2019/05/25 - 2019/05/31
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タヌキを連れた布袋(ほてい)さん
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「米国主導の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に対抗する狙いもある中国の新シルクロードの海路の終点はギリシャのピレウス港になっている。そして、そこをまたハブ港として発展させる構想となっている。
2月1日付でスペインの経済紙『elEconomisa』や港湾電子紙『CANARY PORTS』がピレウス港が中国遠洋運輸「コスコ」に売却されたと報じた。これで中国は新シルクロードの海路の終点を手中に収めたことになる。
ピレウス港の売却は新民主主義党(ND)による前政権時に決まっていた。それを現政権のシリザが野党の時に国有資産を売ろうとする当時の政府の姿勢に猛反対した。しかし、一旦シリザが政権に就くと、トロイカである債権グループが第3次支援金をギリシャに提供するのに交換条件のひとつとしてギリシャの国有資産の民営化を要求したのだ。そのひとつがピレウス港の港湾事業の売却であった。
ピレウス港の港湾事業公社の67%の株をコスコが取得するというもので、コスコは3億6850万ユーロ(479億円)を支払うとした。その第一段階として、コスコが51%の株取得に必要な2億8050万ユーロ(364億6500万円)を先ず支払い、残り8800万ユーロ(114億4000万円)を5年間で支払うというものだ。それによって、合計67%の株の取得に至るということになる。さらに、コスコはこの先10年間に事業拡大として3億5000万ユーロ(455億円)の投資が義務づけられ、港湾利権譲渡の支払い4億1000万ユーロ(533億円)が予定されているという。その一方で、政府の港湾管理局は2052年まで港のインフラの利権保有者として存続するという(『CANARY PORTS』)。
コスコは2009年から既にピレウス港で事業展開をしている。港の半分のターミナルの35年間の運営権を5億ユーロ(650億円)で取得し、世論から批判されながらも荷の取扱量を3倍に伸ばしたという。2014年には一日に6000個のコンテナーの取り扱いがあったが、2021年には720万個にまで増やす予定だという(「El Pais」)。
スロベニアにあるSONYのアッセンブル工場もこの港を利用しているという。SONYの情報筋によると、コスコが運営するようになってから荷動きが円滑になり、それまでよりも10日程度のルートの短縮に繋がっているという(「El Pais」)。
ギリシャは世界で有数の海運国である。しかし、労働人口の25%が公務員という国である。しかも、50代で退職出来るという国。労働意欲は平均して薄いという。ピレウス港も長く公務員が運営していた港である。公務員だけで事業運営されていた時の港の効率の悪さは想像出来る。
ギリシャの民営化の一貫として、昨年8月にはドイツの空港運営会社「フラポート」がギリシャの14の地方空港を買収するという出来事もあった。ギリシャはこれからもドイツや中国など外国資本が国家の主要基幹産業に関与してくるようになると思われる。中国はギリシャの第2港テッサロニキの買収も狙っているという。今の処は住民の反対で実現していない。更に、鉄道、高速道路、電力、ガスの分野でも民営化が迫られている。ギリシャの民間企業がそれらを買収出来だけの規模はない。
ギリシャで外貨が稼げるのは観光産業だけである。GDPの18%が観光産業に依存しているという。しかし、観光産業の空と海の玄関はこれからも次第に外国企業の運営に依存して行くように思える。」
白石和幸「中国がついに買収したピレウス港」(2016年2月27日The New Standard)より,2019年11月12日閲覧
https://www.newstandard.jp.net/news/world/china-finally-purchased-a-greek-port/1240
アテネ逍遥~その1:空港から市内へ(メトロ)&中央市場
https://4travel.jp/travelogue/11570207
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 2.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 2.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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翌朝は,買っておいたビスケットを食べてから,
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近所を散歩する。
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Καλημέρα(カリメーラ)!
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そこそこ古そうなギリシャ正教の教会を発見。
(Εκκλησία Άγιος Κωνσταντίνος:聖コンスタンティン教会) -
そのあと,地下鉄オモニア駅から,
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ピレウスへ向かう。
ピレウス港は,エーゲ海の島々へ出帆する旅人の出発点だ。私はこのあとアルバニアへ行くので,今回はただピレウス港の様子を見るだけだ。
オモニア駅からは,地下鉄1号線一本でピレウス駅(終点)まで行くことができる。所要30分足らず。 -
アテネの地下鉄はスリ被害が強調されることが多いが,過度に身構える必要はないと感じた。
他のヨーロッパ諸国の地下鉄と同様の警戒心でよいと思う。
日本の地下鉄の痴漢のほうが,ずっとたちが悪い。 -
ピレウス駅へ到着。途中の検札はなかった。
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ピレウス駅の駅舎。
写真を撮っていると,警備員の男が「撮影は駄目だ!」みたいな仕草をして寄ってくる。
居丈高な態度が癇に障ったので男を睨めつけてやると,駅舎を指さしながら片言で「This is museum !」とか喚く。何言うとんねん,駅やろが。 -
駅からピレウス港は徒歩ですぐ。
巨大なフェリーが何隻も停泊する,とても大きな港だ。 -
船会社の乗船券売場が,広い港のあちこちに点在している。
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遠い埠頭へはバスで向かわなければならない。
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埠頭のマップはあるが,こんな状態。民度は低い。
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もう少し港を歩いてみたかったが,ここで雨降りにあう。逃げ場のない港から,しかたなく退散。
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雨がやんだあと,ピレウスの街を少し散策。
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そのまま宿に戻るのもつまらないので,再び地下鉄に乗ってモナスティラキへ向かってみる。
ピレウス駅の自動券売機のところには,運賃のレシート(必ず切符と一緒に出てくるが誰もが放置していくため券売機の周辺に散乱している)を掃除するふりをしている男がいた。
たぶん,隙をみて釣銭を盗って逃げるつもりだろう。 -
モナスティラキ駅で降りてみたら,あまりの観光地ぶりに思わず失笑。ここには長居できない。
それでも一応,崖の上に建っているパルテノン神殿を眺めて「おお,あれが」などと呟いてみる。 -
ぼったくり価格でないのを確かめてから,クルーリ(トルコでいうスィミット)を買ってみる。
ドイツのプレッツェルと同じく,これだけで一食にすることが可能な優れものだ。 -
宿へ戻る。
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この日の食事は,近所のスーパー(チェーンの「Bazaar」)で買ったテラコッタ入りヨーグルト(ギリシャ語でヤウルティΓΙΑΟΥΡΤΙ,1.2EUR)と,パン屋で買った大きな田舎パン(0.5EUR)。パンは安い。(1EUR=約125円)
長らくアジアを浮浪している物価感覚のままユーロ圏で何か食べようとすると,だいたいこんなところに落ち着いてしまう。
本場のギリシャヨーグルトと期待して口に運んでみたが,やたらと酸っぱくて,あの濃厚さは感じられない。どうやら水切りタイプでないものを買ってしまったらしい。
後で調べてみると,”ΣΤΡΑΓΓΙΣΤΟ”(ストラギスト,英語のstrained)と表示されているのが水切りタイプだったようだ。
アテネ逍遥~その1:空港から市内へ(メトロ)&中央市場
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