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<br />釜山旅行での楽しみはといえば、観光・ショッピング・魚介料理食べ歩きなど数多くあるが、カフェ巡りもその一つ。<br /><br />個人的には、ソウルよりも釜山の方が洒落たカフェが多いという印象だ。<br /><br />西面近くの田浦カフェ通りや広安里ビーチ沿い、海雲台のカフェもいいが、今回はじりじりと人気と言われる山腹道路の方に足を伸ばしてカフェ巡りをしてみた。<br /><br />まだあまり知られてないこのエリアは、釜山駅からそう遠くはなく、どこかと言われればコモドホテル近辺といったところだ。<br /><br />目指すカフェが一軒あり、情報を探っていたが、正確な住所と言うものがいくら調べてもGoogle マップで英語表記しか出てこない。<br />タクシーで行こうと試みるが、ハングル表記でないために住所不明で乗車拒否をされ、釜山駅から市バスで向かった。<br /><br />市バスで乗り換えなし、釜山駅から15分ほどだろうか。<br />降りたバス停は、『釜山デジタル校』(英語表記は釜山デジタルハイスクール)<br /><br />バス停を降りると緩やかな坂道が広がり、小さな食堂やスーパーなどが目に入り、地元民が息づいて生活していることが垣間見られる。<br /><br />どこまで続くのだろうかと思われる階段も多数あり、古めかしさを残した周辺のその様子は、イバクキルに酷似しているといってもいいだろう。<br /><br />目当てのカフェは、地図を見ると坂道なのでかなり大回りだ。<br />ショートカットするなら、イバクキルの168階段を上ると同様の体力と気力を要する。<br />どちらを取るかと言えば、やはりショートカットだろう。<br /><br />ゆっくりと周囲の風景を見ながら、写真を撮りながら階段を登りつめれば、目当てのカフェがある通りに突き当たった。<br /><br />階段を上ったからといって周辺の景観が変わるものではなく、そこにもやはり一体何の店なのだろうかと思うほど古めかしい店舗や食堂といった昔からあるべくしてそこにある店がポツリポツリと点在していた。<br /><br />目当てのカフェは、すぐそこにあった。<br /><br />山腹道路カフェ<br />산북도로<br /><br /><br />階段を上りきったところにあるというのが、ある意味妙な達成感を与えてくれた。<br /><br />何もない通り沿いにポツンと立っている平屋のカフェは、目立ちにくいながらも存在感が得られるのはなぜだろう。<br /><br />古い民家をリノベーションしたのであろうエクステリアはダークカラーで、目立つと言うものではないが重厚さを感じさせる。<br /><br />ゆっくりとドアを厳かな気分で開き、店内に一歩足を踏み入れると、そこにはどこか個人のお宅のダイニングとも思える安らげる空間が広がっている。<br /><br />6人がけの大きなテーブル、古めかしい大きなステレオからはJIM CROCEの曲が耳に心地よく流れてくる。<br /><br />壁はコンクリート打ちっぱなし、所々にはタイル貼りと、モダンとレトロが見事に調和し、古民家カフェと言っていのか、それとも今流行のオシャレカフェと言っていいのか判別がつかないが、心地よい空間であることは間違いない。<br /><br />インテリア小物にもこだわりを見せ、日本で言えば昭和ノスタルジックな扇風機が床に無造作に置かれている。<br />いつの時代のものだろうか、古いカメラが並べられ、無造作に床に積み上げられた本さえも懐古を連想させてくれる。<br /><br />ルーフトップもどうぞ。<br />1人で切り盛りしている店のオーナーなのか、若いスタッフに声をかけられ、ドアを開けてルーフトップに出てみると、そこには釜山港一望できる素晴らしい景観が目に飛び込んでくる。<br /><br />雰囲気の良い椅子も用意され、天気が良い日ならここでゆったりと景色を眺めながらお茶をするのも良いだろう。<br /><br />店内に戻り、カウンターでコーヒーをオーダーする。<br />日本語メニューは存在していない。<br />目立たないほどに壁に貼られた上1枚のメニューさえも古めかしく黄色がかり、洒落た感じに仕上がっている。<br /><br />ふとカウンターの奥を見ると、パンがいくつか用意されていた。<br /><br />パンもあるんですか?<br />そう尋ねると、パンもありますよというこちらの期待を裏切らない答え。<br />当然ながら、パンも1つオーダーする。<br /><br /><br />オーダーしたものがサーブされるまで、店内奥でくつろぐことにした。<br /><br />実はこのカフェに来た大きな理由の1つは、店内奥のスペースだった。<br />コンクリート打ちっぱなしの壁には大きな窓が2つ取られ、そこからは釜山港が一望できるのだ。<br />靴を脱いでスペースに入ると、すぐに窓に近寄ってそこからの眺めを十分に満喫する。<br /><br />家々は小さく点在し、向こう側には釜山港という点描絵のような美しい光景は、コーヒーやケーキといったものよりも心を満たしてくれるご馳走ではなかろうか。<br /><br />流行の言葉に例えるならば『インスタ映え』といったところだが、この現代の流行語とは不釣り合いな韓国独特の黒い貝蝶の家具がマッチした不思議なスペースは、見事と言うしか感嘆の言葉がない。<br /><br /><br />コーヒーはもちろん美味しく、サーブされたパンはスコーンのような食感で、バターのコクがかなりあり、こちらもなかなかの美味しさだ。<br /><br />耳触りの良い音楽、釜山を独り占めできる大きな窓、美味しいコーヒーとケーキ。<br />時間を忘れるほどゆったりとリラクゼーションタイムに浸れるカフェは、やはりまだ認知度が低く穴場なようで、このときの来客は私1人だったのは、うれしい誤算でもあった。<br /><br />街中のカフェもいいが、ほんの少し苦労をして辿り着けるカフェも、またいいものである。<br /><br />昔ながらの店や住人が息づいて暮らす、大きな開発は望みたくないこのエリア。<br />まだまだ上のほうに階段を上っていけばカフェがある様子。<br />次回はもっとゆっくりと散策をして、別のカフェも開拓していきたいものだ。<br /><br />https://ameblo.jp/mojoteihen/entry-12571350525.html<br />

