2019/05/03 - 2019/05/13
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fiume pietraさん
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テネリフェ島テイデ山の山歩き、後半です。
Pico Viejo 登山とカルデラの中をご紹介します。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- イベリア航空 KLMオランダ航空 ビンター・カナリア ブエリング航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
夕方、四時過ぎ(夏時間)、ケーブルカーの駐車場の様子です。
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まだまだ明るいので、ケーブルカーの山麓駅への分岐付近にある Sendero16 を南東の方に5分の3ほど辿ってみました。
中央の黄色い山が、Montaña Majúa です。
その向こうの外輪山のピークは、Guajara。
外輪山の中で最も高い峰です。標高は2715m、カルデラ底からは550mの標高差があります。
遊歩道は右下から左中に向かってほぼまっすぐ続いています。
遊歩道の高低差はほんの少しです。 -
Montaña Majúa の丘の上からテイデ山の方向を眺めています。
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やはり丘の上から、前の写真の少し右手(東側)を見ています。
左の黒いのがテイデ山の黒い溶岩、その右が、Montaña Blanca、そして、その右手から流れ下っている溶岩流が、Montaña Blanca の噴火の最終段階から流れ出たもので、El Culatón と呼ばれています。 -
テイデ山からの溶岩流を、もう少し先(南)から見たものです。
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同じく、El Culatón です。
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Montaña Majúa の丘の上から Sendero16 を見ています。右下が、Montaña Majúa から流れ出た溶岩でパラドールの東方まで迫っています。Montaña Majúa の西側を自動車道に沿ってパラドールまで続いている Sendero は19番の番号が振られています。
道を挟んだ向こう側の左上から続く溶岩流は、、El Culatón の舌の下の方から続いている溶岩流です。 -
上の写真の右側の方の眺めです。続く道が No19 の Sendero。
その向こうが、Los Roques de Garcíaでしょう。 -
Sendero16 の先です。路傍には黒曜石が転がっています。
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もう午後6時半(夏時間)です。
くるりと方向を変えて復路といきましょう。
Montaña Blanca を見ながらの帰り道です。
因みにこの遊歩道では誰にも会いませんでした。 -
帰途、Los Roques de García によりました。
自動車道を挟んでパラドールの反対側にあり、広い駐車スペースがあります。
名所なので混んでいます。
後はテイデ山で、山頂部の下に見える逆三角形の白い部分はテイデ山のネクタイ。
ネクタイの上端がケーブルカー山頂から西へ続く遊歩道です。 -
これも Los Roques de García ですが、これは、上の写真の山の上から撮ったものです。ケーブルカーの山頂駅付近から少し西側にいった辺りからの俯瞰撮影です。
なお、天気のいい日は陽炎がたって、超望遠だと空気が揺らめいて鮮明な写真が撮れません。 -
Los Roques de García の展望台から下の方をみた様子です。Sendero No3 の道が見えています。
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Los Roques de García が東の端になっている低地部は、Llano de Ucanca と呼ばれる平地で、カルデラ底の一番低い場所になっています。たまさか雨が降ると水が溜まりその結果流れ込んだ砂で平坦地になった次第です。
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この日の帰り、外輪山から見た大西洋の夕日です。
午後7時50分(夏時間)。 -
日が改まって5月9日です。
今日は、PicoViejo に登ります。この登山道は、Sendero9 と呼ばれています。
出発点の標高は、2000mほど。山頂は、3104m。従って1100mの登高ということになり、北アルプスの基本的な山行くらいの標高差ですが、こちらはなだらかなので時間がかかります。
この日は残念ながら、<時間+体力+エネルギー+水分>切れで、山頂まで到達出来ず、2800m 前後で引き返してきました。
水は2リットルは必要です。日陰がなく、乾燥しているので水分が奪われるからです。
これは出発点の駐車場付近から撮影したもの。
