伊豆市旅行記(ブログ) 一覧に戻る
井上靖の自叙伝小説「しろばんば」を読んで、舞台となった湯ヶ島の上の家(かみのいえ)がカフェになったというので出かけた。勿論、湯ヶ島に行くならJR特急「踊り子」に乗って行き、修善寺から湯ヶ島へは路線バスで向かった。小説では大仁から馬車で湯ヶ島までとある。帰りは天城峠をバスで超えて河津に出て、そこからも特急「踊り子」で小田原に戻った。この特急「踊り子」の車両も35年たち、ちらほら更新の話が出てくると同時に、伊豆箱根鉄道、伊豆急行への乗り入れがなくなるのではとの噂もでてきている。<br /><br />小田原以降の交通ルートは以下のとおりである。丁度よい1日コースであった。<br />7月20日(土)・10:02小田原―(特急踊り子105号)―11:08修善寺<br />・12:20修善寺バスセンター―(河津駅行き東海バス)-12:45湯ヶ島―あすなろカフェ<br />・13:30湯ヶ島-(天城峠経由河津駅行き東海バス)―14:45河津駅<br />・15:20河津―(特急踊り子114号)―16:47小田原<br /><br />地元湯ヶ島では今年になってから、小説に出てきた「上の家」をあすなろカフェとして開放し始めたという。が、都会のカフェというものとは異なり、畳に上がり、コーヒーではなく、地元のおかあさん方にお茶をいただき、丁度作っていた巻きずしをごちそうになった。この建物の話を聞かせてもらったが、靖の家系図や、先祖の写真などが室内に飾ってあった。母七重が一時期住んでいた二階には、細く急な階段をあがる。室内の電気配線は昔のままで単線の直配線だ。丁度同じ時間に、「文豪カフェ・中国行軍日記(語り合う会)」を近所の市民センターで開催しており、地本のあすなろの会の人たちはそちらに出かけてた。<br />建物は、120年以上たっており、土倉作りだった。主人公洪作がおぬい婆さんと住んでいた土蔵は解体されて、そこには記念碑がある。靖に関する資料なら、長泉クレマチスの丘の「井上靖文学館」のほうが充実しているが、なにせ110年前の旧家なのですごい。<br />

井上靖の湯ヶ島あすなろカフェを訪ねて

15いいね!

2019/07/20 - 2019/07/20

105位(同エリア193件中)

0

44

Scott

Scottさん

井上靖の自叙伝小説「しろばんば」を読んで、舞台となった湯ヶ島の上の家(かみのいえ)がカフェになったというので出かけた。勿論、湯ヶ島に行くならJR特急「踊り子」に乗って行き、修善寺から湯ヶ島へは路線バスで向かった。小説では大仁から馬車で湯ヶ島までとある。帰りは天城峠をバスで超えて河津に出て、そこからも特急「踊り子」で小田原に戻った。この特急「踊り子」の車両も35年たち、ちらほら更新の話が出てくると同時に、伊豆箱根鉄道、伊豆急行への乗り入れがなくなるのではとの噂もでてきている。

小田原以降の交通ルートは以下のとおりである。丁度よい1日コースであった。
7月20日(土)・10:02小田原―(特急踊り子105号)―11:08修善寺
・12:20修善寺バスセンター―(河津駅行き東海バス)-12:45湯ヶ島―あすなろカフェ
・13:30湯ヶ島-(天城峠経由河津駅行き東海バス)―14:45河津駅
・15:20河津―(特急踊り子114号)―16:47小田原

地元湯ヶ島では今年になってから、小説に出てきた「上の家」をあすなろカフェとして開放し始めたという。が、都会のカフェというものとは異なり、畳に上がり、コーヒーではなく、地元のおかあさん方にお茶をいただき、丁度作っていた巻きずしをごちそうになった。この建物の話を聞かせてもらったが、靖の家系図や、先祖の写真などが室内に飾ってあった。母七重が一時期住んでいた二階には、細く急な階段をあがる。室内の電気配線は昔のままで単線の直配線だ。丁度同じ時間に、「文豪カフェ・中国行軍日記(語り合う会)」を近所の市民センターで開催しており、地本のあすなろの会の人たちはそちらに出かけてた。
建物は、120年以上たっており、土倉作りだった。主人公洪作がおぬい婆さんと住んでいた土蔵は解体されて、そこには記念碑がある。靖に関する資料なら、長泉クレマチスの丘の「井上靖文学館」のほうが充実しているが、なにせ110年前の旧家なのですごい。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
同行者
一人旅
交通手段
JR特急
旅行の手配内容
個別手配
  • 踊り子115号。小田原駅の案内。伊豆急下田行き編成が10両。修善寺行きが5両。

