2019/11/02 - 2019/11/02
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皆様、こんにちは。ウォータースポーツカンクンの店長吉田です。毎年10月はローシーズンというわけで、暇を持て余す、、、というわけではないですが、のんびりムードの月という印象が、今月はメキシコシティの方が忙しく、店長吉田、あっちいったりこっちいったり、ブログ更新が出来ず申し訳ございませんでした。
今回も、店長の熱い想いが詰まったルチャリブレ観戦、またテオティワカン遺跡や人類学博物館、はては、トラントンゴ洞窟温泉から気球ツアーまで! 目いっぱいご案内をしてきました。というわけで、カンクンの話題は最近事欠かないので、ここはシティ情報メインに、店長日記いってみよっー!
10月はカンクンが例年のローシーズンの中、シティが忙しい月になった。とはいえ、プライベートツアーメインの弊社で忙しいというのはたかが知れているんだけれども、それでも、スタッフと2名で回しているメキシコシティ支店がそれなりに回ったという意味では忙しい月になったように思う。まーただ、正直ワンオペで回せるレベルではあるところに、何故ボクがわざわざ出張してまでご案内をしているのか?!といえば、そこにはまず、ルチャリブレ愛というパッションがあり、また、お客様を遺跡や博物館、市内観光にボクがご案内するというボク自身の原点回帰の意味合いも大きい。もちろん、年齢が年齢だし、ジェネレーションのギャップがあまりに大きいとお客様も楽しめないから、そこはさじ加減での采配には気を付けているんだけれども(苦笑)
それにしても、ルチャリブレは熱い。今回、グラン・オルタネーティブ2019の準決勝と決勝の試合をお客様と観戦して来たのだけれど、このルーキーとベテランがタッグを組んで、若手に試合作りの勉強を実戦で仕込みつつ、ルーキーの売り込みも図ると言う一石二鳥(というか、メキシコ的安直な発想?!(笑))のトーナメント戦は、ベテランの味のある試合作りから、若さ溢れて勇み足が出まくるルーキーのパワーあふれるプレイとの老若入り混じる試合のあやとりに、世代交代を見据えた身の置き所や引きどころというものを、ガイドとしてもいい年になって来た自分に重ね合わせて感じることになった。
人間ってのは、いつまでも若いつもりでいても、どこかでその感覚の逆転がおきる。ルチャリブレでも、ブルーパンサー父や、アトランティス父、そして、ネグロカサスといった老齢の域に入ったルチャドール達の試合は、見ていて時に、歳を感じさせられるわけだが、こと自分の事になるとそんなこと忘れてしまったかのように客観的でいられなくなる(笑)
ルチャリブレやプロレスというのは、観戦している方も年齢と共に見方というものが変化をしていくわけだけれど、それは試合運びのパターンや展開というものがある程度見えてくるようになると、やみくもに肉体のぶつけ合いだけで試合が成立しているわけではない事を知るからで、そこに一歩踏み込んだエンターテイメントの中にあるもう一つの意味、、、選手たちの人生観や生き様を、試合という名を借りた表現の場としてのリングというキャンバスに展開する「アートとしてのルチャリブレ」を鑑賞するようになるからでもある。
これが翻って自分の人生観にも重なって、マット上で繰り広げられる試合が人生の軌跡をなぞるように見えてきたらやはり歳を意識するタイミングなのかもしれない(笑)
社会に出たばかりの頃は、夢や希望にあふれてがむしゃらにやみくもにひたすら突っ走った経験は誰しも経験してきたことだと思うけれど、それがあるときから、一歩ひいた眼で見るようになるアレと同じことが試合観戦でも起こるということだ。
