2019/08/22 - 2019/08/24
585位(同エリア1472件中)
茂作さん
2019.08.22(淡路島・瀬戸内旅行)
羽田08:55発のANA281便にて徳島空港へ。 飛行機は満席で約一時間のフライト。 前回はグループツアーであったが、今回は個人ツアーで2年ぶりの四国。 予約しておいた空港近くのレンタカーを借りて30分走れば、最初の訪問地鳴門市の大塚国際美術館に到着。 世界25ヶ国・190余の美術館が所蔵する西洋名画1,000余点の陶板複製画を原寸で展示している。 オリジナルを鑑賞した人には物足らなさを覚えるであろうが、それなりには楽しめた。 入館料3,240円は安くはないが、平日にも関わらず多くの見学客でにぎわっていた。 館内のレストランで食べたカツカレーが美味しかった。
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2019.08.22(淡路島・瀬戸内旅行)
大鳴門橋を渡り神戸淡路鳴門自動車道を一時間かけて淡路島北東の絵島へ。 国生み神話で登場する「自凝(おのころ)島」の伝承地のひとつ。 伊弉諾・伊弉冉の2人が、まだ何もない海原に降り立ち、その海面をかき回して持ち上げた矛から滴り落ちたしずくが島になったとされている。 ベージュ色の岩肌にマーブル状に描かれた自然の造形の美しさを見ると古の人々の想像力に触れた気がする。 古来から和歌を詠む月見の名所とも言われている。 「千鳥なく 絵島の浦に すむ月を 波にうつして 見るこよいかな」西行。 北に明石海峡大橋が望める -
2019.08.22(淡路島・瀬戸内旅行)
自動車道を南へ引き返して30分で伊弉諾神宮へ。 祭神は伊弉諾尊・伊弉冉尊の二柱。 古事記・日本書紀には、国生みに始まるすべての神功を果たした伊弉諾大神が、御子神なる天照大御神に国家統治の大業を委譲し、最初に産んだ淡路島の多賀の地に「幽宮」を構へて余生を過ごしたと記され、地元では淡路國の一宮と崇められている。 境内には、太陽の運行図として、「陽の道しるべ」というモニュメントが建っているが、この神宮を中心にしてまるで計算されたように、東西南北には縁ある神社が配置されており不思議な意図を感じさせる。 神宮の真東には飛鳥藤原京、さらに伊勢皇大神宮(内宮)が位置しており、春分秋分には同緯度にある伊勢から太陽が昇り、対馬の海神(わたつみ)神社に沈む。そして夏至には信濃の諏訪大社から出雲大社、冬至には熊野那智大社から高千穂神社へと太陽が運行する。 -
2019.08.22(淡路島・瀬戸内旅行)
今回是非訪れて見たかった慶野松原。 井原西鶴が「慶野松原は数万本の木振り、ことごとく異風にして、これ近くにあらば公家の昼寝所なるべきものを」と記した景勝地。 約5万本の淡路黒松が生い茂り、白い砂浜が2.5kmのびる瀬戸内海でも随一の白砂青松の松原と言われている。 国民宿舎慶野松原荘北の駐車場の海側に人麻呂の歌碑がある。 「飼飯(けひ)の海の 庭好くあらし 刈薦(かりこも)の 乱れ出づ見ゆ 海人の釣舟」 明石海峡から遠く海の向こうの淡路島側を詠んだ歌とされているが、千年以上前の地名が今も残されており古の人々の感動が今も伝えられていることに驚き感謝する。 -
2019.08.22(淡路島・瀬戸内旅行)
妻の強い希望で、伊弉諾神宮の真南に位置し羽生結弦選手も参拝したという諭鶴羽神社を目指す。 県道31号 から県道76号 経由で約一時間で到着という案内であったが、途中からの山道は極端に狭く、対向車でも現れるとすれ違いにも苦労しそうで危険を感じる。 日も落ちかなり暗くなってきたところで断念し途中から引き返した。 左手には「自凝(おのころ)島」の伝承地のひとつ「沼島」が見えた。 大鳴門橋を再度渡り徳島市のアグネスホテルプラスにチェックインしたのは午後7時半であった。 ホテル近くの「餃子の王将」で夕食。 生ビールと餃子が特に美味しかった。 -
