2019/08/20 - 2019/09/17
480位(同エリア643件中)
ランドムさん
昨年の3月に子供が生まれ、育休を取得しました。蒸し暑い夏を日本の狭い家で、育児に励んで過ごすよりか、いっそのこと海外で過ごす方が良いと思いたち、フランスのストラスブールに1ヶ月滞在してきました。乳児連れの長距離移動には多少不安を感じましたが、だいたい杞憂に終わりました。日本との子育て環境の違いを感じながら、また妻にあちこちと連れまわされながら、マイペースで現地を楽しんできました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 観光バス 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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子連れで海外に行こうと思うと、子供が楽しめる場所を探そうと思いますが、生後4ヶ月の子供はやりたいことに対する自己主張はあまりないため、旅先はむしろ大人が楽しめるところを優先することにしました。とは言え、子連れに優しくない場所に行って、疲弊しては本末転倒なので、子連れに優しい国と聞くフランスに行くことにしました。
フランスのストラスブールと言えば、冬のクリスマスマーケットが有名ですが、他にも街が世界遺産に登録されていたり、コウノトリが訪れたり、EUの議事堂があったり、ワイン街道が近くを通っていたりなど、魅力の多い地域です。街並みやグルメなどを楽しみたいので、ストラスブールに旅行に行くことにしました。 -
フライトはAirFranceの直行便を利用します。乗り換え中に、子供がぐずった時が不安だったため、一気に移動することにします。
長時間のフライトに子供が耐えられるのか心配でしたが、それは杞憂に終わりました。子供の性格に寄ると思いますが、離着陸の気圧の変化にあまり動じず、フライト中も泣かず、大人しく寝てくれて助かりました。隣に座ったファミリーも同じくらいの月齢の子を連れていたので、たまたまですが、それも安心材料になりました。
ちなみに、バシネットをつけられる席は必ず確保した方がいいと思いました。負担が軽減されます。 -
シャルル・ド・ゴール空港には予定通り夕方4時過ぎに到着し、ストラスブール行きのTGVに乗り換えます。子どもの授乳などに備えるためにゆとりを持とうと、乗り換え時間を3時間くらいに設定して、TGVのチケットを手配してましたが、さすがに長く設定しすぎました。夕飯を空港のマクドナルドで取り、時間をつぶしましたが、荷物を持って、ぶらつく気分にはならず、少々退屈してしまいました。
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危うく乗り間違えるハプニングがありましたが、無事に本来のTGVに乗ることができ、さらに2時間移動します。1級車両の座席はそこそこ広く、子どもを抱きかかえても、窮屈な感じはしませんでした。
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ストラスブール駅に9時頃到着し、そこからトラム Line Fに乗って、宿泊先に向かいます。
今回の宿泊はairbnbを使って、個人所有のアパートを借りました。1LDKで、広さは50~55平米くらいだったと思います。ベビーベッドやベビーバス、ハイチェア、おもちゃなども貸してくれるオーナーと出会うことができ、とても助かりました。しかも長期滞在割引が適用され、丸1ヶ月の宿泊費は10万円もいかなかったです。水道・光熱費代も当然込みを考えれば、かなりお得だったと思います。
アパートの到着は、なんだかんだで夜10時近くになってしまいましたが、オーナーは待っていてくれて、簡単に部屋の説明をしてから、鍵を渡してくれました。 -
アパートを一歩出ると、周りは閑静な住宅街であり、治安も良さそうなところです。基本的に旅行中は、アパート近くのスーパーやパン屋、ワインショップなどを巡りながら、ストラスブールの生活感を味わっていました。
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近くには、オランジェリ公園という広い公園があり、その一角には無料の市民動物園もあります。散歩を楽しんだり、ピクニックを楽しんだり、ゆっくりした時間を過ごせるいい場所です。
オランジュリ公園 広場・公園
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他にも噴水のある広場も近くにあって、子供達が楽しそうに遊んでいます。3歳くらいになれば、こういうところでも遊べるようになるんでしょうかね。
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旅行中は買い物も色々と楽しみました。
