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河口湖で朝を迎えると、窓の外は霧がかかったように白い。小雨もポツポツ降っているようだ。外で行われるイベントに行くつもりでしたが、この天気で中止になってしまいました。それならば予定を変更して、美術館めぐりとお昼に吉田うどんを食べることにしました。<br /><br />向かった美術館は「久保田一竹美術館」です。染色家が自分の作品を常設展示するために作った美術館だそうです。実は染色には全く興味がなくて「一竹辻が花」と言われても、全然知らない世界でした。ただ、その建物を写真で見たとき、これはガウディではないかと思わせるような世界があったので興味を持ったのでした。<br /><br />小雨の降る平日、車も観光客も少なめでした。河口湖の美術館通りは「もみじ回廊」とも呼ばれるくらいですから、一番のシーズンは紅葉の頃なのかもしれません。<br /><br />駐車場から進むと、重厚な正門が迎えてくれます。そこをくぐると、池に流れ落ちる滝や苔むした岩が続きます。自然にあふれたエントランスからアプローチを進みと、作品を見るための世界観へ入っていけるような雰囲気に思えました。階段を登ると新館が見えてきて、そこはまさにガウディの建築物にしか見えませんでした。<br /><br />新館を進んで一度外へ出ると、本館がありました。内部は太い柱を組み合わせた独特な構造でした。そこに辻が花の作品が展示されていたのですが、その緻密な染物の技術と描かれている風景に、しばらく見入りました。季節から冬を題材にした作品が並んでいましたが、淡い雪を絞り染で描いている。その白さが降る雪と積もった雪で、似ているようで違っている。一枚の着物に絞りで絵を描いているようで、それをつなげて見ると全体が壮大な絵画になっている。興味がないなどと言っていたのが恥ずかしくなるくらい、素晴らしい芸術に思えました。<br /><br />鑑賞した後はどうしようとのんびり車を走らせると、河口湖周辺は「ほうとう」と「うどん」のお店が混在している感じです。どちらを食べようか悩んだのですが、高校うどん部のパンフレットを参考にして、吉田うどんを食べてみることにしました。<br /><br />街の中にある「みうらうどん」はかなりの老舗、ここで修行して独立した人も多いようです。うどんは太めで腰がある、出汁は煮干しかな。キャベツがさっぱり感を出している感じです。河口湖周辺は何度も通りながら、吉田の町まで来たのは初めてでした。お店は他にもたくさんあるので、次回は食べ歩いてみたくなりました。<br />

うどんとほうとうの分水嶺?一竹と吉田うどん。

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2020/03/01 - 2020/03/02

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マリオット

マリオットさん

河口湖で朝を迎えると、窓の外は霧がかかったように白い。小雨もポツポツ降っているようだ。外で行われるイベントに行くつもりでしたが、この天気で中止になってしまいました。それならば予定を変更して、美術館めぐりとお昼に吉田うどんを食べることにしました。

向かった美術館は「久保田一竹美術館」です。染色家が自分の作品を常設展示するために作った美術館だそうです。実は染色には全く興味がなくて「一竹辻が花」と言われても、全然知らない世界でした。ただ、その建物を写真で見たとき、これはガウディではないかと思わせるような世界があったので興味を持ったのでした。

小雨の降る平日、車も観光客も少なめでした。河口湖の美術館通りは「もみじ回廊」とも呼ばれるくらいですから、一番のシーズンは紅葉の頃なのかもしれません。

駐車場から進むと、重厚な正門が迎えてくれます。そこをくぐると、池に流れ落ちる滝や苔むした岩が続きます。自然にあふれたエントランスからアプローチを進みと、作品を見るための世界観へ入っていけるような雰囲気に思えました。階段を登ると新館が見えてきて、そこはまさにガウディの建築物にしか見えませんでした。

新館を進んで一度外へ出ると、本館がありました。内部は太い柱を組み合わせた独特な構造でした。そこに辻が花の作品が展示されていたのですが、その緻密な染物の技術と描かれている風景に、しばらく見入りました。季節から冬を題材にした作品が並んでいましたが、淡い雪を絞り染で描いている。その白さが降る雪と積もった雪で、似ているようで違っている。一枚の着物に絞りで絵を描いているようで、それをつなげて見ると全体が壮大な絵画になっている。興味がないなどと言っていたのが恥ずかしくなるくらい、素晴らしい芸術に思えました。

鑑賞した後はどうしようとのんびり車を走らせると、河口湖周辺は「ほうとう」と「うどん」のお店が混在している感じです。どちらを食べようか悩んだのですが、高校うどん部のパンフレットを参考にして、吉田うどんを食べてみることにしました。

街の中にある「みうらうどん」はかなりの老舗、ここで修行して独立した人も多いようです。うどんは太めで腰がある、出汁は煮干しかな。キャベツがさっぱり感を出している感じです。河口湖周辺は何度も通りながら、吉田の町まで来たのは初めてでした。お店は他にもたくさんあるので、次回は食べ歩いてみたくなりました。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
3.5
グルメ
4.0
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
自家用車
旅行の手配内容
個別手配
  • 河口湖の大橋を渡って、美術館通りに向かいます。

