズや表情など体全体を通して表現するということです。 -
ラファエロ1506 RA500『オルレアンの聖母』フランス,シャンティイ,コンデ美術館所蔵
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
*コンデ美術館には、未訪問
*29cmx21cmのきわめて小品。親しみやすい、清純な聖母子画。伸びやかな筆の運びである。 -
ラファエロ1506「聖家族 父ヨセフ、母マリア、幼子キリスト」」エルミタージュ美術館
#2013年サンクトペテルブルグ旅行時に、エルミタージュ美術館を訪問・鑑賞した。
* -
ラファエロ・サンティ1506 bs 『ベルヴェデーレの聖母(牧場の聖母)』ウイーン美術史美術館所蔵
#2007年ウイーン旅行時に、ウイーン美術史美術館を訪問した。
*ベストセレクション作品 23歳の作
*ルーヴル所蔵の『美しき女庭師(聖母子と幼児聖ヨハネ)』と同様の大きさと構図。幼子たちを見つめる聖母マリアの一際引き立つ赤と青の衣装。聖母らしい清潔なインパクトを与えている。また聖母マリアに支えられ、片膝を付け、聖ヨハネの持つ十字架を握る幼子イエスの構図は、神の子イエス(キリスト)と聖ヨハネの師弟関係を表す。
*人物の三角形構図に対し、水平方向に広がる田園風景との対比が画面全体を引き締めている。この愛くるしい幼児キリストと洗礼者ヨハネ、慈愛にあふれた聖母マリアを描いたときラファエロはまだ23歳の若さだった。
*片膝をついた「洗礼者ヨハネ」から十字架を受け取る「キリスト」の姿と、それを慈愛に満ちた表情で見つめる聖母マリアの姿が描かれています。柔らかな光の表現や、聖母マリアの頭部を頂点とするピラミッド構図は、「ヒワの聖母」と同様。
*若々しい聖母マリアとマリアの膝もとの幼児キリスト、ひざまずく洗礼者ヨハネが安定感のある三角形を形づくり、水平方向に広がる田園風景との対比が画面全体を引き締めている。この愛くるしい幼児キリストと洗礼者ヨハネ、慈愛にあふれた聖母マリアを描いた。 -
ラファエロ1504-06 「カウバーの小聖母」 ワシントン・ナショナルギャラリー所蔵
#2017年ワシントン旅行時に、ワシントン・ナショナルギャラリーを訪問した。
*聖母子を暖かく満たし、親密感にあふれている。 -
ラファエロ1506‐1507 「カーネーションの聖母」ロンドンナショナル・ギャラリー蔵
#2018年ロンドン旅行時に、ナショナル・ギャラリーを訪問・鑑賞した(2回目)
構図はダ・ヴィンチの「ブノアの聖母」(下図2枚目)の影響を受けています。右上の小窓、親子の位置関係、楽しげなやりとり、キリストが花を持っているところも一緒ですね。 -
ラファエロ1505‐07 〇2013「無口な女」ウルビーノ、マルケ国立美術館
#2013年「ラファエロ展」(国立西洋)で来日した
*固く口を結んだ佇まいである。
*ポーズは「モナリザ」を継承してる。簡素化、単純化は古典主義を深めている。絵画巨匠の「感覚的な、個性豊かな人物表現に行きついている」。 -
ラファエロ1507 「コロンナの聖母」ベルリン絵画館蔵
#ベルリン旅行時に、ベルリン美術館を訪問・鑑賞した。 -
ラファエロ1507 〇2013「羊のいる聖家族」プラド美術館所蔵
#2013年「ラファエロ展」(国立西洋)で来日した
#2012年マドリード旅行時に、プラド美術館を訪問・鑑賞した。 -
ラファエロ1507 「カニジアーニの聖家族」ミュンヘン,アルテ・ピナコテーク蔵
#2007年ミュンヘン旅行時に、アルテ・ピナコテーク美術館を訪問・鑑賞した。
*主題は聖母子と、その周りに、聖母の母聖アンナ、父聖ヨアヒム、洗礼者聖ヨハネを描いた≪聖会話≫で右の聖母は大地に腰を下ろし、謙譲の意を表している。
*鮮やかな色調や三角形構図のバランスなど、後のアカデミズムに通ずる作風となっている。聖アンナの左上部に描かれる遠景部分の町並みは、色彩のグラデーションによる色の微妙な変化と、透明感に富んだ大気の表現は秀逸である。
*洗礼者聖ヨハネと幼子キリストは幼子であるが、互いの関係や信頼性、キリストの正当性を中心に描き、周りに大人たち(聖母マリア、聖アンナ、聖ヨアヒム)を配した。
*三角形構図は、ダ・ヴィンチに、ヨセフのポーズはミケランジェロに学んだ。
*聖母の衣服の胸元に「RAPHAEL URBINAS(ウルビーノのラファエロ・サンツィオ)」のサインが残ることでも有名な作品。フィレンツェに滞在していた時代に描かれた作品です。レオナルドから影響を受けたピラミッド型の構図になっています。頂点に当たる部分に聖ヨセフ、向かって右に聖母マリア、左側には聖エリザベトが配され、中心に幼いイエスと聖ヨハネの姿が。若々しい聖母マリアが印象的な作品です。その他にも、『大公の聖母』や『フォリーニョの聖母』など数々の美しい聖母子像を残しています。 -
ラファエロ1507 x「キリストの埋葬」バリオーネ祭壇画」ローマ,ボルゲーゼ美術館所蔵
#2015年ローマ旅行時に、ボルゲーゼ美術館を訪問・鑑賞した。
*本作は、磔刑され死した主イエスの遺骸を岩墓へ埋葬する場面≪キリストの埋葬≫を描いたもの。
*ラファエロは、惨殺された若者を死した主イエスに、悲しみのあまりに気を失う聖母マリアを若者の母親に重ねて描いている。また生気の感じられないイエスの亡骸の表現や身を捩じらせ倒れこむ聖母マリアの動作にミケランジェロの影響(作品「ピエタ」を参照)が観れる。情緒的な背景の風景描写や登場人物描写の表現は完璧など、ラファエロ独自の高度で洗練された表現が観れる。ミケランジェロからは、その肉体美や人物のダイナミックな動きなどを取り入れている。
