2019/07/27 - 2019/07/28
1494位(同エリア5629件中)
ころたさん
関ジャニライブを見に行く娘らに引っ張られて訪れた名古屋。娘らはライブが終わればフヌケ同然なのだ。よって2日目はパパが仕切るのだ。
で、向かった先はトヨタ産業技術記念館。2年前に東京農工大の科学博物館で豊田自動織機の稼働を見学してから、一度訪れたかった場所だ。もちろん数々の名車も展示されているはず。
「え~、興味な~い。もう早く帰ろうよ。」
うるさい、黙れっ。味噌カツ食っただけで帰れるか! 黙って父についてこい!
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 自家用車
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土曜日のライブが終わった後の宿泊先は三河安城。名古屋中心部のホテルはどこも満室だったのだ。みんなウチみたいに他の地方から泊りがけで関ジャニを見に来たのかい?なんたるジャニパワー。
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で、朝食は名古屋名物モーニングサービス。駅にほど近いこのカフェ・ピクアントという店にした。
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店内はトロピカルな雰囲気。オーナー夫婦+女性1名が忙しそうに動き回る店内はほぼ満席。日曜の朝だからね。
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基本的なモーニングサービスセットがこちら。これでコーヒー代だけだよ。名古屋喫茶店、太っ腹だわぁ。
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娘らはエクストラをちょっと足して卵サンドにカフェオレ。
満足してお店を出て、ホテルをチェックアウト。 -
向かった先は名古屋中心部。お目当てはトヨタ産業技術記念館。
来たかったのよ。2年前に農工大科学博物館で豊田自動織機を見学して以来、本場のここを見たかった。
(その見学記はhttps://4travel.jp/travelogue/11224383) -
エントランスを入ると何やら不思議な動きをするモニュメント(?)が。これは上に繋がる円筒状の布を織る機械。下から延びる糸が織られていく様子に見入ってしまう。
大人500円也を払って入場した。ちなみに駐車料金はタダなのが嬉しい。トヨタ産業技術記念館 美術館・博物館
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展示会場は大きく自動織機と自動車に分かれている。
まずは自動織機のコーナーへ。といきなり巨大な蒸気機関が現れる。そう、豊田自動織機の当初の原動力は蒸気機関なのだ。この巨大なプーリーの回転力を織機工場に伝えて、動力源にしていた。トヨタ産業技術記念館 美術館・博物館
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次の展示室でその織機の数々が時代を追って展示されている。
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各展示品には説明員が付いていて、定期的にデモを交えて説明してくれる。
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まずは糸を紡ぐところから。明治初期の機械だが、たくさんの糸を同時に紡ぎ、しかも太さが同じになるように工夫されている。
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それを自動化したのがこれ。右に見えるベルトで蒸気機関からの回転動力を機械に伝え、上の人力の作業を自動で行っていく。
説明してくれるのはトヨタのOBだろうか。若いおねえさんコンパニオンもいいけど、こういうオジサンが賢明に説明してくれるのも微笑ましい。 -
これは現在の紡織機。綿花を入れるとほぐして洗って異物を取り除いて、パックされた綿となって出てくる。
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いよいよ糸を布に織っていく。自動織機の誕生だ。
その前に手動での織機の実演をおねえさんがやってくれる。
https://youtu.be/Oy2-b6P3CiMトヨタ産業技術記念館 美術館・博物館
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そして自動織機の原型、豊田式汽力織機。文字通り蒸気機関の動力で動かしていた。デモ機も上からのベルトで駆動。ここはオジサンの担当。
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そしてG型豊田自動織機の誕生だ。これの何がすごいかと言うと、「無停止自働杼換装置」つまり横糸を織るシャトルの糸が少なくなると、自動で新しいシャトルに交換していく。これにより工員1名で30台以上の自動織機を操作することができる。
https://youtu.be/VThVjpfvpzYトヨタ産業技術記念館 美術館・博物館
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ここでは6台の同時運転のデモを行った。行き交うシャトルのスピード、シャトルの交換の様子が披露される。
ちなみにG型自動織機は日本機械学会認定の機械遺産に認定されている。(https://www.jsme.or.jp/kikaiisan/index.html#section2)
これ、100年前の発明品だよ。豊田佐吉、おそるべし!トヨタ産業技術記念館 美術館・博物館
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時は過ぎて物みな高速化の時代。蒸気機関は電気に代わり、自動織機も変遷していく。この機械ではシャトルの代わりにジェットエアで横糸を送り込んで布を織っていく。その早いこと!