ルチャの試合は基本的に、第1試合から6試合目の決勝まで、厳然と縦の関係がなりたっている。つまり、ルーキーは第1試合や第2試合のいわば前座的な試合で勉強をさせられて、人気や知名度、技術の進展とともに、上のマットへとステップアップしていく。まさに、会社でいう出世争いのように。。。そして、その頂点に存在するのが、スペルエストレージャと言われる所謂スーパースター選手と言う事になる。だから、決勝や準決勝のリングにはルーキーは上がることはまずない。
考えたらルチャリブレって興行はある種人気商売でもあるから、知っている選手や知名度のある選手に注目が集まり、その選手でもって集客している要素が非常に大きいわけで、それをまだ売れてもいないルーキーをいきなり上のリングに上げるというのは、よほどの事でなければ、ありえない話なのは、まー、当然といえば、当然のことなのだ。
だからこそ、メインは常に、ベテランvsベテランで組まれるのが普通なので、我々観戦する側も、常にオオトリ試合は有名選手の試合になるので安心して観戦が出来るわけだけれど、やはり、時々物足りなくなって来たりもする(笑)
ブック側も、いろいろ考えて試合を組むわけだけれど、あまり冒険をすると選手のケガなどの確率も上がるわけで、特に、試合経験の浅いルーキーとベテランが戦う事は、通常はありえない。相性の良い選手の組み合わせもあるし、だからこそ、観戦する側から見て、あまりにマニアックなブックがされると「お?!」と思ったりもする別の楽しみ方もあるのだが(^^;
そういう常識というか暗黙のルールがある中で、一年に一度のベテランとルーキーのタッグチームの対戦は、その「お?」という意外中の意外な組み合わせがそもそものコンセプトなのだから、期待通りのベテランの熟練した技VS若さととにかく自分を売ろうと一生懸命の全力な試合運びの綾を楽しむことが出来る。
ま、そんなこんなでいろいろ書いたけれど、やはりルーキーといっても、それなりに実力と技にキレのある選手が準決勝/決勝には残るわけで、前宣伝通りというか、ボクがカードを見ながら、お客様にも店長予想で優勝候補第一位にあげた「スターJr」が無難に優勝という結果に落ち着いたので、CMLL側の売りたい意向が十分に反映はされていたとは思う(笑)
何度も書くけれど、ルチャリブレは芸術でありアートなので、観戦というより鑑賞という面が僕の中では強い。その楽しみ方は、一般的な美術鑑賞とは違い、例えば美術館で、アーティストや巨匠の作品を鑑賞する受け身なスタイルとは対照的に、ルチャの鑑賞とは、より試合に観客も絡む積極性にその魅力の一端がある。
僕はもともとの仕事柄美術館や博物館は好きで仕事以外でも良く出かけるのだけど、アートというのは彫刻にしても絵画にしても、基本的には静かなもの。作品を通じてアーテイストの内面にスポットを当て、自らの感性を同調させ、感情移入をするところに要が存在する。それに対して、ルチャリブレは逆に「動」的な積極性を求められるアートなので、歓声も含めて観客の反応を見ながらリング上で繰り広げるパフォーマンスという作品が作られていくというリアリズムな面白さがある。
例えば、土曜日のアレナコリセオをボクがおススメするのは、観客と選手の距離が近い分、試合の展開もまた観客寄りに展開をしていくという部分にある。恐らくある程度の自由な裁量がコリセオのようなレトロマットでは容認されているのだと思うが、選手と観客との距離が近い分、客席からの声が具体的に試合に反映されやすく、選手もこうした声援や罵詈雑言を自らの試合に取り込んで、会場を盛り上げながら、ルチャリブレというアートが完成していく。