*右下の女性の紺色の衣装は、別作品「トント・ドーニ」に似ている
*キリストのポーズは、正に、ラファエロ 法学 天井画 ヴァチカンと似ている。
*強い赤、青、黄、緑で色彩の対比効果も絶妙のバランスを取り、キリストの手とそれを握るマグダラのマリアの手の色調で絶妙のコントラストを作り出している。
*ラファエロが、他の画家の技術をすべて自分のものに出来たのもすごい才能と言える。ラファエロ作品の中では、珍しいほど激しく動的な構図である。
*本作は、1797年にフランス軍に略奪され、一時期、現在のルーブル美術館に置かれたが、ナポレオン失脚後に返還され、バチカン美術館に運ばれ、プレデッラ(祭壇飾りの最下部にあたる部分)が取り除かれ、1815年に中央パネルだげがローマのボルゲーゼ美術館に運ばれた。
*バティカン、ミケランジェロの「ピエタ」に感化を受けている。抱きかかえられる人体が似てる。 -
こちら、バティカン、ミケランジェロの「ピエタ」です。
-
ラファエロ1507 x「天蓋の聖母」パラティーナ美術館所蔵
#2015年フィレンチェ旅行時に、パラティーナ美術館を訪問した。 -
ラファエロ1504-07 「アーニョロ・ドーニの肖像 とマッダレーナ・ドーニの肖像」ウフィティー美術館蔵
#2015年フィレンチェ旅行時に、ウフィティー美術館を訪問した。
*背景の美しい景色は、ウルビーノの雰囲気を映してる。左のアーニョロ・ドーニは裕福な商人で、ミケランジェロのトンド画を購入した人。
*フィレンツェの名門ストロッツィ家の女性マッダレーナと、アーニョロ・ドーニ夫妻の肖像画。ラファエロ作品の中で唯一の夫婦揃った肖像画です。
*マッダレーナ・ドーニの斜めポーズは、モナリザのポーズと同じ、ダ・ヴィンチの影響。
*ラファエロがレオナルドから学んだ最も重要なことは、人物の感情をポーズや表情など体全体を通して表現するということ -
ラファエロ1506-07 bsx「カーネーションの聖母」 ロンドンナショナルギャラリー所蔵
#2018年ロンドン旅行時に、ロンドンナショナルギャラリーを訪問した。
*ベストセレクション作品 未来日
*人物の位置、楽し気なやり取り、花の位置、室内が、エルミタージュ美術館のダ・ヴィンチの「ブノワの聖母」に似ている。母子がそれぞれ柔らかい動きと曲線によって描かれ、お互いの関係性を生み出す構図などを、ダ・ヴィンチ作品から模倣している
*カーネーションは神の花と言われてる。作風がダ・ヴィンチ風である。 -
ラファエロ1506-07 bs「聖母子と聖ジョヴァンニーノまたはヒワの聖母」ウフィツィ美術館所蔵
*ベストセレクション作品 未だ来日せず
*2015年フィレンチツエ旅行時に、ウフィツィ美術館で鑑賞した。
*ヴェッキオ宮側のナージ家にあったが、崖崩れで倒壊し、17の断片になったが、2009年までにウフィツィ美術館で10年かけて修復された。
*ピラミッド型構図は、ダ・ヴィンチ風。画面に大きな三角形を形作るように人物を配置することで、安定した構成を作る技法です。
*ヒワの聖母は、「聖母マリア」「キリスト」「洗礼者ヨハネ」の姿が、ピラミッド型の美しい構図。
画面に向かって左手側の「洗礼者ヨハネ」が手にしている小鳥「ヒワ」は、いばらの棘を食べる事から、棘の冠を被らされて磔刑となったキリストの受難を象徴しています。
*三角形の構図の中に人物を収めて、全体に安定感を与える手法や、柔らかな光の使用法などは、レオナルド・ダ・ヴィンチの強い影響があると言われています。また、聖母の膝の中で体をひねったポーズを取る幼子イエスの表現は、ミケランジェロの作品にインスピレーションを受けたものです* -
ラファエロ1506-07 x 「パルマの聖家族』スコットランド国立美術館所蔵
未訪問 -
ラファエロ1507 *「カニジアーニの聖家族」ミュンヘン,アルテピナコテーク所蔵
#ミュンヘン旅行時に、ミュンヘン,アルテピナコテークを訪問した。
*構図は、レオナルドの影響を踏まえ、複雑になり、ヨセフにはミケランジェロのヒントあり。人物群の動きとポーズにより繋がりが出来ている。 -
ラファエロ1506‐08 『天蓋の聖母」フィレンツェ,パラティーナ美術館蔵
#2015年フィレンチェ旅行時に、パラティーナ美術館を訪問・鑑賞した。
**未完の大作。サイズ277x224cm
**当初、フィレンツェのサント・スピリト聖堂のデイ家の礼拝堂を飾る目的で、1507年に制作開始、概ね完成したところで、ラファエロがローマへ呼ばれたため未完。
**躍動的な天使、画面下部の楽しげなブットなど、創意満載です。 -
ラファエロ1506‐08 『天蓋バルダッキーノの聖母」フィレンツェ,パラティーナ美術館 所蔵
#2015年フィレンチェ旅行時に、パラティーナ美術館を訪問した。 -
ラファエロ1507‐08 RO2020「聖母子 テンピの聖母 Virgin with the Child (Madonna Tempi)」ミュンヘン・アルテピナコテーク所蔵
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
#ミュンヘン旅行時に、アルテ・ピナコテーク美術館を訪問・鑑賞した。
*強い愛情に包まれた母子像。優しい視線、密着した抱き方など。
*母と子二人っきりの単純化、背景風景の単純化。 -