2019.08.23(淡路島・瀬戸内旅行)
ホテルでバイキング朝食を済ませた後7時30分にチェックアウトし、尾道に向かう。 200㎞、3時間の旅程。 徳島自動車道から鳴門JCTで高松自動車道に入ったころから雨が降り始め、やがては土砂降りに。 高松に近づき右手に屋島を望める辺りで雨も上がり坂出ICから全長10Kmの瀬戸大橋へ。 5年前友人を訪ね電車で丸亀に向かう機会に初めて瀬戸大橋を渡った。 その時は下階鉄道橋からの眺めだったが、今回は上階道路橋からの風景で海が左右に開け見晴らしが断然良い。 改めて橋の圧倒的威容と多くの島々からなる景観に感動。 途中与島パーキングエリアで休息を取ったが特に展望台からの眺望が素晴らしかった。 -
2019.08.23(淡路島・瀬戸内旅行)
早島ICから山陽自動車道に入り、倉敷、福山を抜けて今日最初の訪問地尾道へ。 千光寺山ロープウェイ山麓駅近くのパーキングに車を止めロープウェイで山頂駅へ。 車窓からは日本遺産に認定された箱庭のような尾道の街並や対岸の向島との間の「尾道水道」が望める。 頂上展望台のレストランで名物と言われる海老たこ丼を食べる。 数十年前両親の満鉄撫順時代の友人家族をこの地に尋ねた時のことが思い起こされる。 -
2019.08.23(淡路島・瀬戸内旅行)
正岡子規、志賀直哉、林芙美子など尾道ゆかりの25名の作家・詩人の詩歌・小説の断片等を点在する自然石に刻んだ散歩道「文学のこみち」を中腹まで下れば、弘法大師の開基とされる真言宗千光寺本堂へ。 境内には様々な形の巨石群があり、中でもこのお寺のシンボルとなっている「玉の岩」は、その昔、岩の頂に光る玉があり、このあたり一帯を照らしていたとの言い伝えがある。 そのことから尾道水道は別名「玉の浦」とも呼ばれているそうだ。 -
2019.08.23(淡路島・瀬戸内旅行)
さらに坂道を下れば志賀直哉旧宅へ。 志賀直哉は父親との不和により1912年に尾道へ移住し2年間住んだ。 「暗夜行路」の構想はこの地で練られ、また「児を盗む話」はここでの生活からアイデアを得て執筆したと言われている。 旧宅は、木造1階建ての平屋で、6畳3畳の2部屋と土間の台所で成り立つこじんまりとした建物。 内部は志賀直哉が暮らしたと言われる100年前とほぼ変わらぬ姿を残しており、手前の1部屋と2部屋目が受付と展示場となっている。 -
2019.08.23(淡路島・瀬戸内旅行)
尾道から瀬戸内しまなみ海道を南下すれば、向島を廻って30分で水上水軍の資料館因島水軍城へ。 過去にこの位置に天守が存在していたことはなく、観光目的に建てられたいわゆる城郭風建築物だがそれなりの数のツアー客も見られた。 二の丸は展示室、隅櫓は因島水軍まつりの写真を展示。 本丸の水軍資料館は、因島村上氏6代当主村上新蔵人吉充が中国から持ち帰った釈迦の捏槃図や小早川隆景より拝領された甲冑など水軍ゆかりの品々が展示されている。 -
2019.08.23(淡路島・瀬戸内旅行)
さらに30分しまなみ海道を南下し、生口(いくち)島を廻って大三島大山祇(おおやまづみ)神社へ。 戦いの神として古来から尊崇を集め、多くの武将や歴史上の人物が参拝と同時に自らの武運の為に武具を寄進してきた。 源平時代の源義経、武蔵坊弁慶、近代では伊藤博文や山本五十六なども参拝したといわれている。 隣接する国宝館には刀剣や甲冑、弓などが展示されており、これほどの国宝・重文級の武具が一同に集められている場所はほかにはないといわれている。 小林秀雄が「考えるヒント」の中で『芸予海峡の中程に、大三島という島があり、島の西海岸に、大山祇神社という社がある。現存する甲冑で、国宝や重要文化財に指定されているものの八割はこの古い社にある。古甲冑のほん物、一流品を見ようとするなら、あそこへ行かなければ、先ず駄目な事だ。』と書いているのに触発され学生時代にここを訪れた記憶が鮮明に蘇る。 境内にある能因法師雨乞いの楠は18世紀に枯死し腐朽がかなり進行しているが推定樹齢2,600年。 かつて日本最古の楠と言われたそうでパワースポットとなっている。
