2019/09/03 - 2019/09/05
1891位(同エリア5319件中)
8893さん
↑崇文門の果物屋
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北京滞在3日(正確には2.5日)では、歴史を振返りながら以下の旅程ですすみました。
「北京散歩3日間(1)(2)」をご覧ください。
■1日目:北京散歩3日間(1)
成田 → 北京空港(12:00)→ 崇文門(ホテル)→ 明城遺跡公園 → 北京駅(列車切符受取) → 北京ダック (便宜坊哈徳門店)
■2日目:北京散歩3日間(1)
万里長城 (八達嶺) → イスラム菜(北京阿蘭菜館)
□3日目:北京散歩3日間(2)
東郊民巷 → 紫禁城 → 景山公園、北海公園 → 宛平城、抗日戦争紀念館、盧溝橋 → 火鍋(東来順大柵欄店)
(参考)□4日目以降:瀋陽(柳条湖ほか)へ新幹線で移動。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
■1日目:
北京午後3時。
宿泊HOTELで荷ほどきののち外出。
9月初旬の日差しは強いものの、砂漠(天安門から80kmの西方)からそう遠くないせいか、汗ばむようなことはない。
芥川龍之介が北京滞在のおりに「・・・城外の広野を駱駝が走って居る有様などは何んとも言えない感が湧いて来ます」と語っていたらしいが・・・。
さて、鉄道の北京駅からほど近い崇文門東大街。
果物店の窓越に西瓜の山が目に入る。
ひとびとの服装とあわせ、夏一色。
(注:写真上の時刻は日本時間で、現地ではこれより1時間前。以下同様です。) -
↑ 崇文門の名残。
ここ崇文門に「門」は無い。
北京のほかの多くの門と同様、いまでは地下鉄駅名に歴史を留めるだけというが、それでもここは城壁が残されている数少ない場所のひとつ。
写真は、崇文門駅から1kmほどの北京駅へと徒歩で向かう途中、北京駅裏手にあたる明城遺跡公園内を、右手の東南角楼へとすすむところ。
公園手入れの人たちを除いて人の姿は殆ど無い。
塵ひとつ窺えない公園は手入れがよさそうで、植え込みの緑や散水から涼感も伝わってくる。 -
↑ 明城遺跡公園の、木陰の下の板張りの遊歩道。
散水されて涼し気で、それが靴底からも。
同時に、この町の行政の並々ならぬ力の入れ様、熱気も感じた。 -
↑ 落ち着いた街並み。
東南角楼を過ぎ、鉄道下の地下道をくぐって公園や泡子河東巷、大羊毛胡同のひっそりとした街並みを抜ける。北京駅が左手のそう遠くない場所にもかかわらず静か。
写真は大羊毛胡同でみかけた小型「車」。
街でよく目にし、車種も様々で、みなさん知恵を絞っているようだ。
この町では道路や区画の構えが大きいことが多いので、便利な交通手段に違いない。 -
↑ 北京駅。
北京駅東街沿いにしばらくゆくと、風雪を感じる北京駅が現れる。
いまの駅は建国10年目に前門近くから移ってきたはずなので、まだ60年しか経ていない。
駅舎の通路の日陰では荷物を抱えて座りこんだり、ごろりと寝そべっているひとたちで溢れている。ひと昔前の日本の駅もこんなふうだったかな。
さて、切符売場への入り口の手荷物検査場。
外から見えるように持っていたペットボトルを女性の検査員に指さされた。
まずかったかな?
と思っていると、「その中身を一口飲め」と言われたので、状況がわからないままゴクリ。・・・何ともない。
これでようやく中身が危険品でないことを証明できたせいか、水入りボトルはそのまま持ち込めた。
予約しておいた3日後の ”北京南→瀋陽” の列車の切符(紙質票)は、乗車駅ではないここ北京駅で入手できた。 -
↑ 便宜坊哈徳門店の「北京ダック」。
火曜日の17:00に入店したせいか、50卓以上はあるかと思える広いフロアには客は疎ら。しばらくして気が付くとほぼ満席になったのにはびっくり。
フロア中ほどあたりで白衣・白帽子の店員たちがダックを切り取って盛り付けているな、と思っていたら、運ばれてきたのが写真のダック。
闇爐の余熱で蒸し上げられたはずだが、香ばしい食感。
このほか、白濁した鴨湯、饅頭やドリンクも添えて、約160元/人。便宜?
