片道2時間のフィンランド【飯能】ムーミンバレーパーク

2019/10/20 - 2019/10/20

2019年3月16日、埼玉県飯能市にオープンした「MOOMIN VALLEY PARK（ムーミンバレーパーク）」

ムーミンの物語を追体験できる4つのエリアで、物語の魅力や原作者トーベ・ヤンソンの想いに触れることのできるテーマパークです。

ゴールデンウィーク10連休は激混みで、アトラクションに入れず、食事も出来ないとニュースで取り上げられていましたね。

半年経ち、そろそろ落ち着いてきたのではないかと思い、北欧気分に浸ってきました！

エリア 飯能(埼玉)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 私鉄

ムーミンバレーパークの最寄駅は「西武池袋線 飯能駅」
池袋から急行で50分掛かりますが、それほど混んでいなくて座れましたので楽でした。

駅からバスに乗り換え、約15分でムーミン谷へ！

飯能駅 駅

バスを降りると、そこは森の中。

はっ、ここは「ヌークシオ国立公園」なのでは！？
10年前に友人と「かもめ食堂」のロケ地巡りをした思い出が、よみがえります。

あっ、湖が！
やっぱり、ここはフィンランド！？
…友人に、「いや、フィンランドではない」とクールに返されました。

1941年につくられた「宮沢湖」という人造湖だそう。
ムーミンバレーパークの候補地は他にもありましたが、こちらの湖が決め手になったとか。

宮沢湖 自然・景勝地

森を抜け、ムーミンバレーパークの入口前には、北欧をコンセプトとした「メッツァビレッジ」というショッピングモールがあります。

メッツァビレッジ ショッピングモール

首都ヘルシンキまで7781km！

今年2019年は、日本とフィンランドが外交関係を結んでから100周年の記念すべき年。

また数年のうちに、飛行機に乗って7781km先へ行きたいと思います！

メッツァビレッジ ショッピングモール

ベンチの形がアート。

ショッピングモールでフードやドリンクをテイクアウトして、湖を眺めながらくつろぐのも良さそうです。

メッツァビレッジ ショッピングモール

友人が「世界一空いているスタバ」と。
満席がデフォルトのスタバが、ガラガラでした。

その理由は…

メッツァビレッジ ショッピングモール

お隣にイッタラのカフェが在るからです。

「nordics hosted by iittala」
ロイヤル コペンハーゲン、イッタラ、アラビアなど世界的なテーブルウエアブランドを傘下におさめる「フィスカースジャパン」がプロデュースするコンセプトカフェです。期間毎にブランドを変更し、それぞれのブランドの世界観をお楽しみいただけます（公式サイトより）

2019年7月2日より4ヶ月間は「イッタラ」プロデュースによるカフェ。
入るタイミングを逃して、今回の後悔したひとつです。

メッツァビレッジ ショッピングモール

「Sågverk ソグベルク」認定NPO法人名栗カヌー工房。

2,000円でカヌーに乗ることも出来ますし（1時間）、カヌー作りも出来るそう（キット料金11万円～）！

「ククサ（木製のマグカップ）」など、木工製品の販売もあります。

メッツァビレッジ ショッピングモール

いよいよ、ムーミンバレーパークへ！
10時前に到着したので、開園まで1列に並びます。

「ウエルカムゲート」は本の形になったフォトスポット。
「記念撮影をする方は列を外れてください」とアナウンスがありましたので、横を通る瞬間に一枚だけ急いでパチリ。

入園料は1,500円。
入園制限されることもあるそうですので、アトラクションとともに、事前にオンラインチケットを購入しておくことをお勧めします。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

パークの案内がフィンランド語！
やはりここはフィンランド？

（ちんぷんかんぷんなので、後で調べました）
Muumilaakso → ムーミン谷
Uimahuone → 水浴び小屋
Kokemus → コケムス
Yksinäiset vuoret → おさびし山
Hattivattien saari ??km → ニョロニョロ島