ラファエロ1508 「エステルハージの聖母」ブダペスト国立西洋美術館蔵
#ブダペスト旅行時に、ブダペスト国立西洋美術館を訪問・鑑賞した。 -
ラファエロ1508 bs「エステルハージの聖母」ブダペスト国立西洋美術館蔵
ベストセレクション作品
*ブダペスト旅行時に、ブダペスト国立西洋美術館を訪問 -
ラファエロ1508 「カウパーの聖母(大)」ワシントンナショナル・ギャラリー蔵
#2017年ワシントン旅行時に、ナショナル・ギャラリーを訪問・鑑賞した。
*フィレンチェ時代の終わりの頃の作品。
*マリアの衣服の縁に、ウルビーノのラファエロの頭文字RVの文字あり。 -
ラファエロ1508 RA500「アレクサンドリアの聖カタリナ」ロンドンナショナル・ギャラリー所蔵
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
#2018年ロンドン旅行時に、ナショナル・ギャラリー美術館を訪問した(2回目)
*聖カタリナは、色、陰影、デザイン、美と宗教性、伝統と革新性をバランスよく追求したラファエロの芸術性である。
*作品の情熱的で宗教的な描写は、師であるペルジーノを思い起こさせる。しかし、カトリナのポーズはレオナルド・ダヴィンチがラファエロに与えた影響を示し、これはダヴィンチの失われてしまった作品「レダと白鳥」にそっくりだったと言われてる。聖カタリナの天上へのまなざしにより見る者の視線も上に導かれる。
*聖カタリナはアレキサンドリアの貴族の家庭に生まれたとされる。幻視を見てキリスト教に改宗し、皇帝マクセンティウスをキリスト教の信者を虐げていると非難した。50人もの彼女の改宗者はマクセンティウスにより焼き殺された。マクセンティウスはカタリナに求婚し、キリスト教を捨てるように迫ったが彼女は断り、収監された。マクセンティウスが留守の間、収監されていたにもかかわらず、カタリナはマクセンティウスの妻をはじめとし、200名の兵をキリスト教に改宗させた。マクセンティウスは怒り全て処刑した。
カタリナ自身も死罪とされ、釘で打ち付けられた車輪に繋がれ車輪が壊れたとき、打ち首になった。
*レオナルドが完成したといわれる絵画技法のスフマートもラファエロは自身の技法としてマスターし、微妙な人体表現や人物相互の感情表現として、レオナルドのスフマートよりも自然なかたちで作品に取り入れた。
*聖カタリナは車刑に処せられたため、構図には車輪と共に描かれ、足を交互に出すコントラポストは、古代彫刻から、身のよじり方はミケランジェロから、写実的な風景はダ・ヴィンチから学んだもの。
*聖カタリナの量感ある体や顔の緩やかな回転のリズムはテンピの母に通じ、表現の大きさ、理想美はローマ時代の壁画に繋がる。
*絵は当初、ボルゲーゼ家にあったが、ロンドンに渡った。 -
ラファエロ1508 x 「ブリッジウォーターの聖母 ]スコットランド国立美術館所蔵
*未訪問 -
ラファエロ1508 「法学 天井画」 ヴァチカン
-
ラファエロ1509 「トーレの聖母」 ロンドンナショナル・ギャラリー所蔵
#2018年ロンドン旅行時に、ナショナル・ギャラリー美術館を訪問・鑑賞した。 -
ラファエロ1508-09 x「アダムとエヴァ」 ヴァティカン、署名の間
*2015年ローマ旅行時に、ヴァティカン、署名の間を訪問した -
ラファエロ1509‐11 x「ファルネゼ枢機卿」ナポリ,カポディモンテ国立美術館
*未訪問 -
ラファエロ1510‐11 「枢機卿の肖像』プラド美術館所蔵
#2012年マドリード旅行時に、プラド美術館を訪問した。2025年11月再訪予定。
*肖像画家として一段と力量があがり、力強い。
*ポーズの自然さと優雅さ、冴えの深い色彩、ラファエロ肖像画の最高の一つと言える。 -
ラファエロ1510-11 RO2020「アルドブランディーニの聖母」ロンドンナショナル・ギャラリー所蔵
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
#2018年ロンドン旅行時に、ナショナル・ギャラリー美術館を訪問。(2回目)
*フィレンツェ時代には多くの聖母子像を制作していますが、聖母子と洗礼者ヨハネの3人で構成される3角形の構図はレオナルド・ダ・ヴィンチの影響です。 -
ラファエロ1511 RO2020「アルバの聖母」ワシントンナショナル・ギャラリー
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
#2017年ワシントン旅行時に、ワシントンナショナル・ギャラリーを訪問した。
*1511~14頃、ラファエロ円熟期の聖母子画の代表作。美しさ、温かさが理想化されてる。
*キリスト教では赤色はキリストと殉教者の血を表す。磔刑の場面などにアネモネが描かれることがある。タンポポも同様に磔刑の場面で。キリスト教における悲しみの象徴である。スミレは謙譲の象徴で、聖母子などと共に描かれる。
聖母がじっと見つめているのは、キリストの磔刑を表す木の十字架である。
*ロシアの皇帝ニコライ一世が所持していたが、革命後アメリカに売られた -
ラファエロ1511 ▽2020「アルバの聖母」ワシントンナショナル・ギャラリー所蔵
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
*2017年ワシントン旅行時に、WNGを訪問した -
ラファエロ 1511 x「アテナイの学堂」ヴァチカン、ラファエロの間