緑で示したのがそのルートで、ここから左手の方に向かい、緑の線の左から右へと登っていきます。ピンクは進むのを断念したその先のルートです。
中腹の黒い部分がテイデの鼻と称される噴火口でそこから真っ黒な溶岩が流れ出てカルデラ底を広く覆っています。
なお、テイデ山は、PicoViejo に隠されて見えません。 -
自動車道の脇にある展望所/駐車場に車を駐めて、愈々歩き出します。
まずは西の方に向かって車道に沿った道を辿ります。
最初は少し下り気味でちょっとした窪地を越えていきますが、溶岩がごろごろしているので些か歩きにくい箇所です。
この付近はある程度湿度があるのか、松が進出しています。 -
窪地を越えるとまもなく松林の中の道になります。
この道は穏やかで実に気持ちのいい散策路になっています。
地面もご覧の通り、細かな砂礫で歩き易いです。 -
自動車道から離れ、登りが始まりました。
傾斜はかなり緩いです。
その分、距離を歩かなければなりません。 -
斜面を斜め左に登っていきき、ひと登りして少し平らな道を歩くと分岐点になります。
この後、道は谷底にそってまっすぐのぼっていき、上の方で左手の斜面を登って谷の北側に出ます。 -
分岐点の案内。左端の中程(星印がついていてここが現在地)から右の方に走ってPicoViejoを通ってテイデ山に至るルートが今日の道です。
赤は自動車道。 -
大分登ってきました。これは西麓を振り返った写真です。
登山道は写真の左の外を通っています。 -
一休みしてまた登りです。
道はこんな具合に砂礫の中を走っています。
人が歩いた後は大きな礫が除かれたり砕かれたりして自ずと白くくっきりと浮き上がって見えます。
この辺り、植物は殆どありません。富士山の五合目のような雰囲気。
遠くの方に緑が見えますが、緑は窪地に分布しています。
水分が滞留するのでしょうね。 -
道暫く続いた緩やかな道が終わると目の前の山に向かって登っていきますが、途中で左右に分かれます。
右が本来のルート、左がテイデの鼻を横断せずに北側を巻いて登っていく道です。
鼻を横断しない左手の道の方が登りやすそうで、先行者もそちらをとっていましたが、分岐点に × がついていたので、テイデの鼻を横断する本来のルートをとりました。
右手に続く道を登った後、斜面を右に巻く平らな道を行くと、テイデの鼻の下の方、出発点が見えてきます。
登り始めの場所は、画面中央を左右に走る道沿いにあり、左端から4分の1の辺りに見えています。
拡大表示すると駐車場が確認出来ます。
なお、その向こうの雲海の下は本物の海です。 -
巻き道を終えるとテイデの鼻に突き当たります。
これは下の方になります。
画面左の方に火口が連なり、それらから真っ黒な溶岩が流れ出ています。
道が見えますが、この先で巻き道は終わり、再び登りになりますが、砂礫帯で滑り、体力を奪われる道です。
この溶岩の黒さは尋常ではなく、この中に入ると、雲の陰の中に入ったように感じます。それで不審に思って頭を上げても、雲は一片もなく、日は照っているのです。
反射が非常に少ないのでまるで光が半減したように感じます。
亡くなる間際のゲーテではありませんが、半分、死の闇の中に足を踏み入れたような感覚で、ちょっと怖い物があります。 -
疲弊しながら何とか結構上まで登って下を見下ろしています。
中央にあるのは前の写真の黒い山です。 -
これはテイデの鼻の西側の溶岩地帯での足元の様子です。
溶岩は殆ど風化していないで鋭いままです。
空隙が多く、軽く、カラカラという音を立てます。
中には遊色を示して虹色に輝いているものがあり、非常に美しいです。 -
ようやくざらざらの砂礫帯を登り切り、テイデの鼻を横断しています。
縦にいくつも連なった火口群の間のひとつを横切っています。
この辺りの道は細くて結構スリルがあります。
これは超広角レンズ(35ミリフルサイズでの16ミリレンズ)なので火口が小さく見えますが、火口の縁はすぐそこで、足を滑らせると・・・てなところです。
この後テイデの鼻の東側を登って右側へと巻きます。
東側の道は白っぽい砂礫ですが滑るので登りにくいです。 -
ようやく滑りやすい砂礫の道をのぼりきり、再び植物が目立つ道を右手にのぼってきました。
テイデの鼻の東端に出て、Los Roques de García が見えています。
水も食料もろくに持参しなかったので、これ以上登るのはちょっと無理。
潔く引き返します。 -
ルートを下から見た図です。
中央がテイデの鼻。緑がルートです。
最終到達点が右上の緑の点。 -
さあ、下りましょう。
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下りの道は、大西洋を見晴らしながらの、素敵な散策になります。
これからまたテイデの鼻を横断して黒い砂礫溶岩地帯を下っていきます。
これはその手前。
なお、左に続く道は別のルートで、道の右手の火口を右の方に巻くのが下山道。 -
テイデの鼻を横断し、水平な巻き道を戻り、そろそろ下りになろうかというところ。振り返ってもテイデの鼻はもうとっくに見えません。
右中から中央に向かって続く道がこれから辿る道です(のぼってきた道)。
その向こうの雲は洋上の雲海です。 -
西麓の遠望です。
いくら眺めていても飽きない風景。
同じような写真を一杯撮ってしまう悪い癖が出るところです。 -
下りは優雅なものですね。
これから辿る道が見渡せるというのはなかなか楽しいものです。
なだらかな砂礫の道なので足下を気遣う必要もなく、雲上の散歩気分。 -
平坦地になりました。
前の写真の左端あたりです。
