私の中で長く目標にしていた事があったんです。それはアルゼンチンのブエノスアイレス地下鉄を走る元営団地下鉄丸ノ内線の車両に会いに行く事です。ただ、地球の裏側のアルゼンチンに簡単には行けない事は分かってました。そこで少しばかり英語の勉強をして、これまで何度もヨーロッパやアメリカを旅して経験を積んできました。<br />ブエノスアイレスを走る元営団地下鉄丸ノ内線の車両も、いつまでも走ってる訳で無く、徐々に引退が進んでいるようで一部車両は日本にも帰ってきました。「いつか行きたい」そんな思いが募っていたのと、今回のチャンスを逃したら後悔すると思って、ついに思い切って行く事にしました。<br /><br />地球の真裏に当たるアルゼンチンに行く為に用意した航空券は東京→ドバイ→リオデジャネイロ→ブエノスアイレス→ロサンゼルス→東京で、西回りに地球を一周しちゃいます。<br /><br />行きたかった街や乗りたかった列車には乗りました。<br />「もしかしたら長距離の海外旅行は今回が最後かもしれない。」<br />そんな予感もしていて、私のこれまでの海外旅行の集大成だと思いながら旅してきました。<br /><br /><br />航空券<br />日本航空普通 12ヶ月FIX<br />242,290円（総額諸税込み）<br /><br />エミレーツ航空EK319便<br />成田空港23時00分→ドバイ国際空港6時00分<br /><br />エミレーツ航空EK247便<br />ドバイ国際空港8時05分→ミニストロ・ピスタリーニ国際空港（ブエノスアイレス）20時40分<br />※リオデジャネイロ経由<br /><br />アメリカン航空AA992便<br />ミニストロ・ピスタリーニ国際空港（ブエノスアイレス）22時10分→ロサンゼルス国際空港6時05分<br /><br />日本航空JL61便<br />ロサンゼルス国際空港12時00分→成田空港16時45分<br />時刻は全て現地時間<br /><br />宿<br />エクセホテルコロン<br />2泊で8000円くらい（朝食込み？）<br /><br />このページではブエノスアイレスに到着し、ブエノスアイレスを観光しながら元営団地下鉄丸ノ内線の車両に乗車します。

地球を1周！元営団地下鉄丸ノ内線の電車に会いに行くブエノスアイレスの旅その2

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2020/01/04 - 2020/01/09

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エリア

ブエノスアイレス(アルゼンチン)

翌朝、ホテルの朝食会場にやってきました。

予約では朝食は別料金のはずでしたが、チェックインの時には宿泊料金に含まれてると言ってました。
「う～ん、どっちなんだろ」って思いました。
そこで素知らぬ顔で朝食会場にやってきました。特に部屋番号のチェックも無く、しっかりいただく事ができました。
それでは外出します。
こちらが今回の宿「エクセホテルコロン」です。

エグゼコロンホテル
それでは街歩きに出かけます。
前日、就寝中に脚を吊ってしまったので、ややびっこ引きながら歩きます。
まずは現金を持っていないのでアルゼンチン・ペソへ両替します。日本円は両替しにくいと聞いたので、予め米ドルに両替してきました。
大通りで「キャピオ」って言ってる両替商は評判が良くないのでスルーして...
こちらの両替商で両替します。
1米ドル＝64アルゼンチン・ペソで両替しました。なお、お店によってかなりレートがバラバラなので注意が必要です。
こちらはアルゼンチン独立100周年を記念して1810年にイギリス系住民から寄贈された英国塔です。200年以上前の物が普通に残ってるんですね。
なお、1982年のフォークランド紛争以前から両者の仲は悪い模様です。
英国塔の裏にあるレティーロ駅にやってきました。
ブエノスアイレス近郊電車と、長距離列車も発着するみたいですが、この時間は近郊電車のみのようです。
この時は「近郊電車には乗りたいなぁ」って思ってましたが、この後しっかり乗っちゃいます。
さて、地下鉄に乗って元丸ノ内線の車両が走るB線に向かいます。
まずはレティーロ駅からC線に乗って、B線の乗り換え駅のディアゴナル・ノルテ駅に向かいます。
窓口でブエノスアイレス版のSuicaであるSUBE（スーベ）を購入できました。
と、ここで元名古屋市営地下鉄東山線を走っていた5000系がやってきました。
東山線は第三軌条ですが、アルゼンチンに来るに当たってパンタを載せる等の改造をしています。
こちらに乗りたいと思って待ってましたが、
回送でどこかへ行ってしまいました。
中国製の電車でディアゴナル・ノルテ（北）駅にやってきました。
はやる気持ちを抑えて、かなり長い通路を歩いてB線のホームにやってきました。すると、すぐに元営団地下鉄丸ノ内線の電車かやってきました。あまりにも不意にやってきてブレちゃいました。
「登場するの早いよ！」
車体は黄色に塗りつぶされてます。
乗車しました。レトロな感じです。
扇風機には営団地下鉄のマークが残っています。涙が...
非常通報ボタンには日本語が残っています。
「乗務員室」と漢字で書かれています。まるで日本で地下鉄に乗ってるみたいです。
こちらは中間運転台です。圧力計などの計器類の表示もしっかり日本語です。
そういえば、こんな色の座席でしたね。これはうっすら記憶があります。
基本的には黄色に塗りつぶされていますが、よく見ると下地の赤が残っている部分もあります。
車外スピーカーには元の赤色が残っています。
中間に閉じ込められている制御車です。
よく見るとサインウェーブも残っています。
ポイントを渡る時は非常灯が点灯します。

