2019/10/10 - 2019/10/13
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xiaomaiさん
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7月に続き、今年2度目の訪港。台湾は10月10日が国慶節で、今年は4連休となり、それを利用しての旅行。反送中抗議運動で街の様子が変わってしまい、行かないほうがいいと言ってくれる人もいたけれど、ホテルやディズニーランドのチケットなどをリファンドできないシステムで予約してしまっていたし、香港の様子を自身の目で確認したいという気持ちもあり決行した。結論から言えば、言った時期は身の危険を感じることはなかった。ただ、地下鉄が22時までしか運行してなかったり、どことなく物々しさを感じさせられる場所もあったりした。実際に抗議運動の影響を受けたのは、最終日に空港へ向かう時だけだった。
7度目の香港(2)
・旺角市場
・九龍公園
・沙田での粤劇観劇
・ビクトリア・ハーバー
・宝塚歌劇団ライブ中継
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3日目の朝食は香港の喫茶店である氷室へ。
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ホテルから至近距離。
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濃いめに入れた紅茶に無糖練乳を入れて供される香港式ミルクティー
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魔鬼醤厚豬扒包(Thick Pork Chop Bun with Spicy Home-made Sauce)
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美味しかったけれど、朝食の量ではなかった......。
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トイレは他店でもよくあるように鍵を借りて外へ。
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若者の抗議の声が文字となって示されている。
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この日はいたって静かだったけれど、太子でも抗議活動は行われている。
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朝食後、まず行ったのは郵便局。粤劇(広東語戯曲)のチケットを香港のプレイガイドで購入し、ホテルへ送ってもらうようにしていたんだけど、それがチェックインした日に届いていなかった。その翌日も届かなかった。ネットで調べ、10月8日に発送済みであることはわかっていたけれど、その後の様子は知ることができず、郵便局に直接行って尋ねることにした。得られた情報はネットで調べたのと同じで、「今日届くと思われる」とのみ言われた。
結局、局員が言った通り、チケットは昼前にホテルに届けられた。10月8日に発送された書留がなぜ12日に届けられるのか、非常に不思議だ。危うく観劇できなくなるところだった。
前回のチケットは台湾の自宅に送ってもらう手配をしたのに、発送後、1ヶ月ぐらい届かず、最終的に香港を出ることなく、プレイガイドに返送された。その理由は「受取人が見つからない」。プレイガイドの人は年に数回このようなことがあると言っていたけれど、日本や台湾の郵便ではそんなことはまず発生しない。残念だけれど、香港の郵便に不信感を持ち始めている......。 -
ホテルに戻り、チケットを受け取って、旺角の市場へ。本来は黄大仙へ行く予定だったけれど、時間が不十分なため変更した。
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この通りはいつも多くの人で賑やか。デモ活動が行われていることを忘れさせる。
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柿、文旦、ライチに似ている龍眼
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ぶどう各種
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精肉店
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客が商品を手づかみしていた。衛生上の問題がないのだろうかと心配するのは日本人だから?
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まさに香港!
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コラーゲンたっぷりの豚足
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ふと見上げると、新旧のビルが建ち並ぶ香港らしい景観。
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続けて、市場巡り。乾物各種。
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ネギ各種
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鶏肉屋。生きた多くの鶏が鉄の檻に入れられている。
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青物野菜各種
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広東料理に必須の乾物各種
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日本ではお目にかかれぬ光景
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豚足の下にあるのはなんだろ?
