2012/04/21 - 2012/04/22
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JTB100周年のチャータークルーズで2012年4月21日~22日に「にっぽん丸」に初乗船したときの旅行記です。2010年代には夕食ありの船旅を全部で19回(にっぽん丸14回、飛鳥II3回、ぱしふぃっくびいなす1回、太平洋フェリーのいしかり1回)しましたが、その中でダントツにおいしかったのはこのときのにっぽん丸でした。あの食事はいつまでも強く心に残っているので、ここに備忘録として写真とメモを残しておきます。
なお、この乗船記の写真は市販の乾電池が使えるという手軽さだけが取り柄のとても簡素なデジカメで撮っているため、画質はそれなりです。が、その埋め合わせとして、この日のディナーについてはいつもより詳しいレポートをいたします。
それと、日本のクルーズ船というと高価なイメージが広まっているようなので、実はそうでもないことも併せて書いておこうと思います。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- JTB
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2012年2月初めのある日、妻が格安コースありのにっぽん丸のパンフレットをもらってきました。それによると、JTBが創業100周年で広島~神戸のワンナイトクルーズを行い、2名1室のスタンダードステートなら1人2万円~(通常の半額)になるとのことでした。
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上の写真は今回のワンナイトクルーズの価格表(ただし最安値のスタンダードステートは2012年2月の時点ですでに満室)です。Aコースは広島乗船/神戸下船のみが2名1室で1人あたり2万円~、Bコースは新大阪-広島の新幹線付きで2万5千円~、Cコースは新大阪-広島の新幹線に加え、広島での前泊付きで3万1千円~となっています。またBコースとCコースは、1月までに申し込めば5千円程度の早割りもあるそうで、確かにこれは大サービスです。
参考までに、当時のにっぽん丸を丸ごとチャーターする料金は1泊2日で2,000万円となっていました。で、今回のJTBの料金設定ですと、早割なしの乗船率100%という条件でも売上は約1,750万円で、同社は250万円プラス自社の人件費分くらいの赤字になります。そうした身銭を切ってでもこのワンナイトクルーズを実施したのは、たぶん将来のクルーズ客獲得のための先行投資だったのでしょうね。
なお、JTBは2022年に創業110周を迎えますから、もしかしたらその頃にまたお得なクルーズプランが発表されるかも知れません。そのパンフレットが出るとしたら2021年の秋頃でしょう。これからクルーズデビューをお考えの方はこのことを頭の隅に留め置いてみたらいいでしょう。 -
というわけで、この年の妻へのバースデープレゼントは、JTBがチャーターしたにっぽん丸のショートクルーズに決定。船室のほうはちょっと贅沢をして、デラックスツインにしました。
なお、日本船はにっぽん丸も飛鳥IIもぱしふぃっくびいなすも港湾税などの諸経費やチップを別途で請求してこないので、パンフレットに載っている料金を払えばそれでOKです。
また、日本船は3船とも窓なしの内側キャビンがなくて全室オーシャンビューなため、見かけの料金は外国船に比べると高そうですが、実質はそうでもありません。同じ条件の海側のキャビンで比べると、その差はだいぶ小さくなってきますから。しかもおいしい水は別料金とか、コーヒーを飲むにはコーヒー券が必要ということもないうえ、キャビン内に外から食べ物を持ち込んでもOKだし、ビンゴゲームも無料なので、一度乗ってしまえば下船まで追加チャージゼロということも可能です。
それと、外国船は日本政府の規制によりワンナイトや2泊3日の超ショートコースができませんが、日本船はそれがOKなので、数万円程度で済むコースも実は多数あります。よって、これまでフェリーの旅を楽しんできた人が気分転換に客船の旅をしてみたいというときは、むしろ日本の客船のほうがいいかも知れません。
ただし、日程が長めの外国船にはクルーとの交流が深まり易いという利点があるようで、これはショートクルーズがほとんどのにっぽん丸では得難い楽しみです。
また、日本船は慨してイベントがテンコ盛りで忙しいため、何もせずまったりのんびり船上でくつろぎたいという人には不向きかと思われるところもありますけど。
船旅に何を求めるかによって、選択肢は本当にいろいろと分かれてきます。 -
4月21日は朝の新快速で京都を発ち、10時5分にのぞみで新大阪発。11時30分に広島に着くと、まずは乗船までの自由時間をすごすために宮島へ。お昼ごはんは「うえの」で名物のあなごめしを食べることにしました。
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店には30分か40分待ちくらいで入れました。食べ終わって出てくる人たちの表情はいずれも満足そうでしたから、待つ価値が十分あることはすぐ分かりました。
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「うえの」のあなごめしは、鮮度も味も期待を余裕で上回るクオリティーでした。その後も広島を訪れたときは、ここで穴子めしを食べるのがお約束になっているほどです。
なお、この店のあなごめしは持ち帰りもできるのですが、出来立てを店の中で食べるのに比べたら、味はやっぱり落ちました。弁当で冷えたあなごを食べるなら、駅で売っている「浜吉」(広島県三原市)の穴子めし弁当のほうがオススメです。 -
