2019/05/25 - 2019/05/31
267位(同エリア1730件中)
タヌキを連れた布袋(ほてい)さん
- タヌキを連れた布袋(ほてい)さんTOP
- 旅行記112冊
- クチコミ183件
- Q&A回答0件
- 110,128アクセス
- フォロワー33人
「ドイツを目指すアフガニスタン中部バーミヤン出身のアリ・バグリさん(30)の一家は10日夜,故郷の姉(35)が送ってくれた400ユーロ(5万2000円)を受け取り,満員の『難民・移民バス』に乗って,ギリシャの首都アテネからマケドニア国境へ向かった。
すぐ後ろの席に座るアリさんが,こちらを指でつついてくる。振り返ると,今は使っていない携帯電話の画面を見せてきた。アフガンの旧支配勢力タリバンに破壊された高さ55メートルの大仏像や,民族衣装で踊る人々をはじめとする故郷バーミヤンの風景だった。
『本来は,のどかなとても良いところなのです。家族全員で,いつかの日か戻ることができればと思っていました。でも,あきらめました。アフガンから,タリバンや他の武装勢力がいなくなり,平和が戻るとはとても考えられない』
傍らでは,アリさんの故郷を知らない一人娘のフェレシュテちゃん(4)が寝息を立てていた。
マケドニア国境までは,東京-大阪間より少し長い約550キロ。アテネからドイツ国境までは残り約2000キロだから,レスボス島で足止めを食った日々を思えば,飛躍的な前進である。
未明の高速道路をひた走るバスの中は,冬支度には早すぎた暖房の利き過ぎで,うだるような暑さに見舞われている。運転手が時々,バスの天井を開けて,換気してくれるが,効果はほとんどない。座席が硬いこともあり,アリさんやタヘリーさん(28)は,ほとんど眠れない様子だ。二人がけの席に家族三人で,窮屈な姿勢で座っているので無理もない。
バスは途中,高速道路のサービスエリアに一回,トイレ休憩のために止まっただけで,出発から約8時間後の11日早朝,ギリシャ側の国境へ着いた。ほとんど民家がない,だだっ広い平原では,すでに着いていた数十台のバスが,ギリシャ側の審査を待って,列をなしていた。」
坂口裕彦著「ルポ 難民追跡 バルカンルートを行く」(岩波新書)より
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 2.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 2.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
アテネからアルバニアの首都ティラナへは,夜行バスが運行している。
700km以上の行程を約10時間で走る。運賃は35EUR。(1EUR=約125円)
途中で陸路国境(カカヴィアkakavia)を越えることになる。
チケットは事前にgetbybusのサイトで購入した。 -
バスを運行するANNA TOURSのオフィスは,宿のすぐ近くにある。
-
こんな小ぢんまりしたオフィスである。
発車時刻の30分前までに来ていれば大丈夫だと思う。 -
Getbybusのサイトでチケットを購入したときのレシートを印刷して,オフィスでパスポートとともに提出すると,表紙つきの乗車券を発券してくれる(指定席)。
-
オフィスの横がガレージになっていて,バスはそこから発車する。
-
このバスは,ティラナ経由で,アルバニアとモンテネグロの国境に近い北部の街シュコドラまで行く。
-
座席はこんな感じ。総座席数48くらい。
シートピッチは狭いが,座り心地はそんなに悪くない。
トイレ付き。
荷物庫に預ける荷物については引換券を切るが,あまり厳密な扱いではなさそうだった(手荷物の追加料金なし)。 -
ガレージは,ガススタンドを併設していた(主にレンタカー向けだろう)。
オクタン価95のガソリンが約204円/L,軽油でも172円/Lと,ヨーロッパの燃料費は高い。
アルバニアではレンタカーをするつもりだが,先が思いやられる。 -
乗車率8割くらいで定刻(20:00)に出発。
運よくバルクヘッドのような席をもらえたので,足もとがやや広い。
市内の数箇所で数人の客を拾って,西へ向かって走る。市内はまだ渋滞している箇所もある。
5月末のギリシャでは,20時はまだ日没前なので,フロントガラスから差し込む陽光がまぶしい。
市内を40分くらい走って,高速道路に入った。 -
23時頃,高速道路のサービスエリアで15分休憩(まだギリシャ国内)。
設備は日本よりもきれいだ。 -
値段も日本より高い。
