桃色吐息（ペチュニア）が彩るマザー牧場2019～奇想天外な動物ショーは必見～（千葉）

2019/09/03 - 2019/09/03

マザー牧場は、園内の斜面の花畑に四季折々の花を咲かせ、訪れる人を楽しませてくれます。
5月中旬～9月中旬には、2万5千株の「桃色吐息（ペチュニア）」が彩り、山肌を鮮やかなピンク色に染めます。
「桃色吐息」はペチュニアを品種改良したもので濃いピンクが特徴。南房総出身の園芸家 杉井明美さんと千葉大学との共同開発で生まれたものです。
今年（2019年）は長雨が続いた影響で生育に遅れがみられましたが、8月中旬から「桃色吐息」開花のピークを迎え、9月中旬まで楽しめます。

また園内では、羊やカピバラなどの動物たちと間近でふれあうことができ、奇想天外な動物ショーも開催されています。
特に「ひつじの大行進」は、約150頭の羊たちを羊飼いと牧羊犬が巧みに誘導し、広大な牧場を隊列を組みながら移動してきます。

千葉県富津市にあるマザー牧場は、昭和37年（1962）に東京タワー、産経新聞社などの創業者「前田久吉」氏が開設。
多くのレジャー施設が閉業する中、マザー牧場は「花と動物たちのエンターテイメントファーム」として人気があり、今年で57年目に入ります。

今日はJR内房線の佐貫町駅から、日東バスに乗りマザー牧場へ向かいます。
関東地方の天気予報は曇りでしたが、なぜかマザー牧場のある房総半島だけが晴れ渡り、天気に左右される「桃色吐息」の花びらが綺麗に開きました。

なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・マザー牧場HP、パンフレット
・毎日新聞「あまりに桃色 見とれて吐息 千葉・マザー牧場9月中旬まで見ごろ」、2019/9/2
・君津市観光「鹿野山九十九谷展望公園」
・ニット工房アムー「ドーセットホーン」
・ウイキペディア「マザー牧場」

