カスティーリャ・レオン地方旅行記(ブログ) 一覧に戻る
高校卒業から大学卒業までの間に15kgほどの増量。<br />部活・自転車通学を辞めたとはいえ、いくらなんでもひどすぎる。<br /><br />就職を間近に控えた、大学4年11月の入社前健康診断では、20代にしてまさかの要精検。<br />将来有望すぎる。<br />今後の人生に不安を感じつつ、終わってしまう学生時代を振り返ると、食っては飲み、飲んでは食っていた我が身。<br /><br />卒業旅行に行ってまた、飲み食いして太ってはいかんということで、体を動かせつつ、暴飲暴食の大罪の許しを得られそうな善行・・・<br />は!巡礼しかない。と思い立った次第でございます。<br />私は信仰者ではないですが、今なお連綿と続くこの由緒正しき、巡礼路をたどることで、何かを得られるのではないかと、ややマニアックな旅を企画し、そのパートナーに初めて海外にいく友人M君を無理やり連れだしたのでした。<br />旅の基本交通手段は徒歩ですが、マドリッドと巡礼の始点のポンフェラーダ・終点サンティアゴ間の移動は夜行バス。<br />初めての海外に夜行バスにマニアックな旅で申し訳ない。<br /><br />さて、この世界遺産にもなっている巡礼路の歴史は古く、フランスからおよそ全長1,000kmほどあります。<br />徒歩の場合は100km、自転車の場合は200kmを超えると巡礼証明書をもらうことができますが、ぎりぎりを狙うのはなんだかかっこ悪い気がして、日程的にも予算的にも実現可能そうなポンフェラーダスタートとしたのでした。<br /><br />巡礼の旅では、巡礼手帳「クレデンシャル」を提示して教会や巡礼宿でスタンプを押すことで、旅路を歩いてきたことを証明します。<br />巡礼宿「アルベルゲ」にはこのクレデンシャルを見せることで5ユーロほどで泊まることができるので、この巡礼の最中はパスポートと並んで重要なものとなります。<br />日本では、「日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会」に申し込むことで入手することができます。<br /><br />【旅行全体の日程】<br />2/11<br />成田→<br />2/12<br />モスクワ→マドリッド→(夜行バス)<br />2/13<br />ポンフェラーダ→ビジャフランカ・デル・ビエルソ<br />2/14<br />ビジャフランカ・デル・ビエルソ→オ・セブレイロ←今回の旅行記はここまで。<br />2/15<br />オ・セブレイロ→トリアカステーラ<br />2/16<br />トリアカステーラ→サリア<br />2/17<br />サリア→ポルトマリン<br />2/18<br />ポルトマリン→パラス・デ・レイ<br />2/19<br />パラス・デ・レイ→アルスーア<br />2/20<br />アルスーア→アルカ<br />2/21<br />アルカ→サンティアゴ・デ・コンポステーラ→(夜行バス)<br />2/22<br />マドリッド観光<br />2/23<br />マドリッド→モスクワ→成田<br /><br />【この旅行記中の旅の概要】<br />2/11・12<br />アエロフロートロシア航空を利用して、往復9万円で成田・マドリッド間を移動することができました。<br />機内サービス等には特に不満はありませんでしたが、モスクワ空港のトランジットでは最悪の対応を受けました。<br />無言でにらみつけるようにパスポートと顔を見比べた後、パスポートを投げてよこす。とてもお美しい女性でしたが・・・いやはやおそロシア。<br /><br />マドリッド空港には夕方に着きましたが、目的の夜行バスの発車まで45分。<br />空港では写真も撮らず駆け足で乗り換えました。<br /><br />2/13(18.5km)<br />早朝5:30<br />ポンフェラーダという街から歩き始めます。<br />この時期巡礼はオフシーズンのため、アルベルゲは巡礼路の要所要所しか開いていないため、毎日まとまった距離を歩く必要があります。<br />アルベルゲどころか商店・レストランも歩いていないので、日本から持ってきたシリアルをポリポリ食べながらみじめに歩きます。<br />この日は距離自体はたいして歩いていないのですが、日本ではどこのアルベルゲが開いているか調べられぬままに歩いていましたし、道中何軒か不安でした。<br />およそ18km歩いたところで、開いているアルベルゲを発見。というか、気づかず、ほぼスルーしかけてたところをスタッフに声をかけてもらったのでした。<br />多くのアルベルゲは基本的に素泊まりですが、ここは食事も付けられました。<br />非常に安心して、巡礼一日目を終了したのでした。<br /><br />2/14(27.9km)<br />ビジャフランカのアルベルゲでは道中何度も顔を合わせることとなる韓国人の人と知り合いました。<br />どうやらスペインに留学中のようで、身軽な装備で常に我々の先を行っていましたが、同じ行程の人がいたので非常に安心しました。<br /><br />この日はカスティーリャ・レオン州とガリシア州の州境のセブレイロ峠まで。距離もそこそこ長く標高差的にも登り基調でしたのでこの旅一番の難所でした。<br />セブレイロ峠に着いた時はもう日暮れ。<br />体力に不安を覚えつつ、ひとまず難所を無事通過したのでした。