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なかなかシュールな光景
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中国べったりの役人に対しては「狗官」、香港鉄道はもはや中国共産党のものになっているとして「党鉄」。熱血な若者がこうした訴えを街中の壁に書く一方で、綺麗な香港を取り戻そうとする人々がそれらを消している。香港には親中派も多い。これら2派が街中で口論する場合がある。
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九龍公園へは尖沙咀駅A出口が近いんだけれど、過激派により破壊されたため、閉鎖されていた。
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台湾で有名な歌手である費玉清。今年を最後にもう歌わないとし、台湾各地でさよならコンサートをしている。香港でもしているとは......。
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九龍公園に来ると、いつもこのマックスタンドを利用している。
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西尾抹茶アイスを食べた。
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屋外プールは10月に入っても営業していた。参考までに、台湾は9月まで。
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粤劇を鑑賞するため、地下鉄に乗り沙田へ。沙田も抗議活動がよく行われるところで、実は交通状況を心配していたけれど、何事もなく無事に行けた。
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沙田大会場には粤劇を観ようと多くの高齢者が集まっていた。
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開場は開演の15分前。お年寄りが多いのだから、もっと早く開場した方がいい。
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大規模な劇場
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この日は粤劇代表的な5作の一部が演じられた。
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粤劇も他の戯曲劇団同様、レベルの高いものとそうでないものがある。この日に観た劇団の芝居は見ごたえがあった。
「獅吼記(跪池)」阮兆輝、陳嘉鳴 -
「易水送荊軻」梁兆明、阮兆輝
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「再世紅梅記(脱穽救裴)」梁兆明、鄭詠梅
この日の夜の公演と翌日の昼及び夜の公演は、観衆の安全を考慮し中止することを劇団が決定した。それが電光掲示板で告知されると、客席から溜息がこぼれた。翌日、確かに抗議活動が行われたから、妥当な決定だったのだろう。しかし、公演延期でなく、 中止になってしまい、劇団員も観衆も残念だったに違いない。 -
劇場の近くにはスヌーピー広場。
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有料施設のようだった。
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沙田駅の改札を出たところにある New Town Plaza。多くの人が集まり、抗議の声を皆で叫んでいたり(一人が叫ぶと、周りが同じことを叫ぶ)、抗議活動のテーマ曲となっている「願榮光歸香港)を合唱していた。暴力によらない、こうした抗議活動は大いにするべきだ。側にいて、心が動かされた。
https://www.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=Jt1O5enixdw&shareto=line&app=desktop -
沙田にもレノンウォールがある。
行った翌日(10月13日)、警察が抗議活動に集まった人を追い払おうとして、それに対し、結束を固めた人々との間で悶着があったようだ。
台湾に住む知り合いの香港人は、両親がともに警察官でとても心配だと言っていた。香港を愛し守りたいがゆえに警察官になったのに、今は同じように香港を愛する人々と敵対している。複雑な心持ちで職務にあたっていることだろう。 -
その後、沙田から地下鉄で中環まで行った。
電光掲示板には、空港快速線以外は22時で運行を終了すると表示されている。 -
土曜日の中環界隈はとても静かだった。高級ブランド品を扱う店舗もたくさん並んでいるけれど、客は疎らだった。
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フェリーに乗り、九龍側へ。
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1916年に完成した尖沙咀鐘楼
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ビクトリア・ハーバーから見る夜景はこんなに美しいのに、香港の街は非常事態となっている。香港に住む人々に1日も早く平安な日々が回復することを祈らざるにはいられない。
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ペニンシュラホテル
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尖沙咀界隈から太子にあるホテルまで歩くことにした。その途中で見かけた「ドンドンドンキ」。次々と客が入店していた。
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3日目の夕食はこちらで。
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鶏や鴨が店先にぶら下げられている広東料理店
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店内の様子
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蜜汁叉焼ソーセージのプレートを注文。蜜汁叉焼は台湾のより甘く感じた。
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肉と大根(カブ?)が煮込まれたスープ
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香港式鴛鴦。コーヒーとミルクティーをミックスさせたもの。香港に通い始めたのが2017年の9月。今までずっと敬遠してきたけれど、飲んでみることにした。