(東城区崇外大街16号国瑞大厦四層 ~崇文門站由C口出)
初日終了。 -
↑ (参考)瀋陽のお店の「ダック」の例。
盛り付け以外でも、味、口感は店ごとに個性を凝らしているようだけど、この写真では、大人3人分のはずが量が多くて閉口。
(残念ながら、注文単位が一匹だったか、半匹か覚えておりません。) -
■2日目:
好天の兆し。
朝6時、手軽な朝食をとりにHOTELを出かける。
出かけ際に1F外の道路に面したベンチコーナ(喫煙コーナ)を見ると掃除の人がひとりのみ。昨日は大勢見かけた西洋からと思しき観光客たちはまだ起床前かな。
しばらく歩いて前門東大街から崇文門方面を振り返ると、朝日が空気を通して輝いてくる。
今日も澄んでいるようだ。 -
↑ マクドナルドの朝食セット。(東城区東打磨厂街7)
14元。朝食としてはお金をかけたせいもあってか、久しぶりのお粥がおいしい。朝6時すぎで、ほかの客は殆どいない。
当初、電子マネーをもっていないので何かと不便かな、と予想していたが、この店では現金も利用可だった。
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電子マネーといえば、空港駅の前の窓口で購入した交通プリペイドカード(一?柑通)は、地下鉄、バスで利用し、とても便利。
購入価額=担保20元+使用見込額。カード残額は払戻可。
(注意:駅窓口は空いていて購入の方は可であっても払戻は別の時間帯、ということがあり、親切な通行人に割引いて買い取って貰ったことがあった。) -
↑ 長城・八達嶺のバス停留所着。
(注:八達嶺駅とは「居庸外鎮」門を挟んで反対側。「熊楽園」の前。)。
1時間少し前に北京市内の地下鉄積水潭駅近くのバス乗り場(徳勝門箭楼)から公共バス(877路・12元)に乗り、到着。
バスを降りると金髪をはじめアジア以外の方たちが目立ってきた。
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(余談)ここまでの足取りでは若干の「疲れ」も。
バス乗車前、地下鉄駅で目についた案内なりにゆくと、B2出口からいったん運河沿いに徳勝門北橋まですすんでしまい、駅出口から見えていた箭楼まで引返してくるという順路を辿った。
大きな道路を挟んで駅とバス乗り場があるのでこうなるんだけれど、土地柄か、交通量の多い道路を歩いて横切る人もいる。
バス乗り場では八達嶺長城行のバスがズラリと並んでいて、一台ずつ、満員になる都度順番に発車しているので発車待ちの一台に跳び乗る。
最後の座席に潜り込めてよかったー・・・と思いきや、3人がけの座席の真ん中の席。
だけならまだよかったが、両側の御仁は1.2(?)人分くらいの幅のある年配の男女。出発してしばらく、この男女が話し始めたので否応なく耳に入ってくる会話からすると、夫婦らしい。なんでこんな座り方しているんでしょうね? -
↑ 歩行登城入口の前の広場。(望京文化広場前)
写真の右手の低い稜線に長城が目に入る。
バス降車場から検査場をとおり、約700mを歩いてきたところ。
バスを降りたすぐ前に切符売場(滑車用と思う。)があったが、それを左手にやり過ごし、スマホにダウンロードしていた地図をたよりに、バス降車場の裏手へと続くなだらかな登り道(景区公路)をゆっくり10分ほどすすんで検査場到着。
検査場ではライターこそ上納したものの、ここから先の登城口では、当方は60歳以上なので入場料金は納めずに済んだ。
これより先、幾度も老人優待を受ける。
(日本ではこれほどの優待はなかったのでは?) -
↑ 分岐点。
写真の門(「居庸外鎮」門)をくぐると、八達嶺駅、八達嶺飯店やバス発着場(919路)方面へと道が続くが、すぐ右は北コース(なだらかだが距離は長い。女坂。)、左は南コース(急だが距離は短い。男坂。)、という分かれ道となる。
