2019/05/21 - 2019/05/21
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たびたびさん
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米子の近郊の観光地といえば、今だと境港の水木しげるロードがナンバーワン。始めだけのちょっとしたブームなのかと思っていましたが、ますます賑わいが出てきている感じです。
ただ、伝統的には、大山に皆生温泉かな。ただ、大山の方は交通の便があまりよくない。無料直行シャトルバスがあってアクセスがいいとっとり花回廊の方に今は観光客が集中しているという話も聞きました。
かつて米子に住んでいたことがある私ですが、そんなこんなで、縁遠くなっていた大山。今回は、松江ホーランエンヤの渡御祭と中日祭の間に日が空いたので、思い切って訪ねることにしてみました。でも、まあ、車を飛ばせば、あっという間。登山とかを考えないなら、主要な見どころは本当にお手軽。何のことはないんですよね~
それでも、大山寺に豪円山から桝水高原。初夏の美しい緑がまぶしくて、気分爽快。懐かしさもあるし、ちょっと心の癒しにもなったように思います。
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米子市内から鳥取県道24号米子大山線で一気に大山駐車所まで。ここに到着するとホッとする感じですよね。ただ、そうはいっても、米子市内からだと30分もかからないくらい。
標高は740mなんですが、全くあっという間に到着です。 -
大山寺までこの長い石畳の坂道を歩いて上っていくんですが、この石畳の坂道は、とっても平ら。この辺りだと、山岳寺院の雰囲気は全くありません。
と山門に向かう石段。そこから上がっていきますが、それほど険しいことはない。車を停めて。
ここから、に向かいます。 -
これは、大山寺宝物館霊宝閣。後で寄りますからね。
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山門が小さく見えてきましたね。
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美しい新緑の中を進んで
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ここから、石段が始まります。
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ちなみに、大山寺のこと。今は天台宗別格本山の寺ですが、もともとは、奈良時代に始まる山岳信仰の霊場。
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養老2年(718年)に金蓮上人によって開かれたもの。つまり、大山寺縁起によると、ある日、大山で鹿を弓で射たつもりが、それは鹿ではなく地蔵尊。殺生は罪深いことだったと悟り、出家、草庵をむすび地蔵菩薩を祀ったのが金蓮上人。そして、その草庵が大山寺の起源なんですね。
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今は、かつての面影はあまり残っていないのですが、尼子氏や毛利氏などの戦国武将からも崇敬され、
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徳川幕府からは寺領3000石が安堵されたというほどの大寺です。
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イチオシ
めぼしい建物としては、この寄棟造、柿葺きの阿弥陀堂。
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天文21年(1552年)の建立で、
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赤い壁板が特徴的です。
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天台宗の寺としての匂いがあるのかないのか。ちょっと、そこまではよく分かりません。
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このまま、大神山神社を目指します。
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小さな林道を下りていくと、
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イチオシ
これが石畳の参道。大山寺の入り口から分かれて大神山神社を目指す道です。ごつごつとごろた石を並べた参道はちょっと歩きにくいですが、しかし、この幅にこの長さ。
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かなりの労力を費やさないとこんな道はできませんね。自然石を敷きつめた参道としては日本最長ということです。
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確かにこの迫力は滅多にないものだと思います。
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途中から、参道は石段に変わります。
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そして、これは後向き門。がっちりした石段の途中に構えられた山門です。
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なぜ後向きかというとかんぬきのある戸が表裏さかさまということから。
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何か意味があるのかなと思ったら、ただ間違えてそうなっただけのよう。しかしそれをそのままにしているのは、これも何かの力や気を感じたからなのだと思います。
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後向き門から大神山神社奥宮を見上げるとこんな感じ。あと少しですね。
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最後のがっちりした石段を登り詰めると、
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そこが本殿。
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もともとは大山寺のものであった大智明大権現の社殿を明治になっての神仏分離令により、大神山神社が受け継ぎました。
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イチオシ
左右に長廊が延びて両翼を広げた大きく特徴的な本殿。
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なかなか全景を撮るのが難しいんですが、
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この迫力は伝わりますか。
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そして、この建物は、本殿・幣殿・拝殿が一体化する権現造りでもあります。
