2019/09/07 - 2019/09/11
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Prof.Chickenさん
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色々ありまして、10日ほど「スタン」のつかない国にいて、カザフスタンのアルマトイから旅再開です。街の風情は完全にヨーロッパ(ソ連)の人口密度の低い地方都市、といった感じ。標高が高く、気温は高くても25度くらいと、急に涼しいところに来てしまったので、ゆっくり4泊とって、休養の合間に観光を入れる感じにしてみました。
写真は「ゼンコフ正教教会」。ロシア正教の教会があるように、中心部にいるとロシア人の街という感じがします。
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部屋に着くまでが大変でした。有名な公園に接しているということで、空港の親切なお姉さんの助けも借りて、150テンゲ(約45円)で市内には出られました。ところが今回借りたのは普通のマンションの1室で、いわゆる民泊。何号室かも聞いてないし、カザフスタンのSIMを入れていないからスマホも使えない(技術的に電話はできるけれど、とっさに思いつかず。そもそも道行く人は英語で話しかけると顔をしかめて逃げるぐらい英語の浸透度の低い街だったので、会話が成り立つように思えず)。この建物かな、と思うところはあっても、鉄の扉に暗証番号ボックスみたいなのがあって、何をどう押すのかもわからない。なんと8㎏のリュックを背負ったまま、誰か助けて下さいと通りをさまようこと70分!
やっと英語のできるにこやかな紳士に会えて、その人が自分の電話で宿主にかけて、話をまとめてくれました。近くのケンタッキーの前に迎えが立っているようにすると。そんなこんなで入れたのがこの部屋です。 -
気分は留学生。スーパーでパンやジャムやフルーツジュースを買って、淡々と1人暮らし開始です。立地が良くて向かいに安いスーパー、右手に曲がればケンタッキー・ハンバーガー屋・スシレストラン。左の坂を下りればバザール。横断歩道を1つ渡れば街のシンボルである公園。1泊3000円はたぶんホテルの1.3倍くらいのお値段でしたが、これも面白いかなと。ただ、各部屋備え付けのドラム式洗濯機(イタリア製)が巨大で、どこかの部屋が回し始めるとぐおんぐおん揺れます(笑)。
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では公園に入ってみましょう。「28人のパンフィロフ戦士公園」。パンフィロフさんに率いられ、カザフスタン地区からモスクワを守りに行って亡くなった人たちを称える公園。子供さんたちはそんな由来知ったこっちゃなさそうですが。
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なるほど。戦士像があります。
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ここが一番の人気スポット。教会前のハト広場。かなりバサバサ飛んでます。
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とにかく被写体といえばゼンコフ教会です。
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中はこんな感じ。
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横断歩道をはさんで通りの向かいにはKFC。
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隣のハンバーガーショップも美味。これを「スーパースターチキンフィレ」と読めるようになっていればロシア語表記はOKですね。
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市バスもガンガン走っているのに、宿が無人だから観光地への行き方を誰にも聞けず。実は街が斜めになっているというか、何㎞もずっと上り坂が続くアルマトイを、「コクトベの丘」という場所に向かってひたすら徒歩で移動してしまいました。
(実はカザフスタン・キルギスに関しては「2GIS」という便利アプリがあって、行きたいところを地図のピンで示せば、そこへ行くためのバスの番号や時間、乗り場などを表示してくれるのです。地元の人もすぐにこれに入力してチェックする癖がついているほどのもので、上記2国に行くなら導入は必須です。)
ロープウエイの駅発見。ここから丘の上までは往復2000テンゲ(約600円)。 -
丘の上。見晴らしはそれほどでも、なんですが、ここは簡易遊園地(ミニ動物園つき)みたいなところになっていまして、それでみんな子供連れで集まったりするのです。
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バーチャルなアトラクションがあったり、
