絶滅危惧種　ウラシマソウ（浦島草）の群生地　　ステイ信州(^^♪

2020/05/23 - 2020/05/23

「ウラシマソウ」
花や草木に疎くて全く知りませんでした。

地元の新聞に掲載された写真に「ボルネオで見たウツボカズラ」のようだと一目ぼれ♪

絶滅危惧種に指定されたサトイモ科テンナンショウ属に分類される多年草です。

長野県が緊急事態宣言が解除されてからも阿部知事から「Stay 信州！」と言われて従順に守っています。はい！県内どころか、休日は自宅からも出ずにジッとコロナが落ち着くのを待っています。

しかし、この日はウラシマソウを見るために久々車を飛ばしました。

長野県岡谷市の新倉十五社の裏山に群生地があります。

濃い紫色が何とも重厚で神秘的。
花軸の先端が細く長く伸びて吊り糸の様に垂れ下がっていて、浦島太郎が釣り糸を垂らしている姿に似ている事でこの名が付いたと言われます。

2006年に区民がこの地に発見したそうです。まだ14年しかたっていないんですね。

エリア 岡谷(長野)

地元新聞に掲載された1枚。

ボルネオで見た食虫植物のウツボカズラに似ている！
見てみたい！！

長野県は緊急事態宣言から外れましたが、長野県知事の阿部さんが「Stay 信州！」と呼び掛けています。

はい、言われなくても休日は自宅からも出ずにジッとコロナが落ち着くのを待っていますよ。

でもこれだけは見たいので、久々に車を飛ばしました。

ちなみに長野県民は良く言えば真面目、悪く言えば融通利かないカタブツ。この時期県外からの訪問も歓迎していません。
スーパーの駐車場に県外ナンバーの車が停まっていて、ナンバープレートの横に手書きの紙が。。。

自粛警察か！？

いえいえ「私は地元在住です」の文字。ご本人が周囲の白い目がいたたまれなく書いた模様。

知り合い女性記者が書いた記事なので、場所が知りたくて彼女の支局に電話してみるとテレワーク中だそう。
携帯に電話するまでもないから調べてみると・・・どうやら岡谷市川岸中にある「新倉十五社（あらくらじゅうごしゃ）」の裏の小高い林に群生してるらしい。

岡谷市川岸中にある神社。

柵に囲まれて56本が生息しているようです。

この釣り糸のような長いひも状のものが特徴的で、こんな野草見た事ないよ。
かなり感激しています。

濃い紫色が何とも重厚に感じます。

このウラシマソウの面白いところは一株ごとに雄雌があり、それが性転換するそうな・・

それがテンナンソウ属の特徴なんだとか。

成長や栄養の状態によって小型の個体は雄性に、大型の個体は雄性から雌性に転換していくそうな。

何だか奥が深くて、もっとこの植物に着いて知りたくなる。

神秘的・・

肉穂花序（にくすいかじょ）の先端の付属体が細く糸状に伸びて、浦島太郎の釣り竿の釣り糸に似ていてこの和名がついたとか。。。

マムシグサに似ていると言われていますが、それすら見た事なかった。

この傘のような葉の下にウラシマソウは生息します。

ご婦人が紳士に日傘を差してもらっているようね。

テンナンショウはキノコに似た匂いを出し、キノコバエを呼び寄せて花粉を運ばせているらしい。

この釣り糸は、呼び寄せたキノコバエを花の内部まで導く誘導路と考えられているとか。

なるほど無駄に長い釣り糸はそのため、生きて行く術なのね。

どれが雄株か雌株か見分けがつかないけれど、今度来る時はもっと勉強しておこうと思った。

濃紫野の部分は仏炎包呼ばれ、その下に花があるそうです。

こんな林の中にいくつか点在しているので、新倉区文化財保護委員会は踏まれないように柵で囲って守っているのだとか。

自由に見学は出来ますが、この日は我が家以外は一人もいませんでした。

右のウラシマソウを拡大すると実がなっているのが見えます。

秋には毒性を持つ真っ赤な実がなるそうです。
その時期のウラシマソウも見てみたい♪

いくらでも見ていられますが、家族はさほど興味がないらしい。（笑）

後ろ髪を引かれながら帰りましょう。

ウラシマソウの花言葉は「不在の友を思う」、昨年亡くなったMさんを思い出しました。

今後、季節の草花、その時期ならではの祭り、イベントを精力的に見たいと思います。それが私のライフワークになりそうです。

新倉十五社の境内にはツツジが満開。

岡谷市のツツジ祭りも今年は新型コロナウィルスで中止となりました。
当然ですね。

諏訪湖花火大会、新作花火大会、諏訪湖マラソンなど、周辺地域のイベントは全て中止です。

せめて再来年の七年に一度の大祭「御柱祭り」は開催されると良いですね。

岡谷市はうなぎの街として知られています。うなぎ屋さんが多いんです。

長野県とうなぎって結び付かないかもしれませんが、諏訪湖を源にしている天竜川は浜松まで繋がっていて浜松で生まれたうまぎの稚魚が天竜川を登り諏訪湖で育っていたそうです。江戸時代の参勤交代でお殿様にうなぎを出していたそうです。

今は諏訪湖と言えばわかさぎです。

岡谷市川岸のうなぎ屋さんと言えば老舗の「観光荘」が有名です。新倉十五社から車で７～８分位。
まだご飯屋さんで食べる気が起こらないならテイクアウトで。
電話をすれば作っておいてくれます。

今回はそれもパスをしましたが、ゆっくりお店で食べられる日が早く来ますように。