豊橋総合動植物公園のんほいパーク　先月の守守君に続き、いよいよリーファちゃんの正式公開！！ 初日に会いに行ってきました

2020/03/14 - 2020/03/14

空白地域だった東海３県での久々のレッサーパンダの飼育が豊橋総合動植物公園のんほいパークで開始されたのが約１ヶ月前の２月８日。
その公開の際は、移動から公開までの馴致期間の短さもあり守守（ショウショウ）君だけでの公開となりました。
そして、本日３月１４日より満を持してリーファ（李花）ちゃんの公開が始まりました。

守守君＋１ヶ月の馴致と言う事もありリーファちゃんの挙動はは落ち着いたもの、逆に守守君の挙動に１ヶ月前と比べても伸びが感じられず少し心配になりました。
動物の移動、新天地での馴致はやはりデリケートで難しいものですね・・・。


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 豊橋(愛知)

今朝は新幹線でスタート。
新大阪駅かあら「のぞみ号」に乗車し名古屋駅で「こだま号」に乗り換えて豊橋駅へ向かいます。

豊橋駅で在来線に乗り換えお隣の二川駅へ、二川駅から５分ほど歩いて豊橋総合動植物公園のんほいパークに到着です。
先月に引き続き２ヶ月連続ののんほい訪問となりました。

のんほいパークの入園料は大人６００円です。

２月に訪問した時も園内で迷いましたが今回も迷いました・・・今回で多分５度目ののんほいなのですがいつも迷っている気がします（苦笑い）

だいぶ遠回りしてやっとこの看板を発見。

こちらがのんほいのレッサーパンダ舎。

写真の建屋が屋内舎、そして右隣にまだ本格使用は始まっていない屋外放飼場があります。

よく地方の郷土館とかでお祭りに使う山車が囲われて展示されていることがありますが、そんな感じの屋内展示室です。

今日は13時30分から李花（リーファ）ちゃんの正式公開スタートなので同好の士がおられるかと思ったのですが、ちょうど皆さんお昼ご飯に行っているのか僕が到着した12時10分頃には貸し切り状態でした。

山車（笑）の上で眠っているのは守守（ショウショウ）君。

守守君は2017年7月15日旭川市旭山動物園生まれ、お母さんが中国血統で将来が期待される男の子です。

守守君は先月8日ののんほいパークでのレッサーパンダ公開初日以来単独で展示を頑張ってくれていました。

そして、今日から（実際にはちょっと前から展示訓練はしていました）は2018年6月7日多摩動物公園生まれの李花ちゃんが正式に展示シフトに加わることになりました。

李花ちゃんもお父さんが日系ではありますがカナダ血統なので守守君とのペアは日本のレッサーパンダ界にとっても期待のペアなのです。

当面は午前中が守守君、13時30分から李花ちゃんの交替展示となりますが、まだ２匹とも交替に慣れていないのであくまでもこの時間は目安との事でした。

あれ？上の掲示では名前は漢字表記がメインに出てるけど、こちらはカタカナ表記だな・・・僕はこれまでのこともあるし守守君、リーファちゃんで以降統一しようと思います。

向かって右のバックヤードの窓越しにリーファちゃんの背中が見えました。

まだ交替のオペレーションには慣れてはいないと思いますが守守君は12時45分頃に起きだして竹の葉を食べ出しました。

まだキーパーさんも動きを見せていなかったのでこの時間に起きたのはどうやら偶然のようですね。

でも、ここで起きてくれたことは今後の展開を考えると大きいですね。

日本平に移動した時の縞縞（ガオガオ）兄ちゃんもそうですが冬期に本州に移動したこの家系の子は一気に換毛しちゃいますね。
まあ、場合によっては－20℃にもなるところからの移動ですからね、これは仕方ないですよね。

13時過ぎ、少し早いですがキーパーさんが展示場に入り守守君を帰宅させようとしましたが、この時間に帰る理由をまだ理解していない守守君は「？？」ってな感じでなかなか帰ろうとはしません。