非常灯が点灯する時の動画を撮影しましたので、次の写真の下にYouTubeへのリンクがあります。
終点のフアン・マヌエル・デ・ロサス駅に到着しました。
私が乗ってきた777号以下、777-711-775-650-712-776の6両編成です。

https://youtu.be/PZazY4rqW4o
折り返していきました。

うっすらですが、三越デパートの前に丸ノ内線の電車が売られているニュースを見た記憶があります。あれから30年近くが経過しましたが、今もこうして現役で走っているのが嬉しいです。
フアン・マヌエル・デ・ロサス駅を出ると踏切があり、近郊電車の駅がありました。これで市街地へ戻ってみます。
う～ん、なんと言う駅名なのか分かりません。。
あと3分で列車が来ます。15分ヘッドで走ってるんですね。
電車がやってきました。
思いっきり踏切がありますが、電気方式は下面接触式の第三軌条方式です。まっ、感電しても触るヤツが悪いんですよね。
電車は中国製です。
ブエノスアイレスには中国製の車両が溢れています。日本も買ってもらえるように努力しないといけないですよ。
レティーロ駅までは6駅です。
駅です。
既に使われて無いようですが、腕木式信号機がありました。車両も信号システムも、中国資本での近代化が行われたようです。
レティーロ駅に戻ってきました。
レティーロ駅から歩いて次の目的地に向かいます。大通りの7月9日通りを横断します。この通り、真ん中の車線はバス専用道路になっていて、多くのバスが行き交います。
20分ほど歩いてやってきたのは、世界で2番目に美しい本屋さんでとして有名な「エル・アテネオ」です。
元は劇場だった場所を、そのまま本屋さんにしたそうです。

https://youtu.be/GVTm1eDLGbE
本当に美しい本屋さんです。
天井に書かれている絵は、たぶんキリスト系ですね。
一番奥のかつて舞台があった場所は、カフェになっています。
いろんな種類のケーキが並んでます。
実は、一度店を出たのですが、ケーキが美味しそうだったので、これを食べないときっと後悔すると思って戻ってきました。
これが美味しそうです。
でも、何て注文したらいいのか分からないので、この写真を見てせ注文しました。
コーヒーとケーキを注文しました。
この旅の中で1番美味しかったです。
こちらから見る店内は、まるで舞台に立ってるみたいで一際美しいです。
天井を見上げています。舞台の上は無機質な感じです。
歩いていたらスーパーの店先にスシロールを見つけて衝動買いしてしまいました。
どこまで行っても米を欲する日本人です。
少し部屋で休憩して、ホテルの隣にあるレストランに夕食を食べにやってきました。

日本とは12時間の時差があるので、ブエノスアイレスの午後9時は、日本時間の午前9時なんです。なので昼間に眠くなって、夜になると眼が覚めるんですよね。
店の前にある看板に写真付きで出てるステーキが美味しそうです。
写真付きのメニューがありますが...
やっぱり最初にピンと来たステーキを頼みました。あと、ワインも飲んじゃいます。
グラスに並々と注いでくれます。
ワインで酔っ払って宿に帰ります。
翌朝、本日もしっかり朝食を頂きます。
本日も快晴です。夜の飛行機で帰国の途につくので、チェックアウトの際にフロント荷物を預けて出かけます。
まずやってきたのはコロン劇場です。
この建物、かつては鉄道駅でした。う～ん、スペイン号は全く読めないです。
衛兵の交代が見たくてマージョ広場に来たつもりだったんですが、なんか様子が違うって思ってたんです。後から気づいたのですが、東西方向に道を間違えてて7月9日通りを挟んで反対側の議事堂広場に来ていました。

なんか、どうもブエノスアイレスに来てから方角感覚が狂ってしまってます。
それでは地下鉄に乗ります。
A線の車両です。
こちらも中国製の車両です。
ホームの柱にも装飾が施してあります。
かつてブエノスアイレスには、地下鉄銀座線を建設する時に日本から視察団が来たそうです。
元丸ノ内線の電車を置き換えるようにB線に導入されているスペインのマドリード地下鉄から中古車です。
なんだか評判が悪いみたいで、置き換えが停滞しているようです。
本日も元丸ノ内線の車両目当てでB線に乗ります。796号車です。
こちらは1995年2月に本線でのさよなら運転に使用された754号車です。
中間車化改造されたようですが、運転台はそのまま残っています。
こちらは745号車で、もともと乗務員室があった部分を取り払って中間車化改造した車両ですね。
696号車です。
696-754-745-768-767-735の6両編成を組んで走っていました。

どうか最後まで安全に走って欲しいと願い、B線を後にしました。
ブエノスアイレスを離れる前にランチします。
ガイドブックを見ながらやってきたのは、ブロッコリーノと言うスパゲティ屋さんです。
こちらでミートソーススパゲティをいただきました。
ちなみに飲み物はコーラです。
ホテルに預けていた荷物を回収して空港へ向かいます。
1km弱歩いて空港行きの路線バスのバス停にやってきました。路線バスに乗ると、その国が見えてきて面白いんですよね。
ところが、スーベが反応しないです。。ちゃんとチャージしてるハズなんですが、、
結局、運転手が「乗っていいよ」みたいな感じで乗せてもらいました。
市街地を抜けると高速道路に乗ってバス専用車線をスイスイ走ります。決して先進国ではないアルゼンチンですが、しっかり整備されてます。

なお、運転手は乗客とおしゃべりに夢中です。こういうユルさ好きです。
高速道路から降りた後は郊外のバス停にこまめに止まり、ついに貸し切り状態になってしまいました。
バスは空港の事務所棟の前に到着しました。
「ターミナルビルまで行ってくれないんだ」って思いましたが、普通に考えると路線バスで来る外国人観光客なんて居ないですよね。