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バンコクの下町、チャオプラヤー川西岸のクディーチーン地区へ。この地域には仏教、キリスト教、イスラム教、道教など様々な文化を持った人々の集落が肩を寄せ合っています。今回はまずキリスト教徒の集落へ。ここはかつて18世紀後半に王都アユタヤがビルマの侵攻によって陥落した後、後のタークシン大王とともに戦いタイの独立のために活躍したポルトガル人傭兵たちが褒美として居住地を与えられた場所。以来250年の間、サンタクルーズ教会を中心に何世代にもわたってカトリックの信仰とポルトガルの食文化などを守り抜く人々が暮らしています。地下鉄の延伸でアクセスも簡単になりました。

バンコクの下町にひっそりと息づくポルトガル文化

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2019/11/24 - 2019/11/24

3061位(同エリア22960件中)

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鹿野健太郎

鹿野健太郎さん

バンコクの下町、チャオプラヤー川西岸のクディーチーン地区へ。この地域には仏教、キリスト教、イスラム教、道教など様々な文化を持った人々の集落が肩を寄せ合っています。今回はまずキリスト教徒の集落へ。ここはかつて18世紀後半に王都アユタヤがビルマの侵攻によって陥落した後、後のタークシン大王とともに戦いタイの独立のために活躍したポルトガル人傭兵たちが褒美として居住地を与えられた場所。以来250年の間、サンタクルーズ教会を中心に何世代にもわたってカトリックの信仰とポルトガルの食文化などを守り抜く人々が暮らしています。地下鉄の延伸でアクセスも簡単になりました。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
グルメ
5.0
ショッピング
4.0
交通
4.5
交通手段
自転車 徒歩

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  • 市内からラマ3世橋を渡ってトンブリー地区に向かいます。

    市内からラマ3世橋を渡ってトンブリー地区に向かいます。

  • 2019年11月20~23日、ローマ教皇がタイを訪問されました。この日は教皇がタイを発たれ、日本の長崎・広島にいらっしゃった日です。

    2019年11月20~23日、ローマ教皇がタイを訪問されました。この日は教皇がタイを発たれ、日本の長崎・広島にいらっしゃった日です。

  • 集落の中心、サンタクルーズ教会。教会はポルトガル人らによって1770年に建てられました。1821年に対岸現在のマンダリンオリエンタル隣にあるアサンプション大聖堂ができるまで、タイのカトリックの中心地でした。

    集落の中心、サンタクルーズ教会。教会はポルトガル人らによって1770年に建てられました。1821年に対岸現在のマンダリンオリエンタル隣にあるアサンプション大聖堂ができるまで、タイのカトリックの中心地でした。

    サンタ クルス教会 寺院・教会

  • 現在の建物は3代目、1916年に完成したものです。チャオプラヤー川に面して、大きなタイ仏教寺院に挟まれるように聳えています。

    現在の建物は3代目、1916年に完成したものです。チャオプラヤー川に面して、大きなタイ仏教寺院に挟まれるように聳えています。

  • 日曜日の朝9時頃到着しました。しばらくの間タイ語ミサの様子を拝見しました。<br />現在タイには38万人のカトリック信者がいるとのことです。

    日曜日の朝9時頃到着しました。しばらくの間タイ語ミサの様子を拝見しました。
    現在タイには38万人のカトリック信者がいるとのことです。

  • その後、神父さんにご挨拶をして、特別に二階の聖歌隊席と塔の中のカリヨンの鐘を見せて頂きました。

    その後、神父さんにご挨拶をして、特別に二階の聖歌隊席と塔の中のカリヨンの鐘を見せて頂きました。

  • おそらくチーク材?の古めかしい螺旋階段を登り切って振り返ると、足元が少しムズムズするほどの高さです。

    おそらくチーク材?の古めかしい螺旋階段を登り切って振り返ると、足元が少しムズムズするほどの高さです。

  • こちらが塔の内部、梯子を上ってここまで来ましたが、降りる時はとても怖そうです。カリヨンの鐘は全部で16個。異なる音階でメロディーを奏でられるように作られています。普段は大きな鐘一つだけで時間を伝えるのだそうですが、重要な儀式の日には鐘の音楽を聴くことができるそうです。この鐘の旋律に合わせて皆が歌うミサは感動的だということです。