まだまだ穴場な山腹道路は、今後の期待度大!

33いいね!

2020/01/05 - 2020/01/14

1330位(同エリア6723件中)

旅行記グループ 釜山

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20

サバ~イ@元ツアコン上から目線

サバ~イ@元ツアコン上から目線さん


釜山旅行での楽しみはといえば、観光・ショッピング・魚介料理食べ歩きなど数多くあるが、カフェ巡りもその一つ。

個人的には、ソウルよりも釜山の方が洒落たカフェが多いという印象だ。

西面近くの田浦カフェ通りや広安里ビーチ沿い、海雲台のカフェもいいが、今回はじりじりと人気と言われる山腹道路の方に足を伸ばしてカフェ巡りをしてみた。

まだあまり知られてないこのエリアは、釜山駅からそう遠くはなく、どこかと言われればコモドホテル近辺といったところだ。

目指すカフェが一軒あり、情報を探っていたが、正確な住所と言うものがいくら調べてもGoogle マップで英語表記しか出てこない。
タクシーで行こうと試みるが、ハングル表記でないために住所不明で乗車拒否をされ、釜山駅から市バスで向かった。

市バスで乗り換えなし、釜山駅から15分ほどだろうか。
降りたバス停は、『釜山デジタル校』(英語表記は釜山デジタルハイスクール)

バス停を降りると緩やかな坂道が広がり、小さな食堂やスーパーなどが目に入り、地元民が息づいて生活していることが垣間見られる。

どこまで続くのだろうかと思われる階段も多数あり、古めかしさを残した周辺のその様子は、イバクキルに酷似しているといってもいいだろう。

目当てのカフェは、地図を見ると坂道なのでかなり大回りだ。
ショートカットするなら、イバクキルの168階段を上ると同様の体力と気力を要する。
どちらを取るかと言えば、やはりショートカットだろう。

ゆっくりと周囲の風景を見ながら、写真を撮りながら階段を登りつめれば、目当てのカフェがある通りに突き当たった。

階段を上ったからといって周辺の景観が変わるものではなく、そこにもやはり一体何の店なのだろうかと思うほど古めかしい店舗や食堂といった昔からあるべくしてそこにある店がポツリポツリと点在していた。