「コーヒーにあらずして、ミルクティーにもあらず」かと思っていたら、それは思い込みで、実際は「コーヒーにして、ミルクティー」。つまり、その2つがうまく共存していて、非常に美味。今後、香港に来たら、必ず飲むものになった。 -
その後、旺角の映画館の隣にある許留山へ。香港で有名なスイーツ店。
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アロエゼリーの入ったマンゴーとココナツのドリンク。さっぱりした味わい。
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10月12日22時ごろの旺角。この日は危険を感じることはなかった。
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8月31日に太子駅で襲撃事件が発生した。考えを異にする人々が口争いを始めたことに端を発する。その後、警察などがホームや車内に突入し、抗議活動参加者や一般市民に暴力を加えたり、催涙スプレーを顔面に向けて噴射した。血を流す人が多くいただけでなく、けが人には車椅子に乗った身体障害者や子どもまでもが含まれた。香港市民と警察は激しく敵対するようになり、それが今でも続いている。
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最終日の朝食は、ミシュラン級の飲茶点「一点心」で。
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ここはいつ行っても、多くの客がいて、繁盛している。
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中にエビが入っている揚げワンタン
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もちもちした感じが美味しい家?咸水角
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毎回食べている焼売
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絶対外せない馬拉糕
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食後は太子から地下鉄で2駅目の九龍塘へ。スケートを楽しんでいる人たちを見ていると、香港の非常事態が信じられなくなってくる。
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ここへ来たのは宝塚歌劇星組千秋楽のライブを観るため。
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トップ紅ゆずるの最終公演。歌も芝居もダンスも上手くないなどと言われることが多いトップだったけれど、千秋楽を観て、こういうタイプのトップがいてもよいのではないかと感じた。紅のすばらしいところは、屈託がなく、とても親近感のある点で、後輩からもとても慕われていたタカラジェンヌだ。柚希、北翔、紅とタイプの異なる星組トップを見てきた。次期トップは実力派の礼真琴。非常に楽しみだ。
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ライブ終了後、急いで太子へ戻り、今回の旅最後の食事をした。迷わず牛◯(月+南)麺。仲良くなった店員さんに「もっとゆっくりしていけばいいのに」と言われた。そうしたいのは山々だけど、次の旅のためにせっせと仕事をしなければいけない......。
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その店にはテレビがあり、店員さんが見入っていた。そして、各地で抗議活動が起きていて、旺角も道路が閉鎖されていると知らされた。ということは、乗るべき空港バスに乗れない?ホテルへ戻り、荷物をピックアップし、鉄道で空港へ向かうべく、急いで香港駅へ向かった。
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九龍駅が最も近いんだけれど、その駅は閉鎖されているため、出発点である香港駅へ行かなければいけなかった。駅のホームに入れるのは、パスポートと航空券を所持している人だけで、検査する職員の表情は固く、物々しい雰囲気が漂っていた。女性職員に「大変ですね」と言うと、顔に笑みが現れ、なんとなく救われた。
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遅い時間帯であったため、利用者は多くなかった。
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7度目の訪港にして、初めての空港快速線の利用。
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23分で空港に到着。115香港ドルでちょっと高いけれど、早いし快適。でも、太子に定宿がある自分には利用する機会はない。
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間に合うかどうかと焦っていたのに、むしろ早めに空港に到着。ディズニーショップがあったので、のぞいてみた。そして、突発的に Duffy と Gelatoni のぬいぐるみを購入してしまった( Gelatoni はプレゼント用)。
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出国後、またディズニーショップがあった。しまった!税金分多く払ってしまったかと思ったけれど、どちらの店も同じ価格だった。
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今回のゲートは62で、だいぶ歩かされた。ちょっと空腹だったけれど、機内食があると思い、何も食べずに出発を待った。ところが......
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機内食はおやつ。確かに21時を過ぎたフライトではきちんとした食事は必要ないかもしれないけれど、がっかり......。
台北桃園空港の着陸規制により到着は50分ほど遅れ、自宅に着いたのは日付が変わり、90分後のことだった。 -
今回香港で購入したもの。すべて Duffy グッズ。特に好きだというわけではなく、たまたまこうなった。右上のは園内でかぶっていた時もあった。東京のディズニーランドではできないなぁ......。台湾や香港だと、年齢や性別に関係なく、したいことを自然にできるような気がする。
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2017年9月に初めて香港を訪れ、すぐその魅力を感じ、今回が7度目。香港社会が大きく乱れてしまっているのを見るのは非常に忍びない。すべての香港人が心おだやかに暮らせる日々を早く取り戻せることを心から祈っている。
(終)
https://www.youtube.com/watch?v=vmcg0GZjvCQ
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