    こちらが塔の内部、梯子を上ってここまで来ましたが、降りる時はとても怖そうです。カリヨンの鐘は全部で16個。異なる音階でメロディーを奏でられるように作られています。普段は大きな鐘一つだけで時間を伝えるのだそうですが、重要な儀式の日には鐘の音楽を聴くことができるそうです。この鐘の旋律に合わせて皆が歌うミサは感動的だということです。

  • 近代的な教会では鐘は全て電動になっているようですが、ここサンタクルーズ教会では昔ながらの奏法のまま。上手く鳴らすことができる人もごく限られているとのこと。

    近代的な教会では鐘は全て電動になっているようですが、ここサンタクルーズ教会では昔ながらの奏法のまま。上手く鳴らすことができる人もごく限られているとのこと。

  • 教会を後にして、ポルトガル人を先祖に持つ信者たちの暮らす集落に入ります。

    教会を後にして、ポルトガル人を先祖に持つ信者たちの暮らす集落に入ります。

  • まずは、ポルトガル伝来の焼き菓子のお店でお買い物。パイナップルパイが美味しかったです。パンケーキは卵の匂いのやや強い昔風の味わいでした。3袋で100バーツです。「お顔立ちがお綺麗でいらっしゃいますが、やはりポルトガル人のご先祖様がいらっしゃるのですか?」とこの女性聞いたところ、「さぁ、どうでしょう?」とニコニコされていました。

    まずは、ポルトガル伝来の焼き菓子のお店でお買い物。パイナップルパイが美味しかったです。パンケーキは卵の匂いのやや強い昔風の味わいでした。3袋で100バーツです。「お顔立ちがお綺麗でいらっしゃいますが、やはりポルトガル人のご先祖様がいらっしゃるのですか?」とこの女性聞いたところ、「さぁ、どうでしょう?」とニコニコされていました。

  • 路地に車は入って来られません。皆さん、集落の外部に駐車をしているそうです。ウォールアートは、この集落の異なる宗教の子供たちが共同作業で描いたもので、次世代も仲良く共存してゆけるようにとの取り組みなのだそうです。

    路地に車は入って来られません。皆さん、集落の外部に駐車をしているそうです。ウォールアートは、この集落の異なる宗教の子供たちが共同作業で描いたもので、次世代も仲良く共存してゆけるようにとの取り組みなのだそうです。

  • 続いてコミュニティの歴史博物館へ向かいます。小ぎれいで緑や花の多い集落です。

    続いてコミュニティの歴史博物館へ向かいます。小ぎれいで緑や花の多い集落です。

  • コミュニティの歴史、主にポルトガル人の先祖たちがどのようにしてここにやってきたか、どのような生活をしていたかなどについて展示をした小さな博物館。入場無料で、お土産や軽食も売っています。館長さんも西洋的なお顔立ちでいらっしゃいました。

    コミュニティの歴史、主にポルトガル人の先祖たちがどのようにしてここにやってきたか、どのような生活をしていたかなどについて展示をした小さな博物館。入場無料で、お土産や軽食も売っています。館長さんも西洋的なお顔立ちでいらっしゃいました。

  • 博物館階下のカフェスペースはゆっくり寛ぐのにピッタリな場所です。

    博物館階下のカフェスペースはゆっくり寛ぐのにピッタリな場所です。

  • タイ文字の読めないポルトガル人の神父さんたちがタイ語で聖書の教えを唱えられるように書かれたローマ字表記のタイ語。こうした書物は教会の隣に作られたタイ初の印刷工場で刷られたのだそうです。<br />果たしてこのローマ字タイ語でどのくらい通じたでしょうか。

    タイ文字の読めないポルトガル人の神父さんたちがタイ語で聖書の教えを唱えられるように書かれたローマ字表記のタイ語。こうした書物は教会の隣に作られたタイ初の印刷工場で刷られたのだそうです。
    果たしてこのローマ字タイ語でどのくらい通じたでしょうか。