#2015年ヴァチカン訪問時に、ヴァチカン博物館を訪問した。
*ラファエロのベスト セレクション
*この頃、ローマでヴァチカンからの受注を精力的にこなしていた。
*教皇ユリウス2世は、若干25歳のラファエロを大抜擢してヴァチカン宮殿の教皇居室「署名の間」という最も重要な場所の装飾に当たらせました。
その壁面には「神学」「哲学」「芸術」「道徳」の四つの分野が描かれており「アテナイの学堂」はその一つです。
*キリスト教と古代哲学の統合という主題は、教皇ユリウス2世の文化理念が反映されている。壮大な建築空間の中に古代の偉大な哲学者や聖職者であるプラトン、アリストテレスをはじめソクラテス、ピタゴラス、プトレマイオス、ゾロアスター、ヘラクレイトスなどが一堂に会したところが描かれています。
中央にプラトン(赤い衣服を身につけ天を指差し)と、アリストテレス(前方を指差しています)を配し、ラファエロは彼らを尊敬する先輩たちの肖像として描いています。
関連旅行記は、ヴァチカン博物館の「ラファエロの間」訪問です
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11084862/ -
ラファエロ 1511 x「アテナイの学堂」ヴァチカンの部分拡大
壮大な建築空間の中に古代の偉大な哲学者や聖職者であるプラトン、アリストテレスをはじめソクラテス、ピタゴラス、プトレマイオス、ゾロアスター、ヘラクレイトスなどが一堂に会したところが描かれています。
中央にプラトン(赤い衣服を身につけ天を指差し)と、アリストテレス(前方を指差しています)を配し、ラファエロは彼らを尊敬する先輩たちの肖像として描いた。 -
①プラトン(レオナルド=ダ=ヴィンチ) ②アリストテレス ③ソクラテス ④エピクロス ⑤ピタゴラス ⑥ヒュパティア:4世紀、アレクサンドリアの女性数学者、415年、キリスト教徒に虐殺された。(一説にこのモデルはラファエロの愛人マルガリータだという) ⑦パルメニデス ⑧ヘラクレイトス(ミケランジェロ) ⑨ディオゲネス ⑩エウクレイデス(ブラマンテ) ⑪ゾロアスター:天球儀を持って、プトレマイオスと対話している。⑫プトレマイオス:地球儀を持っている。 ⑬プロティノス ⑭ラファエロ本人が顔を出している。
参考:ラファエロ『アテネの学堂』(サイト Web Gallary of Art へ ) -
中央にプラトン(赤い衣服を身につけ天を指差し)と、アリストテレス(前方を指差しています)のクロースアップ。
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ラファエロ1510-11 x「教会の勝利(聖体の論議)」」ヴァチカン博物館・ラファエロの間
#2015年ヴァチカン訪問時に、ヴァチカン博物館を訪問した。
*「アテネの学堂」と並ぶフレスコ画の傑作、「聖体の議論」です。
*本作は上下で分割場面が描かれ、中央の「聖体」が天と地の二場面を結びつける役割を果たしています。
画面上部の天上界では、中央のキリストを取り囲む様に聖人や預言者達が描かれ、キリストの頭上には父なる神が、左右には聖母マリアと養父ヨハネが描かれている。
画面下部では、聖体顕示台が置かれた祭壇を挟み、両側の聖職者たちが「聖体の意義」について議論しています。
関連旅行記は、ヴァチカン博物館の「ラファエロの間」訪問です
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11084862/
の25枚目以降です。 -
ラファエロ1511年 x「ガラテアの勝利」ローマ・ヴィラ・ファルネージ所蔵
*294.5×225㎝ 左右対称構図
*中央の海の精ガラティアを中心に、他の登場人物が渦を巻いているダイナミックな構成になっています。
左前景のニンフ(妖精)と海神は、右奥のケンタウロスと人魚(?)の二人と対となっていて、同じような身振りを反転した位置で繰り返しています。
一番下のプット(翼を持つこども)は一番上の弓を引き絞るプットと呼応しており彼らも反転した位置から見られています。 -
ラファエロ1511‐12 「フォリーニョの聖母」 ヴァティカン美術館所蔵
#2015年ローマ旅行時にヴァティカン美術館を訪問・鑑賞した
**右下で手を合わせてるのが、注文主ジスモンド・デ・コンティである。
*大胆な上下分割。上部は聖母マリアに冠を授けるキリスト、下部はそれを見守る聖人たちが描かれています。
*画面に向かって左手側には、毛皮をまといキリストを指差す「洗礼者ヨハネ」と、膝をつく聖フランチェスコとシジスモンド・デ・今ディの姿も描かれています。
*これの以前に、大壁画を成し遂げた巨匠の自信に満ちた、力溢れる作品。ラファエロがヴェネチア派デル・ビオンボの光と色彩に関心を寄せていた作品。
*背景には無数の顔が浮かび上がっています。この顔には諸説あり「生まれる前の赤ちゃん」、「天使の顔」と言われてる。
関連旅行記は、ヴァチカン博物館の「ラファエロの間」訪問です
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11084862/
の25枚目以降です。 -
ラファエロ1511‐12 RA500「ロレートの聖母」フランス,シャンティイ,コンデ美術館
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
*未訪問 -
ラファエロ1511 「 眠る幼児キリスト聖母と幼児聖ヨハン( 冠の聖母)」ルーブル美術館所蔵