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逆バンジーがあったり。
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大人は射的系のアトラクションに夢中。ダーツ・射的の店はやたら多かったですね。
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珍しいのはこれ。スポーツクライミング?いやいやいや、だいぶ小さい子が登ってるけど、これ子供向けの施設とは思えないんですけど…
気になって調べたら、カザフスタンってスポーツクライミングのスピード系の種目で、世界上位の選手が複数いるんですね。東京オリンピック、お待ちしております。 -
バザールへと進んでみます。「アルマトイ」はカザフ語の「リンゴの里」が語源だそうです。でもソ連時代にはロシア語風に「アルマアタ」と呼ばれており、それだと意味は「リンゴの父」になってしまうのだそうです。最近は呼称を「アルマトイ」へと統一しつつありますが、地元の人は(正直僕も)まだ「アルマアタ」と呼んでしまいますね。
1個100テンゲ(30円)でかじりました。 -
バザールになるとロシア感はなくなってきます。
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サマルカンド産の干しブドウがとにかくいいと勧められます。いやあの、先日までサマルカンドにいたんですけども。
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無謀にも郊外観光に挑戦。短文でお届けします。まず、「サヤハット」と呼ばれる、バスターミナルとおぼしき場所へ何十分か歩く。全然バスがない。道行く人に「カプチャガイという街に行きたい」と言うと、半分ぐらいの人はわかっていて、指を指してくれるけれど、バスがない。???英語は皆さんできないので細かいことがわからない。僕もひたすら誰かのブログのバスの写真(行き先がロシア語で書いてある)を見せるばかり。
そんな時、誰かが「カプチャガイ!」と叫んだ気がして、そちらに行ってみる。ようやくわかったのが、乗り合いタクシーしかないということ。1人1000テンゲで、4人集まれば発車するしくみ。ジャスト1時間でカプチャガイの大型スーパーの前に到着。
ところが財布に9500テンゲしかなく、ドルもカードも部屋に置いてきたことに気づく。帰りの費用や入場料を引いて、7500テンゲだけ握りしめ、タクシーの運転手っぽい人たちに「タムガル・タス!」と地名だけ連呼。みんなで相談してあああそこのことか、と合点はしたようだけど、手でうねうねした動きを作って(悪路だという意味)、「1万テンゲもらわないと嫌だ」と言う。2006年のガイドブックを参考にしたため、あまり現金を持ってこなかったのが失敗。やばい。 -
途方に暮れていると、1人だけ若めの運転手が、7500で行ってやると言い出す。これはラッキーとお願いするが、10分ほど走って、急に逆方向へ。そして、ある団地の中に入っていく。で、ある棟の1階のバルコニーにぶらさがる。中から女性と赤ちゃん。赤ちゃんにムチュムチュキスしてる。おい何だよ自分ん家に来たの?
どうやらよくわからず引き受けてたらしく、奥さんのスマホを借りて、そこに地名を叫び出す。ルートが出たのでスマホを車内にセット。ここからようやくスタート。カプチャガイ(運転手自宅)11:59発。
行ってみると、舗装道路では行けない、とんでもない悪路の先。草原の中をひたすら進むのだけれど、雨などのせいで轍が深くなってしまっていて、車の腹部分が何度も地面にこすられる。こんな運転を2000円そこそこでやらせて悪かったな、という罪悪感が生じる。
12:38。これ以上進んだら転落して谷底だよ、という場所で車が止まる。というか、転落しかけたのでバックでこの位置まで戻る。目指す場所は川沿いのはず。えーっ、ここ下りるの? -
とんだトレッキングが始まったもの。ただ運転手、車で待っていればいいのに自分も川まで下りる。下りてみると普通に車の通れる道があり、運転手が道を間違えたことが判明。とりあえず岩絵のあるエリア、「タムガル・タス」の入り口に到着。入場料500テンゲ。
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イリ川は綺麗だし、岩が不思議な緑色をしていて、それなりに来て良かったなと思う。ただ…
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岩絵を見に来たのだけれど、雨が岩に模様を作ってしまっているので、どこに絵があるのかさっぱり見つからない。
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本来はこういうのが見れるはずなのだけれど、全くわからない。しかも崖を下りてきたダメージで足が上がらず、探そうにも機動力がない。
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これは、岩絵?仏様?