今回も超ベテラン「ネグロ・カサス」があまりの観客の彼への歓声の凄さから大ハッスルし、客席にやって来て客のビールを飲んでいた(笑) こんなことは、まず普通の試合ではありえないことで、試合に彩を与えるこうしたパフォーマンスというか、選手と一体になって観客ともども楽しむスタイルというところに、ルチャ人気の原点というものが存在しているのだと思うのだ。
ボクがご案内するお客さんも、基本的には根っからのファンの方はもちろんのこと、ボクの熱いブログを読んで、店長の言う、その高尚なアートとしてのルチャリブレを「鑑賞」してみようと思って申し込んでくる人も多い。そうして、冷やかし半分で観戦をするつもりが、試合の後には目いっぱいルチャブレファンになっている(笑)
これは、話だけ聞くと、きっとほんとかよ?! 話盛ってるだろ!と思う人も多いと思うけど、生で観戦をするとボクの言っている本当の意味が分かる。百聞は一見に如かず、最近ルチャリブレ人気ですが、是非生きている間にルチャリブレは一度は鑑賞してみることをおススメします。
さて、またまたルチャリブレの話で勝手に盛り上がってしまった(汗)当然ながら、弊社メキシコシティ支店はそれだけではないよ! 何だか、ボクの個人的な趣味的ツアーへの偏りが大きくなってしまっているけど、今回は、いつもの遺跡や博物館ではなく、前から密かに人気になっているメキシコの温泉、まー、いろいろ場所はあるなかで、弊社で扱っているトラントンゴ洞窟温泉とテオティワカン遺跡の気球遊覧の面白さについても、書いてみたいと思う。
日本の方って温泉が好きな方が多い。それは僕も同じで日本に帰国をすると必ず温泉に出かける。それは日帰りだったり泊まりだったりもするけれど、やはり日本の温泉と文化というものは密接につながっているので、一年に一度の帰国ではこの温泉は外すことが出来ない大切なイベントになっている。
でも、そんな日本の温泉でも、このメキシコのアメリカ大陸における壮大さにはまったく及ばないというのを感じさせてくれるのがグルア・トラントンゴ(グルアは洞窟と言う意味)
古代オトミ族の時代から秘境の湯治場として栄えたこの土地は、火山帯からは外れているのに温泉が湧く不思議な場所。しかも、見渡す限りの絶景に彩を加える渓谷や滝や洞窟や河川に流れる水が全て温泉だという雄大さにある。
そう、この場所で水と言えば、温泉なので、あったかい(だいたい32度から38度)
マーメイドブルーに輝くトラントンゴ川は、美しく立派な川だけれど、この川に流れているのも温泉。だから、川に入るとこれもまた暖かい(笑) 美しいグロリアの滝に見惚れると、その滝もまた温泉。有名なトラントンゴ洞窟に入ると毎分10万リットルといわれる豪快な洞窟内の滝も全て温泉。
これほど凄い場所はボクも他に知らない。
景色の美しさも当然ながら、とにかく、この景色を眺めながらゆっくりと露天風呂に浸かれるというのが(しかも、源泉100%)素晴らしい。観光客向けにしつらえられた湯舟も各所にあるけれど、自分で自ら好みの場所に入っても構わないし、場所を変えながらたっぷりと源泉を楽しむことが出来るのも楽しい。
PH8のアルカリ性なので、肌にも柔らかく、女性の方は皆さん、ツアーの後、肌がすべすべになったと喜んでいたただいている。
ここもまた百聞は一見に如かず、、、写真でも納まりの利かない雄大さは、訪れたものにしかその真の姿を魅せてくれない。今回のお客様も、写真や弊社HPで予習はしてきたけれど、これだけのものとは思わなかったと感嘆されていた。これも毎度のこと。
動画をアップするよ!