お昼ごはんのあと、まだまだ乗船までには十分に時間があったので、厳島神社にも寄ってみることにしました。
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ここを訪れたのはちょうど干潮の時間帯でした。社殿のところはすごく海が浅いんですね。
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遅咲きの八重桜から鳥居を望んだところ。今回の厳島神社では、この風景が最も心に残りました。ただし、この日は実のところ初めて乗るにっぽん丸のことで頭がいっぱいだったため、名所観光のほうはどこか上の空でもありましたけど。
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宮島観光のあとは、大学の先輩(広島市出身の人)とかなり久しぶりの再会。で、いろいろお話ししたあと、その先輩の車で宇品港へ。
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にっぽん丸の前半分。船首の部分はタワーの陰になっていますが。
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にっぽん丸の後ろ半分。クルーズ船のカテゴリーとしてはコンパクト船に分類されているそうですが、それでもやっぱり大きいですね。
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出航40分前の14時50分ごろ、にっぽん丸にチェックイン。船室は事前のリクエスト通り、右舷の中央階段近くの525号室でした。
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船の中央階段を上がってゆきます。エレベーターもありますが、それは使わず。
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中央階段の上のシャンデリア。きれいです。
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デラックスツインの広さは18平方メートルで、若い頃に1人旅で何度か乗船した敦賀/小樽の新日本海フェリーの旧特別室(バスタブ付きなうえ、当時としては珍しく朝昼夕の食事付き)よりやや小さめでしたが、居心地はとてもよさそうでした。
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高級感のあるデスク。照明も上品な感じで、さすがは客船です。
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テーブルのサイズのわりには大きなソファー。
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テーブルにはチョコレートと飴のほか、生花も置いてありました。
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ここも客船らしい感じ。十分な収納があります。
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今回のワンナイトクルーズでは、JTBの創業100周年を記念した新作もみじまんじゅうのプレゼントもありました。それはもみじ饅頭の「にしき堂」とパンの「アンデルセン」のコラボによる「あたらしもみじ」で、餡を包む皮はパンの装いでもあり、さらにフレーバーの種類にも工夫がしてある感じの品でした。
ちなみに、これがきっかけで「にしき堂」のもみじまんじゅうは私たちのお気に入りになり、その後は広島方面に出掛け度に必ずそれを買い求めるようになりました。最近は岡山でも買ってますが。 -
冷蔵庫の中のビール4本、ジュース4本、ウーロン茶2本、ミネラルウォーター2本はすべて無料です。飲んでしまったあとは無料の補充もあります。
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ご参考までに、にっぽん丸のデラックスツインの冷蔵庫の無料ドリンクは通常クルーズの時ですとウーロン茶がない代わりにミネラルウォーターが4本でした。また、通常クルーズのデラックスツインとジュニアスイートでの違いはありません。あと、なぜかこれまで写真は一度も撮ってなかったのですが、平時のステートルームの無料ドリンクは確かミネラルウォーター4本のみだったと記憶しています。
それから、飛鳥IIはいちばんエコノミーなKステートに3回乗っただけですが、直近で乗った2019年9月ですと、ジュース2本、お茶2本、ミネラルウォーター2本(いずれも無料)が冷蔵庫に入っていました。 -
トイレ、洗面所、バスタブ。
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15時30分、にっぽん丸はちょっと風の強い広島・宇品港を出航。たったのワンナイトとはいえ、初めてクルーズ船に乗る妻はかなりハイテンションでした。
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前方の右には「グランドプリンスホテル広島」が見えます。
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船が出るや否や、まずは7階のリドテラスへ。このあと3時間もしないうちにディナーが始まるというのに、ハンバーガー、コーヒー、ショコリキサーをいただきました。
ちなみにこの日のハンバーガーは作り立てだったのですが、その後何度かにっぽん丸に乗ったら、これは作り置きをすることもあるもようでした。味のほうはもちろん、出来立てのほうがハッキリおいしいです。 -
