2019秋の米国アラスカ州とカナダ・ユーコン準州　ドライブ（その１：キーナイ半島、タルキートナ）

2019/08/28 - 2019/09/11

一度は行ってみたいと思っていたアラスカをレンタカーで観光して来ました。
まず一年前に、航空会社のマイルを使ってシアトル空港までのフライトを
確保してから、15日間の旅行計画を立てました。
観光は、アンカレッジからハイウエイを時計回りにデナリ国立公園、
フェアバンクス、Tokを経由してアンカレッジに戻って来る計画で、
途中でTokという小さな町の先を北東に伸びるTaylor Hwyを行き
国境を越えてカナダのDawson Cityまで行き、また同じルートで
戻って来る行程を加えています。

今回は、いくつかの不安を抱えての出発でした。
1つ目は、宿泊施設がどうも町はずれの林の中にあるようなので、
　　　　　探すのに苦労しそう。
2つ目は、カナダへの国境超えの様子が不明。在日カナダ大使館のHPでは、
　　　　　 陸路はVISA等不要なので、eTAは取得せず。
3つ目は、国境への道路が未舗装(unpaved)で砂利敷(gravel)とあり、
　　　　　どのくらいのスピードで走れるか？
4つ目は、レンタカーは舗装された道路のみ運転可となっており、
　　　　　 砂利敷道路での事故は補償範囲外か？
5つ目は、そもそも、こんな田舎道に出入国管理事務所があるのか、
　　　　　 まだ早いが冬季は閉鎖された例を見たことがある。
6つ目は、デナリ国立公園内のトランジット・バスの予約を入れていない！

ドライブ旅行は普段は宿も決めない『いい加減』な旅だったのですが、
今回の旅行先は人口密度も低く有名観光地も有り、宿が見つからない
リスクを考え宿は全部決めましたが、途中で変更することになりました。

また、レンタカーにはナビゲーションを付けることにしました。この
使い勝手については、あとで書きます。

『その１』は、アンカレッジから南へ下がり、プリンス・ウィリアム湾
クルーズとキーナイ・フィヨルド国立公園クルーズを楽しみ、その後
タルキートナに1泊後、デナリ国立公園へ到着するまでの4日間です。

エリア その他の都市(アメリカ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 レンタカー タクシー 飛行機
• 航空会社: アラスカ航空 ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

赤色がレンタカーで走ったルート
ブルーのマーカー+赤のアンダーラインが宿泊地
第１～２日　Anchorage ２泊
第３日　　　Seward１ 泊
第４日　　　Talkeetna １泊
第５～７日　Healy 3泊
第８日　　　Fairbanks １泊
第９日　　　Tok １泊
第10～11日　Dawson City ２泊
第12日　　　Glennallen １泊
第13日　　　Anchorage １泊
第14日　　　機中泊

【第１日】2019年8月28日（水）　写真はシアトル空港
成田　18：15発　NH178便 (B787)　⇒⇒　SEA　11：25着
SEA　13：55発　AS　57便(B737)　⇒⇒　ANC　16：40着
シアトルまで順調に来たが、米国の入国審査が大渋滞。このままでは、
乗り継ぎ便に間に合わないと焦りながら並んでいたら、何やら急ぐ人は
あっちへ行けと聞こえたので、移動すると自動化ゲートがあり、
出てきた紙を持って、審査官のところで入国スタンプを押してもらい、
やっとイミグレ通過。その後、税関も長蛇の列ではあったが流れが良く、
スーツケースを乗り継ぎカウンターで預け、何とか乗継便に間に合う。

【第１日】　アンカレッジ空港着
飛行時間3時間20分程でアンカレッジ空港着、ムースがお出迎え。
スーツケースをとり、タクシーでダウンタウンのホテルへ向かう。
チェックイン後、市中心部へ歩いて向かい、アラスカ鉄道駅を確認。

【第２日】2019年8月29日　8：17　Information Center
8時にホテルを出て、アラスカ鉄道のアンカレッジ駅に向かっています。
ホテルはダウンタウンのはずれにありますが、歩き回れる範囲です。
昨日の夕方に、ここで色んな資料を貰いました。親切で面白い女性でした。

【第２日】8:19　ダウンタウンのメインストリート

【第２日】8：24　アンカレッジ駅

今日は、『26Glacier Cruise』というクルーズで、ウィッテアの港を
１２：３０出港、5時間のクルーズです。
US$ 281.95(列車込み、早期割引有)
私は、アンカレジ～ウィッテア間往復がアラスカ鉄道を使うオプションを
選びました。　
8時45分から、列車のチエックインです。出発は9時45分。

