アメリカ東海岸③　～気ままな一人旅　ボストン編～

2019/10/01 - 2019/10/03

今年はアメリカ東海岸へ行ってきました。

今回の日程は
９月26日　　　　成田発
　　26～28日　①ワシントンＤ.Ｃ.　→アムトラック
　　29～30日　②フィラデルフィア　→国内線
10月１～３日　③ボストン　　　　　→アムトラック
　　４～10日　④ニューヨーク　　
　　11日　　　　羽田着

①②で言い忘れましたが、私の英会話は小学生レベル（もはや中学生以下）
好きなフレーズは
「How　much?」「It's　free.」
そんなわけで、英語力に劣る私の旅行記中のやり取りには、自分勝手な想像がたくさん含まれます。
ご了承ください。

旅の目的は
１、ゆっくり美術館巡り　
　（特にアメリカ東海岸で見られるフェルメール作品は見逃さない）
２、オペラ、ミュージカル、バレエ、交響楽
３、シンフォニーホールやニューヨーク公共図書館、ボストン図書館など内部見学
４、映画『ロッキー』で有名なロッキーズステップ　　　です。

そしてタクシーは使わず公共交通機関を利用するのがマイルール。

旅行記③はボストン編です。
ボストンでは
○フェンウェイパーク
○ボストン美術館
○ハーバード大学
○ビーコンヒル
○フリーダムトレイル
○ボストンコモンとパブリックガーデン
○ボストン交響楽団　　　を楽しみました。
お世話になったホテルもとても居心地が良く、すべてが素敵な思い出です。

エリア ボストン(アメリカ)

• 旅行の満足度: 5.0

ボストン・ローガン国際空港に到着
１Fバッゲージルーム出口外からバスに乗ってSouth St.へ。
そのままレッドラインへ乗り換えてNorth St.で一回改札を出ます。
空港からここまでは無料です。

改札を出た理由はチャーリーカードを駅員さんからもらうため。
無料のチャーリーカードにチャージして使うシステムになっているのですが、カードが入手できる場所が限られていて、ちょうどNorth St.で入手できるとのことなので早速赤いシャツを着た人に聞いたら「オフコース！」と言われました。
迫力あるな～

グリーンラインに乗り換えてホテルへ。

今回の旅行で訪れた4つの都市の地下鉄はすべて入るときのチェックはありましたが、出るときは何もする必要がありませんでした。

まずはフェンウェイパークへ。
ボストン・レッドソックスのの本拠地球場ですね。
ネットで申し込み、球場見学ツアーに参加しました。
ツアーは球場前にあるヨーキーウエイ・ストア内に集合。
レッドソックスのユニホームやグッズが充実してました。
特に野球帽の種類の多さに圧倒されました。

ゲートD近くでチケットを引き換えてしばらくお散歩。

フェンウェイ パーク スタジアム・スポーツ観戦

チームメイトの銅像。テッド・ウィリアムズ、ボビー・ドゥアー、ドム・ディマッジオ、ジョニー・ぺスキーの4名がバットを持っている姿の銅像です。

1941年に最後の4割打者となり、史上最強の打者として名を馳せたテッド・ウィリアムズの銅像。

古都ボストンに相応しい外観に感動。

優勝した年のレプリカが飾ってあります。

2007年3年ぶりのワールドチャンピオン
岡島秀樹選手・松坂大輔選手が出場した年です。

2013年６年ぶりのワールドチャンピオン
開幕直後の4月15日、ボストンマラソン爆弾テロ事件が起き、ボストンに暗い影を落としましたが、チームも「Boston Strong」を掲げ、95年ぶりに本拠地フェンウェイ・パークでのワールドシリーズ優勝を果たしました。上原浩治選手が出場した年です。

「Boston Strong」のユニフォームです。2013年のボストンマラソンでテロが起きた後、テロには屈しないとボストン市民が復活を誓って掲げたスローガンが『ボストン・ストロング』です。

いよいよツアー出発。
私の目に飛び込んできたフェンウェイパークのスタンドとグラウンドです！
赤いシート!　カープと一緒!!
というか、マツダスタジアムがフェンウェイパークをイメージして作られたことは有名な話です。確かに～自分の目で見て確信しました！

スタンドからグラウンドがメッチャ近く、感動で鳥肌が立ちました。

お馴染みグリーンモンスターの看板
この席はとても人気があるそうで、＄300ぐらいするそうです!!
日本ならネット裏でもそんなに高くない?