軽く腹ごなしが終わると、次は船内の探検を開始。まずは5階の図書室に入ったところ、そこは書籍の取り揃え内容が想像以上に充実していました。たぶん日本の客船の図書室の中では、にっぽん丸がいちばんいいと思います。
なお、上の写真の右側は図書室内のカフェーカウンターです。コーヒーを飲みながら読書できるのはいいですね。また、写真の左側はパソコンコーナーです。あと、この写真の背後にも本棚、テーブル、椅子があります。 -
図書室には地球儀もありました。2010年の世界一周クルーズのときにはとても重宝したでしょうね。
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カードゲーム室。あと2人いたら百人一首を持ってって坊主めくりでもするところですが。
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4階から5階にまたがるドルフィンホール。上の写真はクルーズのガイダンスをしてるところだったと思います。
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16時30分(広島出航から1時間)、外が暗くならないうちにデッキに出て、海の様子も鑑賞。
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空は曇りですが、瀬戸内の島々があるおかげで、景色は上々でした。
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側面が不自然に禿げた島もありました。
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小さな貨物船。この年の景気のわりには荷物が多いような・・・。
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この日はまだそんなに暖かくなかったので、長椅子に寝そべる人は皆無。
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5階の廊下にあったアートコーナー。
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アートコーナーの続き。「飛んでったバナナ」の歌を描いたそうです。なお、このコーナーの絵はその後何度乗ってもいつも違いました。ちゃんとこまめに作品を入れ替えているようです。
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4階。ドルフィンホールに続く廊下。
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これまでの寄港地の盾など。私の故郷の町のもありました。
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夕食の1時間前、6階の前方にあるホライズンラウンジでお茶に。
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浮き輪の数はすごく少ないように感じましたが、これは飾りなんでしょうか。
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なお、この日の瀬戸内地方には強い風が吹き荒れていました。そのせいか船内では、「風はすごいけどこの船は沈みませんのでご安心ください。」という放送がなされていました。しかし実際のところは強風のわりに波がなく、船体も時々風で微妙に押し流される感じがする程度でしたけど。あの放送はおとぼけのギャグだったのでしょうか?
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17時52分。もうすぐディナーです。ちなみに、ステートルームのお客さんの夕食は2階の「瑞穂」で17時半からと19時からの2回制ですが、デラックスルームとスイートのお客さんは6階の「春日」(18時にオープン)での1回制となっています。
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「春日」のメニュー。中を開いたら、春日の特別コースのほか、ヘルシーコースと「瑞穂」の通常コースのメニューも書いてありました。
ちなみに、今回のJTBのチャーター以外でにっぽん丸の「春日」のディナーを食べたときは、ヘルシーコースなんて見たことがないし、「瑞穂」のコースが併記されているのも見たことはありません。あのヘルシーコースはJTBオリジナルのメニューだったのでしょうか? -
「春日」のテーブルセット。ちょっと高級感のある席にテンションは高めになりましたが、緊張感も少々。初めてのクルーズ船につき、「食事の作法がちゃんとしてなかったら白い目で見られるのだろうか?」と思うところもあったので。が、これは杞憂でした。実際のその場所は、思ってたよりずっとずっと気楽な感じでしたから。
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オードブル: 冷製オマールテール キャビア添え カリフラワーソース
とてもおいしかったうえ、見た目も華やかでした。
<ご参考 その1>
・2Fの「瑞穂」では、キャビアがイクラになります。
・ヘルシーコースでは、オードブルが省略でした。 -
セカンド: フォアグラの西京漬け焼き
これもお洒落な盛り付けです。味も満点でした。
<ご参考 その2>
・「瑞穂」コースは、オニオングラタンスープ
・ヘルシーコースは、コラーゲン入り人参のポタージュスープ -
にっぽん丸特製パン、特撰バター、小豆島産のバージンオリーブオイル
<ご参考 その3>