【第２日】駅の前にあります。
背景に、かすかに見える高層ビルは米国の名の通ったホテルチエーン。
私は、ネットで予約した町はずれのホテルで駅まで歩いて２０～２５分。
でも、15階建てのちょっと古そうなだけで、帰国時には午前3時発の
空港までの無料シャトルが利用できコスパ最高！

【第２日】09：23　2階の展望車両に乗ります。座席指定。
Anchorage 9：45発　⇒⇒　12：05　Whittier着
タガログ語と英語を話す、１３～14人の団体グループが近くに同乗、
ずーっと大声で話しっぱなし、特に女性の声がキンキン頭に響きます。

【第２日】10：10　車窓より
まだアンカレッジの郊外です。
前庭が共同の滑走路で、庭に自家用機が置いてあります。

【第２日】11：38　車窓より
途中まで、列車は湾(Cook Inlet)に沿って海岸沿いを走るが、もやった
感じがしていた。
クルーズ船で同席したアラスカ州在住の男性の話では、山火事が発生して
こんな天気になっているとのことでした。普段はクリアーだとか！。

列車は途中まで、Cook Inlet（クック入江）のすぐ傍を走っているが、
『クジラが見えた』と運転手がスピードを落としたとのアナウンスが
ありました、でも確認できず、残念。

【第２日】11：53　車窓より

【第２日】11：55　車窓より
この先が列車と自動車の共用トンネル Anton Anderson Tunnel(4.1㎞)。

【第２日】12：00　車窓より
車はトンネルの手前で、待機中。
列車が優先です。夜間は通行止めになりますので、車で行く場合は
列車優先の上、交互通行でもありスケジュール要注意ですネ。

【第２日】12：01　車窓より
結構長いトンネルで、列車が通れるだけの大きさしかありません。
トンネルの天井が低いので列車はゆっくり進みます。
（トンネルを作った時には背の高い展望車両はなかったでしょう）

【第２日】12：17　
列車組は少し遅れて到着、ここで乗船カードと昼食用のカードをもらい、
乗船しました。
船内はすでに、バス(Coach Service)組や車参加組で、ほぼ一杯。
船首に面した4人席テーブルが指定席でした。

【第２日】12：44
湾の中なので、波静かで揺れません。

【第２日】12：50　出港後しばらくして昼食が出てきました。
カップの中身は、サーモンチャウダー（2種類から選べます）。

【第２日】13：26

【第２日】13：39

【第２日】13：44　絶景が続きます。

【第２日】13：48　真ん中の少し上に白頭ワシ
レンズ交換が間に合わず、35㎜換算　80㎜で撮っています。
次の写真は、電子的に拡大しました。

【第２日】白頭ワシの後ろ姿（電子的に拡大）

【第２日】13：54　絶景が続きますが、もやっています。
同席のアラスカ在住の男性が言っていたように、山火事の影響でしょう！
空がクリアではないです。

【第２日】14：08　
カヤックに影響を与えないように船は速度を落とします

【第２日】14：10　前方には氷河
でも、目的の氷河は左に航路を採った先にありました。

【第２日】14：13　クジラ

【第２日】14：16　イシイルカと思います
クルーズ船に近づいて来ました。

【第２日】14：20　？？

【第２日】14：21

【第２日】14：21

【第２日】14：24　小さな船が計3隻出ていました。

【第２日】14：27　潮吹いてますが？？

【第２日】14：29　クジラ

【第２日】14：38　移動して氷河へ向かいます。
結構なスピードが出ていますが揺れません。

【第２日】14：59　氷河に結構近づきます。

【第２日】15：05

【第２日】15：20　氷河が崩落しています。

【第２日】15：31

【第２日】15：43　ラッコ

【第２日】15：43　ラッコのコロニー

【第２日】16：30

【第２日】16：35

【第２日】16：38

【第２日】16：38

【第２日】16：40　クジラ（いつも尻尾ばかり！）

【第２日】クルーズ船
下船後、再びアラスカ鉄道でアンカレッジに戻ります。
列車には、食堂車はないが、スナックと飲み物のサービスのみ提供。
21：15アンカレッジ駅に到着。