ムーミンバレーパーク テーマパーク

園内の至るところには、ムーミンのお話の一場面が。

物語をちゃんと読んだことがなくても、ムーミンやスナフキンも来たのだと空想すると、ワクワクします♪

ムーミンバレーパーク テーマパーク

「ムーミン谷エリア」へ到着！

…あれ？大きめの公園？
市役所みたいな建物もあるし、こちらはやはり埼玉でした。
急にトーンダウンした私を、友人が大笑い。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

なんだか急に、腹が…減った（井之頭五郎）

まだ10時半ですが、早めのランチをすることにして入口まで戻ってきました。

「ムーミンバレーパーク」内のレストランは2ヶ所だけですので、一度メッツァに戻って食事してもいいかもしれません（再入場可）

ムーミンバレーパーク テーマパーク

パンケーキ好きな友人のリクエストで「Lettula」へ。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

はじまりの風をイメージした、ムーミンたちも大好きなパンケーキレストランです。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

10時半過ぎの時点では先客も少なく、ゆったりできました。
ランチタイムは行列が出来ていましたので、早めランチが正解です。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

湖を望める窓側のカウンター席へ。

「ほうれん草とベーコンのLettu（1,600円+TAX）」
ほうれん草のピューレが練り込まれた薄焼きパンケーキ。
しっとりもっちりで美味しかったです。

「白ワイン（500円+TAX）」はグラスたっぷり。
再びテンションが上がりました！

白いムーミンは「フィンエアー」のノベルティ。
青いムーミンは、友人が購入した本場フィンランド製。
コケムスで、そっくり同じものがガラスケースに入れられ、展示されていて驚きました。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

パンケーキ丸々ひとつ食べると途中で飽きるので、シェアしてもう一品。

「森の焚火温野菜（1,200円+TAX）」
ブロッコリー、トマト、ズッキーニなど、彩り野菜やキノコがたっぷり、ボリューム満点！
味付けがしっかりしていましたので、白ワインによく合いました。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

そうそう、ムーミンバレーパークのコスチュームは、フィンランドを代表する世界的ブランド「Ivana Helsinki（イヴァナ・ヘルシンキ）」なんです。

六本木ヒルズ「森アーツセンターギャラリー」で開催された「ムーミン展（2019.4/9～6/16）」に展示されていたので、写真を載せておきます。

「ムーミン・スクエア」
4種のなかでもっともグラフィック的なプリント。1960年代から70年代にインスパイアされた手描きの四角模様の中には、水玉や花の中にいる小さなムーミンたちが登場します。

「ジャングル・ミイ」
元気なリトルミイと同じくらい遊び心にあふれたプリント。目をこらすと、花と葉のジャングルで遊んでいるミイとその小さな仲間たちが潜んでいます。

「フラワー・フィールド」
緑豊かな自然あふれるムーミン谷が描かれた美しいフラワープリント。トーべの絵の特徴でもある生き生きとして繊細な手描き特有の線でデザインされています。

「ムーミン・ガーデン」
野外のパーティーの風景。夏至の白夜のなか、ムーミン谷の仲間たちが踊っている様子が描かれています。

どのお店でどの制服が使われているか、ぜひチェックしてみてください。
絵描きのようなこちらは、男性が着ても可愛らしかったです。

再び「ムーミン谷エリア」へ。
やっぱり公園だなぁ…

右に見えるのは「ムーミン屋敷」
ガイドツアーは事前予約必須！
約1ヶ月前にチェックしたときにはもう、17時半からのツアーが残り4枚でした。

左の市役所のような建物は「コケムス」という3階建て展示施設。
展示の他に、レストランやカフェ、ワークショップも。
ムーミングッズのお土産もこちらで。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

橋のところには小さな川が流れ、こちらも物語の一場面。

ムーミンは、トーベ・ヤンソンさんの原画が好み。
ショーが見られる「エンマの劇場」では、着ぐるみのムーミンたちが闊歩していましたが、同じキャラクターとは思えない頭身なので見なかったことに（ですので、写真もありません）

ムーミンバレーパーク テーマパーク

コケムス内の至るところにも、ムーミンのイラストが見られます。
混んでいましたが、ワクワクがたくさん詰まった建物♪
…市役所なんて言って、ごめんなさい。

展示ルートは、1F中央のアプローチを抜けエレベーターで3Fへ。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