*2025年パリ旅行時に、ルーブル美術館を訪問(3回目) -
ラファエロ1512 *「The Prophet Isaiah」 San't Agostino聖堂のフレスコ画
*未訪問 -
ラファエロ1512 RO2020「ユリウス II世」フィレンツェ,ウフィツィ美術館
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
#2015年フィレンチェ旅行時に、ウフィツィ美術館を訪問・鑑賞した。
*教皇の思慮深さをよく伝えている肖像画。芸術に造形深く、ラファエロを評価し、重用した。ミケランジェロにシスティーナ礼拝堂を注文した人物。
*とてもよく似た二枚が現存しており、もう1枚はロンドンのナショナル・ギャラリー所蔵です
*教皇庁が莫大な資金を元にして芸術家達を支えていた。 -
ラファエロ1513 *「ガラテア Galatea」 ローマ教皇の財務担当・銀行家アゴスティーノ・チーギの別邸ヴィッラ・ファルネジーナのフレスコ画です。
*未訪問
*手法に左右対称の構図があります。
*中央の海の精ガラティアを中心に、人物が渦を巻いている動的な構成です。
*左前景のニンフ(妖精)と海神は、右奥のケンタウロスと人魚の二人と対となっていて、同じような身振りを反転した位置で繰り返しています。
*一番下のプット(翼を持つこども)は一番上の弓を引き絞るプットと呼応しており彼らも反転した位置から見られています -
ラファエロ1513 RO2020「バルダッサーレ・カスティリオーネの肖像」ルーブル・ランス所蔵
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
*ラファエロ肖像画の中でもベストセレクション作品です。
*ラファエロの友人(人文学者、外交官、作家)で、精緻な写実性と気品の高さが素晴らしい。徹底的な観察眼は、完璧な技巧の助けを借りて、最高の肖像画家となった。
*ルーベンスも模写したといわれる技術的にも素晴らしい出来栄え。
*ラファエロの友人である蓮ルネサンス文学を代表する『廷臣論』(廷臣としての規範を示している)を著したカスティリオーネを描いた肖像画。
*この作品も「モナ・リザ」ポーズ。黒と白、グレーを基調にしたほモノクロに近い色調で描かれ、皮膚や髭、毛皮に至るまで繊細でリアルを超えた表現である。
黒と白、グレーを基調にしたほとんどモノクロに近い色調で描かれ、皮膚や髭、毛皮に至るまで繊細でリアルを超えた迫力を感じます。 -
ラファエロ1512-14 〇2022《「魚の聖母」のための習作》スコットランド国立美術館所蔵
#2022年「スコットランド国立美術館展」(都美術館)で来日
*上記フォト(油絵、プラド美術館所蔵)作製前の習作。 筆と茶の淡彩、白のハイライトが絶妙 -
ラファエロ1513-14 * 「燭台の聖母』USA,ボルティモア,ウォルターズ美術館所蔵
*当絵画館には、未訪問。 -
ラファエロ1514 RO2020「聖チェチリアの法悦』ボローニャ,ボローニャ絵画館
#2020年「ラファエロ 没後500年記念展」への出展作品
*当絵画館には、未訪問。 -
ラファエロ1514 「カーテンの聖母」ミュンヘン,アルテ・ピナコテーク所蔵
#2007年ミュンヘン旅行時にアルテ・ピナコテーク美術館を訪問・鑑賞した
*中央に幼子のキリスト、その右に子供の洗礼者ヨハネです。画面のほぼ全体を占める人物にみられる円熟した様式は、ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の天井画に匹敵する* -
ラファエロ1514 *bs「大天使ラファエル、トビアスと聖ヒエロニムスのいる聖家族いる(魚の聖母)」 プラド美術館所蔵
*2012年マドリード旅行時に、プラド美術館を訪問した。
*次に本作の習作(スコットランド国立美術館所蔵)を掲載。
*魚を持ったトビアと大天使ラファエル、聖ヒエロニムスとラインが聖母子を取り囲んでいます。 -
ラファエロ1514 ▼「布張り窓の聖母」 フィレンチェ・ピティー宮殿所蔵
*2015年フィレンチェ旅行時に、ピティー宮殿を訪問した -
ラファエロ1514 x『巫女と天使』ローマ,サンタ・マリア・デレ・パーチェ教会所蔵
*未訪問 -
ラファエロ1514-16 RO2020「ドンマーゾ・フェデラ・インジラーミの肖像
」フィレンツェ,パラティーナ美術館所蔵
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
#2015年フィレンチェ旅行時にパラティーナ美術館を訪問・鑑賞した。
*モデル「ドンマーゾ」は、メディチ家に仕えた文学者で、1510年に教皇によってバチカン図書館長に任命された人物です。
*この絵は人物の風格風貌が克明に、写実の如く表現されている。北方ルネサンスの写実に匹敵していると言われてる。 -
ラファエロ1515 「ビンド・アルトヴィティ』ワシントンナショナル・ギャラリー蔵
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
#2017年ワシントン旅行時にナショナル・ギャラリーを訪問・鑑賞した
*モデルのビントは22歳で美しく、銀行家として成功した裕福な男であった。
顔の半分は影になって、何か秘密めいている。唇は厚く官能的で、眼差しは挑発的。「若者の肖像」として普遍化され、永遠の若さを示す。 -
