隣家のお嬢さんと私たち夫婦の3人で、秋の台湾南部を旅してきました。<br />台南(泊)ー嘉義ー関仔嶺温泉(泊)ー善化ー高雄(泊)に行ってきました。<br />出発前日に調べた天気予報では南部はずっと晴れ。<br />その通りで、暑すぎず涼しすぎずで天候に恵まれた旅になりました。<br />*航空券代　ピーチ関空ー高雄往復　2人で51,740円<br />今回の目的は、最近オープンした台南の山上花園＆水道博物館（日本統治時代の浄水場跡）と、前回訪問したときは休館日だった嘉義神社の社務所に行くこと。これに、彼女の希望でKANOのロケ地巡りを組み合わせました。<br />

2019秋　三人で台湾南部巡り１　台南編（日治時代の古蹟　台南水道博物館へ）

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2019/10/18 - 2019/10/22

319位(同エリア2313件中)

エリア

台南(台湾)

旅行の満足度: 4.5

観光: 4.5

一人あたり費用: 5万円 - 10万円

交通手段: 鉄道徒歩

航空会社: ピーチ航空

旅行の手配内容: 個別手配

18日、kyon2とku-の二人とぬいぐるみのレンとで出発。
隣家のお嬢さんは、1日遅れで明日、出発。
神戸ベイシャトルの駐車場は、三連休の前日のためでしょうか混んでいました。
明日の午前8時発の便はすでに予約で満席！
関空第２ターミナルでku-手作りのいなり寿司便當と味噌汁で早めの昼ご飯。
なかなかゲートが開きません。高雄行きは、前回も定刻に出発しませんでした。
結局、30分遅れで出発。
満席だそうです。
今日は乗客のほとんどが日本人。トラピックスの団体さんが何人も搭乗していました。さすが三連休の前日。

外国人レーンに行列ができていましたので、久しぶりに常客証を活用して、がらがらの台湾人レーンで入国審査。
入国はすばやくできましたが、預けた荷物がなかなか出てきません。
向こうの中国からの到着便は、わんちゃんがレーンに乗って、荷物の臭いをかいでいました。後方の行列は、手荷物検査の列。

予約した自強號に間に合わなくなるよ～(>_<)
結局、自強號には乗ることができず、14時58分の普通電車で台南へ。
悠遊カード利用で61元です。日本だったら、ＪＲで垂水駅から神戸駅まで13分乗ればこの値段。
台湾は、交通費が安い！
にぎやかな列車が入ってきました。
シートも2人掛けです。
なんと、つり革にハートが！
中州駅で後続の普悠瑪號に追い抜かれました。
こちらは悠遊カード利用割引が適用されませんので，乗車できないのです。
残念！
台南駅は、まだ改装工事中でした。いずれ、高雄駅のように駅の機能は地下に移るそうです。そうしたら、シャングリラホテルのある駅の後側にも行きやすくなりますね。

なお駅舎の2階には1965年に廃業した鉄道ホテルが復元されて営業するそうです。こちらも楽しみ。
駅前南ターミナルで待つこと5分ほどで、悠遊カード利用だったら8kmまで無料になるバスが来ました。
小西門で下車。
大億ランディスホテルに到着。
16階、ウォッシュレットのあるフロアです。
台南で、一番好きなホテルです。
（朝6時から夜10時までＳＰＡを使うことができるからで、個人的にはシャングリラより使いやすいです）
ウェルカムフルーツは、りんごとオレンジ。
朝食有りで13,406円。
付近の散策にでました。
刑務所官舎跡は、屏で囲ってありました。
本格的に修復工事に入るようです。
これは、かっての刑務所長官舎だそうです。

この付近は日治時代の建物が多く、行くたびにどこかで修復工事が始まっていたり、工事が終わって公開されたりしています。
刑務所官舎跡の向こうに、煙波大飯店が完成していました。
旧台南地方法院(現在は司法博物館)。

ここは、以前に体験したのですが、キャットウォークを見ることができる無料館内ツアーもあって、面白いです。
台南市美術館二館が完成していました。
林百貨１階。
旧第一銀行台南支店。
台南消防博物館は午後5時を過ぎたので、残念ながら閉まっていました。
すてきなディスプレイ。
子ども向けの写真館のようです。
今日の晩ご飯は、ここ！
お腹が空いたよ～～
小籠包
銀糸巻と空心菜炒め
宮保鷄
めちゃくちゃピリ辛！
外帯のキュウリの小菜込みで410元でした。