・「瑞穂」のコースは、にっぽん丸特製パンとだけ書いてありました。
・ヘルシーコースも、上に同じ。 -
食事中の船の窓の外。ピンボケしたので水彩画風に画像を加工しましたが、心に残っているあのときの風景は、むしろこのイメージのほうに近いです。それにしても、真っ暗じゃなくて夕暮れ直後くらいの海を見ながら食事というのはいいですね。
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魚料理: 甘鯛の鱗焼き 帆立添え バルサミコスソース
ここまで、まったくのハズレなし。
<ご参考 その4>
・「瑞穂」コースは、甘鯛ではなく鯛のグリルに。
・ヘルシーコースも上に同じ。 -
お口直し: シーク ワーサーのグラニテ
<ご参考 その5>
・「瑞穂」コースは、洋梨のグラニテ
・ヘルシーコースは「春日」コースと同じく、シーク ワーサーのグラニテ -
肉料理: 鹿児島産黒毛和牛 テンダーロインステーキ 黒胡椒添え 赤ワインソース
柔らかくてほどよい脂の乗りの肉。ソースも大好きな味でした。
<ご参考 その6>
・「瑞穂」コースは、牛肉テンダーロインステーキ シャリアピン風
・ヘルシーコースは、薩摩シャモささ身の荏胡麻焼き 白葱ソース 焼き野菜添え -
サラダ: ホワイトアスパラガスとカステルフランコ、ミニトマトのサラダ クリスタルリーフ添え
ふだんの夕食ではまず出ない非日常感のあるのサラダに、妻はとても喜んでいました。
<ご参考 その7>
・「瑞穂」コースは、ホワイトアスパラガス、ミニトマトのサラダ クリスタルリーフ添え
・ヘルシーコースは「春日」コースと同じく、ホワイトアスパラガスとカステルフランコ、ミニトマトのサラダ クリスタルリーフ添え -
オマケ(希望者のみ): にっぽん丸特製 鹿児島産黒毛和牛のローストビーフ
大変においしかったのですが、夕食前にもいろいろ食べていたので、かなりお腹がいっぱいになりました。が、後で聞いたところによると、これは1/2サイズや1/4サイズに切っていただくこともできるのだそうです。そこで、次に「春日」でディナーをしたとき(2013年10月、義父母の金婚式の前祝いで)は1/4に切ってもらったところ、今度は小さすぎでした。で、そのまた次(2018年9月のパンクルーズ)のときは1/2サイズにしてもらったところ、やっとちょうどよい感じになりました。
<ご参考 その8>
・「瑞穂」コースでは、ローストビーフなし
・ヘルシーコースでは「春日」コースと同じく、ローストビーフをいただくことができるにはできますが、それじゃヘルシーにならないので、実際に頼む人はいないでしょう。 -
デザート: フロマージュ ブラン ムース(要するに白いチーズのムース)、ひのしずく苺、チョコレートアイスクリーム アーモンドクッキーと共に
上記がイヤなら、シブースト(りんごの焼き菓子) ノルマンディー風でもOK。10分ほどで作ってくれるとのことでした。
<ご参考 その9>
・「瑞穂」コースは、ガトーアールグレイとアップルマンゴ、ストリベリーアイスクリーム アーモンドクッキーと共に
・ヘルシーコースは、フルーツ盛り合わせ -
コーヒーの味だけは好みとだいぶ違いましたが、これは2017年あたりからなんだか改善されてきました。そして、2018年12月にはけっこういい味になっています。
なお、その後のにっぽん丸の食事と比べて思ったのですが、JTBのチャーターを企画する人の中には、料理にかなりこだわりのある人がいるようですね。同社のチャータークルーズといえば2016年にもにっぽん丸の下関や軍艦島を回るコースにも参加しているのですが、そのとき(船室はコンフォートステート、夕食は「瑞穂」)のディナーもかなり気合いの入った料理でした。 -
ここで余談。にっぽん丸のディナーの味には「JTBのチャーター>その他のクルーズ」という傾向があることを画像で確認していただきましょう。
上の写真は6階の「春日」のディナーの対比をまとめたもので、1段目は今回のJTBチャータークルーズ、2段目と3段目はそれぞれ2013年10月と2018年9月のチャーターじゃないワンナイトクルーズのディナーです。明らかにチャーターのときのほうが華やかでおいしそうだと思いませんか? -
チャーターとそうでないときの手間ヒマの差が特によく出たのはセカンドでした。今回のJTBのチャータークルーズの「春日」では青い葱のようなものが普通ときよりも長くなっています。これ、運ぶのはすごく大変そうだけど、見た目はとてもきれいです。
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ついでに「瑞穂」のディナーもチャーターのときとそうでないときを比較してみましょう。結果は上の写真のとおりです。これもチャータークルーズのときのほうがより見映えはします。ただし、「春日」のディナーのときほど大きな差はないようですが。
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それと、2010年代の「瑞穂」の和食ディナーで最も印象が強かったのは、JTBのチャータークルーズ「碧色紀航」で大阪~下関~上五島~横浜を巡ったとき(2016年7月、5泊6日)の最終日の食事でした。なお、上の写真で肉の画像が2枚あるのは、特例でお替りOKだったためです。
ちなみに、飛鳥IIではディナーのメニューをお替りができるらしいです。また、外国船もお替り自由が標準なのだとか。しかしにっぽん丸のディナーは通常ですと、お替りをできません。船によってルールはいろいろと違うのですね。 -
ついでながら、2010年代の「瑞穂」の洋食の単品で特においしかったのは上の写真のステーキ(2012年12月の別府クリスマス花火クルーズ、神戸発着、2泊3日)でした。ソースがとにかくよかったです。