グリーンモンスターからぐ何度をのぞき込んでみましたが、高ーい崖から谷底をのぞき込むような感じでした。

グリーンモンスター反対側最上段からの眺め。

記者席などにも案内していただきました。
松坂選手、上原選手が活躍していたころは、日本からもたくさんの記者が駆け付けていたと言ってました。

30人ほどのグループでしたが日本人は私だけ。
日本人とわかると係のおじいちゃんが「コージ」「ダイス～ケ」と話しかけてくれ、ポスターのある場所まで連れて行ってくれました。
2013年の優勝シーン!

おじいちゃんは二人のことをヒーローだと言ってくれました。
嬉しいな!

これも「コージ」
2013年の優勝シーン!

日本の新聞も飾ってありました。

左の方に松坂投手がいます。

球場内のごみ箱
ヘルメットをかぶって可愛い。

ここはハーバード大学
ジョンストンゲート

ハーバード大学 現代・近代建築

ジョン・ハーバードの銅像
子の銅像の靴をなでると、幸運が訪れるといわれているそうです。
みんなが触るので、靴の先が光っています。
私もよーくなでてきました。

ハーバードヤード

ワイドナ―記念図書館

ハーバード大学美術館
ピカソ、ゴッホ、ルノワール、モネ、マネなど大学の美術館とは思えない収蔵作品です。
さすがハーバード!

ハーバード大学美術館 博物館・美術館・ギャラリー

ドガ「リハーサル」

ゴッホ「自画像」

The coop
こちらはBook Building。2階には簡単な食事をとれるスペースもあり、教職員や学生と思われる方々がいました。
ハーバード大学の文房具やグッズを扱うBrattle/Palmer St.Coopとは３Fでつながれています。

ハーバード大学生協 その他の店舗

こちらはボストン交響楽団シンフォニーホール

シンフォニーホールからMassachusetts Ave.を北に500ｍほどいくと、バークリー音楽大学がありました。ジャズ、ロック、フラメンコ、ヒップホップ、レゲエ、サルサおよびブルーグラスなど多岐にわたるコースを設けているとのことです。渡辺貞夫、上原ひろみ、小曽根真などなど、日本人もたくさん卒業してますね。

シンフォニーホール 劇場・ホール・ショー

シンフォニーホールの正面

シンフォニーホール２F
壁には歴代音楽監督などの肖像画や写真が飾られていました。

壁には歴代音楽監督などの肖像画や写真が飾られていました。

小澤征爾さん
38歳のとき、アメリカ5大オーケストラの一つに数えられるボストン交響楽団の第13代音楽監督に就任しました。音楽監督は2002年まで務めましたが一人の指揮者が30年近くにわたり同じオーケストラの音楽監督を務めたのは極めて珍しいことだそうです。

シンフォニーホール内部

早めに入場したので撮影できました。
金色の飾り板にベートーベンの文字が書いてあります。

パブリックガーデン

ボストン コモン / パブリック ガーデン 広場・公園

鴨もお散歩。和かですね…

これからビーコンヒルを通ってフリーダムトレイルを歩きます。

ガイドブックにあった地元住民も一押しの朝食スポット　The Paramount。
www.paramountboston.com/beaconhill/menu/breakfast
入ろうかな～と迷いましたが、あまりお腹がすいてない。
少し先のパブリックガーデンを抜けてCharles St.とマウントバーノン通りの交わる場所にあるTatte Bakery &Cafeに行くことに。親切な店員さんのお薦め、アップルタルトとシナモンブレッドを買いました。
tattebakery.com/wp-content/uploads/2013/10/tatte-charles-street-menu.pdf
イートインスペースもあります。

ザ パラマウント アメリカ料理

マウントバーノン通り

マウントバーノン通り周辺 散歩・街歩き

Ceder Lane Way

エーコン通り
ボストンで一番有名な通りだそうです。

エーコン通り 散歩・街歩き

ビーコンヒルの中でも最も高級と言われる住宅が集まるエリアにあるルイスバーグスクエア。コロンブスの像がひっそりと建っていました。

ピンクに―通りにある『若草物語』の作者オルコットが暮らした家

マサチューセッツ州議事堂

マサチューセッツ州議事堂 建造物

若き日のケネディ

向かって右側のGeneral Hooker Entranceから入って、係の人にケネディ像に行きたいとお願いすると、鍵を開け連れて行ってくれました。
なぜ走っているのか聞いたら、「走っているのではなく歩いている。理由は分からない」と言ってました。
ついでに今年のレッドソックスについて尋ねたら、
「去年は全米1だった。5～6年後にまた1位になる。」と答えてくれました。

