2020/04/09 - 2020/04/09
130位(同エリア323件中)
ハンクさん
コロナウィルスによる緊急事態宣言中であり遠出は自粛している。その代わり高輪周辺をジョギングしていると、江戸初期に建てられた寺社が多くあり驚かされる。まずは東禅寺、高輪ゲートウェイ駅から5分の住宅地にありながら、京都の由緒ある寺か、と見まがうばかりの立派な寺だ。山門から緑の参道をしばらく行くと、まず三重塔が目に入る。境内は広くはないが、本殿や付属の建物も風格がある。東禅寺は臨済宗妙心寺派の別格本山。江戸四箇寺の1つ。1609年に赤坂に開山、1636年に現在地に移転。当時は東京湾が一望できたそうで、海上禅林とも呼ばれた。幕末の1859年には日本初のイギリス公使館が当寺に置かれ、公使ラザフォード・オールコックが駐在した。1861年、1862年2度の襲撃事件が発生したが、オールコックは難を逃れた。
東禅寺を西に走ると白金地区に入り、明治学院大学の一角に覚林寺がある。境内に入ると静けさに包まれている。日蓮宗の寺院で山号は最正山。加藤清正公の位牌や像が祀られており、住民からは「清正公さま」と呼ばれているそうだ。もともとこの地は肥後熊本藩主細川家の中屋敷で、1631年に清正によって朝鮮から連れてきた李氏朝鮮国王宣祖の長男、日延の隠居寺として開山された。1845年火災により全焼、山門は1856年に、清正公堂の拝殿・幣殿は1865年に再建された風格ある木造の建屋が現存している。
覚林寺を北に走り白金高輪駅を左折すると立行寺が目に入る。ピンクに近い赤い門が印象的、史跡大久保彦左衛門墓の表示が隣に立っている。境内は小振りであるが、小さいながらも本殿、鐘つき堂、灯篭などが立つ。1630年に旗本大久保彦左衛門によって麻布六本木に創建されたが、1668年に火災で全焼、現在の白金に移転した。境内には大久保彦左衛門と一心太助の墓があり、立ち寄る価値はある。
覚林寺から第一京浜にもどり高輪神社を参拝した。高輪ゲートウェイ駅の正面にある。間口は狭く、目立たないが、階段を登ると社殿に至る。本殿は新しい小振りな建物で、境内も狭い。主祭神は 宇迦御魂神(稲荷大神)、相殿に誉田別命(応神天皇)、猿田彦神 を祀る。1500年頃に稲荷神社として創建され、1845年の大火で全焼した。1929年社名を高輪神社に改称し、現在の社殿は1980年に鉄筋コンクリート造で再建された。都心にあって静寂が得られる空間である。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 徒歩
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