https://youtu.be/JK7ds08gjuQ
さて、もう一つは、テオティワカン遺跡の上空を気球で遊覧するとっても贅沢なツアー。最近、カンクン本店では、ヘリコプターの遊覧が人気になっているけれど、僕に言わせるとヘリコプターより贅沢なのが気球。機体的にはヘリコプターの方がコストは高い。でも、優雅で贅沢な時間を過ごしながら、歴史的なロマンをじっくり味わう事が出来るのは断然気球です。
1785年にモンゴルディエ兄弟が初めて気球により有人飛行に成功してから235年。これだけ科学的な乗り物や便利で早くて快適な乗り物が増えても、人は気球に魅了されるのは何故か? 一度飛び立つとほぼ風任せの気球は、ある意味自然寄りの乗り物。空に上がるとバーナーの音と、冷涼な空気を肌に感じる以外は何もない静寂な世界に包まれる。高度800~1200m。そんな高さを窓もエンジンもない気球で浮遊していると、時間に縛られ、追われる現代において、忘れてしまった何かを思い出させてくれる。
ゆっくりと考える時間すら与えられなくなってしまった現代人類の生活の営みが足元にせせこましく繰り広げられているその場所の一角に、そんな慌ただしい生活とは対照的に、今は失われた文明でもある古代テオティワカン遺跡が佇む。
かの時代に生きた人々の生活の軌跡と、現代人類の生活の営みを交互に上空から俯瞰してみると、生きる人としての性向はきっと何も変わらないのに、何かが違っているという違和感を感じることになる。。
そして、誰もが気球で空を漂っているとその答えに気が付いてしまう。
それは、本能的に人類の未来を、この失われた文明に重ねあわせてしまうからなのか、、、それとも、古代文明への憧憬か。。。否、それは時間という、太古の昔から変わらぬ観念的な存在を、いつしか、実在するものとして認識するようになったことに気が付くということだ。
人類だけが、時間を24等分し、一年365日を一月30日で分けて管理をするようになった。本来自然の中で生物が受動的に体感している時の流れを、人類だけは、自らが管理をするようになり、結果、今ではその時間に管理されてしまっている状況に気が付くという事だ。
お客様によっては、メキシコシティにくると気球で必ず空に上がるという方もいる。何故そんなに何度も上がりたがるのか。。。それは上がった人だけが感じ得る、時間に管理された世界からの解放感、そして、そこから得られる高揚感にあるのだと思う。
気球はセーリング・ヨットと同じで自然と共生する乗り物。窓のないゴンドラにのって、上空1000mの空気を吸ってみる。それは、標高1000mの山に登るのとはまた違った空気であることに誰もが気が付く。外界と隔離され移動するだけの手段となってしまった飛行機とはまったくの別の世界がそこにはある。
そう、そこにはイメージとしてのフィクションやファンタジーではないリアルな現実と本物の世界が存在している。フィクションの世界から一歩足を踏み出す旅の醍醐味をその目で肌で感じ取ることが出来るリアルな体験が待っている。
こちらも動画を埋め込むよ!
https://youtu.be/trXoGkQv0ok
さて、、、いろいろ書いてしまったけれど、ここでいつもボクが思う事を少し書く
何故人は旅を必要とするのか?!というお話。今の世の中どんどん便利になって、旅に出る人が減ったと言われる。とくに、若い世代において顕著だと。世の中、ファンタジーやフィクションにあふれているのだから仕方がないけれど、これがまたわざわざ苦労をして出かけなくても、今いる場所を離れずとも臨場感一杯の映像や、心地よい空間が用意されているのだから、自分の今いる場所から足を踏み出さなくても行った気になれるという別の現実がある。
何もわざわざ危険を冒して登山をすることもないし、観光地と言われる場所で食べる事の出来る有名な料理にしても、今では家にいながら通販や、物産展、更に凄いのは、こうした世界の名物までも、日本風にしっかりアレンジされて更に美味しくなって提供するお店にも溢れている。
どこかの本でフィクションというのは人をその場所にとどめておくために用意されている。。。というようなことが書かれていたけれど、まさにその通りで、ファンタジーもフィンクションも疑似体験という意味で今の世の中十分に満足できるものに仕上がっている。