    踊り子115号。小田原駅の案内。伊豆急下田行き編成が10両。修善寺行きが5両。

  • 小田原駅の並びホームで見かけた伊豆箱根鉄道大雄山線の電車。

    小田原駅の並びホームで見かけた伊豆箱根鉄道大雄山線の電車。

  • 小田原駅ホーム入線。

    小田原駅ホーム入線。

  • 小田原―修善寺間のB特急券。伊豆箱根鉄道区間は特急扱いをしていないので、特急券代はゼロ。

    小田原―修善寺間のB特急券。伊豆箱根鉄道区間は特急扱いをしていないので、特急券代はゼロ。

  • サイドボード。

    サイドボード。

  • 熱海駅での切り離し作業。後ろの修善寺編成(写真左側)が一旦下がって、離れる。その後、前の伊豆急編成が先に出発する。

    熱海駅での切り離し作業。後ろの修善寺編成(写真左側)が一旦下がって、離れる。その後、前の伊豆急編成が先に出発する。

  • 三島に到着。<br />伊豆箱根鉄道の路線に渡っていく。

    三島に到着。
    伊豆箱根鉄道の路線に渡っていく。

  • 大場駅付近で、伊豆箱根鉄道の本社社屋を見る。

    大場駅付近で、伊豆箱根鉄道の本社社屋を見る。

  • 修善寺駅に到着後、東京行きに折り返す。

    修善寺駅に到着後、東京行きに折り返す。

  • 踊り子号の正面。

    踊り子号の正面。

  • 踊り子の185系は、1985年ころ運用開始し始めたが、その時は特にサイドの斜めラインが印象的だった。<br />本運用では、女性車掌が伊豆箱根鉄道内を担当していた。。

    踊り子の185系は、1985年ころ運用開始し始めたが、その時は特にサイドの斜めラインが印象的だった。
    本運用では、女性車掌が伊豆箱根鉄道内を担当していた。。

  • 伊豆箱根鉄道の普通列車2種類。ワンマン運転。

    伊豆箱根鉄道の普通列車2種類。ワンマン運転。

  • 伊豆箱根鉄道のことを、自他ともに「いずっぱこ」と言っている。

    伊豆箱根鉄道のことを、自他ともに「いずっぱこ」と言っている。

  • 河津駅までの東海バスで使える「天城路フリーパス」。

    河津駅までの東海バスで使える「天城路フリーパス」。

  • 天城路フリーパスに使える停留所などの解説パンフ。

    天城路フリーパスに使える停留所などの解説パンフ。

  • 河津駅行きバスの正面。電光掲示の文字を止めて撮るのは難しい。

    河津駅行きバスの正面。電光掲示の文字を止めて撮るのは難しい。

  • 同、後面。

    同、後面。

  • 修善寺駅前の食堂で、富士宮焼きそばを食べた。

    修善寺駅前の食堂で、富士宮焼きそばを食べた。

  • 修善寺駅前ロータリー。

    修善寺駅前ロータリー。

  • 修善寺駅を出たバスは、狩野川を渡る。直進すると修善寺温泉に行くが、バスは左折して行く。

    修善寺駅を出たバスは、狩野川を渡る。直進すると修善寺温泉に行くが、バスは左折して行く。

  • 約25分で湯ヶ島バス停に着き、ここで下車する。

    約25分で湯ヶ島バス停に着き、ここで下車する。

  • 湯ヶ島地区の案内図。

    湯ヶ島地区の案内図。

  • 湯ヶ島バス停近くに上の家の案内がすぐ見える。

    湯ヶ島バス停近くに上の家の案内がすぐ見える。

  • 上の家とは、井上家の曽祖父からが住んでいた屋敷。

    上の家とは、井上家の曽祖父からが住んでいた屋敷。

  • バス停から1,2分歩くと、あすなろカフェに着く。<br />上の家(あすなろカフェ)全景、北側から。

    バス停から1,2分歩くと、あすなろカフェに着く。
    上の家(あすなろカフェ)全景、北側から。

  • 全景、南側から。

    全景、南側から。

  • 玄関入り口。

    玄関入り口。

  • 写真などが掲げられている。

    写真などが掲げられている。

  • 井上家の家系図。

    井上家の家系図。

  • 中央やや右の写真は、靖の曽祖父の潔。

    中央やや右の写真は、靖の曽祖父の潔。

  • 母八重が一時期住んでいた二階に上がる階段。狭くて急だ。

    母八重が一時期住んでいた二階に上がる階段。狭くて急だ。

  • 土蔵のつくりの2階。

    土蔵のつくりの2階。

  • トタン張の壁なので、最近付け替えかれたと思われる面。

    トタン張の壁なので、最近付け替えかれたと思われる面。

  • 新天城峠トンネル。川端の小説に出てくるトンネルは旧道にあり、今はバスは通っていない。

    新天城峠トンネル。川端の小説に出てくるトンネルは旧道にあり、今はバスは通っていない。

  • 河津七滝ループ橋をとおおる。

    河津七滝ループ橋をとおおる。

  • 1時間ちょっとで、河津駅に着いた。

    1時間ちょっとで、河津駅に着いた。

  • 駅前にある川端康成の踊り子像。

    駅前にある川端康成の踊り子像。

  • 伊豆急行線の普通列車。

    伊豆急行線の普通列車。

  • 踊り子114号入線。

    踊り子114号入線。

15いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

価格.com旅行・トラベルホテル・旅館を比較

PAGE TOP