ごちそうさまでした。
食後の運動、再び歩いてホテルまで戻ります。
旧台南州廳
その向かいで気になるお店発見！
蹄膀切盤が100元！
おじさんに
「これください」
とMENUを指さしたら、自分の太ももを抱えて
「これだよ」
と教えてくれました。
ホテル向かいのスーパーで
KAVALANのクラフトビール缶が39元と格安！

違う種類を３本買って、部屋で呑み比べてみました。
ああ幸せ(*⌒▽⌒*)

この日の食費は、ビール込みで627元／2人でした。
交通費　79元（飛行機代を除く）
明けて19日(土)。
今日は午後にお嬢さんと合流しますが、それまでは二人で観光します。
さあしっかりと腹ごしらえしなくっちゃ。

台南の高級朝食、牛肉湯。
サバヒー粥。その向こうは、擔ツー麺。
台南名物がそろっています。
刈包
生絞りジュース
いただきまーす。
チェックアウトして無料バスで駅前へ。
今夜泊まる駅前の台南大飯店に荷物を預けてから
駅前北ターミナルから緑17線バスに乗車。18元／人
9:55のバスに乗る予定だったのですが、9:25のバスに間に合いました。
新化バスターミナルで乗り換えますが・・・
次のバスまで時間ができたので、久しぶりの新化老街をしばし散策。
1920年代に建設されたバロック様式のファサードが自慢の老街。
現役の商店が生き残っているのが、この老街のいちばんの魅力。

看板の通りの米屋さん。
醤油店。
あら、可愛い！
ケーキ屋さんでした。
美味しそうだったのと、小姐の「1個35元・3個で100元」のセリフに釣られて、3個買っちゃいました。
学生街の喫茶店？
中正路から信義路へ。
新化天壇護安宮。
1826年創建の由緒ある廟。
廟の前には人々が集います。
剥いているのは(たぶん)ウコン。
長老教会新化教会
最初にここに教会が設けられたのは1915年だそうです。
新化バスターミナルに戻り、プリンをいただきま～す。
11:00発、緑10線バスで山上(日本統治時代は、やまがみ)へ。
満席でした。
もうじき水道博物館です。新化から25分ほどかかりました。3元／人
乗客全員が、水道博物館前で下車。
バス停から少し戻ったところにあるのが、以前の正門。
その正門を通り過ぎた奥の所に、チケット売り場と入り口がありました。
台南山上花園水道博物館・博物館區
参観料金は100元。
オープンした10月10日から13日までの4日間で、12万人が訪れたそうです。
南に約1km離れたところに｢淨水池區｣があり(コウモリが生息して保護されているため)建物参観は外観のみ可で無料・・・だそうですが、今回はそこまで行きませんでした。
台南市に清潔な水を供給するために、1912年に建設が開始され10年かかって1922年に竣工した山上(当時はやまがみ)浄水場。
1982年にその役目を終えたあと、産業遺産として古蹟に指定、自來水公司から寄贈を受けた台南市によって整備が進められ、今年10月10日に博物館區として公開されました。

ちなみに現在の台南市の水源は、嘉義縣境にある曾文ダムと、烏山頭ダムだそうです。
日本語のパンフレットもありました。

北側を流れる曾文溪から取水された水は沈殿池を経て、ポンプ室に備えられた強力なポンプによって快速過濾室に導かれ、濾過されてから水路で浄水池に送られて、そこから市内各地に配水されて行ったそうです。
建物がある一角までは、広大な自然公園｢花園區｣になっていますが、日本統治時代は9ホールのゴルフ場があったそうです。

輸液を注入されて治療中の老木は、日本統治時代に植樹された琉球松とのこと。
八田水池と名付けられた池。
子どもたちの格好の水浴び場。
左：ウィリアム・K・バートン、スコットランド人土木技師、1897年台湾総督府衛生顧問に就任。台湾調査中に病に倒れ1899年没。
中：浜野弥四郎、バートンの東京帝国大学講師時代の教え子。師の後を継いで各地を調査し水道基本計画を立案。台湾水道の父と呼ばれている。
右：八田與一、浜野のもとで台南水道計画に参画。後に嘉南大シュウを設計施工し1930年に完成させた。
建造当時は、ここに噴水が設けられていたそうです。
浜野弥四郎像
浜野の部下だった八田與一氏が、その功績を称えようと山上水源地への銅像設置を呼びかけ1921年に建立。
第二次世界大戦中に金属供出令により撤去されてしまいましたが。その後水源地を訪問した台南の実業家で奇美実業創業者の許文龍氏は、像の不在を嘆き、浜野の胸像を製作し水源地に寄贈。ありがたいことです。
水道弁公室(事務所)棟。
前庭ではコンサートが行われていました。
ここでは、軽い食事や飲み物が提供されています。
天井が高く、暑さを感じさせない建物です。
2010年、日本の土木学会選奨土木遺産にリスト入り。
水道弁公室と棟続きになっている急速濾過器室。
赤煉瓦造りですが、内部は鋼鉄の梁で補強されており、幾度かの地震にも耐えたそうです。
室内には14基のドイツ製急速濾過槽が配置。
アニメーションを取り入れた分かりやすい展示。
子どもさんが夢中で見ていました。
随所にこのような展示があって、子どもも楽しめるように工夫されています。
鉄骨がまるでオブジェみたいです。
いったん外へ出て・・・
送水ポンプ室へ。
こちらも天井が高い！
床はガラス張りで、上を歩きながらポンプを見ることができるようになっていました。
イギリス製。
こちらは台湾製のペットボトル水自販機。
くみ上げられた水が濾過されてやがて飲み水に・・・という展示でした。
奥はカフェと・・・
・・・土産物店になっていました。

