2017/04/01 - 2017/04/01
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わになのかさん
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「ディズニーランドなんて行くんじゃない!行くならエフテリングだ!」
エドウィンは熱く語った。いつものことである。
「人は多くて、アトラクションも並んで乗れなくて、あんなの何が楽しいんだ。それに比べて、エフテリングはそれほど混んでないし、アトラクションに乗らなくても十分楽しめるぞ。子供ならなおさらだ。」
エフテリングとはオランダにあるテーマパークというか、アミューズメントパークというか、つまりは遊園地であるらしい。曰く、オランダの子供にとって、遊園地と言えばエフテリングだそうだ。
「そうだ。君の子供たちも是非連れて行ってやるといい。きっと喜ぶはずだ。わしも若いころ、よく行ったもんだ。。」
いつもしかめ面の頑固じいさんであるシャックですら、遠い目をして語りだした。どうも特に年齢層上の方々にとって、思い出の地であるようだ。大丈夫かな、50年前くらいには流行ってたとかいうオチではないだろうか。
「うちは先週行ってきたよ。いやー子供たちが回転ブランコを連続で乗りまくってさ。なかなか帰らなくて困ったよ。」
ケビンがディスプレイの上から顔を出して言った。おお、同年代のケビンが言うなら、そうそう外しはしないような気がしてきた。
「じゃあ、行ってみようかな。来週の週末とかにでも。」
僕が言うと、エドウィンが身を乗り出した。
「そうか!じゃあ、天気を見ないとな!来週の週末は。。と。お!これは!」
「ーーー曇り時々雨だね」
「やったな!ラッキーだ」
「え?」
周囲の面々もしきりにうなづいている。
「それくらいがさ、人も少なくてちょうどいいんだ。入場料さえ払えば園内のアトラクションは全部無料だから、空いているときは連続で乗れるよ。いやーそれに先週はうちの子がはまってしまってさ。」
ケビンが苦笑する。なるほど。まあ、ディズニーランドとかでも同じことを聞いたことがある。エドウィンはまだ天気予報を見ていた。
「雨って言っても降水確率60%だ。朝ちょっと降って、昼前くらいから曇りとかじゃないか?これはいいぞ!ベストだ!ベストウェザー for エフテリーング!」
ちょっとテンション上がりすぎじゃない?どんだけ好きなの、エフテリング。
「オランダの国民的テーマパークだ。さあ、楽しんでこい!」
エドウィンは親指を立ててテンションマックスだ。みんなもそれぞれエフテリングの思い出話に花を咲かせている。そうか、皆オランダを愛しているのだ。そんなオランダの国民的テーマパークが嫌いなわけがない。見るとシャックがまだ遠い目をして語っていた。
「しゃべる大きな木があるんだ。。優しい声でしゃべりよるんだ。周りは花畑になっとってな。夢の国。そう夢の国じゃ。。」
帰ってきて、じいさーん。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
週末は朝から結構な雨が降っていた。オランダの空模様は変わりやすい。もしかしたら、エドウィンの言うように、曇りに変わるかもしれないし、空いていていいかもしれない。そう思って出発することにした。しかし、到着してみてびっくり。駐車場はすでに多くの車で埋まっていた。さすが、雨でも傘をささない人たち。フードをかぶって颯爽と入園していく。
僕たちはもちろん、傘をさして車を降りた。いや、結構降ってるけど。オランダ人ですら傘さしてる人いるじゃん。なのに、この人出。そんなに人気なのか。。
エントランスは大きなとんがり茅葺き屋根。ディズニーランドのお城を押し出したデザインに比べると、森の国をイメージさせるデザインだ。 -
それもそのはず。
エフテリングは古くは公園として始まり、1952年にFairytale forest(おとぎの森)をデビューさせてテーマパークとなったらしい。そこから長い歴史の中で大人も楽しめるアトラクションもどんどん増やして人気テーマパークとして大きくなってきたが、70年近く経った今でも、おとぎの森が一番人気だそうだ。
エフテリングのモチーフは森なのだ、きっと。 -
入園してすぐ右手がFairytale forestへの入り口だった。うちの子たちはまだ小さいので、元々アトラクションにはほとんど乗れないだろう。今回のお目当てはこの "おとぎの森”だ。
森林公園のいたるところにお伽話の世界観が作られている。
その作りこみたるや、とんでもない。
細部の小物まで徹底されている。 -
池に巨大な魚が!