【第3日】2019年8月30日（金）11：36　キーナイ半島

今日は、レンタカーを借りてアンカレッジからスワードへ移動中。
アンカレッジからGirdwood辺りまでは、2日目のアラスカ鉄道と
同じルートを走ってきました。

【第3日】12：11　1号線を南下（キーナイ半島）

【第3日】12：26　9号線との分岐付近（キーナイ半島）
この近く（右の山脈の向こう側）が山火事現場のようです。
空気がかすんでいます。

【第3日】12：26　山火事の掲示板（キーナイ半島）
1号線からSewardへ行く9号線の分岐に近ずく頃から、モヤが現れ
コゲ臭い匂いが車内にも入ってきた。
Sewardへ行くには早いので、そのまま1号線を進んでドライブを
楽しもうと行ったところ、軍隊が通行止めをしていて、1時間くらい
待機必要と言われ、結局Sewardへ向かうことに。
消火作業のための通行止めと思われる。

【第3日】12：56　Sewardへ

【第3日】12：57　Sewardへ（キーナイ半島）

【第3日】12：58　Sewardへ

【第3日】Marina Motel（Seward）
13時30分頃に到着してしまい、レストランの＄5割引券をもらい、
昼食と街歩きで15時のチエックインまで時間をつぶすことに、、、
昼食は、サーモンチャウダーとBBQベーコンバーガーを食べる。
ポテトフライも美味しく、食べすぎ。

【第3日】14：27　（Seward）大型のクルーズ船が泊まっています。

【第3日】14：27　（Seward）岸壁には色んなお店が並んでいます。

【第3日】14：29　(Seward)今日の釣果をぶら下げて記念撮影です。

【第3日】14：42　スワードの町
曇りには違い無いが、山火事の煙の影響もありそうです。
右手の建物が、明日のチエックインするオフィス。（7時から）

【第4日】2019年8月31日（土）　Seward
今日は、『Kenai Fjords National Park Tour』(08時～14時）の観光。
写真は乗船カード。番号は関係なく自由席。

その後、アンカレッジを通過してタルキートナ(TALKEETNA)に
向かいます。

【第4日】　07：14　手前の船に乗ります。
昨日の船に比べると相当に小さいです。
船首部分の4人テーブルにお父さんと青年が陣取っていたテーブルに
お邪魔しました。
船首部分は揺れるからと、気分が悪くなった時に使う、飛行機の
ポケットにある例の袋を配られました。

【第4日】　０8：08　ラッコ

【第4日】　08：27　白頭ワシ（ピンぼけです）

【第4日】　08：55　アザラシのベイビー（ピンぼけです）

【第4日】09：22　アザラシ

【第4日】10：03　氷河

【第4日】11：37

【第4日】11：46　群れでいるのはシャチ？

【第4日】11：47

【第4日】11：47

【第4日】11：58　パフィン（電子的に拡大）

【第4日】12：01

【第4日】13：05　
船に乗っていたレンジャーが、一番好きな風景だとか。

【第4日】13：34　もうすぐ港に戻ります。
近くの山々にも氷河があります。

【第4日】15：01　（キーナイ半島）
14時過ぎ、スワードを出発し、アンカレッジを経由してタルキートナへ。

【第4日】15：02　（キーナイ半島）

【第4日】17：12　アンカレッジ郊外
この Hwyに出るのに、町中で迷いました。
道路標識が 1号線ではなく、Glenn Hwy となっており右折をし損なった。

【第4日】17：16　アンカレッジ郊外
この先 ３号線に入り、北上してタルキートナへ向かいます。
あと１００マイル位。

【第4日】20：14（タルキートナ）
今日の宿泊施設、　Swiss Alaska Inn (次の写真が外観）
途中のHwyでは、ほぼ鎮火だったが Wild Fire の消火作業に出会う。
家屋や多くの車、農機具が焼けた跡が見られた。

３号線からタルキートナへの分岐点では、直感が働き地元のおじさんに
道を尋ねると丁寧に教えてもらい、行き過ぎずに済む。

【第4日】10：16　Swiss Alaska Inn（タルキートナ）
タルキートナに宿をとったのは、山岳遊覧飛行を考えてでしたが、
この天気では飛びません。それで、ゆっくりと行動しています。
この建物は、２部屋分。車はレンタカー。
デナリ国立公園へ向かいます。１５０マイル位です。