仕方がないので取り急ぎは帰宅ルートにリンゴを配置して守守君に自発行動を促します。

ここにもおリンゴ。

こう言う場合はリンゴ命の子ならすぐに誘導されるのですが守守君はそう言うタイプの子ではないようです。

あるいはまだ完全にはキーパーさんに慣れていないのでしょうか？

守守君、10分以上粘った後にようやく動きだしました。

そのままお部屋に帰るのかと思いきや一番したの階へ・・・実は先ほどリンゴを落としちゃったんですよね。。

わざわざ下までリンゴの欠片を拾いに行くところを見ると、リンゴへの執着が薄い訳でもなさそうですね。

一旦、リーファちゃんのお部屋の前まで行った後にお水皿の横のリンゴを食べ自分のお部屋に入って行きました。

守守君収容後に竹の葉とお水の交換が行われました。

ひょっこり！！
予定より早いですが13時23分にリーファちゃん登場です！！

なんせ予定時刻まで待つ間にリーファちゃんが寝ちゃって出勤拒否でもしたら目も当てられませんからね（笑）、今日は早目の出動でいいと思います。

んっ？

何か気になるの？

出て来たリーファちゃんは早速山車の上へ登り、

そして、屋外放飼場への扉へ続く渡り廊下へ。

とても落ち着いているようで安心しました。

守守君と比べると約1ヶ月遅れのリーファちゃんの公開開始ですが、よくよく考えるとリーファちゃんの馴致期間が本来妥当で、守守君はなまじか対応力が高かったので決められた公開開始日に無理に合わされ馴致が足りてないのかもしれませんね。
一ケ月前とあまり変わらない先ほどの守守君のおどおど感を見て思いました。

一通り展示場をチェックした後に竹の葉を頂きます。

真ん丸お目目と濃いブラウンの綺麗な毛並のリーファちゃん。

リーファちゃんに会うのは彼女がまだおチビちゃんだった多摩での公開開始直後以来なのですがとても素敵な娘さんになっていて改めて驚きました。

この落ち着きを見て、園の方がリーファちゃんの方が先に屋外放飼出来るかもと話されていましたが、その言葉通り、この数日後からリーファちゃんの屋外放飼訓練が始まりました。
急いては事を仕損じる、ではないですがやはり馴致は大切ですね。
まあ、リーファちゃんが出れる様になったら守守君もすぐに出れる様になるとは思っていますが、出来れば気温が上がらないうちにそこまでは辿り着きたいですね。

屋内展示室の人口密度が増えてきたため、コロナウィルスの件もあり園の判断で入れ替え観覧になったのを機に他の子達に会いに行く事にしました。

早くこの放飼場で守守君とリーファちゃんを見たいですね。

レッサーパンダ舎のお隣（と言え少し離れている）の極地動物館へ。
ここでもコロナウィルスの影響でお客さんが多く集まるおやつタイムは中止になっていました。

キャンディちゃん。

クッキーちゃん。

円山からのキャンディーちゃんの帰還はクッキーちゃんにもいい影響を与えたかな？
長く一緒にいた間柄だもんね、数年間の離別くらいじゃ忘れられないよね。

先月の訪問の際につい見るのを忘れていたアジアゾウ舎へ。

まだ殺風景ではありますが、噂通りの広さですね！！

一番奥の子がダーナ君、右がチャメリーちゃん、手前がアーシャちゃんですね。

上の写真の左は水場に続くスロープになっています。

凄いなぁ！！
これでもっと緑が茂ればとても気持ちいい放飼場になりますね。

ネコ科猛獣舎へ。
まったりオトちゃん。

のんほいパークには３月下旬に安佐動物公園からアース君、桐生が岡動物園からシルクちゃんが来園予定。
この若い２匹は新しいライオン舎で展示予定とのことですが、いずれオトちゃんも若い２匹の後見役として新ライオン舎に移れればいいなと思っています。

オトちゃんのお隣はマリンちゃん、可愛いなぁ。

先月は寝姿の後ろ姿しか見れなかったハッピィちゃん、今日はお顔が見れました！！

ハッピィちゃんのお顔をしっかり見れたのは彼女がまだ円山動物園にいた頃以来です。

お久しぶり、元気してた？
再会出来てとても嬉しいよ！！

残念なお知らせも。

ニホンアナグマのちくわ君が天国に旅立ちました。
やすらかに。

帰る前にもう一度レッサーパンダ舎に寄ろうと思いアジアゾウ舎横の園路を歩いているとアーシャちゃんとチャメリーちゃんが水場まで出て来ていました。

なんだかいい光景だな。

でも、ここに若くして旅立ったマーラちゃんや元気君がいてくれたらと思うと・・・これまでののんほいの闘いが今後の飼育、繁殖に繋がる事を切望します。

レッサーパンダ舎に戻るとリーファちゃんは夢の中だったのでこのまま帰阪する事にしました。

次は屋外放飼場で会いたいですね。

帰りは豊橋駅停車の新大阪駅行き「ひかり号」に乗車。

名古屋駅を出たとこで1号車のお客さんは3名だけ・・・新型コロナウィルスが生活と経済に与える影響の恐ろしさを感じました。