念願のマチュピチュ探訪で入手したフライトチケットはダラス乗り継ぎ。そしてその乗り継ぎ時間は13時間ということで、一旦、ダラスの街に出ることにした。でもダラスには何があるんだろう？アメフトやバスケのチームがあるのは知ってるけど、観光っていうと？？？<br />最初はマチュピチュと一緒の記録にしようとしてたんだけど、写真の枚数が多くなってしまったので、急遽、ダラスのみ抜き出しました。隙間時間で観光したダラスの記録をどうぞ。

乗継の時間を利用して歴史的な事件の現場を見て来た。～ダラス～

11いいね！

2019/06/28 - 2019/06/28

31位(同エリア107件中)

エリア

ダラス (テキサス州) (アメリカ)

旅行の満足度: 3.5

観光: 3.0

交通: 3.5

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 1万円未満

交通手段: 鉄道徒歩

航空会社: アメリカン航空 JAL

旅行の手配内容: 個別手配

中国の武陵源に行くはずだった去年、台風”マンクット”が乗り継ぎ地の香港を直撃し、前日になって飛行機がキャンセル。さすがに2年連続は勘弁してほしいと、チケットを取ってからずっと、気が気じゃなかった。でもどうやら今年は大丈夫！その飛行機、チケット上の便名はアメリカン航空だったけど、機材は共同運航のJAL。12時間の長旅もさすがのクオリティで快適な空の旅を満喫できた。今回はいいスタートが切れたぞ。
機内食に変わったものが出て来た。名前はAirMOS。まあ、モスバーガーとコラボしたハンバーガーなんだけど、レタスとソースが別々になっていて、自分で挟んで食べるスタイル。シャキシャキレタスと食べづらさ。まさにモス！こんなのが出てくるのもJALならでは。
着陸地のダラスが近づいてきた頃、眼下にオセロのような不思議な模様が広がった。調べてみたところ、これは畑とのこと。どうやら雨があまり降らない地域では、くみ上げた地下水をスプリンクラーでまいているらしく、水の届く範囲に従って畑も丸くなるらしい。世界にはいろいろなものがあるねー。
いよいよ着陸。いやー、さすがに12時間は長かったぁ。でも天気は最高！
リマ行きの便までの13時間を使ってのダラス観光。街まではDART Railっていう電車を使う予定。まずは到着したターミナルDを出て右に進み、この乗り場からターミナル・リンクという無料のシャトルバスでターミナルAへ向かう。降りたいのはA10ってとこだけど、よくわからなかったので、ドライバーに教えてもらって下車した。
これがターミナルリンク。とにかくでかいダラス空港、ターミナルリンクも行先は一つじゃないのでお間違いなく。
A10で降り、看板に従って進んだところに、ひっそりとDART Railの駅はある。通常の片道運賃は$2.5だけど、9:30～14:30の間はMID-DAY PASSってのが$2で買えるのでちょっとだけお得。ちなみに最初にあった券売機は故障なのか、お札を飲み込んでくれず切符が買えなかった。係員もいないし、しょうがないから逆サイドに行って買いました。海外だとこんなことよくあるよね。
これがMID-DAY PASSの切符。平日の半端な時間だからか、駅はガランとしていた。改札もない。でも不正はダメですよ！
空港駅から約1時間、ダウンタウンのウエストエンド駅に到着。
ダラスの街の一番の目的は、駅から歩いて5分程度のところにあるシックススフロアー・ミュージアム。何かというと、ジョン・F・ケネディ大統領の生涯を振り返る博物館。そしてケネディ暗殺の舞台となった場所でもある。
やはりアメリカ人にとってケネディは人気なのか、平日にも関わらず入場までに30分近く待った。入館料は日本語音声ガイド付きで$16。
館内には大統領選挙からベトナム戦争、アポロ計画といった当時の状況を紹介する写真が飾られている他、ケネディの功績や素顔、そしてケネディ暗殺事件当日の詳細な説明もある。しかし一番の目玉は当時の状況を忠実に再現したこの場所。犯人と言われているリー・ハーヴェイ・オズワルドはこのダンボールの陰から、オープンカーの後部座席に座るケネディを狙撃したとされている。
オズワルドはこの景色を見ていたのだろうか？いや、そもそも本当にオズワルドだったのだろうか？2017年10月、トランプ大統領は1992年に制定された特別法に従い、非公開文書の全面公開を指示したものの、CIAやFBIの反対により、機密ファイルの一部公開にとどまった。2021年10月までに改めて公開の是非を検討するよう関係官庁に指示したとのことだが、依然謎の多いこの事件、公文書の全面公開が待たれる。
現在、シックススフロアー・ミュージアムとなっている教科書ビルの全景。6階の向かって一番右端の四角い窓が狙撃場所と言われている。
ケネディとジャクリーンを乗せたオープンカーがエルム通りを通り掛かった時、銃声が響いた。1発目は喉を打ち抜き、2発目は頭部を打ち抜いた。ここは致命傷となった2発目を被弾した地点。この2か所には道路に×印が付けられている。
暗殺現場から1ブロックほど離れたところにある記念碑、J.F.K.メモリアル。白い外壁で囲った空間の中央にはケネディの名を記した黒御影石が配置されている。街の中心にありながらひっそりとしていて、どこかもの悲しさを感じる。
厳しい暑さの中、街を歩き回りお腹が空いてきた。昼食は事前に調べて来たウイング・バケットでチキンを食す。
オーダー方法もメニューの内容もよくわからなかったけど、適当に注文して出て来たのがこれ。美味しかったけど、さすがアメリカ、味が濃かったなぁ。まあ、暑くてたくさん汗をかいたから、いい塩分補給にはなったけど。お値段$8.66。
エアコンの効いたお店に未練を残しつつ観光再開。歩いて数分のところにあるパイオニアプラザへ。ここには牛を引き連れたカウボーイを再現したブロンズ像が並ぶ。その姿はすごくリアルで躍動感に溢れ、今にも動き出しそう。
続いてペガサスランズ。以前はホテルの屋上に建てられていた赤いペガサスの像。街のランドマークとして君臨していたが、老朽化により撤去されてしまった。しかし2016年、大金をかけて修復され、再び街のシンボルとしてその姿を現したとのこと。
ふーん。
ダラスの街も一通り見たなぁ。まだ時間に余裕はあるけど、暑いし早めに空港へ戻るか。行きと同じDART Railでもいいけど、それじゃつまらないので、ここユニオン駅からTRE（Trinity Rialway Express）で帰ろうっと。
TREはダラス－フォートワース間を結ぶ通勤電車で、アメリカ横断列車のアムトラックと同じ2階建ての大きな車両で運行してます。ユニオン駅からセンターポート駅まで運賃$3。
TREに揺られること約30分、センターポート駅へ到着。駅前のバス停からはこの無料の連絡バスに乗り、空港敷地の入出場ゲートの外側にある駐車場、終点のリモートサウスへ。
さらに隣に止まるこれまた無料のバスに乗り換え空港へ。このバスはお目当てのターミナルまで連れて行ってくれるんだけど、次の便がどのターミナルから出るかわからなかった俺に代わってドライバーが調べてくれた。サンキュー！おかげで空港では迷いませんでした。
乗継時間で見られた世紀の事件現場。ちょっと得した気分です。次はいよいよペルーへ。この続きはマチュピチュ編で！