ラファエロ 1515 x「聖ペテロの解放」ヴァチカン博物館、ラファエロ・減りおドロス・署名の間 フレスコ画
#2015年ヴァチカン旅行時(2回目)に、ヴァチカン博物館を訪問した。
*画面内容:中央はエルサレムの牢獄に繋がれる聖ペテロの下へ、天使が現れる。右側は眠り込む獄史の間を天使がペテロを連れ出す。左は目を覚まして騒ぎ出す獄史。
関連旅行記は、ヴァチカン博物館の「ラファエロの間」訪問です
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11084862/ -
ラファエロ1516 〇2013「ビッビエーナ枢機卿」フィレンツェ,パラティーナ美術館
#2013年「ラファエロ展」(国立西洋)で来日した
#2015年フィレンチェ旅行時にパラティーナ美術館を訪問・鑑賞した
**画題の人物は、レオ十世により枢機卿に取り立てられ、外交官としてかつやく。 -
ラファエロ1516 RO2020「ヴェールの女」パラティーナ美術館。
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
#2015年フィレンチェ旅行時にパラティーナ美術館を訪問・鑑賞した
*特に親密だったのが「パン屋の娘」マルガリータ・ルティでした。本作のモデル。システィーナの聖母に酷似してる。
*際立つ質感と明るい色彩。精緻で厳密な写実的描写と、抑えた色使いが支配するヴェネテイア風の明暗法の従った肖像画。
*ラファエロの肖像画の中でも明るい色彩とぼかしたような輪郭、輝くような肌と柔らかな形態などヴェネツィア絵画的。琥珀色の首飾り、バラ色の美しい肌。
*円熟期にあったラファエロが34歳の時に描いた作品で、彼の肖像画の中では最高傑作と言われています。背景の黒は、わずかに左手側が明るく、右側に向かって暗くなっていきます。そして、その明暗の度合いにより、ヴェールの輪郭部分も秀逸に書き分けられています。ラファエロの円熟期の力量が伺える作品である。
**ここに描かれたモデルは、システィーナの聖母(ドレスデン)のマリアによく似ている。 -
ラファエロ1516 x「散歩の聖母 madonna del passeggio」スコットランド国立美術館所蔵
*未訪問 -
ラファエロ1516 R500「2人の男の肖像」ローマ,ドーリア・パンフィーリ美術館
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
#2015年ローマ旅行時にドーリア・パンフィーリ美術館を訪問・鑑賞した -
ラファエロ1516‐17 *「Saint Cecilia with Paul」ボローニャ国立ピナコテーク所蔵
*未訪問 -
ラファエロ1517 RO2020「エリザベツ訪問 」プラド美術館所蔵
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
#2012年マドリード旅行時にプラド美術館を訪問・鑑賞した -
ラファエロ1517 xbs「カルヴァリオへの道での転倒、十字架の道行」プラド美術館所蔵
#2012年マドリード旅行時にプラド美術館を訪問・鑑賞した
*ベストセレクション作品
*十字架とともにカルヴァリオの丘へ連行される途中で倒れるキリストを描いている。構図は複雑な感じですが、この作品からは、ラファエロ晩年の作風を知れる。 -
ラファエロ1516‐18 RO2020「神愛の聖母」ナポリ,カポディモンテ国立美術館蔵
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
*カポディモンテ国立美術館には未訪問。 -
ラファエロ1518 「オークの木の下の聖家族」プラド美術館所蔵
#2012年マドリード旅行時にプラド美術館を訪問・鑑賞した -
ラファエロ1518 「ジーン・アラゴン」ルーヴル美術館所蔵
*2025年パリ旅行時に、ルーブル美術館を訪問(3回目) -
ラファエロ1518 ◎2013「エゼキエルの幻視」フィレンツェ,パラティーナ美術館 所蔵 30x40cmの小サイズ
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
#2013年「ラファエロ展」(国立西洋)で来日した
#2015年フィレンチェ旅行時にパラティーナ美術館を訪問・鑑賞した
*旧約聖書エゼキエルからのテーマ。天空にユピテルの姿をしたキリスト、周囲には4人の福音者。幻想のテーマを劇的に表現してる。
*ダイナミックな動きとコントラスト。画面左下に小さく描かれているのが、預言者エゼキエルであり、神の巨大さとのコントラストは、画面サイズの小ささを感じさせないばかりか、非常にダイナミックである。
*ダニエル、イザヤ、エレミアとともに四大預言者の一人。紀元前598?597年のエルサレム包囲後、捕囚となり、バビロンに連れて行かれる。
五年目にエゼキエルは預言者となる。
エゼキエルは22誰も信じなかった。しかし、エルサレム陥落を預言してからは人々は預言者エゼキエルを信じるようになった* -
ラファエロ1518 RO2020「教皇レオ10世と二人の枢機卿」ウフィツィ美術館
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
#2015年フィレンチェ旅行時にウフィツィ美術館を訪問・鑑賞した(2回目)
*教皇が手にしてる彩色写本が、現物と対比できるほど細部まで詳しく描かれている。
