奥日田に静かな梅の里あり

2020/01/16 - 2020/01/17

福岡市から気軽なドライブにピッタリの温泉宿があります。知る人ぞ知る梅の産地大山に湧く「奥日田温泉」がそれ。高速を九州縦貫道から大分道に入り、日田ICで降りればあとは下道を30分ほど。
静かな山間の梅の里にたどり着けば、何とも言えぬ心地よさに包まれること請け合いです。

日帰り入浴もOKだそうです。

エリア 日田(大分)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

お宿の名前は「梅ひびき」。情緒たっぷり。期待が膨らみます。

奥日田温泉 うめひびき 宿・ホテル

比較的新しい和風旅館です。こちらはフロント。夜はお酒も飲めるバーになるようです。

奥の一段高い所に音響設備があって、ジャズのレコードが取り揃えられています。宿のご亭主の趣味かしらん？夜、ジャズを聴きながら静かにグラスを傾けるなんて、素敵かも！
もっとも、私たちは夜になっても、長々と温泉に浸かって、ジャズのことは忘れてしまっていましたが…

プレイヤーですね。私が子どもの頃、動力は手回しでしたが、そんな骨董品ではないようです。

ちょっとモダンな雰囲気の館内です。

こんな休憩スペースもオシャレ！

露天風呂付き客室棟は別棟になっています。そちらへ続く橋。
この次はこの橋を渡って向こうのお部屋にも泊まってみたいなぁ

泊ったのは渓谷側の客室。広々としていて、琉球畳が気持ちいい。

部屋からの眺め。

この辺りの農家さんの合言葉は「梅を植えてハワイに行こう！」
だったとか。

行ったのかな？　　きっと行ったんだろうね！！

お目当てのお風呂。大浴場は湯かげんも良く、ゆったりと体がほぐれます。

内湯に続く露天風呂。ここでずいぶん長湯をしてしまいました。
夕食前のひと時、貸し切り状態だったんですもの！

湯量も豊富、お湯は適温。そりゃあ長風呂になっちゃいますよね！

あ～～よきかな　日本！！

お待ちかねの夕食。最近はホントに“鄙には稀な”とつい言ってしまいたくなるような美味しいご飯がどこでも頂けるようになりましたね！この日のご飯も、とっても美味しくて感動しました。

もう、鄙には…なんて言っちゃいけないのかな？？

こちらは朝ご飯。JR九州の経営らしく、ご自慢の“うちのたまご”がちゃんと付いていました。

今年は梅の開花が遅いらしく、よく探さないとつぼみも見つけられません。一分咲きとも言えないような…

この辺りは地名としては大山（おおやま）といいます。梅干しの里として、また豊かな農産物の産地として知られています。

1980年代、当時の平松大分県知事が提唱した一村一品運動の、大きな成功例の一つかもしれませんね。

さて翌日。福岡へ直帰ももったいないので、秋月に寄ることにしました。大分道を少し戻ればいいだけの、いわば帰り道沿いなので。

秋月城跡 名所・史跡

今の季節、紅葉は終わってるし桜にはまだ全然早いし。それに特に史跡が多いわけでもないので、人影はまばら、観光客どころか地元の人もあまり外を歩いていません。お店もほとんどが閉まっていました。寒いものね！

こちら、かの有名な黒門です。
…スミマセン、かの有名ななんて言っても、秋月藩のことはあまり知らないんです…　葉室麟の小説を読めば分かるのかな？

それとも、「男はつらいよ」№28　寅次郎紙風船の巻　を見た方がいいかも。ここ秋月がロケ地だったんですって！

黒門 名所・史跡

マドンナはたしか音無美紀子。
といっても、若い人には分からないかな？

もう一つの史跡、眼鏡橋。
佐賀藩とともに長崎警護を仰せつかった秋月藩は、仲良くなった長崎の職人を連れて来て、この橋を作ってもらったのだそうです。秋月は福岡黒田藩の支藩です。

1956年、福岡県の有形文化財に指定されました。

秋月の目鏡橋 名所・史跡

お昼にお蕎麦を食べさせてくださったのは、ここ井上商店さん。

ほとんどの店が閉まっていましたので、井上商店さんは、難破船に希望の光を届けてくれた灯台のようでした！　
蕎麦はもちろん、名物「蒸しぞうに」も美味しくいただきました。

ごちそうさまでした！！　

ホントにひとけがなかったんですよ。広い駐車場に我がXVがポツンと私たちの帰りを待っていました。

でも、シーズンオフの秋月は、ちょっぴり寂しくて、でものんびりしてて、そう捨てたものでもありませんでした。