ばばあの気まま一人旅～久々の宮古島でばばあ仙人に出会う編～その２

2019/06/27 - 2019/06/30

　何年前からか恒例行事のように八重山地方の梅雨明け時期に合わせて沖縄の離島方面へ旅行に行っていて、毎回｢宮古島か～石垣島か～西表島か～…｣と悩みつつ、ここ数年は｢何もしないをしに行く｣という贅沢を求めて西表島に行っていたのですが、さすがに５回も訪問すると本～当に何もする事が無くなったので(^^;)今年は久々２回目となる宮古島へ行くことに。
　そして事前に噂に聞いていた宮古島バブルは本当でした。
　忙しく走る建設作業車や工事作業員。そこかしこから聞こえる工事の音。
のどかで綺麗な海辺の風景に映り込む建設途中の白い布が掛けられたたくさんの建物。
　写真を撮りながら地元のお母さん達の立ち話から聞こえてくるのは何だか知らない人がたくさんいて怖いなど不安な話ばかりでした。
　良い意味活気づいている、悪い意味何となく昔のようなのどかな島では無くなっている…。
　今回の旅はそんな感じで、しばし｢何だかな～…｣と思うことが多く感傷的になって｢こんなおしゃれになってしまった宮古島にはもうしばらくは来なくてもいいかな～｣とも思い始めていたばばあばなのですが、そんな宮古島最終日の最後にまさかの出逢いが…！！

　そんな３泊４日の宮古島旅行の３日目と最終日の様子です。

エリア 宮古島(沖縄)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: レンタカー JALグループ

晴天に恵まれた３日目は朝から｢吉野海岸｣にシュノーケリングへ。
前に来た時もここでシュノーケルをしたのですが、足を踏み入れて直ぐに水族館状態だったので、最初泳げないからと嫌がっていた母もついつい夢中に。
二人でヘロヘロに疲れるまで堪能したのを思い出します。

ですが…。残念な事にそんな吉野海岸の海の中はすっかり変わってしまっていました。
何だか珊瑚が軒並みダメになってる…。。
なので、ひと泳ぎしてしばしその辺のお魚と戯れて早々に帰る事に。
まぁ。とりあえず海には入りましたよって事で満足でしょう！

吉野海岸 ビーチ

前ここに来たときに仙人みたいなおじいさんに話し掛けられて色々とお話しをして珊瑚のアクセサリーをもらった事がすごく印象に残っていたので｢あの仙人にまた会えるかな～元気かな～｣と少し期待してしばらく辺りを探したのですが見当たらず(その時既に仙人感満載だったので年齢的にもしかしたら…とも思ったり…）
そのままうやむやで帰るのも何となく嫌だったので、勇気を出してシュノーケルを借りたレンタル屋さんのお姉さんに｢何年か前にここに居た仙人はもう居ないんですか？｣って聞いたら、私みたいに観光客にたまに聞かれるらしく｢あのおじさんホントに結構有名人だったんですね～。でももう引退してここには居ないんですよ～｣と教えてくれました。(仙人って引退するんだ…)
そうか。あの仙人のようなおじいさんが居たときはシュノーケルで珊瑚の上に登っている人を見つけると直ぐに｢そこは登っちゃダメだ!!｣って怒ってくれていたので、怒る人が居なくなった事でここの珊瑚があんな事になってしまったんだ…まぁ吉野海岸は入口の駐車場の事など色々言われているようですが、それでもじゅうぶんに魚はいるし綺麗なのでシュノーケルをするのには充分なのですが、前を知っているだけにチョッとだけ悲しくなりました。

とりあえずシャワーを浴びてさっぱりしたら海岸を後に海風を感じながらそのままドライブ。
次は｢イムギャーマリンガーデン｣へ！

イムギャーマリンガーデン 公園・植物園

前回母と来た時は暑さにやられてサラッと見ただけだったのですが、今回は右回りでぐるっと一周しながらあの山の上に登れるらしいので頑張って行ってみましょう～♪

風が通り涼しく静かで良い感じです。
山の中腹まで登ってきました♪

と、あと少しで頂上という階段の途中で昨日も見たデカすぎる蜘蛛が風にゆらゆらと揺れながらばばあの前に立ちはだかり一悶着…。
すご～～く低い体制で何とかその下をくぐり抜け、汗という名のラードをダラダラ流しながらも頂上に到着です！
風が吹き抜ける～気持ちいい♪

後ろを振り返るとこんな風景。

シギラ系のリゾート地帯が見えます。

反対側はこんな感じ。

蜘蛛と戦いながらも来て良かった～

そして正面ドーン！！
こ、これはさすがに圧巻！

展望台からの景色。

下では橋から飛び込む飛び込まないでカップルが揉めています。展望台にいた数名で上から｢頑張れ～！飛び込め～｣ってずっと応援していたのですが、結局飛び込まずに｢な～んだ｣と皆解散(^^;)
いざあそこに立つと怖いもんですよね～。