伯方島、大島を廻って今治市へ。 さらに山道を南に走って松山市へ。 ホテルNo.1 松山へチェックインしたのは午後6:30であった。 ホテル内のレストランで夕食。 天ぷら、寿司が特に美味しい。 -
2019.08.24(淡路島・瀬戸内旅行)
ホテルでバイキング朝食をとる。 宿泊客が多く食事の順番を並んで待つ。 スポーツ大会でもあるのか、ジャージ姿の高校生も多かった。 チェックアウトはせずに、松山城公園に向かう。 手持ちの地図では15分程度かと思ったが、意外と遠い。 本丸は標高130mの勝山山頂にあり、早朝とはいえ真夏の高湿度の環境ではとても徒歩では登る気になれない。 さらにロープウェイの運転開始時間までには暫く時間があったので断念し、裾野の二之丸史跡庭園辺りの散策のみで済ませ、路面電車で日本最古の温泉ともいわれる道後温泉へ。 夏目漱石もこの同じ路線の電車で道後温泉に通ったことなどを想像してみた。 道後温泉駅には観光用に復活させた坊ちゃん列車が止まっていた。 からくり時計や足湯がある放生園広場からハイカラ通り商店街を抜けると国の重要文化財でもある道後温泉本館へ。 現在は改修工事中で入浴施設のみ利用可能とのことで内部見学はしなかった。 -
2019.08.24(淡路島・瀬戸内旅行)
ホテルに戻ってチェックアウト後、松山自動車道、高松自動車道を通って2時間で善通寺へ。 善通寺は四国八十八箇所霊場の第七十五番札所。 弘法大師空海の誕生地にして、真言宗善通寺派の総本山。 和歌山の高野山、京都の東寺と共に弘法大師三大霊場に数えられる。 西院の御影堂に参拝したあと、地下の戒壇巡りを体験した。 全く何も見えない暗闇の中、壁に添えた左手を頼りに一歩一歩進んでゆくが次第に平衡感覚が無くなってくる。 後続の家族の唱える「南無大師遍照金剛」の声もやがて聞こえなくなると恐怖感が増してきた。 しばらく進むとぼんやりと明かりが見え始め、伝って来た左壁には曼陀羅の仏像が描かれていることが確認できた。 そして現代の技術で復元されたという弘法大師の声が聞こえ、明りがついた部屋は蓮華のなかに梵字が描かれており弘法大師が生まれた場所の真下の聖地と言われている。 さらに進むとまた暗闇の中に入っていったが、今度は不思議に恐怖感はない。 暫く進むとやがて出口の明かりが見えたが貴重な体験であった。 東院にある重要文化財五重塔、金堂も見ごたえがあった。 -
2019.08.24(淡路島・瀬戸内旅行)
昼食は讃岐うどんの名店と言われる「山下うどん」へ。 善通寺市の郊外、田んぼの中にあるが2ヵ所の駐車場はほぼ満車。 店内は殆どが地元の人と思われる客で賑わっておりセルフサービスの注文は行列を作っての順番待ち。 名物「ぶっかけうどん」はこしがしっかりとして食べ応えあり。 おでん、かきあげ、稲荷も美味しくしかも安くて大満足。 お土産には地元のスーパーで讃岐うどんを購入。 一般の土産店よりかなり割安感があった。 レンタカーを高松空港の近くで返却し、高松空港発 16:05 満席のANA998 便にて羽田へ。 西船橋駅近くの居酒屋で夕食を済ませ、無事帰宅したのは午後9時過ぎだった。
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