2019夏。やっぱり台湾へ！　2日目前半　北港にはたくさんの神様がござらっしゃった。

2019/08/31 - 2019/09/03

日本人にあまり人気のないという北港の街に行くことにしました。
道教の寺院があります。それだけです。
神様のありがたさ、人々の温かさに触れた旅でした。


2日目
高鐵で嘉義駅に行く
タクシーで北港朝天宮お参り
北港老街見学
板陶窯見学
新港奉天宮お参り
高鐵嘉義駅で休憩、昼食
高鐵で台北へ、希望広場見学
松江自助石頭火鍋城で夕食
行天宮お参り

エリア 北港(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 鉄道 タクシー 徒歩

朝6:10　　駅前の飯米團覇（米と團で一文字）でおにぎり、老蔡水煎包で高麗菜饅(キャベツまん）を買って高鐵に乗ります。高鐵の中でおいしい朝ご飯。

老蔡水煎包 地元の料理

飯米團覇（米と團で一文字）のおにぎりはマヨネーズ入りでした。

高鐵切符は日本であらかじめHPから購入。予約が遅かったので行き20%、帰り10％の割引になりました。便によっては35％の割引切符もあります。前日の夜セブンイレブンで手数料40元を払って切符を出しました。駅で発券すると手数料はいりません。

6:50の高鐵で嘉義駅まで行きます。ゆったり座れて8:20に嘉義駅到着。
あらまぁ、高鐵嘉義駅の写真なし。

高鐵嘉義駅から北港まではバスもあるのですが、暑さが厳しいのでなんの迷いもなくタクシーで北港朝天宮まで行きます。370元。高鐵嘉義駅は区画整理された田んぼの中にあるので、タクシーはずーと田んぼの中の立派な直線道路を走って北港の街に入ります。

15分後、目の前にこの北港朝天宮が現れます。立派な建物に感激。周りもお参りの人やお供え物を売る人達で賑わっています。300年以上前に建てられた道教の寺院です。建物は改築が繰り返されています。

北港媽祖 (朝天宮) 寺院・教会

門をくぐると、

向かって右側に千里眼、左側に順風耳がご本尊の媽祖様を守っています。悪者だった二人は媽祖様に出会って改心し、従者になったそうです。

そのお顔のかわいいこと。
媽祖信仰は中国福建省で航海の安全を願って始まりました。マカオのマーカー廟、マラッカの青雲寺、なども同じ媽祖様を祀っています。文化大革命で福建省の廟は壊されたところが多いそうですが、ほかの土地では信仰が広まっています。
特に台湾ではたくさんの廟があります。それぞれの街の城閣廟の中にもほかの神様と一緒におられます。
北港朝天宮は台湾の媽祖信仰の総本山です。

本殿の屋根にもたくさんの神々　動物　鳥　植物あらゆるものがのっかっています。

その立派なこと。
この飾りに引かれて北港に来ました。

立派な香炉。

たくさんのお参りの人が。

この奥がご本尊ですが写真はここまで。畏れ多いのと周りのお参りしている人の目が気になって諦めます。

私たちも紙銭を買ってお線香をもらいます。神銭をこの棚に置くように廟の人に言われわきの棚に置きましたが真ん中に置きたかったなぁ。

お参りします。

奥にもたくさんの廟があります。

足元には石の彫刻が。

裏にある壁画。

熱心にお祈りをする人がいます。

頂いた7本のお線香をそれぞれの廟の前に立てます。

たくさんのお守りが。

観音様もいらっしゃいます。

壁の木彫。たくさんの人に撫でられてつるつるです。

右回りに一周します。

本殿の庭で何か始まるようです。

門前の広場でで神様が紙銭に火をつけて踊っています。

那托三太子です。

今夏中国で大ヒットの映画「Na　Zha」のモデルの少年神です。西遊記や封神演義にも出てくる人気の神様です。だんだん人だかりができてきます。

火をつけた紙銭と爆竹。鳴り物でにぎやかです。

通りを見るとパレードの準備完了という感じ。

私たちが見たのは三重凌天宮のパレードの皆さんたちでした。

たくさんの人たちです。

日本に帰って調べると8月31日が凌天宮の大祭だったようです。9月1日は南巡行の様です。大祭の翌日にご本尊が総本山の北港に帰られるのかな。
神輿の上がご本尊です。

こんな車も。
たまたま出くわした私たちにも、篤い思いが伝わってきます。

暑さと人ごみを離れ、台北ナビに載っている阿豊油飯麺線粉へ。2回目の朝ご飯です。

お店の人が渡してくれたメニューの紙にチェックを入れます。
店の中は地元の人でいっぱい。お持ち帰りの人もたくさんです。
油飯と麺線粉。副菜にゴーヤと青菜をお願いします。