音がうるさいのは致し方ないよね。
https://youtu.be/QKxnZDOW2fk -
これがすごかったなぁ。縦糸の色をコンピュータが選んで、入力した通りの画像に織りあげていく。西陣織の動作をコンピュータが勝手に行っていく。
みるみる内に写真のような布を織りあげていく。西陣織りの実演を見た時は感動を覚えたが、これはもう唖然とするしかない。
https://youtu.be/vX0HHlBQdrE -
織機コーナーはここまで。ロボットたちの演奏を聴きながら、自動車の展示室に向かう。
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自動車コーナーでは、自動車の歴史、歴代トヨタ車陳列、現在の生産ラインの順で紹介される。
トヨタ産業技術記念館 美術館・博物館
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トヨタの歴史はそのまま日本自動車産業の歴史だ。説明するおねえさんも鼻高々(いや、そんなに高飛車じゃない)。
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まずはエンジンの歴史から。
最手前のエンジンはトヨタ初の量産エンジン、A型。1935年産でトラックに用いられた。奥の方には現在のエンジンも見える。トヨタ産業技術記念館 美術館・博物館
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最新のレクサスに搭載するV6エンジンのカットモデル。美しい!
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下のフロアには歴代のトヨタ車がずらり。
と言っても10台ほど。実車の台数はトヨタ博物館の方が圧倒的に多いみたい。
ニッサン車なら座間のヘリテージコレクションね。旅行記「クルマ好きのパラダイス~? 」を見てちょ。
(https://4travel.jp/travelogue/11470061)トヨタ産業技術記念館 美術館・博物館
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トヨタ初の乗用車AA型。5人乗りで前述のA型直6エンジンを搭載し、65HPだった。1936年発売時の価格は3350円。それって現在のいくら?
日銀HPによれば1936年(昭和11年)の1円は、2010年の1767.3円と換算されている。という事はAA型は592万円。思ったほど高くはないかな。数千万相当かと想像していた。 -
おなじみのトヨタカローラ1100初代機。1966年産、1L 60HPで710kgの車体を引っ張る。
竜雷太がカローラに乗って弓矢と競争してリンゴを食べちゃうっていうCM、覚えてます?知ってるあなたは60代。 -
これはトヨペットクラウンスタンダード、1955年製。この丸っこいフォルム、キュートだよね。今売ったら人気出るんじゃないの?
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ベンチシートに大型細軸ハンドル、中央に丸型スピードメータ。受けると思うよ。
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おっヨタハチか?と思いきや、これはパブリカスポーツというコンセプトカー。確かにドアが戦闘機みたいなスライドハッチになっている。エンジンは空冷水平対向2気筒700ccというバイクみたいな形式で560kgの車体を28HPで引っ張る。
1962年発表と言うから、後年のヨタハチに繋がったのだろう。 -
出ました、名車トヨタ2000GT。ロングノーズショートデッキのスポーツカーの見本だ。ロングノーズの中では直6200ccDOHC、150HPが官能的な音を響かせる(はず。動かしてはくれない)。1967年から3年間に生産された2000GTはわずか337台。そりゃ伝説にも神話にもなるでしょ。
トヨタ産業技術記念館 美術館・博物館
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この辺にくると馴染みのある御仁も多いかと思う。スペシャリティーカー、セリカ1600GT。1970年に発売されるや、独特のフロントマスクとバック、丸みを帯びたスタイルから「ダルマセリカ」なんて呼ばれていたよね。
俺的にはセリカと言えばカルロス・サインツが1990年のWRCタイトルを獲ったGT-Fourのイメージが強烈だな。 -
時は移ってMIRAIの時代、燃料電池車がこんなに早く実用化されるとは・・・
ハイブリッドと言い燃料電池車と言い、やはりトヨタはパイオニアだな。ちょっと悔しいけれど。
実は昔からトヨタ車は何となく好きになれなくて、未だに買ったことながい。。 -
製造工程の紹介に移ろう。これは昭和初期のエンジンブロックの鋳造。複雑な形状のシリンダーブロックを鋳物で作るのには相当の苦労があったようだ。
このコーナー前半では創業当時の工程が紹介されている。 -
生産ラインの近代化が進んでいく。これは1960年代の板金をプレスする600tプレス機。写真じゃよく分からないが、4階建てくらいの大きさがある。ガッツンガッツン動いてます。
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そのプレス機で作っていたであろう、初代カローラの全板金部品。展示法がイキだ。
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それら部品をロボットで自動溶接していく。デモでは実際に溶接はしていないが、ロボットアームの動きに見入ってしまう。
https://youtu.be/BfF6Kb3VWHkトヨタ産業技術記念館 美術館・博物館
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そして全部品をくみ上げていく工程。粛々と、という感じで組み立てていく。
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全部を見ると半日は掛かる。すべての説明員の説明を聞いていたら丸一日必要だが、その価値ありだよ。
トヨタ産業技術記念館 美術館・博物館
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私的には満足したのだが、娘らは・・・
なんだろな~、この薄い反応。。。 -
もういいや。味噌カツ食べて帰ろう。
その味噌カツを食べたのが、近所にもある「かつや」だったのが悲しいが・・・
帰ってから確かめたら、しっかりメニューに味噌カツあるしぃ。
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