ヨーロッパはビオ系商品の専門店があり、環境や健康に配慮したお店が街の中にいくつかあります。妻はこういうお店を巡ってみたかったようで、日本を出国前から情報を調べてあったようです。滞在中に何度も足を運びました。 -
店内の商品を見て歩いてみても、それほど物珍しさはありませんでした。しかし、オイルコーナーは意識の違いを感じました。そこには、ターゲットごとに栄養や成分を調整した食用オイルが並べられていたからです。例えば、シニア向けや運動好き向け、妊婦向けなどです。ベビー向けもあります。オイルもブレンドするものなのかと、軽く衝撃を受けました。
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せっかくなので、ベビー用の食用オイルを(日本の)自宅用に買って帰ります。ラベルには4ヶ月からOKと書いてありますが、離乳食は帰国してから(海外でアレルギーが出ても困るため)と決めていたので、帰国後の楽しみができました。
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マーケットでも買い物したいという妻の要望に従い、毎週マーケットで買い物をしました。スーパーよりも安い値段で野菜などが売られているので、実際マーケットで買い物する方がいいと感じます。
マーケットでは近隣の農家が売りに来たりするので、英語が通じないお店もあります。学生時代に習った下手なフランス語を使用して、なんとかのりきりました。最初はなかなか聞き取れませんでしたが、さすがに1ヶ月もいれば、よく聞く単語やフレーズは聞き取れるようになりますね。
ちなみに、ベビーカーに子供を乗せて買い物に来る地元の人はまあまあいます。むしろ抱っこ紐を見かける方が少ないと思いました。 -
子連れの移動手段といえば、自転車の後ろにカートをくっつけて子供を乗せて移動するシーンをちょこちょこ見かけました。カートを前につけているタイプも見かけます。東京の狭い道では使いづらく、置き場所に困りそうですが、自転車に乗せて移動するよりかは安全だろうなと感じました。
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続いては、おもちゃ屋のコーナーです。
日本でもモンテソーリ教育が幼児教育として注目されていますが、フランスでもそれは変わらないようです。そのため、モンテソーリ教育関連のグッズがたくさん商品棚に陳列されていました。 -
本屋でもモンテソーリ教育の本が、必ずと言っていいほど置いてあります。先ほどのおもちゃ屋といい、本屋といい、モンテソーリ教育関連のものが気軽に売っていますが、日本ではそこまで手軽に売られていないので、何かお土産にしてもいいかなと思い悩みます。けれど、さすがにフランス語で買っても仕方がないと思い、眺めるだけで楽しみました。
余談ですが、モンテソーリ本の中に、公文式の本が紛れ込んでいました。ヨーロッパにも伝わっていたとは少し驚きました。 -
公文式はそんなに影響力はなさそうですが、日本人作家の絵本は数多く出版されています。日本の絵本を探しに来ている人もいたりして、日本の絵本の評価が高いことを実感しました。
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本屋では離乳食のレシピ本は2冊買って帰りました。フランスの離乳食のレシピは、そうそう日本では手に入らないのではないでしょうか。写真の多いレシピ本にしたので、仕上がりのイメージがわかって、使いやすそうです。
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あと、日本に出店していないベビー・子供服ショップに寄って、子どもの服を買いました。このお店では、ベビー用のタートルネックのシャツがあったため、冬用の服として買って帰りました。
フランスの場合、3ヶ月・6ヶ月・9ヶ月・12ヶ月というように細かく月齢を分けて、ベビー服が売られています。日本だとなかなか9ヶ月のサイズでベビー服が売られてはいないですが、フランス人はベビーでも体のサイズにフィットしたものを常に着せるものなんだろうかと、夫婦で疑問に感じました。 -
個人的には興味の範囲外なんですが、妻はドラッグストアでも色々ベビーグッズを買いあさっていました。ベビー用の衛生グッズはあまり輸入されていないようで、せっかくだから試したいと、あれこれと見比べて買っていました。
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ストラスブールの街中で買い物するときは、ギャラリーラファイエットを妻は重宝しました。街の中心にあって利用しやすいというのもありますが、キレイなベビーステーションがあり、オムツ交換がしやすく、授乳もしやすいというためです。