*心理描写を表すほど写実的。机を斜めにすることで奥行き感を出している。三人の人物の向きを変えることで、関係に物語性を出している。
*枢機卿の一人ジュリオ・デ・メディチは後に教皇クレメンス7世となる -
ラファエロ1518 「聖マルガリータ」ウィーン美術史美術館所蔵
#ウィ―ン旅行時にウィ―ン美術史美術館を訪問・鑑賞した -
ラファエロ1518 RO2020「薔薇の聖母」プラド美術館所蔵
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
#2012年マドリード旅行時にプラド美術館を訪問・鑑賞した
*聖母マリアと、幼子洗礼者ヨハネ、そしてマリアの夫であるヨセフです。2人の子どもたちが手にしている紙片には「Agnus Dei(=神の子羊)」と書かれています。 -
ラファエロ1518 x「悪魔をうちのめす聖ミカエル」ルーブル美術館所蔵
*2025年パリ旅行時に、ルーブル美術館を訪問(3回目) -
ラファエロ1518 『聖マルガリータ』ルーヴル美術館所蔵
*2025年パリ旅行時に、ルーブル美術館を訪問(3回目) -
ラファエロ1518 『フランチェスコ 1世の聖家族』ルーヴル美術館所蔵
*2025年パリ旅行時に、ルーブル美術館を訪問(3回目) -
ラファエロ1518‐19 x「モデナのペルラ』モデナ,エステンセ美術館所蔵
*モデナ,エステンセ美術館には未訪問 -
ラファエロ1518‐19 ▼「聖家族」 ルーヴル美術館所蔵
#2025年パリ旅行時に、ルーブル美術館訪問した(3回目) -
ラファエロ1518‐19 RO2020「フォルナリーナ」ローマ,バルベリーニ美術館所蔵
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
#2015年 ローマ旅行時(2回目)にバルベリーニ美術館を訪問・鑑賞した
*16世紀には、ローマ貴族のサンタ・フィオーラ伯爵夫人邸にあり、その後、ボンコンパーニー公爵の所有品となってから、現在も所蔵している国立古典絵画館の所蔵作品となった。
*この女性は、ラファエロの愛人でパン屋の娘マルゲリータ・ルティだと昔から考えられている。婦人は、東洋風の帽子をかぶり、両乳房を露わにして描かれており、左乳房を隠すように、あるいは手で丸みをつけるようにポーズを取り、外からの強い光に照らされている。
*ウルビーノのラファエロ「RAPHAEL VRBINAS」、というサインのある腕輪を左腕につけている。左乳房に添えている右手については、愛情を表現する古典的なポーズ。
*題名フォルナリーナとは、「パン屋の娘」の意。ラファエロは、美しい女性を描くためには、多くの女性と付き合う必要があると考えた。 -
ラファエロ1518‐19 RO2020「若い女性の肖像」ストラスブール美術館所蔵
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
#美術館未訪問 -
ラファエロ1518‐19 RA500「洗礼者ヨハネ」 ウフィツィ美術館所蔵
#2020年「ラファエロ没後500年展(ローマ)」への出展作品
#2015年フィレンチェ旅行時にウフィツィ美術館訪問した(2回目) -
ラファエロ1518 「ジョバンナ・ダラゴーナ」ルーブル美術館
-
ラファエロ1519 《システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー 聖ステパノの石打》ヴァティカン美術館
*2015年ローマ旅行時に、ヴァチカン博物館を訪問した(2回目) -
ラファエロ1519 《システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー アナニヤの死」ヴァティカン美術館
*2015年ローマ旅行時に、ヴァチカン博物館を訪問した(2回目) -
ラファエロ1519 《システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー ステルピオの癒し》ヴァティカン美術館
*2015年ローマ旅行時に、ヴァチカン博物館を訪問した(2回目) -
ラファエロ1515-20 *「神の祝福」 ルーヴル美術館
#2025年パリ旅行時に、ルーブル美術館訪問した(3回目) -
ラファエロ1518‐20 「真珠の聖家族」プラド美術館所蔵
#2012年マドリード旅行時にプラド美術館訪問した
*ダ・ヴィンチの雰囲気が漂う絵 -
ラファエロ1518-20 RO2020「友人のいる自画像 Self-portrait with a Friend」ルーブル美術館蔵
#2020年「ラファエロ 没後500年記念展」への出展作品
*2025年パリ旅行時に、ルーブル美術館を訪問した(3回目)
*最晩年の作品。左がファラエロです。生気を失った顔。
**劔を手に持ち、武人であることをアピールしている。が、その視線は後方のラファエロに。この絵の鑑賞者も、視線をラファエロに誘う。
ラファエロ作品鑑賞は、以上で終えます。
また、情報集まればついかします。 -
ラファエロ1518‐20 x「キリストの変容」ヴァチカン美術館所蔵
*2015年ローマ旅行時に、ヴァチカン博物館を訪問した(2回目)
*集大成の最期の大作(遺作絶筆) サイズ 405x278cm ラファエロ描きかけの絵は弟子が引き継ぎ完成させた。
*上半分にキリストの変容場面、下半分に悪魔に憑かれた少年が癒される場面