フリーダムトレイルを歩きましょう。

赤いラインの通りに歩けばOK！
史跡には歩道にこのような目じるしがあるので分かりやすいです。

植民地当時の衣装を着たガイドさんが案内するツアーもあります。ただし英語。

旧市庁舎

ベンジャミン フランクリンの立像 モニュメント・記念碑

フランクリン

フランクリンの反対側にはろばくん

オールドコーナー書店

今は「Chipotle Mexcan Grill」というメキシコ料理のファストフード店で、ランチタイムには地元の人で結構にぎわってました。

でも私は地元も人から教えてもらった「Sam LaGrassa's」に行きました。
https://menu.pxier.com/delivery/en/online.aspx?cid=b7d2c18455648cad99745a8e3077329b.15&ty=2
パストラミとコンビーフのコンボがおいしいそうなのですが、大きくて重さも1ポンド以上あるとのこと。
買ってみたら確かにすごい!
厚みは10センチぐらいあって、2回に分けても食べきれませんでした。
店内で様子を見ていたら地元の方々（男女問わず）、サンドウィッチに山盛りフライドポテト、そしてトールサイズよりさらに大きいペプシをペロリとたいらげていました。いったいどういう胃袋しているのだ!太らないわけがない!!

オールドコーナー書店 建造物

オールドハウス集会場

オールドサウス集会場 寺院・教会

旧州議事堂

旧州議事堂 建造物

ボストン虐殺地跡

ボストン虐殺地跡 史跡・遺跡

途中にあったお店すっかりハロウィン仕様

オールドノース教会

オールドノース教会 寺院・教会

チャールズタウン橋からボストンハーバー方面

朝は晴れていましたが、どんより曇ってきました。

クインシーマーケット
クラムチャウダーをいただきました。

ファニュエル ホール マーケットプレイス ショッピングセンター

お馴染みロブスター

町の中の小さな公園

地下鉄グリーンラインCopley下車、コープリースクエアです。

ロマネスク様式の建物はトリニティー教会。入場するのに＄７（確か？）必要ですが、ステンドグラスや絵画がとても素敵。
厳かな雰囲気に包まれ、素晴らしい建築だと思います。

トリニティ教会 寺院・教会

広場の片隅にうさぎと亀
ほんわかしますね・・・

はす向かいにはオールドサウス集会所
ピューリタンのための集会所で、ミュージアムも併設されていました。

コープリースクエア、Boylston St.沿いの歩道にボストンマラソンゴール地点

1897年に創始された、近代オリンピックに次いで歴史の古いスポーツ大会の一つとのこと。
参加には資格タイムを満たしている必要があるため、「選ばれしもののマラソン」と称されているそうです。この資格タイムは年齢ごとに設定されていますが、結構ハードルが高いらしい。または、東京マラソンのように寄付をすれば参加できますが、この金額もかなり高額とのことで、さすがボストン。
ボストンマラソンといえば、フェンウェイパークのところでも書きましたが、2013年のボストンマラソン爆発事件を思い出します。

今回の旅行前にも旅先に関係した映画をいくつか見てきました。その一つが「ボストン ストロング 　～ダメな僕だから英雄になれた～」です。
彼女が出場するマラソン会場に応援に駆け付けゴール地点付近で発生した爆弾テロによって両足を失ってしまうボーマンの実話です。まだご覧になってなかったら、いかがですか？

クリスチャン・サイエンス・センター

ボストン公共図書館本館

ボストン公共図書館 建造物

ボストン公共図書館内部

アメリカ最古の図書館です。
荘厳で重厚なつくり。

閲覧室　観光客でも閲覧することができます。

噴水が素敵な図書館の中庭
自由に食事をすることもできます。

図書館にはカフェレストランが2カ所ありました。

地下鉄グリーンライン?に乗ってMuseum of Fine Arts下車
少しだけある来たところにあるイザベラ・スチュアート・ガードナー美術館

地下鉄はボストンコモン近くにあるDoｗntown Crossingという駅から郊外に向かう路線を全てOutbound、逆をInboundと言います。グリーンラインのOutboundは行先によってBCDEに分かれていますが、列車に大きくEなどと書かれているので分かりやすかったです。
このEはシンフォニーホールを過ぎたあたりから地上に出て路面電車になっていました。このMuseum of Fine Artsの駅も地上にあり何とも風情がありました。
また、ボストンの地下鉄は、プラットフォームに比べ列車が短い!
待っていてもそのはるか手前で列車が止まったりし、慌てて走って飛び乗ったりしました。楽しい思い出です☆