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中はこんな感じだったようです。男の自分は入れないので、写真を見せてもらいました。
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ところで、ストラスブールは、ドイツとの国境近くにある都市で、トラムでドイツのケールまで行けます。ある1日はそのトラムに乗って、ケールまで行きました。
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目的地はケールにあるベビーグッズの大型店。ベビーカーやベビーベッドなど、大物を取り扱っているお店です。トラムの駅の目の前にあり、便利なところにあります。
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このお店に来たのは、ドイツ製のベビーモニターを買いに来たかったためです。これも日本では取り扱いがないので、来たついでに買って帰ろうということになりました。免税が効いたので、値段的にも得した気がしました。
ところで、お店の店員はドイツ語とフランス語は話せるが、英語が話せない人で、だいぶ参りました。 -
買い物についてだいぶ詳細を書きましたが、ベビーカーの使いやすさについても少し書いておこうと思います。
先にも触れましたが、フランスでは多くの人がベビーカーを使っています。そのせいか、日本と比べると、ベビーカーを使って移動しやすいと感じました。例えば、路線バスの中にベビーカーを広げて置かせてもらうことができ、バスの乗り降りの手間は楽でした。 -
また、ストラスブールの街中を走るトラムはノンステップで、扉も広いので、ベビーカーを折り畳まなければならないことは全くなかったです。
さらに、街中で歩行者信号が青になるのを待っていたら、車の方が止まって、横断を促すということもあり、子連れでの移動に対してストレスは全く感じませんでした。さすがに、青信号で車が停車するのはやりすぎなんじゃないかと思いましたが。 -
一方で、田舎の方に行くと、道は石畳で凸凹が激しくなります。しっかりしたタイヤのベビーカーでないと、押すのが大変です。周りの観光客を見ると、だいたいタイヤが大きく、フレームもがっちりしているベビーカーを押している姿を、多く見かけました。日本製のベビーカーを使うときは気をつけた方が良さそうです。
さらに、田舎だけでなく、コルマールのような街でも、建物の入り口がバリアフリーになっていないことが少なくなく、どこでもベビーカーで大丈夫というわけではないことは実感しました。そのため、旅行中は抱っこ紐との併用は必須だと感じました。リクヴィール旧市街 旧市街・古い町並み
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あと、子連れの場合、特にベビーカーを持っていたりすると、外のテラス席で食事をするのが楽でいいのですが、屋外は喫煙が可能なので、隣の席の人がタバコを吸い出したりすることがあります。これには閉口しました。この点は、日本の方がまだ安心です。
プティット フランス 散歩・街歩き
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店内で子連れで食事がしやすかったのは、La Hacheというお店でした。ちゃんとしたフランス料理を提供してくれる上、店内には子連れ用の一角が用意されており、気軽に利用できました。
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また、トイレにはおむつ交換台も完備されており、安心です。
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またコルマールでモーニングを食べたBistrot Gourmandというお店も良かったです。店員は優しく、料理もシンプルだけど美味しかったです。またトイレにおむつ交換台はあり、しかも替えのオムツ(Sサイズまで)も備え付けられており、サービスが素晴らしかったです。
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旅行記というよりかは、生活情報のまとめを載せた感じになってしまいましたが、とにかくストラスブールに1ヶ月滞在してみた結果、トータル的には子連れで過ごしやすく、買い物からグルメ、観光も飽きることなく楽しめるいいところであることを実感しました。
だいぶ先にはなりますが、子供と一緒に現地でワインやビールを楽しむことができる日が来るといいなと思います。
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