今回は南コースの男坂を選択。 -
↑ 城壁の上に到着。
城壁を上に登り間近でみると、下からは見えなかった構造物も姿をみせる。
写真の下へ降りる階段は、城壁の右、つまり北京側の下の道へ通じているようで、このほか城壁上を横断する溝も所々走っていた。
画面の右上に向かっては、北コースの城壁が伸びていて、その上の観光客の、止まっているような歩く姿が遠景で望める。 -
↑ 重い脚と息切れ。
一歩一歩すすめるすぐ目の前上に次の一歩が迫ってきて、まさに這い上がる感じ。
西洋人の老人たちも息を切らせながら頑張っている。
何のこれしき男坂、ともう一歩足をあげる。 -
↑ 城壁の上から下をのぞくと地面が遠い。
右側が北方。
北方騎馬民族が長城を乗り越えるとしたら往生したに違いないが、昔の関東軍は長城超えで行き来してしまった。 -
↑ ここで一息。
遠景の北コースの城壁上の観光客がけし粒のように、はっきりと見える、快晴の日だった。 -
↑ 急傾斜!
振り返って見おろすと、ここまでよく来れたなという思いがひとしお。
この傾斜だと降雪時には通行できないだろう。 -
↑ こんなところにも?
「禁煙」の標識をつけなければならない理由も理解できる。 -
↑ 帰りはこちら。
這い上がってきた城壁上の道(写真左側)の下に沿って、もうひとつの道が通っている。下りはこちらを降りることにする。
城壁の上を更にすすむ。 -
↑ 南六楼で限界。
少しだけ平坦なところがあると休みながら、遠くに見えていた南六楼に辿り着く。ここ長城の上では日差しを遮るものが無かったので、楼の中の日陰のひんやりとした風が格別。
一休みすると、疲れも心地よい。
前方に見える南七楼を背にして引返すことにする。 -
↑ 昼食。
長城からの下りは早かった。
一気におりてくると、登りのときに見たバス停前のこじんまりとした商店街の裏手に辿り着く。
道沿いに土産物屋の並ぶ、台湾の九分を思わせる一角を抜けるとフードコートがあったので昼食。
中国各地の料理の小さな店が10軒ほどあったなかで、東北涼麺(写真15元)を選択し、ビール(写真10元)もいただく。ここでは現金決済しか見当たらなかった。
長時間の登り下りで熱くなった体には最高でした。 -
↑ 今晩のテーマはイスラム菜。
北京でのイスラーム文化の歴史は1,000年も前に遡り、元の都であった国際都市「大都」の時代にも既に、キリスト教の教会と並んで、イスラーム教のモスクも立ち並んでいたという。
阿蘭菜館への訪問は夕刻5時頃。
(崇文区永定門東街1号~天壇東里南区2号楼西) -
↑ 分厚いメニューを繰りながらこれは、と感じる料理を選ぶ。
写真はジャガイモを油で揚げたものでビールとの相性よし。
(ジャガイモ、唐辛子と一緒にシルクロードを伝わって来たのかな?) -
↑ ひっそりとした店内。
ときおり店の猫がテーブルの上や出窓を散歩するようなお店。
猫は思ったよりも敏捷で写真撮影は失敗。 -
↑ これも初めて食した料理。
言葉で再現するのはあきらめますが、食感は日本のおからを想起させるようなものでした。 -
↑ イスラムの看板とはいえ酒類は提供されていて、囲碁をやる(棋員)というご主人(写真右)が手にしていた白酒の相伴にも預かった。もう漢族だ。
こちらにはかつて、中国卓球界の有名選手(張継科(写真左)など)が数多く来店したそうで、店内に飾ってある写真を前に、煙草を勧めながら 「以前は支店もあったんだが今はこの店だけになったよ」と語ってくれた。
楽しいひとときだった。
二日目終了。
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