2019年3月、ブラタモリに触発されて春間近の秩父の歴史文化と自然地形を満喫！

2019/03/21 - 2019/03/21

　埼玉の秩父は都心からちょっとの距離なのに、よく考えたら未踏の地。別に西武鉄道の土屋太鳳のＣＭに触発されたわけではなく、アニヲタの聖地巡礼というわけでもなく、「ブラタモリ」で歴史・文化・地形など奥深いと思い、池袋近くに出張したついでに要所要所を巡って来ました。



■秩父市公式サイト
https://navi.city.chichibu.lg.jp/

■秩父観光協会
http://www.chichibuji.gr.jp/

■ブラタモリ
https://www4.nhk.or.jp/buratamori/

エリア 秩父(埼玉)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 新幹線 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

　池袋西口に宿を取って翌朝、西武鉄道の特急で秩父を目指します。
　ちょうどその直前の時期に西武の新型特急車両「Laview（ラビュー）」がデビューしたんですが、今回はレッドアローにて。

西武池袋線 乗り物

　約１時間半ほどで西武秩父駅へ。
　西武秩父駅は温泉も併設していますが、何と言ってもお土産ショップが豊富。先に言うと、ここで買ったお土産は秩父名産のカエデ糖(メイプルシロップ)のお菓子です。

■西武秩父駅 祭の湯
https://www.seibu-leisure.co.jp/matsuri/
■秩父カエデ糖
http://www.okasinakuni.jp/

西武秩父駅前温泉 祭の湯 温泉

　ともあれ、駅構内のコインロッカー(交通系ICカード対応)に荷物を預けて、駅前の秩父観光情報館でまずはレンタサイクルを借りて、秩父盆地を巡ります。
　基本、ひとり旅でまち巡りをする際は、レンタサイクルというのが定番。

■秩父観光協会 レンタサイクル
http://www.chichibuji.gr.jp/renta-cycle/

秩父観光情報館 名所・史跡

秩父に来たからには、やはり秩父神社！

■秩父神社
http://www.chichibu-jinja.or.jp/

秩父神社 寺・神社・教会

秩父神社の本殿は家康が関東入府の時に作らせたもので、なるほど東照宮とかに通じる造りだなというのが第一印象です。

秩父神社 寺・神社・教会

秩父神社は八意思兼命、天の岩戸を開く知恵を授けたという事で、学問や開運の神様とか。ここに中世の神仏習合時代には妙見菩薩も祀られ、秩父の多様性・多層性も感じられます。

秩父神社本殿北側の中央の「北辰の梟」。秩父神社のシンボル的彫刻で、妙見信仰(北極信仰)がここに現れています。

続いて、秩父神社隣の秩父まつり会館へ。先年、ユネスコの世界無形文化遺産になった日本三大曳山祭の屋台は豪勢で見応えあります。

■秩父まつり会館
http://www.chichibu-matsuri.jp/

秩父まつり会館 美術館・博物館

秩父まつり会館、今でこそ秩父は「翔んで埼玉」な奥地というイメージもありますが、この屋台や笠鉾を見ていると、近世の絹織物業の勢いや活況ぶりが、どれだけすごいものであったか想像できます。

秩父まつり会館 美術館・博物館

秩父神社や秩父まつり会館は、割と中心市街地にありますが、そこからレンタサイクルを北の方にこいで、秩父三十四カ所札所のひとつ。19番・龍石寺。

■秩父札所三十四観音霊場
http://chichibufudasho.com/

飛淵山 龍石寺 (札所十九番) 寺・神社・教会

秩父19番・龍石寺は「ブラタモリ」にも出て来たお寺。荒川の浸食でできた河岸段丘上に露出した大きな岩盤の上に本堂が。これは地学好きにはグッと来ます。

ちょっとだけ、秩父三十四カ所札所巡りのさわりを体験しようと山の手へ走って、1番、四萬部寺。「負けるなー、受験生ーーっ！　1番、四萬部寺！」(違w

誦経山 四萬部寺 (札所一番) 寺・神社・教会

一番札所だけあって、売店はいろいろ充実していました。あとここの経蔵の造りはなかなか興味深いものでした。

さて更に北へレンタサイクルを延々走らせて、今回の秩父旅行の目的地のひとつである和銅遺跡。

■秩父市和銅保勝会
http://wadohosyoukai.com/

和銅採掘遺跡 名所・史跡

和銅遺跡は聖神社から15分ほど山手を登り、さらに沢へ下った所にあります。
ここは奈良時代初期に自然銅が産出されて、これが平城京に献上されて銅銭、すなわち和同開珎の原料になったというわけです。

和銅採掘遺跡 名所・史跡

西武のＣＭでもお馴染みの「和同開珎」のモニュメント。

モニュメントの川向いに銅鉱跡が露出していたというわけです。

和銅遺跡近くの聖神社。地元で銭神様と言われているだけあって、金運関係の御利益を求めて大勢の参拝客が。まあ自分もその一人なんですが。

■聖神社
http://wadohosyoukai.com/iseki/jinjya/

聖神社 寺・神社・教会

秩父と言えば独特な形の武甲山。羊山公園の武甲山資料館から眺めてみます。ブラタモリによれば、武甲山は、巨大な石灰岩の塊で、明治以後のセメント産業が日本の近現代を支えてきました。
そう考えると、奈良時代の銅鉱による和同開珎、明治以後の石灰岩による秩父セメント、秩父は奥が深いと感心しました。

■武甲山資料館
http://www.bukohzan.jp/

武甲山資料館 美術館・博物館