そんな快適な空間をなんでわざわざ離れて苦労して、食べてみたら実は微妙だったなんて思えるような食事や、写真にしたら結局一緒じゃないかという観光名所に出掛ける必要があるのかと、、、合理的思考に照らして考えてしまえばなおのこと、外に出る必要性などないという結論に達する人が多くなっても仕方がないのかもしれない。
例えば、昔の旅は冒険だった。周りの誰も知らない場所に行ってみる事で誰もが体験したことがないような経験をしてくる。それが一つの価値にもなった。しかし、情報過多の時代においては、それもまたクリック一つで知識として得られる現代、誰も経験をしたことのないことなど周りには皆無に等しくなった。
そうして、周りにはフィクションがあふれ出した。人をその場にとどめておくことで、知った気持ちになれる情報に溢れて、人の好奇心をどんどんそいでいき、価値観の均一化で、特定の企業なりが潤う仕組みが出来上がってしまった。
巧妙にそうした商業的な戦略に組み込まれていることを意識させないように、いつの間にか洗脳されている自分に気がつかぬまま、快適な世界で飼い慣らされ思考することを停止し、それでも、知識と情報だけは溢れた世界の中でその波におぼれそうになりながら、人生の時間をこなしていくことに精一杯になっている。
食に関してもこの傾向は強まっている。食のグローバル化などと言われているけれども、実際のところは、食の趣向の均一化が強まっているという事だ。
例えば、今ではどこへ行っても、ラーメンが食べられるようになった。そして、どこで食べてもこれは!!というよう強い個性をもった味ではなく、そこそこどこも美味しいものに出会える。コンビニのおにぎりだって、昔は母親が握るおにぎりが一番おいしかったのに、いつの間にか、誰が食べても美味しく研究された味で手軽に手に入るような時代だ。
それもその筈、、食材に関しては品種改良が進み、人の味覚の研究も今ではAIが人類70億の英知を集めても1万年かかる計算を1分でこなしてしまう世界に達し、そのスーパーコンピューターが1万年かかる計算を3分でこなしてしまう量子コンピュータまでもが生活の見えないところでしっかりと我々の趣向や味覚や行動を計算し尽くして次の一手を打つようになっている。
自らが満足をするものを追求していった結果、人は実はそれが本当に自分が求めているものであるかどうかすら考える事をしなくなり、作り上げられ画一化されたスタンダードによりかかる安心感から抜け出す冒険を犯せなくなっていく。。。
結果、こうした環境下で人はどんどん飼いならされて同じ価値観と似通った趣向に傾き、気が付けばステロタイプの皆が似たり寄ったりの世界に陥っていく。
おいしそうだなぁと食べてみて、実は微妙だった。。。という経験をしないまま、研究されつくした美味しいことがいわば当たり前のものを食べておいしいと感じる経験しかないと、いつしか、おいしいという事に慣れてしまい、冒険をしなくなる。
遺伝子を組み替えて生産性を上げ、かつ脂もしっかりとのったスーパー遺伝子組み換え鮭も既に世界に出回っている。切り身をみれば、驚くほど美しく均一に脂ののった美しい色合いの身がパックされている。もう見た目完璧。そして、味も良し。これは遺伝子組み換えでたった6カ月で通常の成魚の3倍の大きさに成長する遺伝子組み換え鮭のなせる業。
そんな事実を知らされる事ないまま、我々はどんどんこのAIマーケット戦略に取り込まれていき、フィクションの世界から外に出る事をしなくなるように仕向けられている。
でも、、、これは何か違うと誰もが気が付くはず。
かつてボクはキューバでこれほど美味しくない牛肉を食べたことがないという経験をしたことがあります。というか、キューバの肉は美味しくないというのはもう知れたことで、あえて美味しくないという牛肉が何故美味しくないのか実際食べてみたいと思ったからでもあるわけだけど、実際食べると肉質はスカスカでジューシーさがまったくなく、硬く味もなにもあったものではない酷いものだった。
その話を友人にしたときに、彼がこんなことをいった。
