2019/11/04 - 2019/11/04
70位(同エリア140件中)
naoさん
大阪市城東区蒲生は、江戸時代の中頃には葦や蒲の穂が一面に茂る寝屋川北岸の広大な湿地帯に位置していた集落で、縦横に走る水路を縫うように作物や肥料などを載せた小舟が行き交う、水郷のような風景が広がっていました。
ここに自生する蒲穂は、丈が長く、色も美しいものだったので、建材などに最適な良質の蒲穂がよく採れる産地として知られていて、江戸時代に描かれた「五畿内産物図会」には蒲生村の名産品として紹介されています。
このことから、蒲生の地名はその蒲穂に由来しているのでは、と考えられているほどです。
蒲生集落は、今は埋め立てられて無くなりましたが、城東区今福を起点に、大川と寝屋川が合流する地点まで流れていた鯰江川右岸の、蒲生堤に沿って形成されました。
この蒲生堤の上を通り、生駒山を越えて奈良に至る古堤街道は、「野崎の観音さん」の通称で親しまれている曹洞宗福聚山慈眼寺への参拝道として使われていたため野崎街道とも呼ばれており、江戸時代から多くの参拝者で賑わっていたようです。
現在の蒲生には、古堤街道沿いを中心に伝統的な町家や看板建築の町家が点在していて、かつての面影を色濃く残しています。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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大阪メトロ今里筋線の蒲生四丁目駅に着きました。
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今里筋と鶴見通が交差する蒲生四丁目交差点から町歩きをはじめます。
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写真では判りにくいかもしれませんが・・・
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今里筋に面したこれらのお店は看板建築を改装したものです。
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ビルが建ち並ぶ幹線道路を一歩外れるだけで、風情ある町家が連なる町並みが広がっています。
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ブルーをコンセプトカラーとして使っているお店は・・・
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鬼瓦のオブジェが外壁を飾っておられます。
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鬼瓦のお隣は焼肉屋さんです。
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増築した2階の窓に簾掛けが付いているのは、この窓が西を向いているからでしょうね。
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こちらの町家は、建物の中に地蔵堂が埋め込まれています。
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蒲生の町並みです。
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日本酒のラベルをお店のアクセントにしている居酒屋さん。
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居酒屋さんのお隣はかわいいカフェです。
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立派なお屋敷が並んでいるのが見えてきました。
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土塀の中の、ひときわ大きな土蔵が目を引きます。
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脇道の奥に良い雰囲気の町家を見つけました。
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越屋根を上げた風情ある町家の妻壁には・・・
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こんな飾り気のない看板が掛けられています。
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この町家は一体何なんだろうと、小さな植栽スペースの先に目をやると・・・
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分厚い板の看板が掛かった日本料理屋さんでした。
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入口に掛けられた暖簾をくぐると、どんなお料理が迎えてくれるんでしょうか・・・。
一度訪れてみたいものです。 -
こちらも土蔵のあるお屋敷です。
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門内に大きなクスノキがそびえるお屋敷では・・・
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イタリアンレストランが営業されています。
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イタリアンレストランの先には、こんな板塀をめぐらせた町家がありました。
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先ほどの、ひときわ大きな土蔵に目を引かれたお屋敷には、茅葺屋根の主屋が建っていました。
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慶長19年(1614年)の大坂冬の陣に徳川方として参戦した佐竹義宣が境内に本陣を張った若宮八幡大神宮です。
佐竹義宣はこの戦いに勝利し、幕府での評価が高まったと言われています。 -
若宮八幡大神宮境内の高木が、素晴らしい根張りを見せています。
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この辺りが、かつて流れていた鯰江川右岸に築かれた蒲生堤の町並みになります。
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瓦葺の卯建を上げた立派な町家です。
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こちらの町家も大屋根に卯建を上げておられます。
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かつての堤防そのままに、緩やかな曲線を描いて続く町並みです。
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テラコッタ風のタイルを張った町家です。
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蒲生堤の町並みを見返したところです。
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晒葺の下屋をおろした町家です。
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寝屋川に架かる新喜多大橋です。
ここから先は城東区今福になります。 -
大阪市内と河内方面を結ぶ重要な水上交通路だった寝屋川には、大正3年(1914年)から天満橋と今福を結ぶ巡航船が就航していて、この辺りに船着場がありました。
昭和7年(1932年)に大阪市バスが運行されるようになって巡航船は廃止されましたが、その間通勤、通学の重要な交通手段として利用されていたそうです。 -
格子戸の入った門を構えた町家です。
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二棟の土蔵を備えた大きなお屋敷です。
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こちらの土蔵は、主屋と接続した内蔵になっているように思われます。
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外壁に焼杉板を張った町家です。
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かつての野崎街道沿いに、「旧野崎道の跡」と刻まれた石碑が立っています。
野崎街道は、通称「野崎の観音さん」として親しまれている曹洞宗福聚山慈眼寺への参詣道だったもので、江戸時代から多くの参拝者で賑わっていたようです。 -
そろそろ夕焼けの時間を迎えそうです。
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落ち着いた緑青に包まれた土蔵が並んでいます。
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手前の土蔵には扉が付いているので、住居として使っておられるのかもしれません。
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こちらのお屋敷の主屋には、大和棟のような屋根が架けられています。
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くぐり戸の付いた門と土蔵。
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正式な門の出入口部分には駒留がめぐらされています。
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路地から主屋の妻面を見上げとところです。
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路地を抜けて北側の道路へ出ました。
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今福の町並みです。
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道路なりに、大きく隅切りした町家です。
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こちらの町家は、丸太の外格子をめぐらせておられます。
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土塀をめぐらせた町家は・・・
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重厚な門を構えておられます。
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モダンな町家に、古い土蔵が絶妙に組み込まれています。
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その土蔵を見上げた姿です。
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外壁にテラコッタ風のタイルを張った町家が並んでいます。
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入母屋造りの町家です。
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慶長19年(1614年)の大坂冬の陣において最大の激戦地となったのがこの辺りのようで・・・
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それを示す石標が立てられています。
ちなみに、若宮八幡大神宮に本陣を張った徳川方の佐竹義宣も戦っています。 -
大坂冬の陣古戦場の石標が立っているのは、三郷橋稲荷大神の境内脇です。
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こちらは、附近にお住いの皆さんに親しまれている城東商店街です。
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アーケードが架けられた通りに面して・・・
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昭和レトロの風情がただようお店が点在しています。
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提灯を吊り下げたお店が、「いかにも」という雰囲気を醸し出しています。
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区名入りの大阪市の排水桝の蓋。
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ほぼ陽が暮れたので、そろそろ帰路につきます。
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