目当てのカフェは、すぐそこにあった。

山腹道路カフェ
산북도로


階段を上りきったところにあるというのが、ある意味妙な達成感を与えてくれた。

何もない通り沿いにポツンと立っている平屋のカフェは、目立ちにくいながらも存在感が得られるのはなぜだろう。

古い民家をリノベーションしたのであろうエクステリアはダークカラーで、目立つと言うものではないが重厚さを感じさせる。

ゆっくりとドアを厳かな気分で開き、店内に一歩足を踏み入れると、そこにはどこか個人のお宅のダイニングとも思える安らげる空間が広がっている。

6人がけの大きなテーブル、古めかしい大きなステレオからはJIM CROCEの曲が耳に心地よく流れてくる。

壁はコンクリート打ちっぱなし、所々にはタイル貼りと、モダンとレトロが見事に調和し、古民家カフェと言っていのか、それとも今流行のオシャレカフェと言っていいのか判別がつかないが、心地よい空間であることは間違いない。

インテリア小物にもこだわりを見せ、日本で言えば昭和ノスタルジックな扇風機が床に無造作に置かれている。
いつの時代のものだろうか、古いカメラが並べられ、無造作に床に積み上げられた本さえも懐古を連想させてくれる。

ルーフトップもどうぞ。
1人で切り盛りしている店のオーナーなのか、若いスタッフに声をかけられ、ドアを開けてルーフトップに出てみると、そこには釜山港一望できる素晴らしい景観が目に飛び込んでくる。

雰囲気の良い椅子も用意され、天気が良い日ならここでゆったりと景色を眺めながらお茶をするのも良いだろう。

店内に戻り、カウンターでコーヒーをオーダーする。
日本語メニューは存在していない。
目立たないほどに壁に貼られた上1枚のメニューさえも古めかしく黄色がかり、洒落た感じに仕上がっている。

ふとカウンターの奥を見ると、パンがいくつか用意されていた。

パンもあるんですか?
そう尋ねると、パンもありますよというこちらの期待を裏切らない答え。
当然ながら、パンも1つオーダーする。


オーダーしたものがサーブされるまで、店内奥でくつろぐことにした。

実はこのカフェに来た大きな理由の1つは、店内奥のスペースだった。
コンクリート打ちっぱなしの壁には大きな窓が2つ取られ、そこからは釜山港が一望できるのだ。
靴を脱いでスペースに入ると、すぐに窓に近寄ってそこからの眺めを十分に満喫する。

家々は小さく点在し、向こう側には釜山港という点描絵のような美しい光景は、コーヒーやケーキといったものよりも心を満たしてくれるご馳走ではなかろうか。

流行の言葉に例えるならば『インスタ映え』といったところだが、この現代の流行語とは不釣り合いな韓国独特の黒い貝蝶の家具がマッチした不思議なスペースは、見事と言うしか感嘆の言葉がない。


コーヒーはもちろん美味しく、サーブされたパンはスコーンのような食感で、バターのコクがかなりあり、こちらもなかなかの美味しさだ。

耳触りの良い音楽、釜山を独り占めできる大きな窓、美味しいコーヒーとケーキ。
時間を忘れるほどゆったりとリラクゼーションタイムに浸れるカフェは、やはりまだ認知度が低く穴場なようで、このときの来客は私1人だったのは、うれしい誤算でもあった。

街中のカフェもいいが、ほんの少し苦労をして辿り着けるカフェも、またいいものである。

昔ながらの店や住人が息づいて暮らす、大きな開発は望みたくないこのエリア。
まだまだ上のほうに階段を上っていけばカフェがある様子。
次回はもっとゆっくりと散策をして、別のカフェも開拓していきたいものだ。

https://ameblo.jp/mojoteihen/entry-12571350525.html

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
ホテル
3.0
グルメ
5.0
ショッピング
3.5
交通
3.5
同行者
一人旅
交通手段
鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
航空会社
チェジュ航空
旅行の手配内容
個別手配
利用旅行会社
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