極寒韓国・新羅の旅 No.05 刑務所歴史館編

2019/12/09 - 2019/12/13

５年ぶりの韓国へ４泊５日の旅。ソウル２泊、慶州２泊。

何回目の韓国だろうか。以前「灼熱勧告・百済の旅」という旅行記を書いたが、その続編というわけではない。慶州は、春の桜、秋の紅葉が定番だが、ベストシーズンでもない１２月の冬の韓国へなぜ行くのか。
（理由１）年内に１週間の休暇を取らなければならない事情があった。
（理由２）２０年以上前に貯まって放置状態のノースウェスト（現デルタ）のマイルを２人で消化できるところが韓国だけだった。
反日文在寅、慰安婦問題、徴用工訴訟、輸出規制強化、ＧＳＯＭＩＡ破棄、不買運動、etc.
ＮＯ　ＪＡＰＡＮ、ＮＯ　ＡＢＥで盛り上がる韓国を実際にこの眼で見てみるのも悪くない。
心配なのは寒さ。ちょうど２５年前の１２月にソウルへ行ったことがあるが寒さの印象はあまり残っていない。
今回は寒さよりも最高値のPM2.5濃度に遭遇することになってしまった。

エリア ソウル(韓国)

チーズタッカルビの昼食の後、明洞から地下鉄を乗り継いで独立門駅へ。

改札を出るとズラーっと石板が。

独立宣言書と書かれている。
Wikipediaには面白いことが書かれている。
「日清戦争により日本が清に勝利し、下関条約にて清の冊封体制からの李氏朝鮮の独立を認めさせた。韓国では独立門建設の歴史背景が正しく教えられておらず、そのために独立門はいまだに日本からの独立を記念する門であると誤解・勘違いしている人が多いという。」

うーん、韓国らしい。

独立門駅は3号線で景福宮のひとつ次の駅。わりと都心部。

駅を出るとのどかな雰囲気。
景福宮の背後にある北岳山が、ここからだと結構間近に見えた。

駅を出てすぐの独立公園内に西大門刑務所歴史館はある。
本日、３つめの反日施設。

西大門刑務所歴史館 博物館・美術館・ギャラリー

ここは有料。1人およそ300円。

歴史館入口。
ソウルナビの解説は、
「大韓帝国の末期である1908年に京城監獄として開所し、日本統治時代の1923年に名前が「西大門刑務所」に。独立を求めて闘った多くの独立運動家が投獄、弾圧。独立後も朴正熙大統領の独裁政権時代、民主化を求めて闘った民主化運動家が投獄、弾圧された現場。」

広々とした敷地。
この日、軍人さんが団体で見学に来ており、駐車場に大型バスが５～６台停まっていた。
遊びまわって真面目に見ていない。兵役に徴兵された人たちだろうか。

いくつもの建物があり、順番に見ていけるように順路が設定されている。

大韓帝国時代に開設されたというのに、展示はいきなり日韓併合時代から始まる。

ここにも英雄安重根先生。
ハルピンで事件を起こし、旅順監獄で死刑になったのだから、ここの刑務所は関係ないと思うんだが。

景福宮内のあった朝鮮総督府。
２５年前ソウルに来たときは中央博物館だったが、翌年、金泳三大統領に爆破解体され今はもうない。もったいないことだとは思うけど、あんなところに建てた感覚もどうかと思う。日本の皇居内にＧＨＱ本部を建てるようなものだしね。

獄舎。

壁棺。
この狭い箱の中に立たせたまま長時間閉じ込めるという拷問。

「独立運動家はここで取り調べのに（ママ）残酷な拷問を受け、これによりここは収監者たちの間で悪名高い地下拷問室と呼ばれた。」

光復後の大韓民国時代の記載はなし。

お人形さんを使った再現展示もある。
取り調べの様子。

拷問１

拷問２

独房

「日帝は抗日独立運動を弾圧しようと悪辣な拷問と苛酷な受刑生活で抑圧した。・・・・拷問や暴行などありとあらゆる蛮行をはたらいた。」

感情丸出しの文章。もう少し博物館らしく客観的、抑制的に表現できないものか。

壁面一杯に並んだ写真

受刑者の写真
個人情報保護の問題ないか

別棟の小さな建物

ハンセン病舎

西大門刑務所とは何の関係もない軍艦島

端島炭鉱従業員名簿

軍艦島石炭ラスクのお菓子。
こんなもん展示する意図は何？
世界文化遺産に登録されたことにいまだにケチをつけている。

先ほどの軍人団体の中に女性兵士がいた。
女性に兵役義務はないので志願兵だと思う。

他にも死刑執行の首吊り台とかいろいろあったけどキリがないので。

この刑務所はもともと日韓併合以前の大韓帝国時代につくられたもので、光復後の大韓民国時代にも使用されていたものだが、それに関する展示は一切なし。韓国での近代歴史展示というのは、日本への恨みつらみばっかり。
この国の人々は反日行為によって、心はれやか、スッキリした気持ちになるのだろうか。