    河口湖の大橋を渡って、美術館通りに向かいます。

    河口湖大橋 名所・史跡

  • 重厚な門のお出迎え。インドの古城から持ってきた物を、組み合わせているそうです。

    重厚な門のお出迎え。インドの古城から持ってきた物を、組み合わせているそうです。

    久保田一竹美術館 美術館・博物館

  • 入るとすぐに、大滝があります。水の音以外は、静かな空間です。

    入るとすぐに、大滝があります。水の音以外は、静かな空間です。

  • 手すりのカーブが、何ともガウディに思えます。

    手すりのカーブが、何ともガウディに思えます。

  • 新館の屋根に行けるような階段、グエル公園を思い出します。

    新館の屋根に行けるような階段、グエル公園を思い出します。

  • この建物が見たくて来たのが目的でした。グエル公園の列柱廊にそっくりではありませんか。

    この建物が見たくて来たのが目的でした。グエル公園の列柱廊にそっくりではありませんか。

  • 新館を一度出て、階段を登り本館へ。

    新館を一度出て、階段を登り本館へ。

  • 小さな流れや滝が、各所に配置された庭になっています。

    小さな流れや滝が、各所に配置された庭になっています。

  • 石が段になったステージ。たくさんの曲線が、硬い石をやさしく感じさせます。

    石が段になったステージ。たくさんの曲線が、硬い石をやさしく感じさせます。

  • 本館、館内の作品は撮影禁止でした。季節に合わせてか「 連作光響【冬】~春の足音~ 」が展示されていました。<br /><br />雪を表現する絞りの淡さが素敵でした。

    本館、館内の作品は撮影禁止でした。季節に合わせてか「 連作光響【冬】~春の足音~ 」が展示されていました。

    雪を表現する絞りの淡さが素敵でした。

  • 茶房の中は撮影ができました。壁から天井にかけて曲線が多い部屋で、包み込まれるような安心感がありました。

    茶房の中は撮影ができました。壁から天井にかけて曲線が多い部屋で、包み込まれるような安心感がありました。

    一竹庵 グルメ・レストラン

  • 茶房のテーブル。アフリカでは木製のベッドとして使われていたものだそうです。

    茶房のテーブル。アフリカでは木製のベッドとして使われていたものだそうです。

  • 一竹が好きだった席だとか。座ると水面が目の高さに見えます。

    一竹が好きだった席だとか。座ると水面が目の高さに見えます。

  • 建物と展示だけでなく、庭が大きな空間をしめる美術館だと感じました。

    建物と展示だけでなく、庭が大きな空間をしめる美術館だと感じました。

  • 慈母像窟、インドの仏師が掘った像だそうです。

    慈母像窟、インドの仏師が掘った像だそうです。

  • 庭の散策から戻り、ステージから新館の眺め。何となく気分はグエル公園のギリシャ広場。(^^ゞ

    庭の散策から戻り、ステージから新館の眺め。何となく気分はグエル公園のギリシャ広場。(^^ゞ

  • テレビにも出演した「うどん部」。フリーペーパーを参考にうどん店を選びました。

    テレビにも出演した「うどん部」。フリーペーパーを参考にうどん店を選びました。

  • 市内に入ったら大きな富士山の絵、市役所でした。

    市内に入ったら大きな富士山の絵、市役所でした。

  • お店は「元祖みうらうどん」に決めました。

    お店は「元祖みうらうどん」に決めました。

    みうらうどん グルメ・レストラン

  • メニューはうどんに、肉、わかめ、卵の組み合わせ。意外とシンプルです。

    メニューはうどんに、肉、わかめ、卵の組み合わせ。意外とシンプルです。

  • 悩んだ挙句に、シンプルなかけうどんの中。懐かしく感じる田舎うどん風、スープの出汁が美味しかった。ごちそうさまでした。

    悩んだ挙句に、シンプルなかけうどんの中。懐かしく感じる田舎うどん風、スープの出汁が美味しかった。ごちそうさまでした。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • マリオットさん 2020/03/16 23:41:28
    なかなかの見ごたえ。
    ガウディらしさの建物は、新館と周辺のテラス辺りです。規模で比べたら、サグラダファミリアやグエル公園には及ばないのですが、これを個人の美術館として作った所がすごいと思いました。

    一竹が世界各地から運んだ品もあり、ある意味では世界美術館みたいな雰囲気もあります。それでいながら和風の庭園も感じられ、訪れるなら紅葉の秋がお勧めと言われました。
  • salsaladyさん 2020/03/16 09:08:09
    久保田一竹とグエル公園~
    ☆矢っ張り荘でしたか! ァレッ?此処はバルセロナ?と二度見してしまい、内容に写って納得。。。

    ☆富士の麓?に素敵な美術館が有る事も判り、今年の憂さ晴らし候補になりました。

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