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周囲は杉の大木も目立っていて、一帯は山岳仏教らしく清々しい雰囲気がありました。
大山寺から、大神山神社。これは一体のものですから、ここまで来ないと完結はしませんね。 -
石畳の参道を戻り、途中から金門に向かうわき道に入ります。
これは、大山の稜線を望むいい眺め。南光河原を流れる佐陀川の河原です。 -
その河原が賽の河原。
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金門に向かって流れ下る佐陀川の河原は、ごろごろとごろた石が埋め尽くします。
上流は大山の切り立った山ですが、ここだけはちょっと平坦な場所。しかし、急に水が流れるとたぶん、石が流されて様子が一変するんでしょう。積んでも積んでもまた崩れる。そういう意味のネーミングなんだと思います。 -
イチオシ
そして、その先がこの金門。
巨大岩石を半分に切ったような岸壁が向い合わせに立っていて、かつては、この岩壁を神門に見立て、信仰の聖地として僧兵たちが修行に励んだのだとか。今の感覚で言えば、そこまでの迫力ではないような。そう言われればそうだったかもしないくらいの感じかなと思います。 -
さて、ここが石畳の参道。戻ってきました。
大山寺の山門のところです。 -
再び、平坦な石畳の道を下って
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大山寺宝物館霊宝閣へ。
天台宗の古刹、大山寺の宝物を展示する資料館です。大山寺の拝観料と共通なので、社務所で料金を払った時に、チケットをもらっていますが、まあ無人なのでそこは鷹揚です。 -
入ってすぐには不動明王坐像。
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白鳳期の観世音菩薩像、鉄製厨子ということですが、新しい感じなので復元したものかな。山岳仏教らしい仏たちも多く収蔵されています。
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大山寺の参道途中、さらに下った場所にある立派な店構えの建物は、大山参道市場。
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その中にあるパン屋さんが、ベーカリーカフェ SANDO。このフカフカ感は半端ないし、なかなか味わい深い。それにしても、大山でこんなおいしいパンに巡り合うとはかなり予想外でしたね。けっこうお勧めです。
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南光河原は、大山寺の入り口そばの駐車場の橋の上から眺められるこっちの景色の方がいいかな。大山斜面を流れ下った土石流が作った石だらけの一帯。穏やかに見えてもやっぱり険しい大山。その厳しい自然条件を改めて感じさせてくれると思います。
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大山寺塔頭圓流院は、蒜山高原や桝水高原の方に少し進んだところ。自動車道から脇道に入ってすぐです。
情報によれば、水木しげるの「妖怪天井画」があるということだったのですが、今は公開していないよう。看板は出ているんですけどね。本堂の周囲は少し庭園風に整備されていて、それが少し救いだったかなと思います。 -
さらに進むと大山の西側、桝水高原です。
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イチオシ
美しい緑の山すそは、冬場はスキー場ですが、春夏は、こうして芝生の緑がきれい。なだらかな傾斜なので、小さな子供でもここなら安全に遊べます。背景の大山も格好がいいし、遠景は長く伸びる弓ヶ浜。大山を代表する観光ポイントの一つだと思います。
ここも、やっぱり大山に来たら外せないですよね。 -
再び、始めの駐車場に戻って。
この大山自然歴史館は、大山寺の参道入り口に建つ大山を総合的に紹介するビジターセンター的な施設。 -
大山の四季を大スクリーンで映し出したり、そこに棲む動植物全般のはく製なども。
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特に大山だからというものかどうかはよくわかりませんでしたが、
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キノコ類が特に詳しくて、そこはちょっと目を引きました。
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大山情報館は、そのはす向かい。山小屋風のデザインの建物ですが、今は大山ナショナルパークセンターとなっています。
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中は学習室みたいなスペースや休憩所かな。
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展示等は特にありませんでした。何かあった時に活用されるのではないかと思います。
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そこから、また車でちょこっと移動。今度はだいせんホワイトリゾートへ。こちらは、豪円山スキー場、中の原スキー場、上の原スキー場が集まった地区。
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イチオシ
大山のスキー場といえばここを指すのが一般的。そういう意味だとシーズンは冬場ですが、こうして、春夏の季節でも芝生の緑がきれいだし、なだらかな斜面を散策するのは気持ちがいい。ここも小さな子供には安全だし、安心して楽しめます。
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その中で、唯一営業していた施設が豪円山ロッジ。スキーシーズンだけでなく通年でやっているようです。広い食堂があって、ジンギスカンのバイキングが目玉のようですね。
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ただ、私がいただいたのはソフトクリーム。眺めもいいし、高原で食べるソフトクリームはまた格別かな。お客さんは少な目でしたが、こうして営業してくれているだけでも本当に助かります。
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米子駅に帰って、本日はこれで終了。
こちらは米子駅ビル内にある吾左衛門鮓。米子駅は山陰を代表する駅のはずなんですが、商業施設が充実した松江駅や鳥取駅と比べるとまったくお粗末。昔のままで、ほとんど発展していないんですよね。米子は、伯備線のお陰で交通の要衝という地位を得たはずなんですが、それを活かしきることができなかった。その結果が、ここにも如実に表れている。それが現実なのかなと思います。 -
さて、店内でいただく場合は、看板商品の鯖寿司の一切れ、二切れが付いたセットメニューがあって、使い勝手がいいんですよね。うどんとのセットをいただきましたが、二切れくらいがちょうどいい。巻いた昆布が柔らかくてサクッと噛み切れるのが心地よいと思いました。
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