画面上部では、イスラエルにあるダボル山で、キリストが突然光を放ちながら主の声を届け、自らが神の子である事を弟子達に示した奇跡の瞬間「キリストの変容」が描かれています。一方、画面下部では、悪霊に取り憑かれた若者をキリストが救う奇跡の場面「悪霊に憑かれた少年の癒し」が描かれています。上半身裸で青いパンツを履いているのがキリストに救われた少年です。
**少年は苦しみながらもキリストを指差して、両場面をつなぐ役割を果たす。
*ラファエロ作の「キリストの変容」は、キリストが弟子たちの前で神へと変容する様を描いた注目の絵画です。完成したのは、ラファエロが急死した後で、ジュリオ・ロマーノなどの画家たちにより完成したといわれています。バチカン美術館の最後の見どころでもある人気のエリア、絵画館ピナコテカに展示しています。
*雲の上の変容のキリストは、紛れもなくラファエロの結索である。全体の八の字構成もラファエロの得意。ドラマ性のため上空と地上を対比している。
*この構成は、ヴェニス・フラリ聖堂のティチアーノ作「聖母被昇天」に観られるのと同様である。
*ナルボンヌの大聖堂を飾る重要な仕事であったため、ラファエロは苦労を惜しまず制作しヴァザーリによって「至高の完成度」に達していると称えられています。
関連旅行記は、ヴァチカン博物館の「ラファエロの間」訪問です
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11084862/
の25枚目以降です。 -
ラファエロ1520ー30 x「Madonna col Bambino 」カポディモンテ美術館 所蔵
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ラファエロ1509 『教会の勝利 聖体の論争』ヴァティカン美術館・ラファエロの間
*2015年ローマ旅行時に、ヴァチカン博物館を訪問した(2回目) -
ラファエロ1511 『パルナッソス』ヴァティカン美術館・ラファエロの間
*2015年ローマ旅行時に、ヴァチカン博物館を訪問した(2回目) -
ラファエロ1511 『枢機卿の美徳」ヴァティカン美術館・ラファエロの間
*2015年ローマ旅行時に、ヴァチカン博物館を訪問した(2回目) -
ラファエロ1512 『ヘリオドロスの神殿からの追放』ヴァティカン美術館・ラファエロの間
*2015年ローマ旅行時に、ヴァチカン博物館を訪問した(2回目) -
ラファエロ1514 『聖ペテロの解放』ヴァティカン美術館・ラファエロの間
*2015年ローマ旅行時に、ヴァチカン博物館を訪問した(2回目) -
ラファエロ1514 『ボルゴの火災』ヴァティカン美術館・ラファエロの間
*2015年ローマ旅行時に、ヴァチカン博物館を訪問した(2回目) -
ラファエロ1514 『教皇レオとアッティラの会談』ヴァティカン美術館・ラファエロの間
*2015年ローマ旅行時に、ヴァチカン博物館を訪問した(2回目) -
ラファエロ1514 『聖ペテロの解放』ヴァティカン美術館・ラファエロの間
*2015年ローマ旅行時に、ヴァチカン博物館を訪問した(2回目) -
ラファエロ1515 『オスティアの戦い』ヴァティカン美術館・ラファエロの間
*2015年ローマ旅行時に、ヴァチカン博物館を訪問した(2回目) -
ラファエロ1515 「アテネで説教をする聖パウロ(タペスリーの下絵)」ヴィクトリア&アルバート所蔵
*2018年ロンドン旅行時に、ヴィクトリア&アルバート博物館を訪問 -
ラファエロ1515 「アナニヤの死(タペスリーの下絵)」ヴィクトリア&アルバート所蔵
*2018年ロンドン旅行時に、ヴィクトリア&アルバート博物館を訪問 -
ラファエロ1515 「エリマの罰(タペスリーの下絵)」ヴィクトリア&アルバート 所蔵
*2018年ロンドン旅行時に、ヴィクトリア&アルバート博物館を訪問 -
ラファエロ1515 「ストルピオの癒し(タペスリー下絵)」ヴィクトリア&アルバート所蔵
*2018年ロンドン旅行時に、ヴィクトリア&アルバート博物館を訪問 -
ラファエロ1515 「ルステラの犠牲(タペスリーの下絵)」ヴィクトリア&アルバート所蔵
*2018年ロンドン旅行時に、ヴィクトリア&アルバート博物館を訪問 -
ラファエロ1515 「奇跡の漁り(タペスリー下絵)」ヴィクトリア&アルバート所蔵
*2018年ロンドン旅行時に、ヴィクトリア&アルバート博物館を訪問 -
ラファエロ1515 「鍵の受渡(タペスリー下絵)」ヴィクトリア&アルバート所蔵
*2018年ロンドン旅行時に、ヴィクトリア&アルバート博物館を訪問 -
ラファエロ1519 《システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー ルステラの犠牲》ヴァティカン美術館
*2015年ローマ旅行時に、ヴァチカン博物館を訪問した(2回目) -
ラファエロ1519 《システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー 鍵の受渡》ヴァティカン美術館
*2015年ローマ旅行時に、ヴァチカン博物館を訪問した(2回目) -
ラファエロ1519 《システィーナ礼拝堂・ラファエロのタペストリー奇跡の漁り》ヴァティカン美術館
*2015年ローマ旅行時に、ヴァチカン博物館を訪問した(2回目)
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