【第4日】10：18
Swiss Alaska Innの受付とレストラン。朝食は＄13.00
チエックインした時、漢字のサインを喜んでくれました。

【第4日】10：18
この左側が、泊まったSwiss Alaska Inn.
昨日は、町に入ってから目的の宿にナビでは辿り着けず、これまた現地で
駐車中の女性に聞き、たどり着く。

【第4日】
お土産屋さん、貸自転車屋さん、遊覧飛行機屋さん、鉄道駅、等等、
またTALKEETNA RANGER STATIONがあり、デナリ登山のVTRを
見せてもらいました。
登山家はここでレクチャーを受けるそうです。今はシーズンオフ、
登山できるのは2か月位しかないそうです。（私には関係ありませんが）

【第4日】11：47　タルキートナのメインストリート

【第4日】11：57　タルキートナのメインストリート
２００ｍも行けば終わり。

【第4日】12:16
12時過ぎ、小雨の中をデナリ国立公園へ出発です。１５０マイル位。

【第4日】13：30　まだ少し雨が降ってます。

【第4日】13：57　レストエリアで休憩

【第4日】14：16　デナリ国立公園へ向かっています。

【第4日】14：45
少し天候が良くなってきました。山々が綺麗です。

【第4日】14：58　デナリ国立公園に到着

【第4日】16：37
ビジターセンターで入園料を支払う。＄15.00（シニア割引、7日間）
サベージ・リバーまでの14.8マイル（アスファルト舗装有り）は
自家用車で入れるので、入ってみることにする。

【第4日】16：49

【第4日】17：01　サベージ・リバー・チエックポイント手前
この先に川を渡る橋があります、橋の向こう側にゲート以降は
一般車両は先に行けません。

【第4日】17：03　デナリの紅葉

【第4日】17：12　デナリの紅葉

【第4日】17：18
サベージ・リバーから戻り、Denali Bus Depotに寄り、
明日の行動のため、公園内のトランジット・バス予を予約する。

08:00AM発 Eielson 行しか残ってないとのことで、その時間で予約。
出発のバスだけが決まっており、後は乗り降り自由だが、一気に
終点の Eielson まで行った方が良いとアドバイスを貰う。

明日は、米国レイバー・デイなので、混んでいるのかも！

【第4日】18：56　Aurora Denali Lodge
公園から、ここ Herlyまでは20分位のはずが1時間かかる。
ナビの通り運転したところ、それらしいのが見当たらないのに
通り過ぎたという表示が出る。2度ほど戻ったりしたが、場所不明！

幸い、U-ターンで入った小道で数人の若者を見つけ尋ねると、
車で先導してくれることに、、、なんとナビの表示の約２ｋｍ先に
宿の看板があった。GPSシステムらしいが、誤差が大きい！

【第4日】18：58　Aurora Denali Lodge
受付のお嬢さんに、スーパーの場所を聞くとすぐ近くにあり、さっそく
あすの昼食（公園内には飲み物、食べ物など一切無し）やビール、
旅行中の非常食代わりの食品を買い込む。

『その１』は、ここまで。
『その２』で、デナリ国立公園ほかを。

この旅行記へのコメント （2）

• deracineさん 2020/05/01 07:59:58

  野生動物がいっぱい!

  アラスカでこんなに野生動物が見られるとは知りませんでした。
  
  私自身は特に野鳥が好きなので白頭鷲とパフィンの写真に興味を惹かれました。
  
  残念ながら海外旅行はもう無理だと思いますが是非白頭鷲の雄大な姿は見たいものです

  tigerさん からの返信 2020/05/02 08:20:25

  RE: 野生動物がいっぱい!

  > アラスカでこんなに野生動物が見られるとは知りませんでした。
  >
  > 私自身は特に野鳥が好きなので白頭鷲とパフィンの写真に興味を惹かれました。
  >
  > 残念ながら海外旅行はもう無理だと思いますが是非白頭鷲の雄大な姿は見たいものです
  
  旅行記へのコメント有難うございました。
  入会は2014年なのですが、旅行記は去年から書き始めた初心者です。
  アラスカ州のドライブ旅行を最後と思ってましたが、
  年の割にはまだ何とかなりそうなので、このコロナウイルス騒ぎ中に
  計画を立てようともくろんでいます。
  カメラについては、デジカメになってオートフォーカスを使うため、
  鳥など遠くの被写体が上手く行きません。
  少し勉強したほうが良いのでしょうが、、、。