「そりゃーキューバは社会主義の国だから、商業という経済資本主義の世界におけるもっとも大切な品種改良ってものをやって来てないんだから、ある意味当然のことなんじゃないかな。だって、資本主義の世界ではより肉食をしてくれるように、よりおいしくなるように、品種改良を何十年も続けて来た結果、我々の目の前に並ぶ美味い牛肉があるのだから」
だから、キューバの改良されていない肉はおいしくないのだと。もともとの原種に近い牛肉というのはこういう味だったわけで、いつしか、自分も知らないうちにおいしい牛肉に飼い慣らされて、その真実の根本にあるリアルな部分を見過ごしていたわけです。
こうして野菜も魚介も何もかも、品種改良や遺伝子組み換え、養殖に化学肥料と全てコントロールされた環境下で画一化された味が主流になり、その使う食材の個性を生かした特別な味というものが、実はどんどん失われて行っている現実。この世界で人類は皆、共通の似たり寄ったりの価値観を共有するようになると、もはや世界は壮大なフィクションと言う事になっていく。
最近ジビエが流行っていると聞くけれど、こういう野生の味に特別な何かを感じる人たちが出始めているということも何かの啓示なのかもしれないよ。
さて、話を戻すと、そんなファンタジーやフィクションに溢れた世界と現実のリアルな世界との自分の中におけるギャップを埋めるのが「旅」であるとボクは考えている。
どれだけいいカメラでどれだけ素晴らしい写真を目にしたところで、百聞は一見に如かず、、、訪れた瞬間、来てよかったと思える体験。そうすることで、AIにコントロールされ毒された社会から自分というものを取り戻すことが出来る。自分のイメージした味とは違ったという失敗体験もまた想い出としてこれもまた自らの人間性の一つとしてしみこんでいく。
こうして様々な体験をしながら、一つの人間というものが個性あふれる存在として成長をしていく。フィクションやファンタジーで溢れた世界から一歩足を踏み出して自分を取り戻すこと。それがたとえ、新婚旅行だとしても、家族旅行のレクリエーションだとしても、作られたフィクションの世界から飛び出し、たとえ、それが結局出かける先も観光地というフィクションの世界だと揶揄されたとしても、自らの知らない世界を実際にその目で見て確認することが大切なのだと思うわけです。
トラントンゴ洞窟温泉や、カンクンならばシアンカーンの世界自然遺産など、そうした観光地と言われる中でも自然環境が守られている場所に行ってみると、きっとボクの言っている真意が伝わると思う。
そして、弊社では、そういう本物を感じることが出来る場所を弊社ではセレクトしてツアー企画にしているのです。
なんだ、最後はまた宣伝ぽくなってしまったが、そこはこちらも商業に携わっているので、お許しを頂きたい(苦笑) ただ、一つだけ、ウチの会社は、ボクの上記の考えに基づいた上で、ツアー企画を立てているという事は分かって頂きたいと思う。ただ、楽しそうだから、美しい場所だから、世界遺産で有名な場所だから。。。というだけではない、もう一歩踏み込んで、何故美しいのか? 何故楽しいのか?!、何故世界遺産になり有名なのか?をしっかりと理解してもらうえる旅。そんな旅を自らの糧にしていただける実のあるツアーを企画運営をしているという、、、フィクションではないリアルなツアーであるという事を、、、理解していただければ、おのずと、やっぱツアーはウォータースポーツカンクンに頼もうか!という気になっていただけると。。。思います(笑)
全ての答えはその本質の部分をどこまで理解出来ているかにあるわけです(^^)
さて、そんなわけで、今回はかなり長くなってしまったけれど、写真ご案内いってみよっかー!
皆様の素敵な一日を願って!
店長吉田拝
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グラン・オルタネイティブ2019準決勝
死者の日のイベント宣伝も盛り上がりを見せた10月半ばの金曜アレナメヒコ -
この時はまだ優勝が決まる前のスターJr(左)とアトランティスJr(右)各選手とのツーショット。スターJrはルーキーのホープとして売り出し中。結果的に、その後決勝戦を制して優勝をすることに!