奥の山の向こう側が、来るとき登ってきた谷になります。
一旦、右に裾が見える丘を左から右に回り込み、その先で左に折れて谷底に下ります。中央やや左の丘の右側の裾が谷です。 -
前の写真の奥の丘がこの写真の丘です。
先を行く人達はフランスからのトレッカー。 -
彼らは、PicoViejo の山頂まで登り、その眺めを絶賛していました。
彼らの辿ったルートはテイデの鼻を横断しないルートのようでした。 -
午後の逆光に映える西麓の火山。
行きでもこの辺りからの写真を紹介しています。 -
ようやく登山道もおしまい。
自動車道に近づいてきました。
日が低くなり、雲海も本物の海も輝きます。
このあと道は中央に見える道に合流し、左手の方に続いています。
松林の向こう側に自動車道が走っています。 -
松林を抜け、窪地を横断し、ちょっと登ると、高低差のない溶岩の中を辿る道になります。まだ見えませんが、この道のすぐ先が出発点の駐車場になります。
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テイデの鼻を正面からみています。
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明けて今日は5月10日、テネリフェ島を離れる日です。
飛行機の便は夜なので昼過ぎまで散策出来ます。
帰路は、東に向かうルートと、西麓に降りて、南または北の海岸線を戻るルートがあります。
結局は、西麓から北麓に回って空港に向かうことになりました。
まずこれは緑色の砂礫。
テネリフェ島の砂絵の材料の一つですね。
Los Roques de García の少し南側にあります。
付近の谷を見ると、紫黒色や褐色、その他いろいろな色彩の砂礫/岩があります。 -
観光案内所です。
後はパラドール。 -
パラドールからケーブルカーの駅の前を通り、東に進むと、お馴染みの Montaña Blanca です。
白い砂礫帯が広がっていてまぶしいです。
あちこちに乾燥地帯に咲く花々が見られます。 -
この辺りの花々です。
これは前の写真の少し手前の付近で撮影したもの。
道路脇にはあちこち駐車場/展望所が設けられています。 -
お馴染みの Teide Bugloss です。
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これもテイデで典型的な花。
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同じく。
Teide Wallflower です。
春先に咲く最初の花のひとつで、量はそれほどでもないものの、非常に広く分布している花だそうです(ガイドブック~Guide for ascending Teide Peak / Teleférico del Teide による)。 -
Teide Daisy。
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TF-21を更に東に向かうと道は次第に下り、その先にビジターセンターがありますが、その手前にある村の南側を見ています。この山の麓にも Sendero があって、左手の方に向かうとビジターセンターに着きます。
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上の山から再びテイデ山の方に戻るとこのような片側が噴火口になった山が現れます。Montaña Mostaza です。右手の稜線から山の上まで登れます。この付近には駐車場/展望所がありませんが、路肩にやや広い場所があってそこに駐められます。
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テイデ山の西麓です。まだ人里には遠いですが、この辺りはもう樹林帯になっています。外輪山がないので雲が登ってくるのでしょう。
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更に下りました。この辺りは比較的新しい溶岩流のようです。
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Santiago del Teide から Erjos に向かう TF-82 の途中の展望台からの眺め。
勿論、左の高い山がテイデ山です。 -
北側の海岸線です。
カルデラの中は快晴だったのに対してこちらは曇り。雲海の下に潜ったようです。
峠を越えるとき霧の中を走りましたが、この霧、即ち、雲、なのでした。
正面の車道がTF5。TF-82 は TF-5 に接続し、TF-5 は一般道から高速道路になり、右に折れて南岸に向かうと峠付近が空港となります。 -
海岸沿いは湿潤で植物も豊富。
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TopCarの空港での返却は、駐車場所が分かる写メールを送るか、空港に係の人がいる場合には電話で来て貰ってカギを渡して完了。
このあと、Vueling の20:40発のバルセロナ行きでバルセロナに向かいました。
テネリフェへの飛行機の到着が遅れ、乗客の降りる乗客とすれ違いながらの搭乗となりました。
当然、バルセロナへの到着も遅れ(午前1時の予定)、午前2時の地下鉄終電には間に合いませんでした。
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