おかあさんが来て麺線粉に卵を追加するよう勧めてくれます。

油飯は魯肉飯のことですと、若いお兄さんがスマホをかざして教えてくれます。

どれもおいしく頂きます。
テーブルの彫刻も素晴らしい。

笑顔で歓迎してもらい、北港朝天宮のキーホルダーも頂きました。

お店を出た後朝天宮の裏手にある媽祖文化大楼の4階屋上に上ります。ここには朝天宮を見下ろすように大きな媽祖像が建っています。

台座もすばらしい。

大きな媽祖様とご一緒に見下ろすと朝天宮のいくつもの廟の屋根が折り重なって素晴らしい佇まいを見せています。
縦長の楕円形のロータリー全部が朝天宮の建物群です。

なかなかうまく写せません。北港朝天宮のHPに素晴らしライトアップの写真や、媽祖生誕祭の様子がアップしてありますので是非ご覧ください。

目の前には、日本統治時代に建てられたという洋館があります。

反対側には田んぼと海に続く川の流れがあります。
媽祖信仰ははるか大陸の港からこの島に危険を冒して渡ってくる心の拠り所だったのでしょうね。

下に降りてくると花火が上がり、爆竹の音がしています。10人余りのKAWASAKIライダーがいたり、大きな花飾りの車が通り賑やかさが増しています。

爆竹のあと。

今度は聖皇宮のご本尊。

パレードは続きます。

北港老街を歩きます。

ちょっとわき道に入ると静かな佇まい。

暑さをしのいで保生堂漢方珈琲館で休憩。

昔の漢方薬局を喫茶店にリノベーションしてあります。

生薬の缶がそのままに。

珈琲とクッキーでクールダウン。

薬草が干してあります。

こんなわき道は、

静かな様子。

表通りに帰ってくるとまたまた神様の行列が来ます。その大きさにびっくり。
熱中症が心配だなぁ。

老街の端にあるごま油のお店。台湾産のごま油を詰めてもらいました。

いい香り。

ここからが苦難の始まり。
遠くに来すぎたのと暑さのせいでなかなかバス停までたどり着かない。タクシーは走っていない。

我慢してバス停に向かって歩いて行く途中で北港派出所を見つけました。ここでタクシーの電話番号を教えてもらおう！と、派出所に入ります。
そうすると、警察の人が親切にタクシーを呼んでくださいました。厚かましく板陶窯によって新港奉天宮によって高鐵嘉義駅まで行ってもらえるようにお願いしました。
皆さんにこにこで、とっても親切。
一人のお巡りさんの「今タクシーを呼びました。ここに座って待っていてください。」の流ちょうな日本語に周りの人たちから拍手！温かいポリスでした。

5分後に来たタクシーの運転手さんにきちんと行き先を話して下さり、見送ってもらいました。

謝謝！


板陶窯交趾焼工芸園區に到着。

広い敷地が公園なっていて陶芸体験ができる部屋。レストランなどもあるようです。公園のあちこちに陶芸作品があります。

かわいい牛。

こちらも。

洗い場もかわいい。

博物館の中に入ります。

屋根の龍と同じ。

こんな置物も。

作業場です。
ここであの屋根飾りが作られているのですね。
細かい大変な作業だと思います。

この神様はどなたかなぁ。
博物館を出て公園に戻ります。

ゴミ箱まで素敵。

塀の上に素敵な甕が。
板陶窯を後にして新港奉天宮に向かいます。

この寺院も台湾媽祖信仰の総本山と言われているところです。
こちらはちょっと小さめの廟です。

老街は静かですが、ここにも爆竹の跡があります。
きっとどこかの寺院の媽祖様が帰って来られたのね。

香炉が煙っています。

屋根飾りの細工も立派。これも先ほどの板陶窯で作られたのね。

立派な柱。

皆さん真剣なお祈りの姿。

タクシーで最後、高鐵嘉義駅まで送ってもらいます。
高鐵は速いよ。日本人が作った。とかいろいろ話してくださいます。（実はここだけしかわかりませんでした。）とっても楽しい親切な運転手さんでした。

乗る時の状況から値段交渉は無理だったので、降りるときに料金をノートに書いてもらうと、思っていたより安い値段でした。
運転手さんありがとう！

まだお昼だというのに暑さと、人々の神様への篤い思いに触れ、頭はくらくら。
高鐵嘉義駅のスタバで遅いお昼ご飯にします。

サンドイッチがほかほかに温められておいしいよ。
高鐵切符を14:30の電車に時間変更してもらいました。1回は無料でできます。
スタバで台南と台中のデミタスカップをゲット。
お姉さんの「ここでしか買えないよ。」の言葉に惑わされて！

それにしても北港と新港は未知の世界でした。
神様の世界の余韻に浸りながら高鐵で台北まで帰ります。