1/2 2012年 脂肪と暴飲暴食の罪を洗い流すサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の卒業旅行

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2012/02/11 - 2012/02/14

100位(同エリア179件中)

旅行記グループ スペイン巡礼

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20

たいじろうさん

高校卒業から大学卒業までの間に15kgほどの増量。
部活・自転車通学を辞めたとはいえ、いくらなんでもひどすぎる。

就職を間近に控えた、大学4年11月の入社前健康診断では、20代にしてまさかの要精検。
将来有望すぎる。
今後の人生に不安を感じつつ、終わってしまう学生時代を振り返ると、食っては飲み、飲んでは食っていた我が身。

卒業旅行に行ってまた、飲み食いして太ってはいかんということで、体を動かせつつ、暴飲暴食の大罪の許しを得られそうな善行・・・
は!巡礼しかない。と思い立った次第でございます。
私は信仰者ではないですが、今なお連綿と続くこの由緒正しき、巡礼路をたどることで、何かを得られるのではないかと、ややマニアックな旅を企画し、そのパートナーに初めて海外にいく友人M君を無理やり連れだしたのでした。
旅の基本交通手段は徒歩ですが、マドリッドと巡礼の始点のポンフェラーダ・終点サンティアゴ間の移動は夜行バス。
初めての海外に夜行バスにマニアックな旅で申し訳ない。

さて、この世界遺産にもなっている巡礼路の歴史は古く、フランスからおよそ全長1,000kmほどあります。
徒歩の場合は100km、自転車の場合は200kmを超えると巡礼証明書をもらうことができますが、ぎりぎりを狙うのはなんだかかっこ悪い気がして、日程的にも予算的にも実現可能そうなポンフェラーダスタートとしたのでした。

巡礼の旅では、巡礼手帳「クレデンシャル」を提示して教会や巡礼宿でスタンプを押すことで、旅路を歩いてきたことを証明します。
巡礼宿「アルベルゲ」にはこのクレデンシャルを見せることで5ユーロほどで泊まることができるので、この巡礼の最中はパスポートと並んで重要なものとなります。
日本では、「日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会」に申し込むことで入手することができます。

【旅行全体の日程】
2/11
成田→
2/12
モスクワ→マドリッド→(夜行バス)
2/13
ポンフェラーダ→ビジャフランカ・デル・ビエルソ
2/14
ビジャフランカ・デル・ビエルソ→オ・セブレイロ←今回の旅行記はここまで。
2/15
オ・セブレイロ→トリアカステーラ
2/16
トリアカステーラ→サリア
2/17
サリア→ポルトマリン
2/18
ポルトマリン→パラス・デ・レイ
2/19
パラス・デ・レイ→アルスーア
2/20
アルスーア→アルカ
2/21
アルカ→サンティアゴ・デ・コンポステーラ→(夜行バス)
2/22
マドリッド観光
2/23
マドリッド→モスクワ→成田

【この旅行記中の旅の概要】
2/11・12
アエロフロートロシア航空を利用して、往復9万円で成田・マドリッド間を移動することができました。
機内サービス等には特に不満はありませんでしたが、モスクワ空港のトランジットでは最悪の対応を受けました。
無言でにらみつけるようにパスポートと顔を見比べた後、パスポートを投げてよこす。とてもお美しい女性でしたが・・・いやはやおそロシア。