ムーミン谷に迷い込んだ気分になれる体感展示「ムーミン谷の自然」

暗所恐怖症の友人は怖がっていましたが、ムーミンは暗さが本質だと思います！

ムーミンバレーパーク テーマパーク

スナフキンと焚火を囲みながら、恋バナでも…
「旅ばっかりして、彼女は居ないの～？」なんて。

ちなみに「おさびし山エリア」にスナフキンのテントがありますが、制作意図が全く見えませんでした。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

「地面にむかって種をまきましょう。手を大きくふってみてください。」と書かれて、そのようにすると、ニョロニョロが生えてきました！

ムーミンバレーパーク テーマパーク

物語の一場面を再現した動画。

楽しくて、童心に返って何度も手をふってしまいました。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

スナフキンやムーミンファミリーと記念撮影ができる、フォトスポットもあります。

ムーミンファミリーは長い行列ができていましたので、スナフキンと撮りました。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

その先は、体感展示絵本「それからどうなるの？」

大きな絵本の中に入り込んで楽しむ、新感覚の展示スポットです。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

ミムラねえさんと一緒に、リトルミイを探しましょう！

ムーミンバレーパーク テーマパーク

2Fに下りると「ムーミン谷のジオラマ」が。

橋の上で、スナフキンに相談を持ち掛けるムーミン（想像）

ムーミンバレーパーク テーマパーク

ムーミン屋敷は回転式になっていて、ファミリーの暮らしが見られます。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

3Fまで吹き抜けになっていて、大迫力！

2Fには他にも、物語の挿絵や言葉を展示した常設展「ムーミン谷のギャラリー」や、ムーミンの変遷を展示する企画展「ムーミンとトーベヤンソン」と、見どころたくさん。

大混雑で、ゆっくり見られなかったのが後悔のふたつめ。
ムーミンのお尻ばかりを集めた展示が最高でした！

ムーミンバレーパーク テーマパーク

混雑に疲れたので、一息つきましょう。

「Herkkuja（ヘルックヤ）フード＆ドリンクカート」
プチパンケーキやコーヒー、クラフトビールがいただけます。

「本日のクラフトビール（700円+TAX）」
4種類から茨城「常陸野ネストビール」のホワイトエールを。
「骨付きターキー（500円+TAX）」はスモークされて美味しかった。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

ビールが売っているカートは他に無いので、人気で15分ほど並びました。

ベンチも満席で歩き回り、腰痛が…やっと空席を見つけた安心で、一気飲みしちゃいました。
写真スタジオの壁に設置されたベンチは、寄りかかられて穴場です！

ムーミンバレーパーク テーマパーク

疲れも腰痛も回復したので、15時に予約していたアトラクションへ。

「Merenhuiske（メレンフイスケ）海のオーケストラ号（約15分/1,000円）」

ムーミンバレーパーク テーマパーク

“勇気”、“挑戦”、“友情”、“家族の絆”をテーマとした、体感モーフィングシアターです。
ムーミンパパの友人であり発明家のフレドリクソンが作った「海のオーケストラ号」に乗って、若き日のムーミンパパ、スナフキンのお父さんとなるヨクサル、スニフのお父さんとなるロッドユールたちと一緒に冒険に出かけましょう（公式サイトより）

あれ、乗り物？
アルコールを飲んでいて大丈夫でしょうか…

ムーミンバレーパーク テーマパーク

正面や床に流れる映像を、イルカショーのような客席に座って鑑賞するアトラクションでしたので、問題ありませんでした！

風が吹いたり、濡れることもあるそうですが、揺れたりはしません。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

鑑賞中は撮影OKですが、途中から撮るのも止めて、すっかり冒険の世界に入り込み楽しめました♪

ムーミンバレーパーク テーマパーク

「おさびし山エリア」へやって来ました。

ムーミンバレーパーク随一の絶叫アトラクション
「Taikurin seikkailupaikka（タイクリン セイッカイルパイッカ）飛行おにのジップラインアドベンチャー（滑走時間約2分/1,500円）」