展望台から下へ降りて進むとこのまま海へ落ちそうな階段。

永遠に下る階段がありましたが｢これ下ったらまた登るんだよね～…｣と、ここは止めて別の道へ。

さっきの飛ぶ飛ばないで揉めていたカップルは居なくなっていました。

結構深そうだし、流れが速そう。
シュノーケル初心者のばばあにはチョッと怖い。

地元の若者が楽しそうに釣りをしていました。
これがいつまで経っても嘘みたいに全然釣れない！
(…おぬし達…ここで釣れなければ日本全国どこに行っても釣れないぞ…。。)

もう少し若ければサクッとここでもシュノーケリングとかするんだろうけど…。
もうね、50歳も間際になるとそこまでのアクティブ精神はなくなる。
さて、お腹空いたな～～

と、言うことで宿へ戻りがてら｢島の駅みやこ｣へ寄って、マンゴーなどお土産を買ってとりあず配送手配し、遅いお昼ご飯にと宮古そばをいただく。

島の駅 みやこ お土産屋・直売所・特産品

宿に戻りお風呂に入ってウトウトと一眠りしてから外を見ると今日も雲が多く、日の入りが望めなさそうなので前日訪れた｢佐和田の浜｣へ行くのは止めてホテルの前にあるビーチを散策。
ビーチの端っこの遊歩道を歩いて行くとここに出た。

手前にあった東屋でおじさんが一人、三線を弾きながら沖縄民謡を控え目に歌っていてその音色が本当に心地良く、ゆっくりと夕暮れに赤く染まる海の写真を撮りながら
｢あれ？もしかしてここは天国なのかな…｣と思えるくらい極上なひとときを思いかけず過ごす。

写真を撮り終えておじさんに素敵な歌のお礼を言おうと思ったら、もう居なくなっていた。
暗くなってきた遊歩道をのんびり歩きながらビーチへ。

ホテルの目の前の｢パイナガマビーチ｣です。

パイナガマ ビーチ

夕暮れの涼しい風を求めて人がたくさん居ました。
みんなのんびり楽しそう。
さて、明日は最終日なので宿に戻り荷物を片付けなければ！

最終日も晴天♪
ちなみにホテルの朝食は付いていないプランだったので、毎日隣のファミマでおにぎりとコーヒーを買って部屋からビーチを見ながらの朝食。
コンビニ近いってホント便利♪

さて、帰りの飛行機は19:45宮古空港発なので時間はたっぷり。
のんびりと｢来間大橋｣を渡って来間島へ。

人の居ない小さなビーチを2箇所ほど散策。
と、建設中の巨大なリゾート施設をみて驚愕。。
あららら…。

｢竜宮城展望台｣へ。

竜宮城展望台 名所・史跡

と、ここで中国からの団体さんが来て、その中のおばあさんとおじいさんが写真を撮っている私をジッと見て何やら二人母国語でワ～っと必死に話し掛けてくる。
え？え？っとリアクションしていると、おばあさんが持っていたカメラを差し出して何やら指さしてる。
何？何？？と困っていると、写真を一枚撮って私に見せてきたんだけど、白飛びして見事なまでに真っ白な写真…。。
どうやらこれを何とかして欲しいと言いたいらしい。
あぁ。このデジカメが私と同じSONYだからあなたならなおせるでしょ！って事ね！

オッケーお任せあれ♪…。てっ、メニュー画面全部中国語…。。
でもまあ何とか原因がわかり解決！(マニュアルモードになっていたのでオートモードに変えてあげた。ずっとマニュアルになっていたらしくそれまでの写真を確認したら全部白飛びしてた…せっかくの旅行なのにかわいそう…。)
一枚おじいさんとおばあさんと綺麗な宮古ブルーの写真を試し撮りして二人に見せてあげると大喜び。
それからなぜか二人に手を繋がれ頭を撫でられ、さながらとらえられた宇宙人のような感じでおばあさんのカメラに３ショットで収まるばばあであった(^^;)

シーサーはこの島の移り変わりをどう見ているのかな？
この後同じく一人旅で来ていたお姉さんと仲良くなり、二人で周りを散策しながらお互いの色々な事をお話ししたり素敵な時間を過ごしました。

お姉さんとお別れをして私はもう少し近所をフラリ。
｢松の木展望台｣へ。

何だかかわいい♪

そこに昔の人が使っていた石段。

かなりの傾斜と段数。
こんな急な階段を使って生活していたなんて、昔の人は本当に強かったんだな～。

と、キシむ膝を押さえながら途中まで下りましたがここでリタイヤ。

｢来間大橋展望台｣にて。
ここで地元のおばあさんたちの座談会が耳に入り、今起こっている宮古島の闇を何となく感じ取る。。

来間島を後に｢前浜農村公園｣へ。
まだまだ時間があるので若者達で賑わっていた｢与那覇前浜｣を横目に少し足を伸ばして｢島尻のマングローブ林｣へ向かいます。

途中でお腹が空いたのでお昼ご飯に｢大和食堂｣へ。
宮古そばが美味しいと地元でも評判らしく20分くらい外で待ちました。

大和食堂 グルメ・レストラン

ソーキそばを注文。
ソーキトロトロ～美味しかった～～！
相席の地元の人っぽいおじさんはオムライスを食べていました。
これも美味しそうだった。。

ちなみにここは昔からの地元のお店らしく、ちょいちょいこちらからアクションを取らないとズッと外で待つはめになる感じなので、そこはのんびり、でもたまに店内を覗いて外に待ってますよ～アピールをしつつ気長に待ちましょう。