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写ってる…はず。
仏様2体はわかったけど、ダメだここでギブアップ。同じ所に行かれた方のブログを見ると動物の絵も写真に撮られたりされているのですが、僕無理です… -
仕方ない。ここにはイリ川を見に来たのだと諦めましょう。ちょっと顔が疲れております。皆さん、雨の日に岩絵探しに出かけるのは極力やめましょう。
元気のない日というのはあるもので、来る時の草原も綺麗でしたし、帰り道は大きな湖に吸い込まれるような角度で車が進んだりもしたのですが、写真もビデオも何も残っていません。雨だったのでスマホも奥深くしまっていることが多かったんですよね。 -
やたら気に入っているこの岩の色。
帰り、今度は崖を登って車まで。僕も運転手もバテにバテました。僕の元気の無さに気づいて、英語のできる知り合いに電話する運転手。僕が仏の絵は見つけたけれど、動物の絵は1つも見つけられなかったことを知るや、急に車内でYouTubeを見せ始めます。「タムガル・タスのすべて」みたいな番組。いい奴だなコイツ。
で、帰り道。カプチャガイに向かっているけど、あれ、変なところで曲がるよ。この道覚えてるよ。んー、やっぱりい。1回自分ん家に戻り、スマホを奥さんに返し、赤ちゃんにムチュムチュとキス。自由だな-。子供ってそんなにいいものなのかなー。赤ちゃん僕にバイバイしてるので、手を振り返してみる。
運転手、「カプチャガイからアルマトイはどうするの?」「さっきのタクシー乗り場に戻してもらって、4人集まるのを待つよ。もうお金が1000しかないから。」
…って言ったのに、カプチャガイのタクシー乗り場まで来たら、止まらず通過。もう1回戻って、またスピードも緩めず通過。GPSで確かめると、あれ?アルマトイに向かってる。「大丈夫、4000テンゲくれればいいだけのことだから」
いやお前了解取ってからにしろや!財布の中1000しかないわ!
逆らいようもなく運ばれる僕。すると道わからないからスマホ貸してと。いや奥さんに返すからだろうが!
…でも僕でさえも知らなかったアプリの使い方を駆使して、見事にカーナビができあがる。音声は日本語だけど。
マンションの前まで戻ってきて、お金取ってくるから待ってろと言い、5000テンゲ札をつかんで戻る。すると「えっ僕1000テンゲ札なんてお釣り持ってないよ」と言い出す。コイツ、なんてチャチな嘘。僕はさっき7500テンゲ渡したのだから、どう考えても2枚持ってるだろお前!
まあ、きっと車の底は傷ついているだろうし、変に憎めない奴だったので、「釣りはいいよ」と切り出す。すると「いやでも悪いよ-」と変にもじもじした小芝居をするので、僕はサッカー選手のように胸の前でゆりかごを作って見せる。「1000テンゲは子供の分!」そう言うと運転手の顔もぱーっと明るくなり、本日の珍道中は終了。結局あいつに1万2500テンゲも払っちゃったのかと苦笑い。 -
さて次はキルギスへ。こんな感じに9月上旬でも雪が見えるアルマトイ。
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左端は長距離バス停の切符売り場。2000円ぐらいを想定していたけれど、キルギスの首都ビシュケク行きのお値段、1800テンゲ。なんと540円!えっ?国際バスなのに?
20人乗りぐらいのバス、人が集まれば発車のシステムで、9時から待ち始めて9:25発。国境12:25。国境の順番待ち32分。キルギス側国境までは3分ほど歩けばいいだけ。キルギス国境13:00、待ち時間1分!無事入国!
入国してみると、みんな国境からは好きなところに乗り合いタクシーで散ってしまうようで、さっきと同じバスがない。ナンバーは違うけど形やペイントは同じだな、というバスにアルマトイで買った切符を見せるとそれで乗ることができ、4人ほど乗ったところでビシュケクのバス停まで走り出す。国境13:09、ビシュケク西バスターミナル13:40。
以上、カザフスタンレポートでした。移動の途中に寄った感じでそこまで期待していなかったアルマトイですが、意外に楽しめました。お土産に買いたくなるものがほとんどなかったのだけが残念です。
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