おさびし山の頂上から湖の上を滑走します。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

「灯台」
かつてムーミン一家が移り住み、壁の絵はムーミンママが描いたもの。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

「Hemulin leikkipaikka（ヘムリン レイッキパイッカ）ヘムレンさんの遊園地」

おさびし山の頂上にある『ムーミン谷の仲間たち』より“しずかなのが好きなヘムレンさん”をモチーフにしたアスレチックツリーハウス。

ちびっこたちが遊ぶには、最高の場所です。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

「コケムス」に戻り、1Fのショップを眺めることに。

ツアー客も訪れて、大変な混雑。
ムーミングッズを爆買いする人で溢れていました。

何も買わないつもりだった私も、ムーミンマジックにかかり、Tシャツやクリアファイルを購入していましたので、気持ちはわかります。

手頃なお土産には、ムーミンバレーパーク限定ガチャがお勧めです。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

コップのフチに飾れる「PUTITTOシリーズ」ムーミン版（300円）

他に500円で、ミニミラーのガチャなど有りました。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

人々の熱気に再び疲れて、2Fのセレクトショップのカフェで一息。
「Kauppa & Kahvila（カウッパ ヤ カハヴィラ）」

「ホットコーヒー（500円+TAX）」
「カップケーキチョコ（650円+TAX）」
ただのカップケーキと侮っていてびっくり！
中に色々入った美味しいビターチョコケーキでした♪

ホットドリンクをオーダーすると、ARABIAのマグカップに入れてくれますが、結構ラフに扱われていて、こちらがドキドキ…

友人も購入した「ムーミンバレーパーク限定マグ by ARABIA」は、4,000円しましたからね。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

カフェを出ると、すっかり日が暮れていました。

夜の方が断然いい雰囲気。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

昼間の混雑が嘘のよう。

ムーミンバレーパークは20:00、メッツァビレッジは21:00までオープンしていますので、家が近ければ遅めの時間を狙うもの良いかもしれませんね。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

17:30に予約していた「Muumitalo（ムーミタロ）ムーミン屋敷（約30分/1,000円）」へ。

ムーミンパパが設計図を書いて自分で建てた理想の家でもありパークのシンボルです。
パークでは、トーベが仲間たちと手がけたジオラマの要素を取り入れながら、原作に忠実に再現しています（公式サイトより）

3階建ての屋敷を2組に分かれて、ガイドさんに案内されて回ります。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

入口を入ると、ムーミンファミリーの肖像が並んでいました。

ステージのムーミンよりリアルな頭身に見えますが、どうでしょう？

ムーミンバレーパーク テーマパーク

1階はキッチンとダイニングになっていて、テーブルには美味しそうなサンドイッチやクッキーが並んでいます。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

こちらは、リトルミイの席。

テーブルに届かず、椅子の上に本が何冊も積まれています。
パンケーキには一口齧った跡が。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

ムーミントロールのご先祖は毛むくじゃら。

目が動いて、ちょっとホラー。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

ムーミンのレントゲン写真が衝撃！

頭とか、どうなっているのでしょうか…

ムーミンバレーパーク テーマパーク

3階にある「リトルミイの部屋」

ミイサイズで、とっても可愛いです。
丸い小窓から、こっそり覗きましょう。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

ゲスト部屋「スノークのおじょうさんの部屋」

最後にガイドさんがちょっとした演出をしてくれるのは、夜の方が雰囲気有りましたが、建物内をよく見るには昼間の方が良さそうです。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

まだ18:00ですが、片道2時間以上掛かりますので、後ろ髪を引かれながら帰ります。

ムーミンバレーパーク テーマパーク

本の形のゲートは他に「スナフキン＆リトルミイ」「ムーミンママ＆トフスラン・ビフスラン」「ムーミンパパとニョロニョロ」の組み合わせがありました。

遠いのですぐにとはいきませんが、空いていそうな平日にコケムスの展示を鑑賞に再訪したいですね。

何はともあれ、今後の展開に期待。
テーマパークというより、自然とアートを推した方が成功しそうです。

ムーミンバレーパーク テーマパーク