2019/09/11 - 2019/09/11
11位(同エリア413件中)
かっちんさん
「樽前ガロー」は、切り立った岩壁に濃い緑色のコケ類が60種類以上も付着し、独特の景観が約2kmにわたり続いています。
ここは、1667年樽前山(たるまえざん)噴火による火砕流堆積物が川で侵食されてできた溪谷です。
「ガロー」とは東北地方の方言で「がけの間を川が流れる場所」のことです。
支笏湖湖畔にある「苔の洞門」(現在は崩落等で閉鎖)のような景観ですが、「樽前ガロー」には谷底に川が流れています。
今日は札幌から出発し、苫小牧の西部にある錦岡駅から予約運行型路線バスで「樽前ガロー」へ向かいます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・樽前ガロー現地案内板
・苫小牧市観光情報「樽前ガロー」「長い直線線路」
・ヤマレコ、登山の用語集「ゴルジュ」
・苫小牧市「樽前予約運行型バス(樽前ハッピー号)について」
・梅沢俊著「新北海道の花」、北海道大学出版会
・ウィキペディア「苫小牧市営バス」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
黄色い消火栓(札幌)
札幌では消火栓の色が黄色です。 -
特急「すずらん」(白老駅)
錦岡駅前 9時台の路線バスに乗るため、一旦特急で白老まで行き、普通列車で錦岡へ引き返すことにします。 -
苫小牧行き(白老駅)
白老駅で30分ほど待ち、普通列車で錦岡駅まで2駅戻ります。 -
日高線の車両
日高線は不通区間があるため、日高線で走っていた車両が室蘭本線にも使われています。 -
長い直線区間(白老付近の車窓)
室蘭本線の白老~沼ノ端間(28.736km)の線路は、直線区間で有名なところ。 -
馬の牧場(社台付近の車窓)
-
錦岡駅に到着
錦岡(にしきおか)駅は無人です。 -
予約制の「樽前ハッピー号」
樽前ガローへは以前、苫小牧市営バス「錦西樽前ガロー線」が運行されていたのですが、平成24年(2012)に民間の道南バスに事業移管されました。
現在は樽前予約運行型バス「樽前ハッピー号」となり、予約があると時刻表に従って運行されます。
予約方法は乗車日の前日18時までに道南バス錦西営業所に電話で申し込みます。 -
「錦岡駅前」バス停
駅前 9:57発のバスで「樽前ガロー」へ向かいます。
バスは少し早めに来たのですが、駅前からの乗車は我々夫婦だけだったので早めに出発。 -
途中の錦西営業所(バス車窓)
ここでもう1人地元の人が乗ってきます。
写真は営業所(車庫)に停車している別のバスですが、同じ塗装色のバスに乗っています。
この塗装色は苫小牧市営バス時代のもので、道南バスへ移管後、バスをそのまま使用し社名表示を道南バスに変更しています。 -
樽前山(バスの車窓)
今日の天気は雨が降ったり止んだり。
山頂に溶岩ドームのある樽前山が霞んで見えます。 -
浚渫船(バスの車窓)
サロベツ原野で見たことがある浚渫船(しゅんせつせん)。
このあたりは湿地帯で、同じ目的なら泥炭地から肥料を作っているのかも・・・
バスはこの後、右へ曲がり樽前山の方向へ向かいます。 -
「樽前ガロー」バス停
錦岡駅前からバス30分ほどで到着。
ここから樽前ガロー橋(ガロー入口)までは230mほどです。 -
「樽前ガロー」案内板樽前ガロー橋)
樽前川上流にある「人工の滝」から「樽前ガロー橋」まで約2kmの溪谷が「樽前ガロー」です。
切り立った岩盤に緑色のコケ類が付着した景観が続きます。 -
隣にある案内板(樽前ガロー橋)
樽前ガローの成り立ちと特徴が解説されています。 -
「樽前ガロー橋」からの眺め(上流側)
橋上の左側が上流側です。
垂直な岩壁なのでコケが付着している状況が見えません。 -
「樽前ガロー橋」からの眺め(下流側)
橋上の右側はコケの状況が少しわかります。
ほとんどの人はこの景色を眺めただけで帰っているようです。 -
お勧めの見学場所
苫小牧駅南口にある観光案内所でもらった地図をもとに今回見学した場所です。
樽前ガロー橋を渡り、左側に入る道を歩きます。
①は樽前ガロー橋付近の藪の中
②は川への降り口(一つ目)
③は川への降り口(二つ目) -
緑色のコケで覆われる溪谷(①の樽前ガロー橋付近)
橋を渡り左側の藪の中から渓谷を少しだけ眺める場所です。 -
「川への降り口」の注意看板(②)
溪谷を左に見ながら道を20mほど進むとこの看板があります。 -
川へ降りる道(②)
階段などなく、ロープを頼りに崖を降ります。 -
崖につくられた道(②)
急坂ですが地面が乾いていたので滑らずに降りられました。
雨が降った後は滑りやすくなるので、降りない方が無難です。 -
イチオシ
幻想的な世界(樽前ガロー②)
川のほとりに降りると、見たこともない絶景!
両岸の岩壁がモスグリーンのコケで覆われ、岩の上には若葉のようなみずみずしい緑。
まるで別世界に来たようです。 -
下流側の景色(樽前ガロー②)
川の流れは結構速いです。 -
赤い地層(樽前ガロー②)
では、川辺からロープにつかまりながら、降り口まで上がります。 -
緑の木立
気持ちいい森の道を歩き、さらに上流へ向かいます。 -
二つ目の川の降り口(③)
右側から別の道と合流した付近に、川へ降りる道があります。
少し降りると写真のような柵があります。
対岸にガロー公園の東屋が見えるところです。 -
イチオシ
狭い溪谷(樽前ガロー③)
柵の右側は行き止まりですが、狭い溪谷が見えます。 -
イチオシ
苔むした岩肌(樽前ガロー③)
柵の左側はロープなど使わずに短い距離で降りられます。
②の景色とは異なり、ゴツゴツした岩肌がコケに覆われています。
崖の高さは少し低いようです。 -
縦に亀裂の入った岩壁(樽前ガロー③)
もしかすると岩戸になっていて、ギギギっと開くのかも・・・ -
ここは穏やかな流れ(樽前ガロー③)
この後、樽前ガロー橋まで一旦戻り、対岸にあるガロー公園の東屋まで行ってみたのですが、渓谷の景色は今一でした。 -
イチオシ
カントウヨメナ(バス停付近)
花の図鑑「新北海道の花」で調べると、「カントウヨメナ」のようです。
この頃から雨が強く降り出したので、予約していたバスをキャンセルしてタクシーを呼び、錦岡駅へ戻ります。 -
錦岡駅
苫小牧行きの列車に乗ります。 -
特急「スーパー北斗」(苫小牧駅)
この特急で新函館北斗へ向かい、新幹線で東京へ帰ります。
これで大人の休日倶楽部パスを利用した5日間の十勝・芦別・江部乙・苫小牧の旅を終わります。
樽山ガローでは岩肌がコケに覆われた幻想的な世界に出会うことができました。
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