浜離宮恩賜庭園を真冬にぷらぷら

2020/02/09 - 2020/02/09

2020年2月9日(日)、北風で寒さを感じますが、お天気は晴天です。

この地は、もとアシの生い繁る将軍家の鷹狩の場でしたが、承応年間(1650年代)に甲府宰相松平綱重の別邸となり庭園として造成されました。その後、綱重の子綱豊が６代将軍家宣となるに及んで名を浜御殿とし、大いに造成が行われ景観を整えました。園内には茶屋・鴨場等を設けるなどして将軍家の行楽や接待の場としてもちいられ、又江戸城の出城としての役目をもっていました。……江戸時代に発達した大名庭園を代表する貴重な文化財です。（出典元：浜離宮恩賜庭園チケット及びパンフレット）

エリア 汐留(東京)

• 旅行の満足度: 4.5

JR新橋駅の汐留口を出た左側に「Ｄ51機関車の動輪」と「鉄道唱歌の碑」というモニュメントがあります。賑わっているＳＬ広場とは反対側です。

その正面にゆりかもめ新橋駅へ向かう階段とエスカレーターがあります。まずは、そこを通って浜離宮恩賜庭園に行くアクセスをご紹介します。

エスカレーターを上って道なりに左方向に進むと、ゆりかもめ新橋駅への上りエスカレーターがありますが、そこをスルーしてそのまままっすぐ進んでいきます。右手にこのようなビル(日テレ本社ビル)が見えます。高架通路で右に行けば日テレ大時計のところに行けますが今日は直進します。

約150mくらい進むとこのそびえ立つ白い巨塔の前に突き当ります。電通本社ビルです。ここで右に曲がり地上まで階段で降りていきます。

電通本社ビルは見る角度でこのようにも見えます。このビルを囲うように次は左へ曲がります。すると信号のある交差点に出ますが、その時すでに目の前に青々した光景が見えています。そこが浜離宮恩賜庭園です。

信号のある交差点、横断歩道を２回渡り、この橋(大手門橋)も渡ります。

浜離宮恩賜庭園に到着です。

大手門の入口です。

大手門を入ったらすぐのサービスセンター。ここで入場料を支払います。大人300円、65歳以上150円、小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料。障害者手帳・愛の手帳等々持参で無料。※無料公開日：みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)　開園時間は午前9時～午後5時(入園は午後4時30分まで)

【三百年の松】
今から約300年前、6代将軍家宣が、庭園を大改修したときその偉業をたたえて植えられたといわれている松。太い枝が低く張り出し、いまなお堂々たる姿を誇っています。

最初に、しだれ梅がお出迎えしてくれます。

紅梅

紅梅

白梅

内堀に掛かった小橋を進むとお花畑に続きます。

【お花畑】
春夏秋冬で咲く花が異なります。この時期は菜の花が一面咲いています。

菜の花とビル群

紅梅の一凛咲き

都会のオアシス

スイセン

ツバキ。お花畑の先に梅林がありますが、そこはまだ全部ツボミでした。

【水上バス発着場】
梅林の先にあります。自動発券機では浅草行き800円、お台場行き760円となっていました。園内ここだけ唯一、私の背中に喫煙所があります。

【将軍お上り場】
そこから少し進むと、将軍が船に乗降した「将軍お上り場」があります。

【花木園】
庚申堂鴨場のそばのうっそうとした茂みを抜けると「花木園」です。

花木園にはこの時期、白梅、紅梅、ツバキなどが咲いています。

内堀

そこから奥に進むと、鷹の御茶屋があります。

建物内に入ります。「将軍が田舎の風情を楽しむ建物」とあります。

建物の後ろの中央(ガラス戸になっている)に、鷹の住まいがあります。

はい、模型がいました。

【潮入の池】
海水を引き入れ、潮の干潮によって池の趣を変える様式。都内にある江戸の庭園では唯一現存する海水の池です。水面にはたくさんのカモ、水中にはボラ、セイゴ、ハゼ、ウナギなどの海水魚が棲息しています。

【お伝い橋】
潮入の池の岸から小の字島と中島を結ぶ延長118mもある総ヒノキ造りの橋で、平成24年(2012年)に改修されています。

気持ちが良くて、寝てしまいそうです。

中島の御茶屋は令和2年(2020年)3月中旬まで改修工事中で利用不可です。

東京都中央区にして、都会のオアシス

東京タワーも見えました。

金沢兼六園の冬支度でよく見かける光景もありました。

ひなたぼっこ。この二人、あっ、いやこの二羽、ケンカでもしたのかな？

歴史ある庭園と、近代的な電通本社ビルやコンラッドとのコントラスト。

今度は反対方向の、勝どき・豊洲方面を臨みます。

四季を通じて冬場の今ごろは最も来園者数が少ないと思いますが、係の方々による園内の手入れが行き届いていて、しかも快晴でとても気持ちの良い日曜日の散歩となりました。(終)