マドリッド空港には夕方に着きましたが、目的の夜行バスの発車まで45分。
空港では写真も撮らず駆け足で乗り換えました。

2/13(18.5km)
早朝5:30
ポンフェラーダという街から歩き始めます。
この時期巡礼はオフシーズンのため、アルベルゲは巡礼路の要所要所しか開いていないため、毎日まとまった距離を歩く必要があります。
アルベルゲどころか商店・レストランも歩いていないので、日本から持ってきたシリアルをポリポリ食べながらみじめに歩きます。
この日は距離自体はたいして歩いていないのですが、日本ではどこのアルベルゲが開いているか調べられぬままに歩いていましたし、道中何軒か不安でした。
およそ18km歩いたところで、開いているアルベルゲを発見。というか、気づかず、ほぼスルーしかけてたところをスタッフに声をかけてもらったのでした。
多くのアルベルゲは基本的に素泊まりですが、ここは食事も付けられました。
非常に安心して、巡礼一日目を終了したのでした。

2/14(27.9km)
ビジャフランカのアルベルゲでは道中何度も顔を合わせることとなる韓国人の人と知り合いました。
どうやらスペインに留学中のようで、身軽な装備で常に我々の先を行っていましたが、同じ行程の人がいたので非常に安心しました。

この日はカスティーリャ・レオン州とガリシア州の州境のセブレイロ峠まで。距離もそこそこ長く標高差的にも登り基調でしたのでこの旅一番の難所でした。
セブレイロ峠に着いた時はもう日暮れ。
体力に不安を覚えつつ、ひとまず難所を無事通過したのでした。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
ホテル
2.0
グルメ
2.0
同行者
友人
一人あたり費用
10万円 - 15万円
交通手段
高速・路線バス 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 旅の始まりは成田空港から

    旅の始まりは成田空港から

  • アエロフロートの機内食の様子。<br />味はおいしいのだが、炭水化物の重ね食いメニュー。

    アエロフロートの機内食の様子。
    味はおいしいのだが、炭水化物の重ね食いメニュー。

  • 2/13<br />写真は一気にポンフェラーダのバス停。<br />飛行機からバスへの乗り換え時間が少なく空港などで写真を撮る余裕がありませんでした。

    2/13
    写真は一気にポンフェラーダのバス停。
    飛行機からバスへの乗り換え時間が少なく空港などで写真を撮る余裕がありませんでした。

  • まずバス停から巡礼路にたどり着くのに一苦労。<br />巡礼路は写真のような道しるべがありますが、時に途切れるので、地図などがあると安心かもしれません。

    まずバス停から巡礼路にたどり着くのに一苦労。
    巡礼路は写真のような道しるべがありますが、時に途切れるので、地図などがあると安心かもしれません。

  • アパートの中庭のようなところも巡礼路になっており、ちゃんと抜けられるようになっています。<br />巡礼路が先にあったのですからね。

    アパートの中庭のようなところも巡礼路になっており、ちゃんと抜けられるようになっています。
    巡礼路が先にあったのですからね。

  • 日が昇ってきました。<br />

    日が昇ってきました。

  • スペインって実は秋田県並の緯度なんですよね。<br />ヨーロッパは暖流の北大西洋海流の影響で緯度の割には温暖という、盆地は熱く寒い並に使い古された説明ですが、さすがに冬のヨーロッパ。<br />かなり寒いです。<br />東京の冬の街歩き並の格好で歩き始めたので、寒さがこたえます。<br />もっとも、サンティアゴが近づくにつれ暖かくなり、徒歩の旅ということもあって、あまり厚着をしなくて良かったです

    スペインって実は秋田県並の緯度なんですよね。
    ヨーロッパは暖流の北大西洋海流の影響で緯度の割には温暖という、盆地は熱く寒い並に使い古された説明ですが、さすがに冬のヨーロッパ。
    かなり寒いです。
    東京の冬の街歩き並の格好で歩き始めたので、寒さがこたえます。
    もっとも、サンティアゴが近づくにつれ暖かくなり、徒歩の旅ということもあって、あまり厚着をしなくて良かったです

