2019/11/14 - 2019/11/14
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akitaineさん
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2019年11月半ばの秋晴れの日、バスで京都府北部にある綾部市周辺を観光しました。
綾部は肌着で有名なグンゼ発祥の地。グンゼは街の中心にあり地域の中核的存在であるとお見受けしました。
その後、綾部市郊外にある安国寺へ。足利尊氏の時代のお寺です。最後は平家落人が伝えた紙漉き伝統を今も守る黒谷を訪問。
歴史が詰まる京都府北部で時代を遡る日帰り旅行でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
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兵庫県南部から高速道路を使って約2時間で綾部市中心部に到着。
本日は綾部市内3か所をめぐる旅です。
最初は、肌着で有名なグンゼのグンゼスクエアに到着しました。
この一帯は、グンゼ関係の建物が並んでいます。
グンゼスクエアの前には、グンゼ記念館、グンゼ綾部本社があります。 -
グンゼ㈱綾部本社。クラシックで重厚な建物。今もここで株主総会がおこなれています。
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今日は、本社建物の隣にあるグンゼ記念館を見学させていただきます。
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グンゼ記念館は大正6年に新築され、当時は社屋として使われました。
まず、事務室として使われていた1階の広間で説明を伺います。 -
当時、金銭受け渡しをしていた窓だそうです。
波打つガラス(現在は作られていない)が古い造りであることを感じさせます。
ガラスの向こうに、刺繍屏風が展示してありました。 -
ちょっと光って見にくいかもしれませんが、京都の嵐山の風景を描いている?風だそうです。
作成は昭和10年(1935年)。旧皇族である閑院宮さまが当社を訪問したときに飾られたとのこと。高島屋が納めたものでした。 -
なるほど、日本を代表する近代産業の会社だったのですね。と、そのご威光に感心しながら、2階へ案内されました。
2階には、展示室や社長執務室、接待のための日本間がありました。
主展示室には、グンゼの歴史を模型を展示して説明しています。 -
主展示室内。
展示物もさることながら、天井や建物の造りに目が行きます。
この建物、宮大工が作ったそうです。
折天井のステキなこと。会社の建物とは思えません。
かつては講堂として使われていたそうです。 -
繭を洗い絹にする行程の装置。
明治時代、近代化の中、女性が工場労働者として働いていました。
過酷な労働で命を落とした物語を聞いていますが、グンゼの創業者・波多野氏は、「女工哀史」のような扱いはせず、働く人の人権を大切にしたそうです。
その表れが、敷地内に学校や病院を設け、社員の福利厚生を図ったことです。
さらに、今ではあまり考えられませんが、嫁入り支度までもたせたそうです。まさに親代わり。
戦前、自宅の奉公人を大切にした主人は、雇い主ー従業員、という関係と教育者、保護者という立場もあり、その考えを工場で働く女性にも適応したということです。 -
日本間もあります。
大正6年(1917年)貞明皇后が行啓され、御付の方々がこの間に控えたそうです。 -
記念館を出て、道路反対側のグンゼスクエア内を少し散策。バラ園があり、秋のバラがきれいでした。
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立派なグンゼの地を後にして、良い気分で昼食会場へ移動。
由良川沿いのお料理やさん「ゆらり由良川」です。
川を見ながらお食事です。 -
「ゆらり由良川」の玄関にあるメニュー
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幕の内弁当風のお食事。
きちんとお料理されていました。
生麩も入っていて、とても満足。 -
食事を終え、バスで郊外の安国寺へ。
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安国寺という名前のお寺は、全国にたくさんあります。(兵庫県北部にもあります)
足利尊氏は、後醍醐天皇や家臣の菩提を弔うため、各国ごとに安国寺を建てる計画をしたのです。
綾部市の安国寺は正式名「臨済宗景徳山安国寺」。足利尊氏が生まれた寺と伝えられ、産湯の井戸もあります。 -
里山を背景に中腹に建つ安国寺。
まずはみごとな紅葉がお出迎えです。 -
その先には立派な山門。
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山門を境内側からみました。
天保時代のものだそうです。 -
本堂を方丈側からみます。
茅葺の本堂は珍しいです。 -
静かな空間です。
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方丈もなかなかの雰囲気。もちろんチリ一つ落ちていません。
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もう少し滞在したかったですが、名残惜しく安国寺を去りました。
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本日3番目の訪問地は黒谷。
和紙の産地として有名です。
伊佐津川の支流の清水を利用して紙作りをしている里です。
かつて平家落人が伝えた技術が今に伝えられているそうです。 -
黒谷和紙会館。売店と事務所、展示室があります。
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和紙会館から川をわたり、反対側に作業工房があるので見学します。
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木の繊維を洗い、煮てから水に溶かし、紙漉きをします。
職人さんの紙漉きの作業を見学。大学で専門に紙漉きを学んだ方です。伝統工芸なんですね~。 -
参加者のうち数名、紙漉きの実演参加させていただけるというので、私も手を挙げ参加。
葉書作りをしました。
水が冷たく、何度も力を入れて木枠をふるうのです。
たった10分くらいの作業ですが、本職は大変ですね。
1週間以上乾燥させて完成。
後日送っていただきました。 -
和紙会館の2階は展示室となっていて、和紙を使った製品が展示されています。
帯や着物も作っていました。 -
和紙会館を出て、バスに戻る途中、地域の方が繊維の原料を運んでいました。
どうぞ、日本の伝統工芸が長く続きますように。
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