-
「あ、口が開いた」
「おぉ、ほんとだ。ギミックもあるんだ。」
「なんか出てきた!」
「なんだあれ?」
「----サルね。」
「サルだな。」
「サーカスのサル?」
「どんな話やねん」
まあ、元ネタのわからないものも多々あるのはご愛敬。もしかしたらオランダでは有名な話なのかもしれない。 -
もちろん、有名な話もたくさん出てくる。
こちらは赤ずきんちゃん。 -
そして、これは。。
-
七ひきの子ヤギですね。
ん?オオカミはスーツの設定だっけ? -
「しかし、あれだな。」
「しかし、あれね。」
「キャラがな。」
「うん、キャラがね。」
「ーーめっちゃリアル。」
「見て、あの子ヤギたちの目。」
「ああ、瞳孔が横線だよ。リアルのヤギと同じ目でこっち見てるよ。」
「デフォルメとかしないのね。ちょっとホラーだよね。」 -
正直、うちの娘は後ずさりしていた。
オランダやドイツのアニメや絵本のキャラは可愛くないなあ、と思いつつ、だんだん慣れてきていたので油断していた。絵本の世界をリアルにそのまま抜いてくるとは。文化というか、感覚が違うなあ。
こちらはラプンツェル。 -
ドラゴン発見。これは何か原作があるわけではないらしいのだが、宝を守る竜という設定だそうだ。近くにいくと、「宝をとるな~」という感じでグギャーという。男の子たちはそれがおもしろいようで、何回も近づいて離れてして遊んでいた。
うちの娘は後ずさっていた。 -
お菓子の家ですね。
ヘンゼルとグレーテル。 -
牢屋につかまるヘンゼルと、そのために魔女の下でこき使われるグレーテル。のリアル人形がいる。
本当の森の中に、変に誇張しないセットがさりげなく設置されているところが、ものすごい本物志向を感じる。人形はリアルで怖いけど。 -
白雪姫。小物の配置がにくい。
ちなみに、この洞窟のセットの中は、半分お化け屋敷だった。娘が泣いて入らなかったので僕だけ入った。うん、入らなくてよかったよ。 -
読んだことはないが、巨人の靴を取ろうとするリトル・サムの冒険、らしい。
-
イチオシ
そして、これが一番人気のしゃべる大木。通称、おとぎの国の木。
全高9m、1500の枝と50000にも及ぶ葉を持つ、気合の入ったキャラだ。
子供が前に立つと、表情をリアルに変えながらしゃべりだす。色んなパターンがあるようだが、もちろん全部オランダ語なので、何を言ってるのかはわからない。すっごい優しい声で語りかけられる。何か聞かれたりする。でも、わからないんだ。ごめんよ。
周囲のパパママは、「ほら、こんなこと聞かれてるよ、答えてみて」なーんて子供に言ってたりするようだが、それができない。
父と娘、話す大木の前で棒立ち。
この大木は本当に子供たちに人気のようで、オランダのアニメにもなったそうだ。 -
お次は森の妖精たちの村、といったエリア。上空にはゆっくりとレールの上を進むカタツムリの乗り物が巡っている。一つ一つの家にはちゃんと妖精の暮らしが作られている。建物や小物はかわいいのだが、妖精がね、またね、なんとも言えない造形なんだ、これがね。
滑り台などもあって、子供が探検するのは楽しそう。 -
ランチ時で混む前に、カフェテリアへ。
-
色々あったが、とりあえずマフィンとココアで腹ごしらえ。妻がサンドウィッチをお弁当に作ってくれていたので、ここではおやつだけ。
-
そして、これだ。エフテリングと言えば、これ、と言っても過言ではないくらい。
Holle Bolle Gijs (ホレ・ボレ・ヒャイス)
口が掃除機になっていて、ごみを吸ってくれるおもしろごみ箱である。これが子供たちに大人気。みんなゴミを持って集まっていた。
「Papier hier(パピア・ヒア~)」
紙はここ~、とつぶやくおっさんの口に紙屑をつっこむ。そうすると、
「Dank u wel(ダンキュ~ ウェ~ル)」
どうもあんがとね~、と気だるく言う。時々ゲップする。
「か、かわいくねぇ~!!」
「ん~、かわいくはないけどーーありね!」
「ええ?!」
しばらく我が家では意味もなく、パピアヒアーとつぶやくことになった。
園内には12人のヒャイスがいるらしい。
夕方見たヒャイスの一人は、口にめいっぱい紙屑を入れられて許容オーバーになっていた。哀れな。。 -
園内をぐるりと回る機関車もある。これはなかなか楽しい。広い園内をざっと見ることができるのも良い。正直、このエフテリング、全部歩くには広すぎるのだ。日本とはスケールが違う。
-
歩いていると急に孔雀が歩いていたりする。こういうのも、日本のテーマパークにはないよなあ。
絶叫系もたくさん見かけた。唯一、身長制限をパスできたボブスレーっぽいものに、妻と娘が挑戦。笑顔で入っていった娘が、泣きじゃくって帰ってきた。キルメス同様、こちらのアトラクションは容赦がないようだ。 -
屋内アトラクションもある。
娘が気に入って何回も乗ったのが、この妖精の国を巡る、的なもの。妖精の国として作りこんだいくつものエリアをカートに乗ってめぐる。1階から3階くらいまでの吹き抜けを丸ごと作りこんだエリアもあって、圧倒される。アップダウンやスピード感もあり、なかなか爽快かつ楽しい。
しかし、妖精がね、またね、なんとも言えない造形なんだ、これがね。何回目だろ、これ言うの。 -
最後は、メリーゴーランド、回転ブランコなどが集中するエリアへ。正直、娘が最も気に入ったのはここだ。
「う~、気持ち悪い、交代。」
「いやいや、僕、三半規管弱いから」
「ずるっ!私だって、もうきびし、、」
「ママー、もう一回いくよー!」
「いや~~」
「んー、ケビンのとこと一緒だな」
娘に引っ張られていく妻を笑顔で見送りながら、僕は空を見上げた。
結局、雨、止まなかったな。。 -
というわけで、エフテリングでした。
観光地ではない、本当にオランダの家族が週末に行く場所に繰り出したのは初めてかもしれない。オランダのディープな世界を体験した気分である。
エフテリング、一度は行ってみよう!
二度目はーーーまた機会があれば!
では、パピア・ヒア~
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