石ノ森章太郎の世界と震災壁新聞

2019/06/23 - 2019/06/24

東日本大震災から８年。
復興を遂げつつある石巻の街を訪ねてきました。

エリア 石巻(宮城)

首都圏に仕事できていたので、業務終了後にそのまま「こまち」に乗って仙台へ。

駅前のメトロポリタンホテルで一泊し朝食。
笹かま、紫蘇巻き、仙台味噌の味噌汁。
ここにはない牛タンカレーを頂いた後に

ずんだ餅、ケーキ、果物、フレンチトーストまでいっちゃった。
この朝食のお陰でお昼は必要なかった。

仙石線で約一時間、石巻に到着。

駅の案内図にも懐かしのアニメキャラクターがいっぱい。

自動販売機の横の壁も、

跨線橋の壁にもイラストが。

改札口横には、仮面ライダーとサイボーグ009

駅の正面玄関には、超視聴覚能力をもつ003

駅舎のステンドグラスにも様々なキャラクター

屋根裏の窓からは「猿飛えっちゃん」が覗いてる。
右の方には、マンガッタンライナーのイラストも。

駅舎の上には、（たぶん）飛行能力をもつ002

交番には、哀愁ただようロボット刑事

市役所前には、仮面ライダー
「石巻の市民は、俺が守る?」ってことか？

ベルリンの壁があったころのドイツ人。
彼女と西側に行こうとして、最愛の人を亡くした。
全身兵器のサイボーグ。

赤ちゃんだけど頭脳明晰、テレパシーとかの超能力をつかう001と
怪力のインディアン005

009：島村ジョー
恩師殺害の冤罪で捕まった少年院から逃げ出したんだっけ？

変装得意の007
銀行前に変装を得意とするサイボーグって…
その遊び心が憎いなぁ

仮面ライダーは「仮面ライダー」としか認識できない（種類が分らない）が、変身ポーズをとられると街中であっても真似たい衝動に駆られる。

石巻駅前からアニメキャラクターを眺めながら、石ノ森萬画館までやってきました。

ロボコンとガンツ先生
ロボコンって、なんかドンくさかったような記憶が…

アニメキャラクターが描かれたコインロッカー
萬画館の玄関脇にあります

向かいの工事現場では、星一徹
（漫画繋がり）

１階受付の横には、飛び出す漫画
「みんな、待たせたな」

私が写真を撮る直前、おじいさんが仮面ライダーの横に座り同じポーズをとっていた。
変身ポーズでなくても、マネしたい衝動を起こさせるなんて、恐るべし仮面ライダー。

萬画館のなかにも、ちょっと現代的なサイボーグ009が…
爽やかで不良っぽさがなくなった島村ジョー

フランソワ―ス：003と〇〇（名前忘れた…）博士

003の手前には、怪力ジュロニモ：005がいました
民族差別を受けながらも、自らの民族に誇りをもつ男

実の父親に改造された001とアルベルト・ハインリヒ：004

サイボーグ００９（だけじゃなくて、石ノ森作品）は、その時代の社会問題に辛らつに触れているよね。
漫画でありながら、深く考えさせられる。
子どもの時には気づいていなかったかもしれないけど、今となっては考えさせられる作品。

漫画館の3階には、一日だって1週間だって過ごせそうな漫画ライブラリーのほかに震災復興を応援する各漫画家からの色紙が飾られていました。
この漫画館も震災後は臨時避難所として、避難者が過ごしていたそうです。

石巻の街を歩くと津波の高さを示す表示があちらこちらにあります。

今回の旅の目的でもあった「石巻の壁新聞」
震災の翌日より石巻日々新聞の職員の方々が手書きされ、避難所などで掲示されていた新聞です

訪問した時は、海外からの旅行者に職員の方が当時の状況を説明されていました。
隣でともに拝聴します。

説明をされていた女性の方は、被災された当時、実際にこの壁新聞作成に携われた方でした。実際に経験された方のお話をうかがえるとは貴重な体験でした。

さて、帰路につく前に本能が求めるままに大好きなウニと飲み物

空港に戻るとここにも津波到達の張り紙が…
当時、飛行機や車が津波に流されていく映像を見た記憶がよみがえります。
実際に被災し復興をたどった現地に立つと自然の驚異を感じるとともに復興に尽力してこられた皆さまの力に頭が下がる思いでいっぱいになります。

伊丹空港に帰ってきました。
もし南海トラフ地震が起きたとしたら、この街はどうなるんだろう？
そんなことを考えてしまいます。

災害は起きてほしくないけど、自然が相手です。
私達にできることは「もしもに備えておくこと」、そしていざというときには「支えあうこと」なんでしょうね。