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また、「瑞穂」のスープで最もおいしかったのは上の写真のパイ包みのスープ(2014年12月の別府クリスマス花火クルーズ、神戸発着、2泊3日)です。一口食べて「オーッ!」と感嘆の声を上げている人もいました。
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あと、2010年代の「瑞穂」の和食の単品で最もおいしかったのは、錦雲豚のしゃぶしゃぶ(2016年5月の瀬戸内海・中津クルーズ、神戸発着、2泊3日)でした。
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もうひとつオマケですが、2010年代の船旅のランチでいちばんおいしかったのはにっぽん丸のカツサンドです。これは大阪~下関~上五島~横浜を巡った2016年7月のJTBのチャータークルーズで出ました。
というわけで、JTBのチャータークルーズはやっぱりオススメ度がとても高いといえそうです。 -
それから、にっぽん丸以外で特においしかった単品メニューとしては、2019年10月1日に高知クルーズの飛鳥IIのディナーで出た前菜のカルパッチョ・赤ワイン寿司があります。おいしかっただけでなく、フレンチに寿司という意外性も面白かったし。
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さて、お話しをごはんの比較から2012年4月の船旅に戻して、この日の夕食のあとには、ドルフィンホールでカクテルパーティーがありました。メニューはアルコール入りのカクテルが2種類、ノンアルコールが1種類。また、ビール、ウィスキー、オレンジジュース、ウーロン茶もOKでした。
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妻はアルコール入り、私はノンアルコールのカクテルをセレクト。
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このあとハウスバンドのコンサートが小一時間ほど。
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そしてビンゴゲーム(参加無料)がスタート。賞品の数はかなり多いので、当る確率は高そうです。
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結果は・・・やっぱり当たりました!妻がコーヒーを獲得です。本人は気付いていませんでしたが、私が横から見て「とっくにビンゴしてるよ。」と。
ちなみにクルーズ船でのビンゴゲームでは、今回のにっぽん丸を皮切りになんと6連勝をしました。
●2012年4月 にっぽん丸 コーヒー
●2012年8月 ぱしふぃっくびいなす クリアファイル
●2012年12月 にっぽん丸 チョコレート
●2013年7月 飛鳥II トートバッグ
●2013年10月 にっぽん丸 ワイン
●2014年7月 飛鳥II タオル -
午後10時半からは2階の「瑞穂」で夜食タイム。こちらはざっくばらんな雰囲気で、かなり気楽です。
ちなみにこの夜食の席では、船の出発地の土地柄がけっこうよく現れます。横浜発のお客さんはとても上品で、全然ガツガツしていません。広島発のときもわりと落ち着いた感じです。しかしこれが関西発になると、夜食の時間になった途端たくさんの人が来て、みんな遠慮なくビシバシと食べます。 -
玉子とじそうめん。関西風の味でした。
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姫おにぎり。これも関西風味。
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とおりもん。このコンパクトさなら夜中前に食べても大丈夫ですね。
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カットフルーツ。このほか、ウーロン茶とジュースもありました。
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翌朝はまず、7階前方の「ホライズンラウンジ」でモーニングコーヒーを。デーニッシュもありました。
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そのすぐあと、6階の「春日」(朝食とランチはステートルームの乗客も出入りOK)で洋朝食のメニューをチェック。
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これは「春日」の外にあったサンプルです。
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次に2階の「瑞穂」のメニューをチェック。こっちのほうがバリエーションが幅広いので、ここで食べることにしました。
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まずは和朝食のセットをいただきます。焼き魚は鮭でした。サイズは旅館の朝食よりだいぶ小さめです。
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だし巻きは優しい味。
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ごま豆腐
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たき物。薄味でおいしい。
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春野菜の辛子和え。