  • コミュニティの歌です。楽譜を見て鼻歌を歌ったら、館長さんに「そうそう、その歌よ!」と喜んでいただけました。

    コミュニティの歌です。楽譜を見て鼻歌を歌ったら、館長さんに「そうそう、その歌よ!」と喜んでいただけました。

  • 屋上のテラスからはチャオプラヤー川を挟んでワットポーが見えます。左隣にはワット・カンラヤナミットの大きな本堂、その奥にはワットアルン(暁の寺)が見えます。

    屋上のテラスからはチャオプラヤー川を挟んでワットポーが見えます。左隣にはワット・カンラヤナミットの大きな本堂、その奥にはワットアルン(暁の寺)が見えます。

  • 周囲では高層ビルやショッピングモールなどの開発が進んでいますが、ここのような歴史ある集落はきちんと史跡指定をして残していって欲しいです。

    周囲では高層ビルやショッピングモールなどの開発が進んでいますが、ここのような歴史ある集落はきちんと史跡指定をして残していって欲しいです。

  • お昼ご飯は博物館の斜めお向かいにある「サクントーン・ハウス」でタイ・ポルトガル料理を楽しみます。オーナーさんの一族はポルトガル人のご先祖様を持ち、ラマ2世の時代に宮廷料理人をしていたとのことで、当時の宮廷料理やポルトガル料理を楽しめます。<br />まずは、ワークショップで宮廷料理の前菜作りにチャレンジ。鶏のひき肉を包んで形を整えるだけなのですが、難しいです。和菓子作りに似た楽しさがありました。

    お昼ご飯は博物館の斜めお向かいにある「サクントーン・ハウス」でタイ・ポルトガル料理を楽しみます。オーナーさんの一族はポルトガル人のご先祖様を持ち、ラマ2世の時代に宮廷料理人をしていたとのことで、当時の宮廷料理やポルトガル料理を楽しめます。
    まずは、ワークショップで宮廷料理の前菜作りにチャレンジ。鶏のひき肉を包んで形を整えるだけなのですが、難しいです。和菓子作りに似た楽しさがありました。

  • いびつな鳥と花を蒸して頂きます。

    いびつな鳥と花を蒸して頂きます。

  • 蒸し終わったら、少しツルツルになって、それほど醜くもありません。でもお味は本物には叶いませんでした。皮が厚すぎて…宮廷には出せません。

    蒸し終わったら、少しツルツルになって、それほど醜くもありません。でもお味は本物には叶いませんでした。皮が厚すぎて…宮廷には出せません。

  • さて、気を取り直して、本物の宮廷料理の前菜を頂きましょう。右下のものはカレーパフの中身のようなもの(でもカレー粉ではなくクミンの黄色)で、ポルトガル伝来のレシピだそうです。最高に美味しかったのですが、バンコクでもここにしかないのだそうです。左上はこの季節に美味しい種なしのみかんの上に甘辛の餡を載せたもの。名称は「玉をくわえた竜」、なぜでしょうか。

    さて、気を取り直して、本物の宮廷料理の前菜を頂きましょう。右下のものはカレーパフの中身のようなもの(でもカレー粉ではなくクミンの黄色)で、ポルトガル伝来のレシピだそうです。最高に美味しかったのですが、バンコクでもここにしかないのだそうです。左上はこの季節に美味しい種なしのみかんの上に甘辛の餡を載せたもの。名称は「玉をくわえた竜」、なぜでしょうか。

  • メインは南部パッタルンの高級米と、ポルトガル伝来料理の数々。右上のものはマファード?と言うそうで、丸一日かけてお野菜とお肉を煮込んだものです。程よい酸味がクセになります。

    メインは南部パッタルンの高級米と、ポルトガル伝来料理の数々。右上のものはマファード?と言うそうで、丸一日かけてお野菜とお肉を煮込んだものです。程よい酸味がクセになります。

  • 食後、集落で一番古いお宅などを見せていただき、教会まで戻ってきました。

    食後、集落で一番古いお宅などを見せていただき、教会まで戻ってきました。

  • クルンテープ橋(ラマ1世橋)を渡ってバンコク市街に戻ります。

    クルンテープ橋(ラマ1世橋)を渡ってバンコク市街に戻ります。

  • 対岸のヨートピマーンからの眺め。次回はお隣のモスクとイスラム教徒の集落にお邪魔してみたいと思います。

    対岸のヨートピマーンからの眺め。次回はお隣のモスクとイスラム教徒の集落にお邪魔してみたいと思います。

    ヨートピマン リバーウォーク ショッピングセンター

  • 対岸にある花市場(パーク・クローン)に寄り道をしてから帰ります。

    対岸にある花市場(パーク・クローン)に寄り道をしてから帰ります。

    パーク クローン花市場 市場

  • どれもこれも…とたくさん買っても1000円ほどです。

    どれもこれも…とたくさん買っても1000円ほどです。

  • 市場の真ん中にはこんなお洒落なカフェも。この日は入りませんでしたが、店内も観葉植物がいっぱいです。

    市場の真ん中にはこんなお洒落なカフェも。この日は入りませんでしたが、店内も観葉植物がいっぱいです。

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