西欧諸国よりはましなのだろうが,ハンバーガー店の商品は単品で3.9EUR(約500円),プレミアム品は6.4EUR(約800円)というあたりが主流だ。 -
売店でロードマップを売っているのを見つけた。
バルカン広域のものがないか物色するが,残念ながらギリシャ国内のものがほとんどだった。 -
午前2時頃,カカヴィア国境に到着する。
荷物を持たずに下車してギリシャ側イミグレへ赴くと,すぐに出国スタンプを押されて終了。
バスに戻ろうとすると,いきなりバスが走り出した。他の数人の乗客と一緒に追いかけて乗り込む。ちゃんと確認しろよ。 -
バスは少しだけ走って,免税店の前で停車する。
何人かの乗客が免税店に駆け入って,何やら買物をしている。買物が終わると,また駆け足で戻ってくる。
運転手としてはさっさと出発したいのだろう。つまり,免税店の売上げから運転手に対するキックバックなどはまったく無いということだ。 -
免税店から数分走って,アルバニア側のイミグレへ到着。
全部の荷物を持って下車しようとしていたら,アルバニアの係官が乗車してきて乗客のパスポートを集め始める。
パスポートを集めた係官はオフィスへ戻り,10分ほどでパスポートを返却しに来る。前のほうの座席の乗客が全員分のパスポートをまとめて渡され,その乗客は顔写真のページを見ながらひとり一人に返却して回ってくれる。
パスポートのページを確認したが,入国スタンプは押されていない。
バスはそのまま発車した。結局,荷物検査なし。詳細な検査があるものと覚悟していたのだが,予想外にあっけないアルバニア入国であった。
ギリシャとアルバニアの間には時差があるので,ここで時計を1時間戻す。 -
午前3時過ぎ(アルバニア時間),ガススタンドで休憩。
ここでは結構長く,30分近く停車した。国境の通過があっさりと済んだので,時間調整のためだろう。
できたばかりのスタンドのようで,トイレはピカピカだった。 -
午前5時前,バスはティラナのバス停留所に到着した。
定刻(06:00)より一時間以上早かった。 -
着いたのは,「Pallati Sportit Asllan Rusi」というスポーツ競技場の近くにある停留所で,国際バスはここから発着するものが多くある。「歩き方」では「国際バスターミナル」と表記されている。
ただしティラナには,他のバルカン諸国並みに整備されたバスターミナルが存在しないので,どこに発着するのかは個別に確認しなければならない。
この「国際バスターミナル」は,バス会社各社の切符売場とわずかなバールなどが軒を並べているものの,待合室すらない。「国際バスターミナル」を名乗るにはやや無理がある感じもする。
「Tirana International Bus Station」(Google座標:41.332855,19.801278) -
近くに大きなラウンドアバウトがあったのでそこまで出てみる(ゾグー1世広場 Zogu 1 Zi Square)。
バス停はあったが,まだ早すぎてタクシーすら通りかからない(バスターミナルでは,声をかけてきたタクシー運転手が少数ながらいた)。
どのみち,ティラナの宿は民宿なので,朝8時くらいにならなければ荷物すら預けられないだろう。ゆっくりいこう。 -
ラウンドアバウトから,スカンデルベグ(スカンデルベイ)広場へ向かって,デュラス通り(Rruga e Durresit)を歩く。1.5kmほどなので,荷物があっても何とかなる。
警邏(けいら)のパトカーが何度か通り過ぎる。
途中,24時間営業のピザ店(「SEV7EN」)があったので,ユーロ払いができることを確認して朝食にする。 -
焼いたパニーノが150ALL,カプチーノが80ALL。
アルバニアの通貨レクは,1ALL=約1円なので計算が楽だ。
そして何より,ユーロ圏のギリシャから抜け出してほっとした。この価格なら,支払う気にもなる。 -
やがて陽が昇り,人通りが出てきた。
-
少し歩いて宿を探し当てると,すでに宿の門は開いていた。
宿のおばさんは英語を話す気のいい人で,「すぐに部屋の掃除を済ませてチェックインさせてあげるから待ってて」と言ってくれるが,あまり掃除を急がれても困るので,荷物だけ置かせてもらって外出することにした。ゲストハウス ペンション アンドレア ホテル
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
タヌキを連れた布袋(ほてい)さんの関連旅行記
この旅行で行ったホテル
-
ゲストハウス ペンション アンドレア
3.08
アテネ(ギリシャ) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
23