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ごはんはお粥もセレクトできます。
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豆腐とワカメの味噌汁。
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梅干しも小さめ。納豆と味付け海苔もあります。
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「瑞穂」には洋朝食のビュッフェもあります。ビュッフェ好きの妻は大喜びでした。
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切り立てのカットフルーツも。
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サラダも新鮮。
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にっぽん丸特製のパン。ほかにもヨーグルト、ジュース、チーズ、オムレツやスクランブルエッグなどが揃っています。
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コーヒーの味だけは2012年当時は今ひとつでしたが、その後はよくなっているので大丈夫です。
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朝食を食べていた頃、瀬戸内海の強風はさらに勢力を増していたもようで、昨日特に風が強かった今治市の瀬戸町では、この朝8時4分に風速25.8mを記録とのことでした。とはいえ、瀬戸内海なら波の規模は知れてますので、船はさほど揺れませんでしたけど。
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午前9時25分、神戸港が近づいてきました。
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午前10時、にっぽん丸は神戸港に入港。たった18時間半のワンナイトだったにも関わらず、いろいろと刺激が多かったせいか、体感時間はもっともっと長いように思えました。ただし、ワンナイトの体感が長かったのはこの初回の航海だけでしたけど。
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最後にまた余談ですが、にっぽん丸には実をいうと最大2割引で乗ることができます。それは株主優待券(1枚で1割引、2枚で2割引、30日以上のロングクルーズは1枚で3%引き、2枚で6%引きですが、近年はそんな長いコースがありません)を使うということです。しかもその優待券は株主にならなくてもOKです。ヤフオクで買うこともできるので。今(2020年5月)の落札相場は1シート(=2枚)が2,000円程度ですから、例えば2泊3日で10万円くらいのコースなら、優待券をヤフオクで買っても差し引きで1人につき船代が18,000円安くなります。ただし株主優待はチャータークルーズには使えないので、その点はご注意ください。
ついでにいいますと、商船三井の株価は2020年5月初旬の段階で2,000円を割っており、2007年の高値からはなんと9割以上も下がっています。別に潰れそうな会社ではないのですが・・・。そこでいろいろ調べたところ、この株価は商船三井の業績ではなく、船賃の指標となるバルチック海運指数(2007年に大バブルで12,000まで上がったけどれ、翌年のリーマンショックで破壊的に下げたあとは鳴かず飛ばずで足元ではピークの9割引きくらい)に連動してこうなったようです。
この銘柄の売買単位は100株ですから、2020年5月15日の終値ですと171,500円で買えます。また、この株価なら売買手数料は松井証券やSBI証券のネット取引だと0円です。
そしてこの株を1単位持つと6月と12月に株主優待券(有効期限は1年)が各2枚いただけます。で、例えばコンフォートステートに2泊3日で10万円のショートクルーズに2人で2枚づつ使えば計4万円の割引だし、3泊4日で15万円のコースなら2人で計6万円引きです。利回りを考えたらかなりのハイリターンといえるでしょう。また、年末年始の9泊10日のクルーズ(2019年の実績ではコンフォートステートなら1人45万円)でしたら2人で計18万円の割引ですから、同社の株は一発で実質タダになります。
あと、にっぽん丸はステートルームの場合ですと、おひとり参加のときの料金割り増し率が3割で済みます。一方、外国船のステートルームのおひとり様の割増料金はプリンセスクルーズが10割(2020年3月~2011年1月の日本発着のパンフの価格の場合)、キュナードのクイーンエリザベス号は8割(2020年横浜発着のパンフの価格の場合)、ホーランドアメリカのMSウェステルダム(これも2020年横浜発着のパンフの価格の場合)も8割弱と高率です。その結果、1人旅で船に乗るときは外国のカジュアル船よりもにっぽん丸のほうが安くなるという現象も発生します。飛鳥IIはいちばん安いKステートがおひとり様だと5割増しなので、さすがに外国のプレミア船と比べてもより安いというほどにはなりませんが。
ちなみに飛鳥IIが1割引になる株主優待券を頂ける日本郵船の株価は商船三井よりさらに安く、2020年5月15日の終値は1,391円でした。これを100株だと139,100円です。優待券の発行は年に1回で3枚です。まあ、同社の優待券もヤフオクで300円とか500円で買えるので、そちらを選ぶのもありですが。
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