アクアラインの裏側＆変な名湯【千葉】正木温泉

2019/12/18 - 2019/12/18

神奈川県の川崎と千葉県の木更津市を
結ぶ東京湾アクアラインが開通して
もう22年になるらしい。
アクアラインの誕生日だというこの日に
（実は後から知ったのですが）
面白そうなイベントに行ってきました。
東京湾アクアライン裏側探検といって
実際トンネルに入って
万が一の際に使う避難用の通路に行き
解説をしてもらうツアーです。

エリア 木更津(千葉)

お昼ごろに出発。
海ほたるに着いてランチにしようと
あれこれ見回ってみるのですが
こういう観光地って大したものないのに
なんかどれも高いんですよね～
迷った挙句、1階にある立ち食いそば屋
かずさ　で啜ることに(笑)
夫のやみつきメニューである「紅ショウガ天」
のうどんと、私はたぬき蕎麦を。

その1階の集合場所に集まったのは10人ほど。
ツアーは1時間半ほどかかるので
飲み物の用意やトイレなどの注意を聞いて
まずはアクアラインの概要がわかる
ビデオを15分ほど見ることになります。
なんで半分トンネルで半分橋なのか？とか
どのくらいの費用がかかったのか？など
興味深いお話が聞けますし
お土産でカードももらえるよ～

かずさ 海ほたるＰＡ店 グルメ・レストラン

それが終わると外に出てガイドさん2人とともに
トンネル入り口へ。
見難いですが、三つの穴が開いています。
壁の向こうにある見えないところが下り線、
真ん中が上り線、そして手前が
この日私たちが行く「避難通路」の入口です。

普段は一般の人は入れない特別な場所なので
ちょっといい気分です(笑)

トンネル入り口からずっと長い下り坂が続き
その奥は暗くてちょっと怖い感じ。
土合駅を思い出すわ～

気圧の関係で何重にも重ねられた扉。

この小さな扉を抜けて進みます。

ここが避難通路。
上からは時折ゴゴゴ・・・と車の通る音がしますが
わずか40センチ上を上り線の車が通っているそうです。

奥に見えるのが一般道路からの避難用の滑り台です。
映画「シン・ゴジラ」では元AKBの前田敦子さんが
使ったということです。
前に映画見たけど、そんなシーンあったっけな？

非常電話。

これが開くのを初めて見ました(笑)
火災の煙などで喉がダメになって話せなくなったり
した人のために色んな種類のワンタッチ通話が
ピクトボタンでできるようになっています。
この電話を管轄する交通管制センターに直通の電話です。
いざというときに見たことのないものを使うのは
躊躇するものです。一度見ておけば大丈夫なのかも。

消火剤が入っているパイプ。
狭いトンネルの中は大きな消防車が入れないため
消火剤を積んでいない小さな消防車が
ここに連結をして、横にあるスロープでトンネル内に上がり
消火活動をするんだそうです。
ちなみに22年間まだ使ったことが無いそうですが
メンテナンスは定期的にしているそうですよ。

このスロープを上がった場所がすぐトンネル内の道路です。
避難通路の見学が終わった後は
120段だったかな？階段をひたすら上って外に出ます。
階段は苦手な私ですが
日頃多少鍛えておりますゆえ、ここは大丈夫でした。

これがトンネルを掘り進んだ「掘削カッターフェイス」。

実物大のオブジェですが取り付けられている歯は
本物を使用しているそう。
だいぶすり減ってます。

この「シールド工法」という工法は
木材を食べながら後ろを殻で固めていく
「フナクイムシ」からヒントを得た工法なんだって。
真下から見上げてみた。圧巻！！！
飛行機も写ってます～

消防車の見学。うんやっぱり少し小さいんだね～
ということで思ったよりも楽しかった(笑)
1人1000円で特別な体験ができるこのツアーですが
団体、個人とも曜日が決まっているので
詳しくは海ほたるのHPをご覧ください。

海ほたるで見学が終わった後は木更津へ渡ります。
せっかく千葉に上陸したんだから、行きましょうね、
変な名湯。
館山まで移動します。
畑の中ののどかな場所にありました～
正木温泉

奥に何やらちょっとくたびれた家屋があって
その前に元気そうなおばあちゃんが座っていたので
声をかけてみる。

どうやら先客が来ていて今は入れないとのこと。
その先客が「来たばっかり」なのか「もうすぐ出る」
のか両方仰るのでとりあえず待つことにしました。
奥から猫の鳴き声がしたので
行ってみると、そこにはもう一つ家屋が
ありました。いい感じに鄙びてます。
入口のトタン屋根の上に私を呼んだ犯人が(笑)

中の様子を伺おうと近づいてみると
さっきのおばあちゃんが中のおじいちゃんらしき人と
中で口論（？）している。しかもかなり激しい(笑)
「だから！お客さんが待ってるんだってよ！！！」
・・・・・喧嘩してるのかな？？？
突然来ちゃって悪かったかなぁ・・・

入口の横には効能が長々と書かれた
気の看板が鎮座している。手書き。すごいな。

運よく数分で先客が出てきたので入れることになった。
ここは男女別内湯があるのだが
あいにく女風呂は最近は沸かさない、との事。
ん？源泉かけ流しではないのかしらん？
と思いつつも中へ。
夫婦で入れるのでそれはそれでありがたい。
（一人で入るのはちょっとコワソーだし(笑)）

この家に住んでいるらしいご夫婦の「居間」の
横に取り付けてある小窓からお金を払い
浴場へ進むのですが、手作り感満載で
どれがドアなのか分かりません(笑)

脱衣所には脱衣かごや簡易な棚もあるのですが
まぁ色んな雑多なものがあれこれ置いてあります。

ここにも手書きの効能が(笑)

中に入ると市松模様の浴槽に丸い窓！
そこから光が差し込みイイ雰囲気を醸し出しています。
これ、おじいちゃんが全部手作りしたんだって。

「お湯を汲みださぬこと」との張り紙。なんでだ？
入ってみると、ウーロン茶色のモール泉はぬるりとして
けっこう熱め。この浴槽にそぐわない電気の湯沸かしスイッチが
そなえつけられてるので、このお湯は沸かし湯なのが
分かりました。
後で調べたらこのお湯は、近くの源泉から毎日
おじいちゃんが汲んでここまで運んできたものらしい。
そりゃ大切に使わなくちゃね。
深めの浴槽に身を沈めると、隣の「居間」から
聞こえてくる大音量のテレビの音が聞こえてきて
なんだか不思議に落ち着くんだよね。

おばあちゃんにお礼を言ってここを後にします。
いつまでも湯冷めしない効き目の強いお湯でした。
おじいちゃんが昔半身不随になったのを
この温泉で治したっていうんだから効くはずよね。
管理者のご夫婦が高齢なので心配ですが
いつまでも元気にやってもらいたいのですね～

というわけで、最後に木更津のアウトレットで
先日観た映画「ラーメン・ヘッズ」に出演していた
とみ田のラーメンを食べてきました。
千葉では超有名な人気店で、本店は早朝から並ばないと
食べられないほどの貴重なラーメンなんだそうですが
どうしよぅぅぅぅぅ～、普通でした(笑)

松戸富田製麺 三井アウトレットパーク木更津店 グルメ・レストラン

期待しすぎちゃったか？
朝から並ぶのは嫌だから
落ち目になったころに本店に伺おうかな(笑)
ごちそうさまでした！