そうだ満州、行こう#2

2017/08/10 - 2017/08/17

高鉄哈大線に乗ってハルビンから瀋陽へ。何となく車窓を眺めていると突然満州事変が起こった場所を示す記念碑的なものが。高鉄で通るとは思わず、写真を撮る暇もなかったのでいずれまた通りたい。

エリア 瀋陽(中国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

張氏帥府へ。張学良がお出迎え。

張氏帥府博物館 博物館・美術館・ギャラリー

結構な数の人民が訪れていた

入口

張作霖の執務室や張学良の居室がある

この木造の垂れ花飾りは垂花儀門と呼ばれ（そのまま）、まあなんかめでたいらしい

1916年から1922年まで、張作霖の執務・休憩室だった

張作霖

ここにも張学良

日清戦争に関する展示。中国では中日甲午戦争という。

1915年、大隈内閣は中国・袁世凱政権に21か条の要求を突き付けた。結局13条が承認された。

1928年6月4日、張作霖の乗る列車が爆破され、間もなく死亡した。息子の張学良が後を継いだ。

中華民国の指導者、孫文が用いた礼記の引用。天下は公のためにある。習近平の前で読み上げたい一節。

その後1931年に柳条湖事件、いわゆる満州事変が起こり、東北三省（黒竜江省、吉林省、遼寧省）は日本の支配下に入った。

ここ、張氏帥府も日本が占領した

中国は当時内戦状態にあり、中国各地に軍閥が割拠していた。張学良も東北三省を支配する奉天軍閥を率いていた。抗日という目的のため、1936年4月に張学良と共産党の周恩来が延安で会談した。

張学良は共産党と対立していた国民党のトップ、蒋介石を襲撃、拉致し、内戦終結を始め7,8ほど要求を行ったが蒋介石はこれを拒否した（西安事件）。この後国民党も反撃に出るが、結局両党の間で会談がなされ、要求を受け入れることで合意し、蒋介石は釈放された。拉致の首謀者である張は自ら軍法会議にかかり、この後50年に渡って軟禁下に置かれた。張は2001年にハワイで亡くなった。

洋館

張学良の家

外観だけでなく内装も洋風

張氏帥府から歩いてすぐの瀋陽故宮へ。後金のヌルハチ、ホンタイジの離宮。

瀋陽故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

残念ながら改装中で入れないところも多々あり、早々に撤収した

世界遺産

次はタクシーで瀋陽のメイン、九・一八歴史博物館へ。
1931年9月18日、奉天からすぐ近くの柳条湖で満鉄の線路が爆破された。関東軍はこれを中国の仕業として、中国を攻撃する口実とした。

九一八事変博物館 博物館・美術館・ギャラリー

満州事変を中国では九・一八事件という

柳条湖事件の爆破地点記念碑。戦前に日本が建てたもの

その他にも満州に日本が建てた石碑等が集められている

江沢民の筆による

入場料は無料。

中国の愛国教育施設はどこも完成度が高い

ご丁寧に日本語訳までついている

山形有朋さん

ここでも日清戦争から話は始まる

戦後、下関条約で日本に遼東半島が割譲されるが、翌年の露仏独による三国干渉で放棄することになる。更に翌年、ロシアは清と協定を結び、遼東半島にある良港、旅順と大連を租借した。

日本が要求した範囲

いよいよ満州事変

柳条湖事件勃発

事件の経過について。

雰囲気を出すためか暗い上、フラッシュ禁止なので手ブレがひどい

満州国は中国では偽満州国と呼ばれる

同様に溥儀は売国奴と呼ばれる

売国奴

売国奴の即位により、1932年満州国が成立

ハルビンで731部隊の研究所跡に行きそびれたのが悔やまれる

満鉄の営業範囲

満州開拓団の場所

当時共産党は役に立たない弱さで、国民党が抗日のメインだった。ちょっと冗談きつい

多分これも国民党の兵士

終戦後、中国で裁かれた戦犯の刑と数

東条英機の裁判の再現

最後はこれ

中国側の主張

小学生も遠足みたいなので結構訪れていたのでまあ洗脳されるなーって感じ

中国語の締め

日本語の締め

リメンバー・パールハーバー的な
まあ反日成分がかなり濃いので見てて面白い。資料の解釈はともかくものは本物だし、入館料無料、冷房が効いている、中はきれいとなかなか快適な場所

中山広場の旧瀋陽ヤマトホテル

広場にはあの方

共産党だか瀋陽市だかの建物（撮影禁止）