イザベラ スチュワート ガードナー美術館 博物館・美術館・ギャラリー

ベニスの宮殿風の建物
宿泊先のホテルの方の話では、「晴れた日の自然光でみるのがBest」とのことでしたが、滞在期間が短すぎ天候を選べないのが残念。
https://www.gardnermuseum.org/

ボストンの大富豪ジョン・ローエル・ガードナーⅡの未亡人イザベラ・スチュアート・ガードナーのコレクションを展示するためだけに作られた建物。
1～３Fが美術館で４Fのプライベートスぺースからガードナーさんが下をみて、ご自身で庭も細かくチェックをなさっていたそうです。
所蔵品はティツィアーノ、レンブラント、ミケランジェロ、ラファエロ、ボッティチェリ、マネ、ドガ、ホイッスラー、サージェントなどなど。
マティスの作品を最初に収蔵したアメリカの美術館は、イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館でそうです。

館内はうす暗い感じですが、調度品のすべてが超1級の美術品で大豪邸の中で絵画を拝見させていただいているような錯覚に陥りました。

日本の絵画も展示されていました。

サージェントによる『イザベラ・スチュワート・ガードナーの肖像』

そして、この美術館が世界的に脚光を浴びてしまったのが1990年3月早朝に起こった絵画盗難事件です。

盗難に遭ったのは全世界に34作品しかないともいわれるフェルメールの『合奏』、『ガラリアの海の嵐』（レンブラントが描いた唯一の海洋絵画）、『自画像』などレンブラントの作品3点、マネの『トルトニ亭にて』、かつてレンブラント作と思われていた風景画、などなど。額の中の絵画だけを切り取って持って行ってしまうなんて・・・・あまりにむごい!!
現在でも空の額がもとのままに壁にかけられていました。

イザベラ・スチュアート・ガードナー美術館の近くにあるボストン美術館。
地元の方は「Museum of Fine Arts（MFA)」というのですね。

ボストン美術館 博物館・美術館・ギャラリー

ボストン美術館には2回いきました。

ここは地下鉄駅近くHuntington Ave側正面入り口

こちらはFenway側の入場口
イザベラ・スチュアート・ガードナー美術館からすぐです。

まずは正面から入場すると・・

ロタンダ（円形広間）
こんな感じ

サージェントが描いた見事な天井！

夜も行ったのですが、水曜日は16:00から無料開放日ということもあり、色々な催しが開かれていました。
ここではあの有名なゴーギャンの『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』の前で、半裸のオジサマをモデルにしたスケッチ大会。
実は私も描いてみました（笑）

限られた展示室でしたが、自由に模写ができます。
子どもたちも。
超一流の絵画を自由に見て自由にスケッチできて。
本当に羨ましい環境です。

ここも有名な作品をほんの少しですが…

ゴッホ「郵便配達人ジョゼフ・ルーラン」
ルーランのご婦人を描いた「ルーラン夫人ゆりかごを揺らす女」もありました。
2017年東京都美術館にご夫婦そろってきてくださいましたね。

ルノワール「ブージヴァルのダンス」

ドガ「踊り子」

部屋全体はこんな風に独り占め状態。
来場者は多いけれど館内が広く展示作品も莫大な数なので、こんなふうに贅沢な空間になるのですね。

モネ「ラ・ジャポネーズ」

サージェント「Helen Sears」
ひかり輝く純白が心に残りました

敷地内には岡倉天心の名を冠した小さな日本庭園「天心園」が設けられています。

岡倉天心はボストン美術館アジアアート部門のキュレーターを務めていたそうです。

２Fから見た庭

中庭

中庭からガーデンカフェテリアに通じます

ミュージアムショップ横コンテンポラリーアートのところには草間彌生さんの作品もありました。

ボストンを後にして、アムトラックでニューヨークに向かいました。
紅葉には少し早かったボストン。
また来たいな…