  • こういう、なんもない街道を歩いてみたかったんです。<br />しかしながら、しばらく商店もなにもなく、不安を募らせていきます。

    こういう、なんもない街道を歩いてみたかったんです。
    しかしながら、しばらく商店もなにもなく、不安を募らせていきます。

  • 不安な中ビジャフランカまでたどり着くと工事中の建物がありました。<br />普通にスルーしながら歩いていくと、この先しばらくアルベルゲがないよと声をかけてくれる人がいました。<br /><br />体力的にはまだ大丈夫でしたが、気持ち的にもう参っていたので今日の旅はここまで。

    不安な中ビジャフランカまでたどり着くと工事中の建物がありました。
    普通にスルーしながら歩いていくと、この先しばらくアルベルゲがないよと声をかけてくれる人がいました。

    体力的にはまだ大丈夫でしたが、気持ち的にもう参っていたので今日の旅はここまで。

  • 宿の中はこんな感じ。<br />ベッドはあまりきれいではありませんが、飛行機、夜行バスと二晩ぶりのベッドですし、寝どこにたどり着けただけでとりあえず安心でした。<br /><br />シャワーは冷水と温水が交互に襲い来る感じでした。<br />夕食・朝食含めて7.5ユーロなのでぜいたくは言えない。

    宿の中はこんな感じ。
    ベッドはあまりきれいではありませんが、飛行機、夜行バスと二晩ぶりのベッドですし、寝どこにたどり着けただけでとりあえず安心でした。

    シャワーは冷水と温水が交互に襲い来る感じでした。
    夕食・朝食含めて7.5ユーロなのでぜいたくは言えない。

  • まだ早いので、ちょっとビジャフランカの街を散策します。

    まだ早いので、ちょっとビジャフランカの街を散策します。

  • 巡礼のシンボルであるホタテ貝が、ラウンドアバウト中心部に描かれていました。

    巡礼のシンボルであるホタテ貝が、ラウンドアバウト中心部に描かれていました。

  • 2/14<br />巡礼は二日目。<br /><br />ぐっすり寝てしまい、朝早く出る予定がまさかの九時発。<br />この日は距離・標高差ともにそこそこあったので、本当は早く出るはずだったのですが・・・

    2/14
    巡礼は二日目。

    ぐっすり寝てしまい、朝早く出る予定がまさかの九時発。
    この日は距離・標高差ともにそこそこあったので、本当は早く出るはずだったのですが・・・

  • 結構車がガンガン飛ばしていく横を歩いていきます。<br />巡礼路は、遊歩道状の昔ながらの街道や、高規格道路の横、生活道路、様々な形となっています。

    結構車がガンガン飛ばしていく横を歩いていきます。
    巡礼路は、遊歩道状の昔ながらの街道や、高規格道路の横、生活道路、様々な形となっています。

  • 道案内 高規格道路ver<br /><br />落書きはやめなさいよ。<br />恥ずかしい。

    道案内 高規格道路ver

    落書きはやめなさいよ。
    恥ずかしい。

  • ここまではきれいな田園風景。

    ここまではきれいな田園風景。

  • 気づくと山がちになっています。<br />巡礼路は道路を離れ、自然遊歩道上の道を行きます。

    気づくと山がちになっています。
    巡礼路は道路を離れ、自然遊歩道上の道を行きます。

  • 一生懸命登ってきました。<br />息も絶え絶えでのぼってきましたが、絶景です!!<br /><br />日が沈むところですが、まだ道はまだ続くので歩き続きます。

    一生懸命登ってきました。
    息も絶え絶えでのぼってきましたが、絶景です!!

    日が沈むところですが、まだ道はまだ続くので歩き続きます。

  • やっと建物が見えてきました。<br />もう日はすっかり落ちています。<br />たっぷり8時間歩き続けました。<br /><br />実はこの日の写真はこれでおしまい。<br />どっかの飲食店で軽く食べた記憶がありますが、疲れ果てていた我々はすぐ寝てしまいました。

    やっと建物が見えてきました。
    もう日はすっかり落ちています。
    たっぷり8時間歩き続けました。

    実はこの日の写真はこれでおしまい。
    どっかの飲食店で軽く食べた記憶がありますが、疲れ果てていた我々はすぐ寝てしまいました。

  • これは翌日の写真ですが、泊まったアルベルゲを含めたセブレイロの集落の様子。<br />温暖なスペインですが、すっかり冬景色でした。

    これは翌日の写真ですが、泊まったアルベルゲを含めたセブレイロの集落の様子。
    温暖なスペインですが、すっかり冬景色でした。

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