中欧旅行記（5）（スロベニア）

2006/02/28 - 2006/03/09

朝早くピランを発ち再びリュブリャナへ向かいます。リュブリャナで1泊してから旅の拠点であるウィーンへ。旅も終盤に近づいてきました。

エリア リュブリャナ(スロベニア)

午前2時半に起きました。準備して階下の食堂へ。誰もいません。保温ポットに入ったコーヒーを飲みます。時刻は3時半。リュブリャナ行きのバスは4時発です。外は真っ暗で風が強く、時折怒鳴り声が聞こえてきました。不安でしたがバスは定刻通りやってきました。素晴らしい。

リュブリャナには朝8時に到着。記念に自撮り。大きなバックパックですね。若い。今はキャスター付きスーツケースが必須です笑。

リュブリャナに立ち寄るのは今回の旅程で3回目になります。2回目までは全て中継点でしたので、今回初めて観光をします。

気になっていたマック。当時スロベニアは全体的に物価が安かったのですが、マックはそれに比べると高めの値段でした。日記によるとこのセットでおよそ1170トラールSIT。当時はユーロとトラールSITが共存していました（2007年からユーロ完全導入）。ユーロ換算ではおよそ4.9ユーロ。１ユーロが140円でしたので700円くらいですね。

所々に教会がありました。吸い込まれるように中へ。私の通った幼稚園が教会と併設だったため毎週ミサがありました。幼心にほとんど刷り込みされたようなものですが、今でも教会に行くとなぜか心が落ち着きます（キリスト教徒というわけではありません）。
神父様がスロベニア語で何やら話をして、その後参加者が近くの人達と握手を交わしはじめました。恐らく「隣人を愛しなさい」的な感じだと思います。
私の目の前の男性がこちらを振り向きました。そして満面の笑顔で手を差し出してきます。握手をして教会を後にしました。なんか、良い感じです。

どこの国でも首都はやはり建物が荘厳ですね。小雨でしたが、それがまたいい感じです。

偶然この日は日曜日で、週一回の骨とう品市が開かれていました。

古い手紙を熱心に物色する男達。どのような価値があるのか分かりませんが、難しいそうな趣味の世界ですね。

アールヌーボー調の素敵なランプを愛おしげに見つめる少女。行商人の父親について来たのでしょうか。一際目立つ白い帽子を被った姿が大変可愛らしく、1枚撮らせてもらいました。

ピランもそうだったのですが、壁の色合いが大変素晴らしいと思いました。日本で同じ事をしてもなぜかチープな感じがします。不思議ですね。

ここで一旦ユースホステルへ向かいます。4人部屋と12人部屋が空いており、4人部屋は昼からになると言われ、荷物を預けてから再び外出しました。

少し身軽になったのでリュブリャナ城を目指します。

城からの眺め。リュブリャナの街が一望できました。これぞ中世の街並みといった感じです。素晴らしいです。

急激に天候が変わって文字通り雪嵐です。たまらず宿へ戻ります。

もう一度確認すると12人部屋ならすぐにでも入れるという事でサインしました。このバックパッカーの宿の雰囲気に圧倒されました。おまけに男女混合でした。カルチャーショックです。

少し休憩してから再び外出して食事を摂りました。食べてばかりですが、とにかく寒くて、カロリーを必要としました。ケバブです。

あっという間に白銀の世界。除雪車がそこらで除雪を始めました。綺麗です。ピランを午前2時に起きたため、流石に眠いです。宿に戻って寝ることにしました。落ちるように寝たと思います。

翌朝、再びリュブリャナを散歩しました。雪はすっかり止んで、朝日に照らされた銀色の街並みが大変素晴らしかったです。

民芸品のキャンドル屋さんも準備していました。

三本橋の近くにあったアーケード内でケーキを買いました。

チェスでしょうか。皆真剣そうです。

宿に戻って数名に別れを告げます。写真に写っている男性、実はブレッドの宿でも一緒でした。全くの偶然です。お互いあれっ？という感じですぐに握手して少し話をしました。彼について印象的だったのは飴色をした革のトレッキングブーツを履いていたこと。靴が良いね、と褒めると「安くないよ」と笑いながら答えました。私はニューバランスのスニーカー。とても雪仕様ではありません。なぜか猛烈にトレッキングブーツが欲しくなりました。

ドイツから遊びに来ていた2人の若者。確か20歳前後だったと思います。13年経った今は彼らも立派な大人になっていることでしょう。

さて、ウィーンに向けて列車は走り出します。スロベニアともお別れです。