鄭成功ポテトチップス２種類をゲット。
残念ながら新商品の芒果味は売り切れでした。
この建物の左手、青い色が見えるところは、関東煮を売っていました。

さて、もうひとつの保存建物へ向かいましょう。
1952年に水需要拡大に応えるために増設された急速濾過室。
地上部分は木造で地上一階、地下一階。
地下の濾過室は非公開でした。
あちこちにオブジェが配置されていました。
これもオブジェ。
持ってきたフルーツを食べて、のんびりと園内を廻るとあっという間に帰る時刻になりました。
13:45発の緑11線で善化へ向かいました。

平日なら13:30発の新化行きがあるので、それに乗れば新化に戻ることができますが、今日は土曜日なので善化に行って、台鐵で台南まで戻ります。
このバス代も、悠遊カード利用だと0元。つまり無料。
ありがとう悠遊カード！
善化駅前のバスターミナル。
予定では二日後にまた善化駅へ来ます。
待合室には無料充電ステーションが設置されていました。
これがステキなことに電車型。
善化駅から區間車で台南駅へ。25元／人
荷物を受け取って、お嬢さんは未着ですが先に台南大飯店にチェックイン。

節約のために３ベッドルーム。
広いとは言えませんが、それでも充分な面積。
椅子も３脚、そろっています。
水回りはやや古め。
バスタブもちょっと狭いかな。
でもウォッシュレットなのはありがたいです。
お嬢さんは15時半頃に到着。

19時に予約したレストランで集合することにして、それまでは別行動。
わたしたちはぶらぶら歩いて行くことにしました。
偶然見つけた目の不自由な方のマッサージ店で休憩。
足裏が30分で400元でした。
民族路を西へ。
看板を発見して寄り道。

玉井の農協直営らしい。
ドライフルーツ、種類が多い上に、全部試食できるのです。
初めて見た黒糖芒果干(230元)を２個購入。
赤嵌樓の前を通って更に西へ。
永楽市場・水仙宮市場を横切って・・・
海安路を横切ると神農街。

南方安逸でまったりしていたお嬢さまと合流。
全台開基薬王廟にお参りしてから、金華街に出て北へ。
路地のような信義街に左折して
しばらく行くと・・・
筑馨居　築130年以上の古民家を使ったレストランです。
信義街69號

予約必須とのことなので、Facebookのメッセージ機能で予約メールを送って訪れました。
中に入ると、昔、茶葉を入れていた甕が、壁にずらりとディスプレイされていました。
MENUはなく、ひとり500元のコースのみ。
何が出てくるかわかりません。

最初に6品がずらり。手前奥は、魚の煮付け。その右がトンポーロ-。
ほっぺたが落ちるほどおいしい！
ご飯はドキュメンタリー映画｢無米樂｣で有名な台南青寮産米だそうです。
そして次々と４品。
左上がイカの塩焼き、右上がへちまとほたてのスープ煮
左下は、パイナップルと野菜や肉の炒め物、右下はエリンギと鶏肉のスープ。
あっさりしていて、ちょっと多いかなと思うのに、お腹に入っていきます。
デザートは豆花でした。
料理は、どれも美味しかったです。
残念ながら、豆花は、安平のほうが美味だと思いました。
あっ、サトちゃんだ！
レストランの奥にはご主人のコレクション、昭和グッズが展示されていました

また、路地を挟んだ別棟もこちらのお店で、キッチンやトイレはそちらの奥にありました。この別棟では、台湾人のグループで盛り上がっていました。
こちらが、フランスからの観光客と思われる7人と、日本人の4人、私たち3人で、静かに食事をしているのと正反対でした。
すてきなレストランで，大満足でした。

食費　600元／2人　交通費　28元