エリア 富津(千葉)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

JR内房線佐貫町駅

川崎市内から横須賀・総武・内房線に乗り、佐貫町に来ています。

「マザー牧場」行きのバス（佐貫町駅）

「マザー牧場」まで25分、料金が480円です。

牛さんのお出迎え（マザー牧場入口）

歓迎というよりは、「何しに来たの」という顔をしています。

まきばエリア

入口は2ヶ所あり、バス停近くの「まきばゲート」から入ります。

入場料金は1,500円。今回は新聞店から招待券を入手したので無料です。

場内マップ

場内は4ヶ所のエリアに分かれていて、まきばエリア、山の上エリア、マザーファームツアーエリア、フルーツ農園などがあります。

まきばエリアには、まきばの広場、桃色吐息の咲く花の谷、ふれあい牧場、カフェなどがあります。

山の上エリアには、ひつじの大行進、アグロドーム、わくわくランドなどがあります。

桃色吐息（ポスター）

見頃は5月中旬～9月中旬。

マザー牧場の花畑は「桃色吐息」としては日本最大級の規模を誇ります。

まきばの広場

正面右側に「ふれあい牧場」、左側の端に「花の谷」、観覧車のあるところが「山の上エリア」です。

わんわんバス

「山の上エリア」までは巡回バスが有料で走っています。

「花の谷」のご案内

「まきばの広場」から下る斜面が「花の谷」。ここに2014年に誕生した「桃色吐息」の花畑があります。

南の方向に房総の山並み「九十九谷（くじゅうくたに）」を望む花畑なので、「花の谷」と名付けられています。

高宕山など上総丘陵が幾重にも連なる山並みを総称して「九十九谷」と呼んでいます。

夏空に彩る「桃色吐息」（花の谷）

九十九谷の山並みを背景に、花畑がピンク色に染まります。

マザー牧場 夏の花畑（桃色吐息）

誰もいない花畑（桃色吐息）

時刻は10:40。

平日の開園時間は9:30なので、訪れる人はまだ少ないです。

朝顔のような花（桃色吐息）

色鮮やかなピンク（桃色吐息）

広大なお花畑（桃色吐息）

花畑の手入れも丁寧（桃色吐息）

濃いピンク色の桃色吐息

丘の上の樹木を支える桃色吐息

こぶたレース会場

次に、動物ふれあいイベント「こぶたレース」を見物します。

小さなお子さんがこぶたを追いかけるレースです。

6番のこぶたちゃん（こぶたレース）

レースが開始され、お尻を叩いてあげないと歩かない「6番こぶた」。

4番のこぶたちゃん（こぶたレース）

自己中な「4番こぶた」。後ろから追いかけるお子さんが「待って、待って～」。

人間の性格と似ています。

まもなくゴール（こぶたレース）

1位はお尻叩き、2位は自己中。その後、他のこぶたも続きます。

毛づくろいする「ジャンボうさぎ」

次は「ふれあい牧場」に来ています。

のびんこしている「マーラ」（ふれあい牧場）

耳が大きく、一見ウサギみたい。

でも、モルモットと同じネズミの仲間。

巨大な「ケズメリクガメ」（ふれあい牧場）

アフリカの砂漠に住む草食のリクガメ。

世界で3番目に大きくなる種類です。

プールで涼む「カピバラ」（ふれあい牧場）

気持ちよさそう･･･

世界で1番大きなネズミの仲間。

原産地は南アメリカ東部。

モクモクした「夏の雲」（まきばの広場）

なぜか横に長い不思議な雲も見えます。

遊歩道から見た「桃色吐息」

山の上エリアへ行く遊歩道です。

花畑に見物客が増えてきました。

バンジージャンプ（山の上エリア）

10分程歩き、山の上エリアに到着。

バンジージャンプで飛び降り、しばらくして興奮状態から落ち着きを取り戻したところ。

唾ペッペの「アルパカ」（みどりの広場）

あれっ、モサモサの毛がない？？

2年に1度、毛刈りをするそうで、昨日がその毛刈りでした。

南米に生息するラクダの仲間です。

暑いよ～（みどりの広場）

夏でも毛皮を着ているので、暑いのはしょうがないですね。

羊くん我慢して。

12:30から「ひつじの大行進」

進行係のお姉さんと、羊飼いのおじさん、牧羊犬がご挨拶。

羊たちが畜舎から出て来ました（大行進）

約150頭の羊たちですが、今の季節は妊娠予定のメス羊50頭がお休み。

これから牧草地の斜面を一気に駆け下りるのですが、羊飼いの出発合図を待っています。

ドドドドド～･･･（大行進）

羊飼いの合図とともに牧羊犬が走りだし、羊たちを追いかけます。

牧羊犬の一匹は「ワンワン」と吠えながら羊たちを誘導し、もう一匹は群れからはぐれた羊を連れ戻し、二匹の役割分担ができています。

羊の群れは先頭の羊に続き、なぜか三角形の隊列となり移動します。

止まれの合図（大行進）

羊たちは集団で行動する性質があります。

牧羊犬は群れの周りを走り、隊列を乱さないようにしています。

草をついばむ羊（大行進）

大行進が終わり、牧草地で羊とのふれあいタイムが始まります。

あれっ、ここにも自己中のひつじ（大行進）

群れから外れた一頭の羊。

牧羊犬がすかさずフォローしています。

木陰を求めて集まる羊たち（大行進）

7・8月の大行進は暑いのでお休みですが、9月に入っても暑さが続いています。

牧羊犬もお疲れ様（大行進）

羊の周りを走り回るので、一番大変なのは牧羊犬。

水を飲んで一息ついてます。

「アグロドームへようこそ」

次はアグロドームショー「牧羊犬とまきばの仲間たち」を室内で見ます。

最初に登場したのは、ひとりで舞台に出てきたヤギくん。

「これからショーがはじまるよ」（アグロドーム）

舞台中央にある餌を食べた後、帰るのですが、向きを変えるとこの垂れ幕。

夏空のひつじたち（アグロドーム）

舞台裏の幕が上がり、ガラス越しに「緑の広場」の風景が見えます。

素晴らしい演出です。

子馬も登場（アグロドーム）

ブタくんがウロウロ（アグロドーム）

バックの山並みは「九十九谷」。

ダチョウと駆けっこ（アグロドーム）

ダチョウの走るスピードは時速70km。

人間は頑張っても追いつきません。

動物の仲間が勢揃い（アグロドーム）

涼しい室内から、こんないっぱい動物たちと会えます。

次はシープショー（アグロドーム）

15分後に始まる「シープショー」。

世界各地19種類の羊が登場します。

最初に現れたのはスペイン原産「メリノ」。

「メリノ」のモコモコした毛（シープショー）

メリノウールは最高級の羊毛です。

続々登場する羊たち（シープショー）

黒い頭のイングランド原産「サフォーク」はショートアニメに出てくる「ひつじのショーン」、ジンギスカンの羊肉になります。

みんな餌を食べに出てくるのですが、フィンランド原産「フィンシープ」はひと休み。

立派な角と握り寿司みたいな羊（シープショー）

二重角のイングランド原産「ドーセットホーン」は、英国羊毛の中で最も古い純血種の一つ。
毛は弾力が強く、褐色のない美しい白色でニットやフェルト、上級ツイードに使われています。

南アフリカ産「サウスアフリカマトンメリノ」は羊毛と肉になります。握りずしの刈上げは遊び心です。

イヤイヤで登場する羊くん（シープショー）

羊の毛刈りショーの始まり（シープショー）

お腹の毛から刈ります。

無抵抗の羊（シープショー）

刈上げているとき、羊くんは痛くないそうです。

丸坊主になった羊くん（シープショー）

夏は暑いからちょうどいいですね。

みんな「ぐうたら羊」になってきた（シープショー）

羊の毛刈りショーの間、待ちくたびれた羊たち。

乳飲み子の羊ショー（シープショー）

凄い勢いでミルクを飲み干します。

全員集合（シープショー）

19種類の羊と牧羊犬が集まり、記念撮影。

羊の背中に牧羊犬がのっても怒らないです。

佐貫町駅からの帰り

夕方は雨模様なので、15時過ぎの電車に乗り自宅に帰ります。

稲刈り（車窓）

千葉県では稲刈りが始まっています。

マザー牧場ーを久しぶりに訪れましたが、桃色吐息の花と動物たちにふれあい、楽しむことができました。
動物ショーは必見です。