お客様はこの日以来、スターJr選手の大ファンに! FBで写真投稿すると、ありがとう1としっかり返事のフォローをする心優しきスターJrにほだされておりました(^^)
こういうファンとの近さもルチャリブレの醍醐味の一つです。 -
会場変わってアレナコリセオ。ルチャリブレの原点が宿る会場。
金曜のアレナメヒコでルチャファンになってしまったお客様、急遽、土曜日のコリセオまでご案内となりました(^^) -
コリセオは、リングサイドに危険防止の柵がないので、選手が客席に飛び込んできます。それだけ観客との距離も近いので、選手も一緒になって盛り上がる。掛け声なども、まー、汚い言葉が飛び交うけれど、それもまたルチャリブレの楽しみの一つ。一緒になって試合を作っていく面白さがここにはあります。
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アレナ・コリセオのようなローカルなマットでは、弊社得意のサービス炸裂。通常は決まった選手としか撮影が許されないところを、特別に、スペシャルルートで、当日参加している選手の中でもご希望の選手とのツーショットをセッティングいたします! ただし、これはアレナコリセオでだけのサービス(^^)
ローカルマットといっても、出場するのはCMLLのスーパーエストレージャ(スーパースター選手)ばかりですからね! というわけで、女子ルチャドーらご希望されたお客様のご希望に従いこちら(^^) -
こちらは別の日のアレナメヒコ
この日は店長注目のマスコット的な存在「ダーク・マジック」とのツーショット。しかし、ダークマジックって、まんま黒人のリングネームで、星条旗のマントをつけて現れるのに、出自不明の謎のルチャドールってことになってるけど、ボディビルダー出身のアメリカ人ってばれてるのに、謎ってのが謎だったりする。
でも、最近は技も少しずつ覚えてきて、懐かしのボディーフラッシュ(単に筋肉自慢をして相手を威嚇するだけ)が出なくなって寂しい店長吉田なのです(苦笑) -
この日はグランオルタネーティブ決勝。スターJr/バリエンテ組が前予想通りに優勝を飾った。今後はスターJr選手を上位の試合で見る事が増えること間違いなさそうです!
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われらが奥村選手もルード(悪役)軍団のキャプテンとして大活躍! ルードなのに、大人気。メキシコ国内で、日本人スポーツ選手と言えば?!で見事第二位を獲得するほどの人気ルチャドールなんですよ!
因みに、1位は本田圭佑です(笑) -
これはまたまた別の日のアレナメヒコ。プロレスファンのお客様はジャケットからシャツまで新日プロレス尽くし! そこにおあつらえのように初代ミスティコ、現カリスティコとのツーショット。
これは感激! 因みに、こちらのお客様はラグネロスの戦士軍団の長、ウルティモゲレロ選手のファンだとの事で、マスクを買い求めておられましたよ。
でも、カリスティコ選手とのツーショットにももちろん大感激されていました! -
金曜のアレナにメヒコは試合後のショッピングも気合のはいった店が並ぶので楽しめます。こんなアーティストの手書きTシャツなんかも買えます!
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もちろん、ファンの方は沢山のお土産を買われます。一枚$150ペソから250ペソのTシャツ。レイミステリオに、ドクトルワーグナー、ブルーデーモンのTシャツは格好が良くて、選ぶお客様のセンスもグー! 因みに、左のレイミステリオのTシャツは店長も持っていて、お気に入りです(笑)
でも、どの選手もCMLLじゃないくてAAAなんですよね(^^;; 団体が違うので、試合は別の会場になってしまうのですがね。 -
ラグネロスの戦士軍団「ウルティモゲレロ」「グランゲレロ」「ユーフォリア」日本でもファンタスティカマニアでは有名な選手ですね!
でも、なかなか三人そろって試合に出ることがないので、こういうそろって出場する試合はとっても貴重です! -
で、試合の後は、タコスでも食べに行こう(^^) ご希望あればご案内していますよ! チランゴ(メキシコシティっ子)御用達の旨いタコス屋多数ファイルしています(^^)
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でもって、再びコリセオだ(笑)
しかし、2019年10月はルチャリブレのご案内が本当に多かった(笑)
コリセオはどちらかというと、ルード(悪役)に人気が偏って悪役にブックされる試合が多い。よって、悪役レスラー好きなマニアはコリセオを特に贔屓にする。
この日もメフィスト選手が大暴れをしました! -
で、この日は本来はまたカリスティコ選手とのツーショットだったのですが、既にアレナメヒコで撮影をしてしまっていたのと、コリセオは弊社スペシャルサービスがあるので、ご希望をお伺いしてこの日大活躍をした「メフィスト」選手と特別に控室前で撮影をさせて頂きました。
お客様大喜びの姿を見て、店長のテンションも劇上がりでしたよ(笑) -
でもって、またまた今度は別日のアレナメヒコ!