満腹になって島尻のマングローブ林まで来ました。
こんなかんじで遊歩道があります。

島尻のマングローブ林 自然・景勝地

そんなに広くはないのですが、それがかえって丁度良い感じ。

カニさん発見。

カニ｢おい！写真撮ってんじゃね～よ!｣

巨大ナナフシ発見～～！！

まあ、このサイズのナナフシは我が家の横にも居たので驚きませんが。
こうゆうのも全然平気～♪草に戻してあげた(^^)
ホント蜘蛛だけは…蜘蛛だけは無理…。。

さて海沿いを走りながらもう少し宮古島らしい写真を撮りつつ空港へ向かいますか。

これはでかいさやえんどうみたい。

大神島。
次はいつ来るかわからないし、今回やっぱりフェリーであそこ行けば良かったな。
などと思いながら車を走らせていると…。

大神島 自然・景勝地

何か…山の上に何かある。

拡大すると。
何あれ？廃墟？廃墟かな！！←廃墟好きの血が騒ぎ始める。
近くまで行こうとするとサトウキビ畑があったので、その入口で何とか写真を撮ろうと背伸びしていると。
白い髭の仙人みたいなおじいさんが｢何撮ってるの｣って話し掛けてきました。
(ん？？この人は吉野海岸の仙人？って一瞬思ったけど、いやこれは違う仙人だ…)

ばば｢あ、すみません。お邪魔してます。あの廃墟が気になって｣と言うと、
仙人｢あれは俺の庭だよ～！せっかくだから見てく？｣
(やばっ私廃墟って言っちゃてんじゃん。めっちゃ失礼じゃんあたし…。。)
そんなばばあの気まずさを感じ取ってか、仙人がせっかくだから是非是非って中を案内してくれた。
と、これがホントにスゴい！全部仙人が一人で15年という歳月を掛けて作り上げた庭？いや遺跡？とにかくスゴい！！
で、あの足場のような木の組み立てられたものは、一つは満天の空が見渡せる櫓、一つは海まで飛んでいくんじゃ無いかと思うようなブランコでした。
仙人にそんなブランコを押してもらって喜ぶばばあ。
久々に童心に返ってみたり、仙人の話を色々聞いたり本当にあっという間の楽しいひとときでした。
今日帰ると言うと｢何だ～来年来る時は必ず連絡してね。友達20人位連れてきてもバーベキューできるから！(お庭のてっぺんに巨大バーベキュー有り)｣と、お互いの連絡先を交換して空港までの道を教えてもらい仙人に手を振られながらそこを後にしました。(仙人…ちなみに私コミュ障だからそんなに友達居ないんだけど…)

｢宮古島って…仙人何人居るんだろう…｣
｢仙人ガラケーだったな…。｣
と改めて旅の最後の最後で身に起こったことのレアさにしみじみしながら、今回の〆飯は空港内のレストラン｢ぱいぱい のむら｣にて鶏南蛮丼。
いや、ぱいぱいって…。
いや、この際そんな事はどうでもいい…。

ぱいぱいのむら グルメ・レストラン

そんな感じで今回は様々な出逢いがあったり何となく不思～議な感じで旅は終わりました。
…いやこりゃ来年も仙人に会いに行かないといけないから、また宮古島来なきゃじゃん！

ちなみに仙人の場所は個人の所有地であまり知られたくないとの事だったのでお庭の中の写真等は控えました。
気になった方は｢宮古島　仙人　大浦｣で検索すると他の人のブログで紹介されているものが出てくるのでそれを読んで頂ければと思います。

この旅行記へのコメント （2）

• kichiさん 2019/10/17 13:33:28

  仙人にやられました(笑)

  はじめまして。何日か前に旅行記見させて頂きました。
  独特の語り口、めっちゃ面白い！！
  写真も凄く綺麗で、宮古島へ行きたくなりました。
  仙人を私もみてみたい(^-^)
  楽しい旅行記をありがとうございました！

  maoguさん からの返信 2019/10/19 00:26:10

  RE: 仙人にやられました(笑)

  kichiさんはじめまして！
  
  コメントありがとうございます。
  
  kichiさんの旅行記、皆さんの仲の良さが伺えてすごく楽しそうでとても面白かったです！
  
  ちょいちょい出る関西弁の文章がホッコリしました♪
  
  ※ちなみに私が会った仙人はかなりレアキャラらしいので(ポケモンか？)偶然にも出会えて本当に幸運でした(^^)
  宮古島へ行った際は私の写真を手がかりに是非探してみて下さい(^^;)