この日は、ストゥーカJr選手! 因みに彼には息子さんがいて、その名も「アンヘル」彼の右腕にはカタカナで「アンヘル」と刺青があります(笑)
店長因みに、ストゥーカJr選手のサイン入り試合マスクをもっているほど、この選手のファンだったりします(笑)
店長のマスクコレクションには、その他にもティタン選手やウルティモゲレロ選手などの本物の試合用マスクがあって、デスクに飾ってあったりたりします(笑)
マニアでしょ(笑) -
残念ながら、この日はストゥーカ選手敗北してしまいました。。。お客様、マスクまで購入して挑んだのに、とても残念がっていらっしゃいました。。。でも、このマスクにはサインをしてもらいましたので、とっても良い思い出になったと思います!
放送席では試合後のレビュー撮影が続いていました。 -
そして、この日も我らが奥村選手が出場していました。それにしても、大人気(笑)
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試合後は、恒例のお土産探し!
値段も安いので、友人や知人やお世話になった人にはたくさんここで買っちゃいましょう!
ステッカーは一枚10ペソ! -
さて、ちょっと今回も穴場紹介しよっかな。
ここは、メキシコで「BOTANERO」と言われるカンティーナバー。ビールを一本注文すると、ボタナ、つまり、おつまみが一品無料でついてくるというとっても庶民的なシステム。
メキシコ風居酒屋という感じかな。ビール一本は50ペソなんだけど、それでついてくるアテが実に豊富なのが特徴。 -
最初の一本目で選んだ二品。二人で呑んだのでビール二本で2品がついてくる。牛のタルタルと、チーズフォンデュといきなりちょっとゴージャスなアテ(笑)
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二本目は、セビッチェ(シーフードの冷菜)のトスターダ(トルティーヤを乾燥させた生地に具をのせるハードタコスのようなもの。
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三本目 ピステク(牛ステーキ)
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四本目 タコのアヒージョ
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五本目 チャモロ(豚すね肉)のオーブン焼き
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六本目 アナワック風マグロのバルサミコソース
とまー、ここまで6本6品で300ペソ(1800円)
カンクンではありえない安さとボリュームであること分かっていただけると思います。一皿が大きいので、こんなんでどうやつて商売成り立つのかと不思議になるわけだけれど、このお店は既に30周年。。。シティはこういう歴史のあるお店が非常に多いのも特徴なんですね。
でも、、、当然、ここからがメキシコ本番で、、、ビール6本の後は、テキーラやラム酒になってそれなりのお金がかかっていくというのが、、、つまりは、そこからがお店の利益になっていく、、、という感じに思います。 -
そして、こういうお店には実にいろいろな人がものを売りにやって来ます。チョコレートやチューインガム、マサパン(メキシコの駄菓子)にタバコのばら売り(一本だけ買えます)、バラの花束売りに、靴磨き、宝くじの販売もあれば、バーなのにお酒を売りにやって来たり(苦笑)
そして、極めつけは、コレ
何か分かりますか? はい。血圧測定屋さんです(笑)
飲み過ぎている人に血圧を測Zwさしあげるというサービス。面白いので、店長もやってもらいました。標高2100mの高地で、メキシコ人相手にしこたまビールやらラム酒やらテキーラを入れたので、もう思いっきり酔っぱらっているのだけど、結果は「正常です」(笑)
80/110で、ばっちり安心ですよと言われる。。。
ここ高地でボクは血圧ボーダーの人なのに、この血圧の低さは何だ?!と逆に、おかしくないかと思ったが、考えたら飲酒をすると欠陥が拡張するので、血圧が下がるというわけで、つまり、血圧が高めのボクの血圧が正常値に収まっているのは、イコール、飲み過ぎということで、それ、全然大丈夫ってことではないじゃないか!!
と気が付いたのは、翌朝、二日酔いで目が覚めた朝の事でした。
皆さま、高地での飲酒には十分注意しましょうね!
というわけで、お後がよろしいようで(笑)
あ、この血圧測定は20ペソ(120円)です。念のため。
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